オリックスvs巨人 3月10日 オープン戦雑感

オリックスvs巨人 3月10日 オープン戦雑感

上原の巨人復帰が正式に決まった。

「今現在、彼の能力はどの程度なのか?」これについては全く未知数なので何とも言えない。しかし、彼の入団によって巨人にもたらす効果は、単純に数字だけでは語れない。そして形には現れない相乗効果は、特に長く伸び悩む若手投手や不振に終わっている実績ある投手たちには大きいモノになると確信している。

彼については実際にピッチングを見てから詳しく論評したい。



【STARTING LINEUP】

 

【G野手レポート】

1⑨⇒⑧長野久義 5打数2安打

①真ん中スライダーを引っ掻けてサードゴロ

④真ん中直球を捉えてライト前ヒット

⑤真ん中低めの直球を打ち上げてセンターフライ⇒二塁走者は三塁進塁

⑦真ん中直球を完璧に捉えてレフトオーバーツーベース

⑧真ん中低め直球を引っ掻けてサードゴロ チェンジ

・近年、ファールにする事が多かった直球系の甘いボールを一発で仕留めている。状態は更に上がっている印象。

 

2④吉川尚輝 4打数0安打

①内角スライダーに詰まってレフトフライ

④外角スライダーを引っ掻けてファーストゴロ⇒一塁走者は二塁進塁

⑤外角スライダーを打ち上げてレフトフライ チェンジ

⑦真ん中カーブを止めたバットでサードゴロ

・第二打席のファーストゴロは内容が良かったが、他の打席については中途半端な内容で終わってしまった。

 

⇒吉川大幾 1打数0安打

⑨内角高めのフォークを空振り三振

・今シーズンからスイッチヒッターを辞めて、右打者としてやっていく模様。

・寺内の離脱によって手薄になった内野守備固めの役割を狙いたい。

 

3⑦ゲレーロ 3打数0安打

①真ん中高め直球を空振り三振 チェンジ

④真ん中高め直球を空振り三振

⑥内角ショートに詰まってレフトフライ

・やや調子を落としている印象で、爪先体重でボールを見送っている姿が多くなると黄色信号である。

 

⇒⑦和田恋 1打数0安打1四球

⑦ボールを見極めて四球

⑨真ん中直球を打ち上げてライトフライ

・直球系に差し込まれるケースが多いが、第一打席は何とか四球で出塁した。

 

4Dマギー 2打数1安打1四球

②内角低め直球に差し込まれてライトフライ

④ボールを見極めて四球

⑥外角カットボールを捉えてセンター前ヒット

・調子は更に上向いている。彼らしいスピンがかかった打球で、内野手の間を抜いている。

 

⇒4D田中俊太 2打数1安打 打点2

⑦⇒ワイルドピッチで三塁走者が生還⇒真ん中直球を叩いてセンター前タイムリーヒット 打点2

⑨外角低めのフォークを引っ掻けてセカンドゴロ

・第一打席のタイムリーは狙い通りのバッティングだったと思う。極端な前進守備の中で彼の狙いはセンター返しだった。

 

5③阿部慎之助 2打数0安打

②外角直球を捉えるが大きなセンターフライ

④外角スライダーを打ち上げてレフトフライ チェンジ

・バッティングはやや上体だけでスイングしている印象で、打球にもうひと伸びがない。

・守備ではイレギュラーの打球に対して、足が全く動いていなかったので、対応出来なかった。

 

⇒⑤辻東倫 2打数2安打

⑥真ん中直球を叩いてレフト線ツーベース

⑦⇒一塁走者の田中俊が盗塁失敗⇒真ん中低めの直球を叩いてピッチャー強襲の内野安打

・第一打席は甘いボールではあったが、左投手相手に結果を残した事は素直に評価したい。

・彼も生き残る為に必至でプレーしている印象。

 

6⑤⇒③岡本和真 3打数1安打1四球

②内角直球にやや詰まってレフトフライ チェンジ

⑤内角スライダーに詰まってライト前ヒット

⑥しっかりボールを見極めて四球

⑦真ん中直球を空振り三振 チェンジ

・バッティングの内容は悪くない。

・内角の捌きが上手くなっており、バットがスムースに出ている。

・バッティングの中で「間」を取れるようになったので、ボールの見極めが良くなっている。

 

7⑥山本泰寛 3打数1安打1四球 打点1

③真ん中低めチェンジアップを空振り三振

⑤粘って四球

⑥真ん中直球を捉えてセンター前タイムリーヒット 打点1

⑧外角直球を引っ掻けてサードゴロ

・第二打席の四球は非常に価値が高いし、この四球をきっかけに、そこまで田島に対して完全に沈黙していた打線が見事に繋がった。

・バッティングの内容は引き続き良い。

・守備ではダブルプレーを狙える打球を捕り損なうミスがあった。二塁走者と重なり打球を若干見失った可能性もあるが、それを差し引いてもこの打球は捌いて欲しかった。

 

