素質は侍J代表クラスの畠世周 ☆G春季キャンプレポート 2月4日

素質は侍J代表クラスの畠世周 ☆G春季キャンプレポート 2月4日

ブログが再開してからここまで、主に打撃陣の話題を中心に書いてきたので、今回は投手陣について目を向けていきたい。

昨シーズンのG先発陣は菅野・マイコラス・田口を三本柱としてフル回転させ、主に宮国・吉川・大竹・内海などが補佐する形になっていた。

これにプラスして交流戦終盤から山口俊、シーズン後半に救世主的な役割を果たしていた畠が加わった。

 

☆2017年、三本柱以外の先発投手の勝ち星は僅か15勝

昨シーズンの先発投手についた勝ち星は59勝で、この数字だけを見るとそれほど大きな問題ではない。

しかし、その内実はかなり深刻で、Gの問題点が浮き彫りになる。

まず三本柱の勝ち星は下記の通り

菅野17勝、マイコラス14勝、田口13勝

三本柱の成績に関しては文句のつけようがなく、ここには書いていないが防御率も非常に優秀で、打線がもう少し援護していれば5~8勝の上積みも十分にあっただろう。

そして問題になる三本柱以外の先発投手の勝ち星は下記の通り

畠6勝、大竹4勝、内海2勝、山口俊1勝、吉川1勝、宮国1勝

この中でルーキー畠に関してはシーズン終盤だけでの6勝(肘のクリーニング手術明け)なので、その価値は高いし、彼が居なかった場合の事を想像したらゾッとする(彼については後ほど考察する)

やはり問題となるのは、その他の投手達である。

勿論、味方打線の得点力が低い事が、彼らの勝ち数が伸びなかった一因ではあるし、同情する余地が全く無いわけではない。

しかし、中盤まで好投して投手戦を踏ん張りきれなかったケースは、調べる限りでは大竹と内海が何度かある程度で、その他は序盤から中盤で試合が決まるケースが多々あった。

それくらい三本柱との力量差は大きい。

個別に見ていくと、大竹と内海に関しては、加齢とともに上手にモデルチェンジしていかなければ、今後も厳しい事には変わりはない。

昔は投手戦に耐えられる一線級投手だったが、現在は打線の援護が必須になっている。

吉川に関しては、調子の波がゲーム単位だけではなく、イニング毎でも大きいので首脳陣としては頭が痛い。

良い時の直球は素晴らしいボールだが、変化球でカウントを稼げなくなるとサンドバック状態になってしまう

山口俊に関しては「何やってんだよ」という言葉しか浮かばない。

元々ポテンシャルが投手なので、今年は汚名返上の活躍を期待したい。

宮国は特に立ち上がりでボール先行になるケースが多く、甘くなったボールを痛打されるパターンで敗戦を重ねていた。

彼は全てのファクターが平均点で、悪く言えば打者目線では「怖さ」や「嫌らしさ」に欠けてる投手なので、もう少し「クレバー」か「ワイルド」という要素が欲しい。



☆マイコラスが抜けて更に厳しくなった先発陣

上記のように三本柱以外の先発候補を見ると、今年も胸を張れる状況ではなく、更にマイコラスが抜けてしまうので、現状では柱は二本しかいない。

ただでさえ先発投手の枚数が足りない状況の中で、マイコラスが抜けてしまった穴を埋めるには「畠の更なる成長」と「山口俊の逆襲」が欠かせなくなる。

しかも、二人のうちどちらかで良いという甘い事ではなく、どちらの活躍も必須という厳しい状況となっている。

そして優勝争いを現実的になモノにするなら、更にもう一枚(先発5番手)必要という事になる。

それには内海・大竹・吉川・宮国などの、主に去年先発として起用されたメンバーか、FAで獲得した野上やドラ1の鍬原、枠の問題はあるが新外国人のヤングマン等の新戦力組の活躍が欠かせなくなる。

但し、彼らに完投能力が期待できる訳ではないので、去年は整備出来なかったマシソンとカミネロまで繋いでいく過程の中継ぎ陣の再整備も欠かせない。

だが、それについては別の機会で触れようと思う。

 

☆素質は間違いなく侍J代表クラスの畠世周

筆者の畠世周評は以下の通りである。

✳長所

①状態が良い時の直球は既に球界屈指の球質で、抜ける球やシュート回転するケースも少ない

②右打者外への制球が良い(特に直球とカットボール)

③カットボールが打者の手元で曲がるので、左打者対策にも非常に有効

✳短所

①まだまだスタミナと馬力が足りないので、体の疲労で球速や制球が如実に落ちる

②良い時と悪い時の差が大きい(経験とメンタル)

③落ちるボール(フォーク・チェンジアップ系)の精度が今一つ

✳総評

状態が良い時は直球とカットボールを操り、左右問わずに打者を攻め込む事が出来るし、それに比べて質がやや落ちるフォーク系の精度が低くてもカバーできる。

持ってるポテンシャルは相当高いし、将来的には余裕で二桁勝利を毎年重ねていく投手になる可能性が高い。

一方で、体の線がまだまだ細いので、ここで無理して一試合あたりの球数が増えていくと、肩や肘を故障する危険性が上がるので、個人的には今年一杯は過度に期待せずに、無理に完投させない方が良いと思う。

仮に彼が大車輪の活躍を見せて、去年のマイコラスの勝ち星14勝に達すると、Gが優勝争いする事が現実的になるが、その代償として次の年に潰してしまう可能性も高い事を首脳陣は考えるべきだと思う。

その辺りのバランスは「勝利」と「育成」を両立させていく上で、避けては通れない難しい命題であるが、順調に育てば、彼は東京オリンピックで菅野と共に先発のマウンドに立つべき逸材なので、首脳陣には難しい舵取りが要求される。

次回は新外国人投手ヤングマンの考察を中心に書いていこうと思う。

以上 敬称略