オリックスvs巨人 3月9日 オープン戦雑感

オリックスvs巨人 3月9日 オープン戦雑感

今日の試合は、強い風と時おり小雨が降る悪条件の元で行われたが、こういう時こそ怪我には気を付けて欲しい。



【STARTING LINEUP】

 

【G野手レポート】

1⑨陽岱鋼 3打数1安打

①内角ショートにバットが折れてショートフライ

③外角直球を引っ掻けてショートゴロ チェンジ

⑥真ん中直球を捉えて右中間突破のツーベース

・西に対しては完全に封じられたが、力の落ちる二番手投手に対しては完璧なバッティングを見せた。タイミングも悪くないので順調な仕上がり。

 

⇒④田中俊太 1四球

⑧しっかりボールを見極めて四球

⑨ファーストへの送りバント成功⇒ランナー2・3塁へ進塁

・沖縄キャンプ終盤は全くバッティングで「間」を取れていなかったが、ようやく取れるようになってきたので、ボールの見極めが確実に良くなっている。

・送りバントはやや結果オーライだったが、吉川尚と同様に彼も送りバントは下手ではない。

・ここ数試合でポツポツ結果が出始めているので、打席での落ち着きが感じられる。そして、彼が持ってる「実戦力」が徐々に試合で発揮されている。

 

2④吉川尚輝 3打数1安打 盗塁1

①外角シュートを空振り三振

④真ん中高めのショートを捉えてセンター前ヒット

⑥内角直球を捉えたがファーストゴロ⇒二塁走者は三塁進塁

・全ての打席で内容は良かった。第一打席は粘りを見せていたし、その後の打席はいずれもバットの芯で捉えていた。エース級を相手に内容を伴う結果(1安打1盗塁)を出した事は、レギュラー取りに向けて更に大きな一歩となった。

・同じタイプの立岡や橋本と比べると、技術的に大きな差は無いが、彼らとの違いを感じるのは「気持ちの切り替え」で、仮に前の打席で悪い内容のバッティングをしても、次の打席ではしっかり気持ちを切り替えてスイングしているように感じる。

 

⇒⑦和田恋 2打数1安打 打点1

⑧内角直球を見逃し三振

⑨外角のフォークをバットの先でレフト前タイムリーヒット 打点1

・第一打席は初球をバントの構えから明らかなボール球をファールにして、最後は簡単に三振で終わってしまった。かなり厳しい評価をせざるをえない。

・一方で、第三打席はバットの先で何とかタイムリーヒットを放ち、一軍生き残りへ首の皮一枚繋がった。

 

3⑦ゲレーロ 2打数1安打

①真ん中シュートを捉えてライト前ヒット

④内角シュートに詰まってライトフライ

・西のシュートに詰まるケースが多かったが、バッティングの状態に変化はない。

 

⇒⑦⇒⑨中井大介 2打数1安打 打点2

⑥外角フォークを引っ掻けてショートゴロ⇒三塁走者が生還 打点1

⑧真ん中直球を捉えてレフト前ヒット

⑨真ん中直球を捉えてライトへの犠牲フライ 打点1

・バットが体の内側から出て非常にシャープなスイングだった。今の構えでは内角直球への対応が鍵になるが、ここをクリアすれば今年はかなり期待できる。

 

4⑤マギー 2打数0安打

①外角低めのスライダーを合わせただけのセンターフライ チェンジ

⇒一塁走者の吉川尚が盗塁成功⇒外角スライダーを見逃し三振

・西の左右の揺さぶりに翻弄されていた。

 

⇒⑤辻東倫 3打数1安打

⑥真ん中低めのフォークを空振り三振

⑧外角低めフォークボールを上手く捉えてセンター前へのタイムリーヒット 打点1

⑨外角高めの直球を捉えてピッチャー教習のショートゴロ チェンジ

・同じことを何度も指摘するが、外角寄りのボールへの対応は素晴らしいので、次のチャンスでは内角寄りの直球を右中間方向に弾き返す打球を狙って欲しい。これが出来るところを首脳陣にアピールすれば、左の代打要員として出場機会が一気に増えてくるだろう。

 

5D阿部慎之助 2打数0安打

②真ん中高めスライダーを空振り三振

④真ん中高めの直球を打ち上げてレフトフライ チェンジ

・西に対して全くタイミングが合っていなかった。

 

⇒D大城卓三 2打数1安打 打点1

⑦内角低めの直球を空振り三振

⑧外角低めのフォークボールを上手く合わせてレフト前タイムリーヒット 打点1

・非凡なバットコントロールを見せて首脳陣にアピールした。

 

6③岡本和真 4打数0安打

②真ん中低めチェンジアップを空振り三振

⑤外角直球を引っ掻けてショートゴロ

⑦真ん中直球を打ち上げてライトフライ

⑧内角直球に詰まってキャッチャーへのファールフライ

・最初の二打席は、西の左右の揺さぶりで左肩の開きが早くなって、甘いボールを仕留めきれなかった。

・第三、第四打席は甘いボールを打ち損じた。

 

