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【試合総評】「流れを変えた坂本勇人の四球」と「ピンチを救った小林誠司の猛肩」【セ公式戦 CvsG 15回戦 7月24日】

この試合は両エースの意地のぶつかり合いだった。
両投手ともに序盤にピンチを迎えたが、得点は決して許さない。 
気迫を感じた見事な投球だった。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨 人 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
広 島 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1


★白熱の投手戦を一変させた坂本勇人の四球

G菅野は決して状態は良くなかった。
特に3回までは、直球・スライダーともに抜けてしまうケースが目立ち、フォークに落差もなかった。 
C打線のチグハグな攻撃とバントミスが無ければ、序盤で2~3点取られてもおかしくない状況だった。
しかし、4回から立ち直りの兆しを見せ始め、直球が徐々に低めに集まり、5回からスライダーも良くなりC打線を封じていった。

対してC前田は、序盤は菅野と同様にピンチを迎えていたが、彼の場合はボールの質は良かった。
菅野に感じた不安は前田には無かったし、公平な目で見れば菅野よりも前田の方が攻略は難しかったと思う。 
特にスライダーのキレと制球が抜群で、G各打者は坂本を除き全く対応できていなかった。 

8回に入ると、菅野の方は球数が多くなり徐々にスライダーが抜けるケースが出てきたが、前田の方は付け入る隙を全く見せていなかった。
明らかに流れ的には菅野が先に捕まり、前田が完封しそうな雰囲気だったが、先に点を与えたのは以外にも前田の方だった。 

9回のG攻撃は、各打者が自分の役割を着実に実行した見事なモノだった。

まず、坂本が四球で出塁した場面は、相手の徹底したスライダー攻めを凌いで、途中に前田渾身の150キロオーバーの直球もフルスイングで空振りし、これでCバッテリーはフルカウントから「見え見え」のスライダーを、コーナーに狙わざるを得ない状況を作った。
つまり、「見え見え」のスライダーなので、一発を恐れて真ん中付近に投げる事が出来なかった訳である。
結果、最後のスライダーも坂本が見切って、両者気持ちの入ったライバル対決は坂本に軍配が上がった。

そして、この坂本との「目一杯」の対決で、前田の投球リズムは明らかに変わってしまった
それまでコーナーにビシビシ投げ込んでいた事が嘘のように、その後の打者に対しては、初球から真ん中付近にスライダーを集めてしまっていた。
筆者には、彼の集中力が明らかに落ちているように感じた。

そこをG亀井・高橋由・阿部は見逃さなかった。
亀井は1ストライクからの甘いチェンジアップをライト前に運んで1・3塁とチャンスを拡げ、高橋由は初球の直球をレフト前に運び1点奪う。
続く阿部も初球の甘いチェンジアップを叩いてライト前ヒットで満塁にする。
そして代打・堂上も、犠牲フライをキッチリ打ち上げて追加点を奪った。
投げ急いでいた前田の僅な隙を見事に突いて先取点を奪い、最後は堂上が抜群の集中力で追加点をもぎ取った訳である。

★ピンチの芽を摘んだ小林の猛肩

2点リードして9回裏に挑んだ菅野だったが、球数が120球を越えて肉体的には限界を迎えていた。
先頭の梵はスライダー攻めで三振を奪ったが、続く會澤には真ん中高めの直球をライトスタンドに運ばれた。
あの高さのボールをHRにされるという事は、ボールの威力が衰えている証拠と言える。

次に左の松山が代打で登場したが、山口投入を考えていたのなら、ここで出すのがベストの選択だった。
しかし、続投した結果、松山にはライト前のポテンヒットで出塁を許し、代走にCの切り札・赤松が登場した。
この場面でマウンドに立つ事になったG山口は、走りにくい投手では決してない。
どちらかと言えば、どんな場面でも「足を上げて投球の間を大事にするタイプ」なので、隙が有ればかなりの確率で盗塁は成功できる。

しかも、迎える打者が好調・田中という事もあって、打者メインで神経を集中せざるを得ない状況だった、
そして2ボールとなって迎えた3球目に赤松は盗塁を試みた。
しかし、キャッチャーは相川でもなく加藤でも實松でもなく、G屈指の、いや球界屈指の強肩を誇る小林だった。
タイミング的にはセーフだったが、小林の送球はパーフェクトだった。
捕球体勢に入ったショート・坂本に無駄な動きをさせない最高の送球だった。

