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ロッテvs巨人 3月7日 オープン戦雑感

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昨日は守備が破綻してサヨナラ負けを喫した巨人だが、ここ数年間は全く良いところがない鬼門の「マリンスタジアム」で何とか勝利して、嫌なイメージを払拭しておきたい。



【STARTING LINEUP】

 

【G野手レポート】

1④吉川尚輝 3打数1安打

①真ん中高めの直球を上手く運んでレフト前ヒット

②内角直球に詰まってレフトフライ チェンジ

③内角カットボールに詰まってキャッチャーへのファールフライ チェンジ

・初回に大量得点の口火を切るヒットを放ち、攻撃面ではそれなりの活躍を見せたが、守備ではダブルプレーを狙える場面で送球ミス(記録に残らないミス)を犯して課題を残した。

 

⇒⑤北村拓己 2打数0安打

⑥外角チェンジアップを引っ掻けてショートゴロ

⑧外角低めの直球を捉えたがファーストゴロ チェンジ

・ここまで攻守でやや力不足なのは否めないが、第二打席目のバッティングは味があった。

 

2⑤⇒④田中俊太 4打数1安打

①相手が制球を乱して四球

②外角カーブを引っ掻けてファーストゴロ

④内角高め直球を捉えてセンター前ヒット

⑥内角直球を捉えたがレフトフライ

⑨外角直球を合わせただけのサードゴロ

・第三打席の内容は素晴らしかった。追い込まれてからファールで粘り、最後はセンターへ綺麗に弾き返した。

・一方でサードの守備に関しては今日もイージーミスをして不安が更に広がった。

 

3⑦ゲレーロ 2打数1安打1四球

①内角直球に詰まってサードゴロエラー

②ボールを見極めて四球

④内角直球を詰まりながらもライト前ヒット⇒一塁走者は三塁進塁

・対左投手での3打席だったが、やはり左肩が早く開いてミスショット(三塁線へのファール)が目立った。但し、最後の打席は工夫が見られ、開きを我慢して逆方向への打球を意識していた。

・一方で、打線が繋がった大きな要因として、彼の積極的な走塁も評価したい。

 

⇒⑦⇒⑨中井大介 2打数0安打

⑥内角直球に詰まってセカンドゴロ チェンジ

⑨外角カーブを空振り三振

・個人的にはグリップが体から大きく離れる構えは気になる。これだとバットの出方がやや遠回りになるので、速い直球には遅れてしまう。

 

4Dマギー 3打数2安打3打点

①真ん中直球を捉えて三遊間へタイムリーヒット 打点2

②⇒ワイルドピッチで一塁走者が三塁進塁⇒相手が制球を乱して四球

④外角チェンジアップを捉えてレフト前タイムリーヒット 打点1

・前日のバッティングを見て状態が上昇傾向にあると見ていたが、この試合では彼らしいバッティングでクラッチヒッターらしさを見せつけていた。

 

⇒小林誠司 2打数0安打

⑦真ん中直球を打ち損じてショートフライ

⑨外角カーブを空振り三振 チェンジ

・上体でボールを迎えに行ってるので、スイングに鋭さを感じない。

 

5⑨長野久義 4打数2安打 打点1

①内角直球を見逃し三振

②真ん中直球を捉えたがセンターへの犠牲フライ 打点1

④真ん中低め直球に詰まってライトフライ⇒二塁走者は三塁進塁

⑦外角直球を捉えてレフト前ヒット

・例年では今の時期は状態がなかなか上がってこないが、今年は仕上がりが早い。

・今日のバッティングに関しては申し分ない。

 

⇒代走⇒⑦⇒⑧重信慎之介

 

6③岡本和真

①外角カットボールを上手く運んでライト前タイムリーヒット 打点1

②真ん中カットボールを完璧に捉えてレフトスタンド中断へHR 打点2

④内角直球に詰まってレフトへの犠牲フライ 打点1⇒一塁走者が飛び出してアウト チェンジ

⑦外角低めのスライダー引っ掻けてセカンドゴロ

・最後の打席を除いて、他の打席はいずれも内容が濃いバッティングだった。又、懸念されている左肩の開きもやや改善されている。

・以前と比べるとバットが内側から出て来てるので、内角寄りの甘い半速球への対応が良くなっている。

・一方で、ファーストの守備ではフライを落球するミスを犯してしまった。マリーンズ特有の風に対応出来なかったようだが、お粗末と言われても仕方がない。

 