7⑥山本泰寛 4打数2安打

②内角シュートに詰まってセカンドフライ チェンジ

⑤真ん中ショートを完璧に捉えて右中間へのツーベース

⑦外角直球を捉えて右中間へのツーベース

⑧外角スライダーを捉えたがライトライナー チェンジ

・彼は外角寄りのボールをライト方向へ強い打球を打つことには長けている。問題は最初の打席のように何でもライト方向へ打とうとしない事。時には相手の配球を読んで、内角のボールをレフト方向へ思いきり引っ張る姿を見せた方が、相手バッテリーの迷いを生んで自分の長所がもっと活かされる。

 

8②小林誠司 2打数0安打

③内角高めシュートに詰まってピッチャーゴロ

⑤真ん中シュートに詰まってライトフライ

・キャンプで取り組んでいた「右の軸足でしっかり溜めを作った後に体重移動させる形」が全く無くなっている。今は溜めが殆ど無く、上体だけでスイングしてるので、スイングに力強さを感じないし、ただボールとバットが衝突しているだけの状態である。

 

⇒代打 長野久義 1四球

⑦敬遠

 

⇒②田中貴也 1打数1安打

⑨内角高め直球に詰まりながらもレフト前ヒット

・内容はあまり良くないが、今の彼には何よりも欲しい一本だった。

 

9⑧立岡宗一郎 4打数1安打

③外角低めシュートを引っ掻けてセカンドゴロ

⑤内角低めの直球を捉えるがセカンドゴロ チェンジ

⑦外角低め直球を見逃し三振 チェンジ

⑨真ん中低めの直球を上手く運んでレフト前ヒット

・最後の打席で何とか一本出てホッとしてると思う。但し、他の打席は内容があまり良くなかった。



【G投手レポート】

☆野上亮麿 5回5安打2三振 失点2(HR2)

直球系の平均スピードは130キロ後半

変化球はショート、カーブ、チェンジアップ、スライダー

・立ち上がりは全体的にボールの切れが今一つで、相手打者にフルスイングされてるケースが多かったが、回を重ねる毎に制球が良くなり投球内容は安定していた。

・投球術を持ってる投手なので、1イニングで大量失点を許すケースは少ないかもしれないが、無失点のイニングを重ねていくのはやや難しい。

・やはり本番ではもう少し直球にスピード感が出てこないと厳しい。今のままなら二桁勝利は厳しいと思うし、彼が先発する時は打線の援護が必至になる。

 

☆高木京介 1回1安打1三振 失点0

直球の平均スピードは130キロ中盤

変化球はスローカーブ、カットボール、チェンジアップ

・変化球の切れ・精度に関しては申し分ない。

・一方で野上と同じで本番ではもう少し直球にスピード感が欲しい。直球で打者を押し込み、ファールを打たせてカウントを稼ぐ形が作れれば、チェンジアップが良いので対右打者相手にも三振を狙える。

・個人的には開幕までに支配下登録される可能性は80%以上と考える。

 

☆マシソン 1回1三振 失点0

直球の平均スピードは140キロ中盤

変化球はスライダー、スプリット、カットボール

・前回と同様に8割の力で投げていた

・制球に重点を置いた投球内容で、これも例年通りの調整パターンと言える。

 

☆カミネロ 1回1三振 失点0

直球の平均スピードは150キロ前半、最速は155キロ

変化球はフォークとスライダー

・相変わらず制球はアバウトだが、四球を連発するような感じは全くない。

・フォークとスライダーの「抜け」が良く、150キロ以上の直球とのコンビネーションで打者に的を絞らせなかった。

 

☆篠原慎平 1回1安打 失点0

直球の平均スピードは140キロ前半

変化球はスライダー、フォーク

・直球に関しては球速こそ出なかったが、ボールの質はまずまず良かった。

・一方で変化球に関しては機能しているとはお世辞にも言えなかったので、仮に主力クラスが相手だったら厳しかった。



【試合結果】

G 000 001 022 5

B 101 000 000 2

G野上⇒高木(小林)⇒マシソン⇒カミネロ⇒篠原(田中貴)

B西⇒澤田⇒大山(若月)⇒小林⇒近藤(伏見)

試合は5対2で巨人が勝った。

 

【総評】

・巨人打線に関しては、相手投手が西の時にもう少し何とかして欲しかったが、主力が退いた後の若手が結果を残した事は素直に喜びたい。

・特に目についたのは吉川尚で、前段で書いた通り、西に対してしっかり食い下がっていた姿は大いに評価したい。そして、去年は居なかった彼と田中俊の存在は、他の若手の奮起を促しただけではなく、二人それぞれ違った形の「個の力」を持ってるので、チーム力の底上げに繋がっている。

・オリックスでは宗が素晴らしかった。特にスイングスピードが速く、フォロースルーも大きいので、体がもう少し出来てくれば現阪神監督の金本のような選手になる可能性を秘めている。

以上 敬称略