この盗塁阻止で勝負アリ、最後は山口が田中を抑えて1点差でGが勝利した。 

前の試合で首脳陣やマスコミから厳しい批判を受けた小林だったが、この試合は小林なしでは語れないだろう。
菅野と息の合ったリードを見せていたし、何より最後の送球は小林以外では実現出来ないプレーだった。
この緊迫した試合で最後までマスクを被り、彼は大きな自信を掴んだと思う。
ここから小林の野球人生が再スタートするだろう。
そして、チームにとっても近未来に向けて大きな1勝となった。

以上 敬称略

コメント

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    こんにちは。昨日の試合は両エース共に本調子に程遠い内容ながら流石に防御率1・2位の投手らしく簡単には得点を与えない投げ合いで見応えありましたね。試合を決めたと言うか動かしたのは坂本選手の四球でしょうけど、個人的には結果論になるものの堂上選手の犠飛だったと思います。この処、ああいうケースで犠打や内野ゴロ等ですら得点出来ない故に僅少差の試合ですら落としてきていましたしね。それと広島側で菊池選手が大ブレーキになってくれた?お陰というのも大きかったでしょうか。昨日の前田投手は右打者への外角、左打者への内側へのスライダーのみで抑えていたと言ってよい状態で、でもそれだけで抑え切る当たりは流石でしたが、最後は外側の厳しいコースに投げ切れず左打者に悉く打たれてしまいました。昨日だけの事ではないのですが、巨人打線で気になったのは、どの選手も外側の厳しいコースをボールと判断して見送ってストライクの判定をされる度に主審に確認してしまい、相手バッテリーが打てないゾーンと見切ってか球種を変えながらでも同じコースを続けて打ち取っていくケースが多かったという事ですね。まあ前田投手程の制球力があればこそ出来る芸当なんでしょうけど、巨人打線全体が貧打故に焦りまくってる状態を垣間見る事例と言えるでしょうかね。最後、小林捕手の盗塁刺殺は見事でしたが、その前の會澤選手の本塁打は、2点差で大胆に行った結果とはいえオールスターでも本塁打を打って調子の良い打者に対してあまりにも安易に投げた失投で、バッテリーがもう少し相手打者の状態を警戒すべきだったでしょうね。

  7. 伊予之鈍才 より:

    豪華客船瀬戸内パイレーツ1世号を造りたい。伊予之鈍才です。昨日はやっぱり中心になる人たちの活躍。小林のリードと肩と言ったところでしょうか?今日もみんな頑張れ!

  8. 名無しの兎 より:

    お疲れ様です
    九回の小林の盗塁阻止はアレ一つでヒーローインタビューに呼んでもいいぐらい大きなプレイでした
    確かに捕手は何球目に何を投げさせたかというのを覚えていないといけないし怒られるポジションではありますけど、あまりにもバッシングがキツすぎたというのは皆さんも思われていたかと思います
    しかしそれを乗り越え戦場に戻って来た若武者がどう伸びるのか楽しみです
    あとは亀井に一本出て阿部がマルチヒットだったのは明るい要素ですね
    なんだかんだ阿部坂本長野亀井辺りが機能しないとなかなか勝てないですから
    …余談ですが菅野対前田が来月また沢山あるみたいです
    ロースコア不可避

  9. ジャイアンヒロセ より:

    管理人さんお邪魔します。
    4度目?になる菅野vsマエケンの「名勝負数え歌」でしたが,内容と結果が一致しないところがまた面白いところでした。
    内容は圧倒的にマエケンでしたが,勝ちがついたのは菅野でした。
    長州のパワーに圧倒されながらも最後にスモールパッケージホールドで上手く丸め込んだ藤波と言ったところでしょうか。(管理人さんには笑っていただけるかと・・・)
    村田さんにはともかく?長野にまで代打を出したり,最後も澤村じゃなく山口投入など,私も監督の勝ちへの執念を感じました。
    もちろん小林起用・最後までマスクを被らせたのも采配の妙でした。
    今日の高木にもそろそろ勝ち星という「良薬」を与えてやりたいですね。
    それにしても「天才ヨシノブ」はカッチョイイ!!
    管理人さんまたよろしくお願いします!

  10. T-sugari より:

    お疲れ様です。
    この2人の投げ合いは鬼気迫るものがあって面白いですね。
    意識し合うライバルの坂本。
    三振かホームランかとはいきませんが、
    四球を取れたことが、前田の気持ちに少し変化を与えられたのかもしれませんね。
    また、その隙にしっかり付け込んだG打線は見事でしたね。
    盗塁阻止。
    これがあるから、小林のスタメンが見たくなるんですよね。
    阻止した時の気持ちを前面に出したガッツポーズ。
    ベンチの表情が写ったとき、また一段とチームに認められたのだなと思いました。
    阪神戦でできなかった勝ち越し・スイープを、なんとしてでもしてほしいですね!