7⑥若林晃弘

①外角高めの直球にやや詰まってライトへの犠牲フライ 打点1

②真ん中スライダーを見逃し三振 チェンジ

⑤内角直球を見逃し三振

⑦内角カットボールを打ち上げてレフトフライ チェンジ

・ショートの守備でミスを連発してしまったが、それよりも個人的に気になったのは「スローイングが弱い」という事。ショートとしては致命的とも言えるので、公式戦での起用は難しいと思う。

 

8②田中貴也 2打数1死球

①右腕に死球

③外角スライダーを引っ掻けてセカンドゴロ

⑤外角スライダーを当てただけのピッチャーゴロ

・バッティングに関してはここまで全く良いところがない。守備の方でもワンバウンドの投球を体で止めきれずに失点してしまった。

・今は投手へのリードで頭が一杯かもしれないが、もう少し打力のあるところを見せないと小林を脅かす存在にはなれない。

 

⇒②大城卓三 1打数0安打

⑧外角直球を空振り三振

・バッティングでは一打席のみだったが、内の速球に押し込まれてしまった。

・懸念されてるキャッチャーとしての守備では、ここまで大きなミスを犯していない。但し、まだまだ投手との呼吸にズレがあるので、これから少しずつ改善しないといけない。

 

9⑧立岡宗一郎 3打数1安打

①真ん中カットボールを上手く捉えてセンター前タイムリーヒット 打点1

③外角直球を見逃し三振

⑤内角直球を打ち上げてライトフライ チェンジ

・最初の打席は素晴らしいバッティングだったが、他の2打席の内容があまり良くない。

 

⇒⑦和田恋 1打数0安打

⑧外角高め直球を空振り三振

・相手の内に対して完全に力負けしていた。

 



【G投手レポート】

☆吉川光夫 5回4安打2四球4三振 失点2

直球系の平均スピードは140キロ前後

変化球はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ

・味方の拙いプレーに足を引っ張られていたが、この試合では大きく崩れなかった。

・その要因としては、全ての変化球がそれなりに決まっていたので、相手に的を絞らせなかった事が挙げられる。

・カーブの腕の振りに関しては、全く緩みを感じないので、去年よりも間違いなく良くなっている。

・打者を押し込む直球を持っているだけに、この試合のように変化球でカウントを稼ぐことが出来れば投球の幅は大きく広がるので、毎度の光景になりつつあった「一気に崩れて大量失点」は考えられない。

 

☆田原誠次 2回0安打1四球

・直球系の平均スピードは140キロ前後

・変化球はカーブ・スライダー・シュート・シンカー

・スライダーの制球がやや乱れていたが、全体的に低めに丁寧に投げていたので、安定感を感じる投球内容だった。

・去年までは対左打者が課題だったが、シンカーの精度が上がり、投球の幅が広がっている。

・ここまでの登板内容を見る限り、彼は勝ちパターンでも十分に使える投手に成長している。

 

☆桜井俊貴 1回3安打1四球2奪三振 失点2

直球の平均スピードは140キロ中盤

変化球は緩いカーブ、スライダー、チェンジアップ

・最初の打者にいきなりカーブを捉えられて、その後の投球がやや単調になってしまった。

・力むと直球がややシュート回転していたが、去年よりもボールの切れは良い。

・2失点という結果だったが、個人的にはそこまで悪い印象を持たなかった。

 

☆谷岡竜平 1回2安打 失点0

直球の平均スピードは140キロ前後

変化球はフォークとスライダー

・相手の早打ちに助けられた印象が強い。

・四球で崩れるイメージはないが、全体的にボールが甘いコースに集まるので、安定感を感じない。



【試合結果】

G 530 200 000 10

M 100 010 020  4

G吉川光⇒田原(田中貴・大城)⇒桜井⇒谷岡(大城)

Mオルモス⇒土肥⇒大谷⇒内(田村)⇒シェッパーズ(柿沼)

試合は10対4で巨人が勝った。

 

【総評】

・この2試合通して、両軍ともに守備でイージーミスを連発していたので、非常に粗っぽい試合という印象だった。スタジアムの人工芝が張り替えられたばかりなので、打球が微妙にイレギュラーしたり、足が滑っていたかもしれないが、それを差し引いてもつまらないミスが多かった。

