ロッテvs巨人 3月7日 オープン戦雑感
- 2018.03.07
- 2018シーズン
- ゲレーロ, マギー, 中井大介, 北村拓己, 千葉ロッテマリーンズ, 吉川光夫, 吉川尚輝, 大城卓三, 岡本和真, 桜井俊貴, 田中俊太, 田中貴也, 田原誠次, 立岡宗一郎, 若林晃弘, 読売ジャイアンツ, 谷岡竜平, 長野久義

昨日は守備が破綻してサヨナラ負けを喫した巨人だが、ここ数年間は全く良いところがない鬼門の「マリンスタジアム」で何とか勝利して、嫌なイメージを払拭しておきたい。
【STARTING LINEUP】
【G野手レポート】
1④吉川尚輝 3打数1安打
①真ん中高めの直球を上手く運んでレフト前ヒット
②内角直球に詰まってレフトフライ チェンジ
③内角カットボールに詰まってキャッチャーへのファールフライ チェンジ
・初回に大量得点の口火を切るヒットを放ち、攻撃面ではそれなりの活躍を見せたが、守備ではダブルプレーを狙える場面で送球ミス(記録に残らないミス)を犯して課題を残した。
⇒⑤北村拓己 2打数0安打
⑥外角チェンジアップを引っ掻けてショートゴロ
⑧外角低めの直球を捉えたがファーストゴロ チェンジ
・ここまで攻守でやや力不足なのは否めないが、第二打席目のバッティングは味があった。
2⑤⇒④田中俊太 4打数1安打
①相手が制球を乱して四球
②外角カーブを引っ掻けてファーストゴロ
④内角高め直球を捉えてセンター前ヒット
⑥内角直球を捉えたがレフトフライ
⑨外角直球を合わせただけのサードゴロ
・第三打席の内容は素晴らしかった。追い込まれてからファールで粘り、最後はセンターへ綺麗に弾き返した。
・一方でサードの守備に関しては今日もイージーミスをして不安が更に広がった。
3⑦ゲレーロ 2打数1安打1四球
①内角直球に詰まってサードゴロエラー
②ボールを見極めて四球
④内角直球を詰まりながらもライト前ヒット⇒一塁走者は三塁進塁
・対左投手での3打席だったが、やはり左肩が早く開いてミスショット(三塁線へのファール)が目立った。但し、最後の打席は工夫が見られ、開きを我慢して逆方向への打球を意識していた。
・一方で、打線が繋がった大きな要因として、彼の積極的な走塁も評価したい。
⇒⑦⇒⑨中井大介 2打数0安打
⑥内角直球に詰まってセカンドゴロ チェンジ
⑨外角カーブを空振り三振
・個人的にはグリップが体から大きく離れる構えは気になる。これだとバットの出方がやや遠回りになるので、速い直球には遅れてしまう。
4Dマギー 3打数2安打3打点
①真ん中直球を捉えて三遊間へタイムリーヒット 打点2
②⇒ワイルドピッチで一塁走者が三塁進塁⇒相手が制球を乱して四球
④外角チェンジアップを捉えてレフト前タイムリーヒット 打点1
・前日のバッティングを見て状態が上昇傾向にあると見ていたが、この試合では彼らしいバッティングでクラッチヒッターらしさを見せつけていた。
⇒小林誠司 2打数0安打
⑦真ん中直球を打ち損じてショートフライ
⑨外角カーブを空振り三振 チェンジ
・上体でボールを迎えに行ってるので、スイングに鋭さを感じない。
5⑨長野久義 4打数2安打 打点1
①内角直球を見逃し三振
②真ん中直球を捉えたがセンターへの犠牲フライ 打点1
④真ん中低め直球に詰まってライトフライ⇒二塁走者は三塁進塁
⑦外角直球を捉えてレフト前ヒット
・例年では今の時期は状態がなかなか上がってこないが、今年は仕上がりが早い。
・今日のバッティングに関しては申し分ない。
⇒代走⇒⑦⇒⑧重信慎之介
6③岡本和真
①外角カットボールを上手く運んでライト前タイムリーヒット 打点1
②真ん中カットボールを完璧に捉えてレフトスタンド中断へHR 打点2
④内角直球に詰まってレフトへの犠牲フライ 打点1⇒一塁走者が飛び出してアウト チェンジ
⑦外角低めのスライダー引っ掻けてセカンドゴロ
・最後の打席を除いて、他の打席はいずれも内容が濃いバッティングだった。又、懸念されている左肩の開きもやや改善されている。
・以前と比べるとバットが内側から出て来てるので、内角寄りの甘い半速球への対応が良くなっている。
・一方で、ファーストの守備ではフライを落球するミスを犯してしまった。マリーンズ特有の風に対応出来なかったようだが、お粗末と言われても仕方がない。
7⑥若林晃弘
①外角高めの直球にやや詰まってライトへの犠牲フライ 打点1
②真ん中スライダーを見逃し三振 チェンジ
⑤内角直球を見逃し三振
⑦内角カットボールを打ち上げてレフトフライ チェンジ