  11. kametta 947 より:

    先日の小林への過剰とも思えるバッシングに、心を痛めていたG 党も多かったと思います。
    「悔しい思いは試合でしか晴らせない」
    小林にアッパレ!
    チーム一丸になって勝ちをもぎ取りに行った……
    この際順位はちょっと脇に置いといて
    ひとつひとつ勝ちを積み重ねて行って貰いたいです!!!

  12. うなさん より:

    誰かが打てなかったら誰かがカバーをする、それが本当のチームです。
    責任を背負わせないでと感じていました。小林のリードで負けたとか、主軸が打てないせいで負けたとか
    そんなこと言ってどうするのと問題はそこじゃない
    今日の試合は若手と中堅とベテランの力が9回に噛み合ってました。
    本当に由伸はカッコいいですね(*^ー^)阿部もマルチで亀井もヒット、ほっとしました甲子園で苦労した左打者がヒット打ちましたね。明日に繋げてください。
    若手が使われるのは首脳陣に使いたいて思われるのが1番大切なんです。徐々に結果を残してレギュラーを掴むものです。

  13. pug より:

    更新お疲れ様です。
    立ち上がりの菅野はストレートがコントロール出来ていなくて真ん中に集まったりしていたので、小林は本当に粘り強くリード頑張りましたね。
    最終回の強肩は一番の持ち味ですし首脳陣にも強烈なアピールになったと思います。
    惜しむらくは、9回の打席よりも2回のダブルプレーだったんですが、まだそこまで求めるのは酷ですかね(笑)
    後は原監督の采配にも、いよいよ鞭が入ってきたと思います。
    投手では火曜日の継投に出ていましたが、前半最後の横浜戦ではやらなかった長野に代打を出した事で徹底的に勝敗に拘る采配になってきた気がします。
    甲子園の二の舞いにならないように明日の試合が大事になると思うので、是非とも高木には頑張ってもらいたいですね。

  14. いさみ より:

    記事の執筆お疲れ様です!私はラジオでの観戦でしたので詳細を書いていただけてありがたいです。
    9回の攻めは言い方は悪いですけど、腐っても巨人の主軸とでもいいましょうか、意地を見せてくれましたwマエケンは天候などにも神経質な印象がありますし、坂本との勝負で集中力を失ったとすれば今後の対策としても見えてくるものがありそうな感じでしょうか?逆に広島打線は菅野に対して苦手意識が芽生えてきてそうで、攻めきれていないのかもしれないですね。まぁそもそも防御率1位、2位の投手同士の対決なのでこういう試合展開になるのも頷けます。
    赤松の盗塁については、個人的には全く理解できなかったのですが管理人さんの解説でなるほどと思いました。しかし・・・原監督なら鈴木であったとしてもしなかったんじゃないかなぁとも思いますw
    今日の試合は個人的な考えとして、原監督の采配も光っていたと感じました。まず長野村田への代打も結果的に成功。且つ小林には代打を出さなかったこと。そして裏の菅野の交代するタイミングと、左打者に対し澤村ではなく山口を出したことがポイントだったと思います。菅野に完封してほしかったですが、この間の1回に山口マシソン澤村を投げさせた試合と同様にぶれず勝ちにいく采配を見せてくれました。
    ただ・・・相川の打撃があれば9回の攻めで追加点も考えられるだけに、本当に小林相川の使い分けが難しいなと。またこの年齢や今のチームの打撃状態で勝負強い打撃をする相川は偉いと思います。小林がみたいGファンが多い中でよく頑張ってる(笑)原監督には悩みどころかも知れませんがどうか2人にとってもチームにとってもプラスになるよう上手く采配を振るって欲しいなと思いました。次の記事も楽しみにしています。

  15. nn216 より:

    記事投稿お疲れ様です。素晴らしい試合でしたね。
    9回裏の盗塁、山口のコントロールがだいぶ定まっていなかったのでもう少し様子を見られて四球を選ばれていたらいよいよ厳しかったかもしれません。赤松の盗塁はタイミングセーフでしたが結果的にはこれに助けられることになったような印象です。阿部も阻止率は高いほうでしたがあの送球は小林でなければ無理だったでしょう。見事な勝利でした。