・ここにきて巨人の若手野手の明暗が分かれつつある。重信と和田は結果はともかくバッティングの内容が良くないので厳しい。北村と若林も攻守で物足りなさが出てきたので立場は危うい。一方で岡本・吉川尚・田中俊は守備でイージーミスが多いが、バッティング内容は他の若手よりも一歩先を進んでいる。

・特に岡本は打席での落ち着きも出てきたので、相手の失投をミスショットする確率が徐々に減っている。このまま打ちまくって開幕スタメンを勝ち取って欲しい。

・大城に関しては、小林のバッティングがかなり酷い状況なので、捕手として使われるケースも多くなるかもしれない。

以上 敬称略



コメント

  1. ヒロ より:

    精力的な更新、お疲れ様です。
    毎日、更新を楽しみにさせていただいてます。

    さて、昔から巨人は守備を重視せず、攻撃力に力点を置いた編成をしがちなのでは?と思っております。特にこの数年、阿部を使う為にファーストの守備力を犠牲にしたり、穴があいてるセカンドに中井を配置するなど、広島と比較すると、スキの多い印象を持っています。

    打てないことで守備の不味さが引き立つ気がしていますし、東京ドームと言う、今では狭い球場が編成の妨げとなっていると思いますが…

    何事も、バランスが必要と思うのですが、主様はいかがでしょうか?

  2. BH より:

    更新ありがとうございます。推しが行方不明のためどうも録画してまで夜見る気が起きず困っていますが、こちらを読むと大体のことがわかって見たような気になります(苦笑)。

    若手も徐々に絞られて来てるのですね。開幕まで誰が生き残るのか、非常に興味深いですね。

    小林の打撃がそこまで酷いですか。確かに侍でもあまり出番なかったですね。

  3. if より:

    ご無沙汰しております。以前数回コメントさせていただいたifと申します。
    遅ればせながら、ブログ再開おめでとうございます。
    過渡期にある今の巨人についての分析を見る事ができ、大変嬉しいです。
    今の巨人が今シーズンの優勝争いに参戦できるのかはわかりませんが、若い選手が着実に成長している姿を見るのを楽しみにしています…

    今日の試合ですが、先発の吉川光は、守備に足を引っ張られる場面もあった事を差し引けばぼちぼちといった内容でしょうか。今回の登板のように変化球がある程度まとまっていれば、先発5,6番手として畠が復帰するまでの(失礼な表現ですが)つなぎは期待できるかもしれないと個人的には感じています。次の登板でまた炎上するかもしれませんが…

    マイコラスがメジャーに帰った事もあり、山口俊や中川がローテの軸になってくれないと先発事情は厳しいですね。ですが、ブログを拝見する限りでは二人とも順調に調整しているようですし、案外やってくれるのではないかと信じています。
    特に山口俊については、野球好きの友人に「山口は今シーズン復活する」という予測を伝えてしまったので、私の名誉のためにも頑張ってほしいです笑

    最後になりますが、あまり無理をなさらずにブログを更新していただけたら幸いです。

  4. pug より:

    更新お疲れ様です!
    吉川は実績から見れば物足りなさはありますが、去年の事を思うと、何とか5、6番手の先発としてはイケそうかなと言う感じでしたかね。
    中継ぎ陣では田原の状態が去年とは雲泥の差に見えるので、噂されている、あの投手が本当に復帰してくれればリリーフはかなり厚みのある布陣が組めてリリーフローテすらも組めるのではないかと期待したいですね。
    野手陣は相手のミスも絡みましたが立ち上がりの先制攻撃や、岡本の爆発を感じさせる内容等攻撃面は良かったものの、キャンプの練習試合から、ずっと改善点が見られない守備(筆者さんが書かれている新人工芝の影響はあるにしても)は不安ですね。
    いつまでも寺内に頼るわけにはいかないので、シーズンに入るとショートは坂本以外が守ることは殆ど無いとしても何かがあった時とマギーの守備固めのサードには安心して守れる若手に出てきて欲しいところですが…

  5. hideo469998 より:

    「ヒロ」さんへ
    仰る通りバランスは大事だと思いますし、守備力軽視のチームに優勝の可能性は低いと思います。
    但し、チームの過渡期に経験の浅い若手を起用して、ある程度守備に目をつむるのは致し方ないと考えています。
    特に守備に関しては多くの実戦での経験を積む事が重要で、バッティング以上に失敗から学ぶ事が多いからです。
    例えば、今は名手の誉れが高いカープ菊池も、ルーキー時はショートを守っていましたが、ミスを連発してセカンドにコンバートされてる経緯がありました。
    坂本もやはり20代前半はイージーミスを連発していました。
    このように「ミスをする選手=下手な選手」ではなく「足が動く選手、打球を怖がらない選手」であれば、イージーミスは実戦経験を積めば必ず減っていきます(スローイングの強弱はポジションを決める上では大前提です)