・ショートの守備でミスを連発してしまったが、それよりも個人的に気になったのは「スローイングが弱い」という事。ショートとしては致命的とも言えるので、公式戦での起用は難しいと思う。
8②田中貴也 2打数1死球
①右腕に死球
③外角スライダーを引っ掻けてセカンドゴロ
⑤外角スライダーを当てただけのピッチャーゴロ
・バッティングに関してはここまで全く良いところがない。守備の方でもワンバウンドの投球を体で止めきれずに失点してしまった。
・今は投手へのリードで頭が一杯かもしれないが、もう少し打力のあるところを見せないと小林を脅かす存在にはなれない。
⇒②大城卓三 1打数0安打
⑧外角直球を空振り三振
・バッティングでは一打席のみだったが、内の速球に押し込まれてしまった。
・懸念されてるキャッチャーとしての守備では、ここまで大きなミスを犯していない。但し、まだまだ投手との呼吸にズレがあるので、これから少しずつ改善しないといけない。
9⑧立岡宗一郎 3打数1安打
①真ん中カットボールを上手く捉えてセンター前タイムリーヒット 打点1
③外角直球を見逃し三振
⑤内角直球を打ち上げてライトフライ チェンジ
・最初の打席は素晴らしいバッティングだったが、他の2打席の内容があまり良くない。
⇒⑦和田恋 1打数0安打
⑧外角高め直球を空振り三振
・相手の内に対して完全に力負けしていた。
【G投手レポート】
☆吉川光夫 5回4安打2四球4三振 失点2
直球系の平均スピードは140キロ前後
変化球はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ
・味方の拙いプレーに足を引っ張られていたが、この試合では大きく崩れなかった。
・その要因としては、全ての変化球がそれなりに決まっていたので、相手に的を絞らせなかった事が挙げられる。
・カーブの腕の振りに関しては、全く緩みを感じないので、去年よりも間違いなく良くなっている。
・打者を押し込む直球を持っているだけに、この試合のように変化球でカウントを稼ぐことが出来れば投球の幅は大きく広がるので、毎度の光景になりつつあった「一気に崩れて大量失点」は考えられない。
☆田原誠次 2回0安打1四球
・直球系の平均スピードは140キロ前後
・変化球はカーブ・スライダー・シュート・シンカー
・スライダーの制球がやや乱れていたが、全体的に低めに丁寧に投げていたので、安定感を感じる投球内容だった。
・去年までは対左打者が課題だったが、シンカーの精度が上がり、投球の幅が広がっている。
・ここまでの登板内容を見る限り、彼は勝ちパターンでも十分に使える投手に成長している。
☆桜井俊貴 1回3安打1四球2奪三振 失点2
直球の平均スピードは140キロ中盤
変化球は緩いカーブ、スライダー、チェンジアップ
・最初の打者にいきなりカーブを捉えられて、その後の投球がやや単調になってしまった。
・力むと直球がややシュート回転していたが、去年よりもボールの切れは良い。
・2失点という結果だったが、個人的にはそこまで悪い印象を持たなかった。
☆谷岡竜平 1回2安打 失点0
直球の平均スピードは140キロ前後
変化球はフォークとスライダー
・相手の早打ちに助けられた印象が強い。
・四球で崩れるイメージはないが、全体的にボールが甘いコースに集まるので、安定感を感じない。
【試合結果】
G 530 200 000 10
M 100 010 020 4
G吉川光⇒田原(田中貴・大城)⇒桜井⇒谷岡(大城)
Mオルモス⇒土肥⇒大谷⇒内(田村)⇒シェッパーズ(柿沼)
試合は10対4で巨人が勝った。
【総評】
・この2試合通して、両軍ともに守備でイージーミスを連発していたので、非常に粗っぽい試合という印象だった。スタジアムの人工芝が張り替えられたばかりなので、打球が微妙にイレギュラーしたり、足が滑っていたかもしれないが、それを差し引いてもつまらないミスが多かった。
・ここにきて巨人の若手野手の明暗が分かれつつある。重信と和田は結果はともかくバッティングの内容が良くないので厳しい。北村と若林も攻守で物足りなさが出てきたので立場は危うい。一方で岡本・吉川尚・田中俊は守備でイージーミスが多いが、バッティング内容は他の若手よりも一歩先を進んでいる。
・特に岡本は打席での落ち着きも出てきたので、相手の失投をミスショットする確率が徐々に減っている。このまま打ちまくって開幕スタメンを勝ち取って欲しい。
・大城に関しては、小林のバッティングがかなり酷い状況なので、捕手として使われるケースも多くなるかもしれない。
以上 敬称略
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