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2016セリーグ新戦力分析 (東京ヤクルトスワローズ編)

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ようやくブログの引っ越しが終わり、個人的にはホッとしています、まだまだ過去記事の完全移転が完了していないので、少しずつになりますが進めていきます。

尚、手作業で過去記事を移転させる場合は、その記事に投稿されたコメントが反映されません。

これについては大変申し訳なく、この場を借りてお詫び申し上げます。

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移転先での更新第一弾は「2016セリーグ各球団の新戦力を分析する」という題目で、巨人以外のセリーグ各チームの新外国人やルーキーについて分析する。

今回は去年セリーグを制した東京ヤクルトスワローズの新戦力について書いていきたい。。

尚、既に弊ブログで取り上げた選手については、そのまま過去の記事を転載するか又は一部加筆していく。

 

東京ヤクルトスワローズ

☆原樹理 (3月3日・DeNA戦)

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小さく動く直球を軸にスライダーとカーブを織り交ぜていた。

直球系(カット・ツーシーム含む)のスピードは135~144キロ。

カット気味の直球は平均140キロ前後で、ツーシーム系の直球は140キロ前半だった。
直球系は打者の手元で鋭く小さく曲がるので、打者は慣れるまで対応に窮すると思う。
但し、ツーシーム(ワンシームかも?)と比べると、カット気味の直球は時折抜けて真ん中に集まるので注意が必要。

変化球は140キロ前半のシュートと130キロ前後のスライダー、そして110キロ前半の緩いカーブを持っているが、ウイニングショットとして使っていたのはショートとカーブだった。
アマ時代はフォークも使っていたが、今回は投げていなかった。

テイクバックの取り方がH摂津と似た部分があるので、打者はなかなかタイミングが合わない。
投球スタイルはG高木勇に似ているが、原の方がショート系の精度が高いので、ホームベースを広く使える。
又、セットポジションでも全く球威が落ちないのも非常に魅力的で、クイックも悪くない。

ドラフト前の記事でも書いたが「投手として完成度が高い」ので、打線との噛み合い次第では二桁勝利を狙える力量を持っている。
あとは意外?に投げるボールを見てると力投タイプなので「シーズン後半に疲れ(特に肘)が出ないか?」
この点をやや心配している。

 

☆デイビーズ (2月28日G戦)
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長身から投げ下ろす直球系のボールを軸に、大きな縦に割れるカーブとチェンジアップが持ち球になる。
直球系のスピードは135~143キロで、セットポジションでは140キロには達していなかったが全体的に重そうな球質に見える。
変化球はカーブ・チェンジアップともに質が高い。
カーブは大きく割れて角度もあるので右打者には非常に厄介な球種と言えるし、チェンアップも腕の振りが全く緩まないので、打者はタイミングを合わすのに苦労している。
又、全体的に制球も纏まってるので、四球で崩れるタイプでもないし、クイックもしっかり出来ている。

一方で課題を挙げるなら、前述で指摘した通り、セットポジションではややスピードが落ちる印象がある。
但し、大柄ではあるが体の使い方が器用な投手なので、他の外国人と比べればこれから改善されていく可能性が高い。

ヤクルトは彼を先発として考えているようだが、上記の課題を克服して、ここからスピードがあと3~4キロ上がってくると、十分に貯金が期待できる投手だと見ている。
少なくとも現時点では、巨人にとってはロマンよりも厄介な投手だと見ている。

 

☆ルーキ (2月28日・巨人戦、3月3日・DeNA戦)

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長身から投げ下ろす直球を軸に、縦に大きく曲がるカーブとフォーク(チェンジアップ)を投げる。
直球系のスピードは138~145キロで、デイビーズよりも球速表示は出てるが、スピード感はあまり感じない。
カーブもどちらかと言えば曲がりが大きい分、鋭さは若干落ちる。
フォークも落ちが早いので、打者目線では見極め出来るボールかもしれない。
一方でセットポジションで球威・球速が落ちる印象は無かったし、クイックもまずまず。
但し、この試合ではボークを一度取られてしまった。

この試合の投球を見る限り、新外国人三投手の中では力的に一枚落ちる印象を持った。

追記
3月3日・DeNA戦の投球を見たが、G戦当時よりも変化球の切れが良くなっている印象を受けた。
特にチェンジアップが良かった。
但し、相変わらず制球がアバウトなので、本番で二桁勝つにはスピードがもう少し欲しい。
これから気温が上がってどの程度まで出るのか?

 

☆ペレス (2月28日・巨人戦、3月3日・DeNA戦)

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やや横から投げる左腕投手で、体よりも腕がやや遅れ気味に出てくるのも特徴的。
直球を軸にスライダーとチェンジアップを投げていた。
直球のスピードは139~144キロで、球速以上に手元で伸びを感じるし、変化球の切れもまずまずの印象。
一方で、制球についてはやや甘さを感じる。

前述の通り、少し腕が遅れて出てくるので、左打者はタイミングを合わせにくいタイプかもしれない。
但し、今日の内容を見る限りでは、去年終盤の久古(今日の久古ではない)と比べると一枚落ちる印象を受けた。
一方で、右打者にはボールの出所が見やすい印象が強いので、セットアッパーの一員として考えているのなら使い方は難しい。

追記
3月3日のDeNA戦では直球のスピード感が増していた。
それでも右打者にとってはボールが見やすい投手なので、制球のアバウトさが心配。
一方で、左打者は慣れるまで苦労すると思う。

 

★山崎晃大朗 (2月27・28日巨人戦、3月3日DeNA戦)

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バッティングに関しては高いセンスを感じる。
まずタイミングの取り方が良いし、彼も重信のように俊足左打者特有の走り打ちをする選手ではない。
バットの出方も内から外への軌道になってるので、小柄だがなかなか鋭いスイングをする。

守備と走塁の能力次第では、同じ新戦力の坂口よりも彼を使った方が面白いかもしれない。

追記
その後のバッティングを見ると、ややプロのスピードボールに苦労している様子が伺われるが、将来的には嫌らしい打者として台頭する予感がプンプンする。
だが、今季に限って言えば、上田のバッティングの方に魅力を感じる。
個人的な印象だが、上田という選手は集中力が長く続かないタイプなのかもしれない。
特に走塁と守備でポカが減ったら素晴らしい選手になると思うが。。。

以上 敬称略