8②河野元貴 1打数0安打 打点1

③真ん中スライダーを打ち上げてセカンドフライ

⑤サードへの完璧な送りバント⇒1・2塁走者は2・3塁へ進塁

⑥外角直球を上手く運んでレフトへの犠牲フライ 打点1⇒二塁走者は三塁アウト チェンジ

・特に攻撃面では中身の濃い内容で大きく貢献した。

・配球に関しても攻め急がずに丁寧さを感じた。

 

⇒②大城卓三 1打数0安打

⑧内角フォークを空振り三振(振り逃げで出塁)

・金田のフォークボールには対応出来なかった。

 

⇒②田中貴也

 

9⑧立岡宗一郎 2打数1安打

③内角スライダーを空振り三振

⑤内角スライダーを完璧に捉えてライトオーバーのタイムリーツーベース 打点2

・第二打席のタイムリー二塁打は、初球の失投を見逃さない素晴らしいバッティングだった。左の好投手から打った事に価値がある。

・ここ2試合の内容から、やや調子を落としている印象を持っていたが、杞憂だったのかもしれない。

 

⇒⑨中井大介 1打数1四球

⑦相手が制球を乱して四球

⑧内角直球に詰まってセンターフライ

・今後の課題になる内角直球への対応が出来ていなかった。

 



【G投手レポート】

☆田口麗斗 5回5安打2四球4三振 失点1

直球の平均スピードは130キロ後半

変化球はスライダーを軸にカーブとチェンジアップ

・走者を溜めても失点しないという彼の持ち味は出ていた。結果だけを見れば十分に合格点で順調に調整が進んでいると言える。

・一方で気になるのは右の強打者(ロメロ、中島)に対して、攻めきれていなかった事。特に彼の持ち味である内角直球の出し入れが出来ていなかったので、ピッチングが窮屈になっていた。

・今日も寒かったので、彼本来の投球を期待するのは難しかったかもしれないが、去年終盤から「ボールの切れが今一つの状態」が続いている事に、一抹を不安を感じている。

・更にもう一つ気になったのは、簡単に盗塁を許してしまってる事。この試合では2盗塁許したが、いずれも完璧なスタートを切られていた。もしかしたらオリックス側に牽制の癖を発見されていたのかもしれない。

 

☆桜井俊貴 1回 失点0

直球の平均スピードは140キロ前半

変化球はカーブとスライダー

・間違いなく去年よりも直球の質は良くなっているが、それでも5球投げたら2球程度、抜け気味で威力を感じないボールがある。

・変化球もカーブに関しては去年よりも曲がりが鋭い。

 

☆澤村拓一 1回2安打1四球 失点1

直球の平均スピードは140キロ後半、最速は150キロ

変化球はフォークボールを1球だけ?

・先頭打者に四球を許した点については反省しないといけないが、味方の拙守が絡んでの失点だった。

・直球の質はまずまず、フォークも満塁フルカウントの局面で投げて三振を奪えた。

・本調子にはまだまだではあるが、前回と同様に順調な姿を見せてくれた点はチームにとって非常に大きい。

 

☆戸根千明 2回4安打2三振 失点0

直球の平均スピードは130キロ後半

変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ

・前回の登板よりも無駄な力みが無く、低めにボールを集める意識は高かった。

・特に変化球(カーブ、スライダー)の逆球は少なかった。

・但し、直球に関しては相変わらず制球がアバウトで、逆球も見られた。

 



【試合結果】

G 000 022 300 7

B 001 000 100 2

G田口⇒桜井⇒澤村(河野)⇒戸根(大城・田中貴)

B田島⇒比嘉⇒大山⇒Kー鈴木(若月・伊藤)⇒(伊藤)

試合は7対2で巨人が勝利した。

 

【総評】

・今日の勝利でオープン戦は5勝2敗となったが、坂本不在の中で若手が結果を残しての勝敗は価値がある。勿論、内容を精査すると、一線級投手を相手にはまだまだ厳しいが、そもそも去年の今頃は力が落ちる相手に対しても、集中打を浴びせる事が出来ていなかったので、その点は成長の跡が伺える。

・田口については選手雑感で厳しい事を書いたが、これも彼に対する大きな期待感からそうさせるのであって、仮に中川のような「先発ローテに入って貰いたい」というレベルの投手が、今日の投球内容を見せていたら間違いなく称賛している。

・盗塁の際に二遊間のベースカバーミス(山本・吉川)があったり、他にも記録に残らない細かいミスが見られるので、この点についてはしっかり反省して欲しい。

・オリックスに関してはルーキーの田嶋は評判通りだった。特に150キロの直球だけではなく、スライダーやチェンジアップなどの変化球の切れも抜群で、しかも制球力もそれなりに持っていた。又、馬力も持ち合わせているので、近い将来、侍ジャパンの主力投手になる可能性も十分にあると思う。

以上 敬称略