    巨人の首脳陣も去年のセカンド・マギーという奇策を除けば、無謀なポジション配置はしているようには思えません。
    まあ、仰る通りセカンド中井は疑問に感じざるをえませんが、打力とのバランスを考えると他に選択肢がなかったとも思えなくもないです。
    吉川尚、田中俊あたりは、プロの水になれれば徐々に安定感は出てくると思いますし、岡本も現3軍監督・江藤クラスの守備力にはなると思っています。

    今は鉄壁の守備力を誇るカープですが、今の主力が若手の頃はセリーグで失策が最も多い時期がありました。
    丸もスタメンが増えた頃は、今の立岡のように打球判断と球際に脆さがありましたが、年々経験を積んでリーグ屈指のプレーヤーになりました。安部も重要な試合でイージーミスを連発してましたし、田中もルーキーイヤーは決して安定感が有ったわけではありません。
    彼らに共通するのは「将来有望な攻撃力」が備わってるからこそ、首脳陣はポジションを与えて経験させて行くわけです。
    これを今の巨人に当てはめるなら岡本や吉川尚という事になります。

    捕手としては限界に達した阿部のファースト起用も攻撃力を考えれば仕方がないと思います。
    左の長距離砲が絶対的に不足しているチーム事情を考えれば、彼をスタメンから外す事は去年までは難しかったと思います。

  6. hideo469998 より:

    「BH」さんへ
    今の状況で、ぐっさんが復活の兆しを見せてくれていたら、巨人優勝も現実的になるんですけどね。。。
    本当に残念ですし、軽傷である事を祈るばかりです。

  7. hideo469998 より:

    「if」さんへ
    長らくご無沙汰して申し訳ありませんでした。
    改めまして今後とも宜しくお願いします。

    山口俊は私も大いに期待しています。
    メンタル面でやや弱さを感じますが、肩の不安が無ければ二桁以上勝って、チームに貯金をもたらす投手だと思います。

  8. hideo469998 より:

    「pug」さんへ
    吉川光はともかく、田原はかなり良くなってますね。
    西村の出遅れが痛かったリリーフ陣ですが、彼がその穴を十分に埋めてくれると思います(噂される上原については実際に見てみないと何とも言えないので今の時点では未知数です)

    内野守備固めについては、寺内が無事なら彼に任せば全く問題ないのですが、仰る通りそろそろ若い選手が出て欲しいのは確かです。
    坂本、寺内以外でショートを任せられるのは、現状では吉川大かな。。。

  9. ヒロ より:

    過分なコメントいただき、恐縮です。
    ありがとうございます。
    本編の更新の妨げになってしまい申し訳ありません。

    一昨年、昨年と阿部のファーストには恐怖しかなかったのですが、確かに、阿部の居ない巨人も酷かったですね。

    あ、返信不要です。
    本編楽しみの私含む皆さんの邪魔になりますので。

  10. hideo469998 より:

    「ヒロ」さんへ
    こちらこそ恐縮しております。
    今後とも宜しくお願いします!

  11. とっつぁんボーイ より:

    更新お疲れ様です。以前このブログが休止する前、度々コメントさせて戴いていた者です。
    投手と外野に関しては補強らしい補強もしてないしドラフトでも鍬原しかとってないため仕方ない反面、内野はなかなか悩ましい・・・。
    大城を早急にコンバートしたいけれど、小林の打撃が試合勘を取り戻すまでしばらくかかりそうですから、捕手起用も増えそう。コンバートしたとしてもファーストだと岡本と被りますしね。
    俊太はサードやらせるには打力が足りない。吉川がショート出来れば良いんですがね。坂本のバックアップに今年も苦労しそうです。

  12. hideo469998 より:

    「とっつぁんボーイ」さんへ
    長らくご無沙汰して申し訳ありません。。。
    今後とも宜しくお願いします!

    現状、大きな穴にはなっていませんが、いくつか編成上で問題点が見受けられます
    それがシーズンに入って大きな穴にならない為にも、交流戦までに若手の底上げをしなければなりません。
    それが出来ないと去年のVTRを見る事になると思っています。