【選手雑感】カステヤーノスの日本デビュー戦を分析する【セ公式戦 GvsD 15回戦 7月31日】

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一昨日の試合で足首を負傷した亀井だったが、当初は軽傷という話だった。
しかし、翌日に病院に行った結果、全治4週間という診断を受けた。
個人的には非常に残念でならない。
ようやく彼らしいバッティングを連日見せていた矢先だったので、チームにとっては大きな痛手となる事は間違いない。

そして彼が抹消される事になり、橋本が急遽1軍に合流し、この試合から同じく登録された新外国人カステヤーノスと共に、スタメンとして名を連ねた。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
中 日 1 0 0 0 0 2 0 0 0 3
巨 人 3 0 0 0 0 0 0 3 X 6


試合はDルーキー遠藤のHRでポレダが先取点を許したが、直後に相手のミスも絡んでG打線が繋がり大野を攻め立て、直ぐに逆転することが出来た。
しかし、その後のG打線は相変わらず「もう一押し」が足らずに、追加点を奪えない。

そうこうしている間に、D打線が徐々にポレダを捕らえ始めて、6回表に追い付かれる。
しかし、後続が続かず一気に逆転する事が出来なかった。

その後は、立ち直ってきた大野から、G打線はチャンスの芽も奪えなかったが、8回のチャンスで村田が決勝3ランをレフトスタンドに放ち試合を決めた。

この試合のポイントは、Dが6回表に一気に逆転まで行けなかった事に尽きる。
あの藤井のダブルプレーは、G側からすれば本当に助かった一打である。 

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【G投手雑感】 

★アーロン・ポレダ
直球については、スピード・角度が素晴らしかったし、制球もまずまずだった。
又、ナチュラルにスライダー回転する右バッターの懐への直球については、相手打者は狙っていても簡単に打てるボールではない。

しかし、その反面、スライダーの制球が良くなく、このボールが甘くなって痛打される場面が多かった。
変化球を投げる際、相変わらず少し腕の振りが鈍るので、そこを狙われた印象が強い。

まずまずの内容だったが、「勝てた試合」なので、勿体ないピッチングでもあった。

★スコット・マシソン
相変わらず制球を乱すケースが多い。
直球のスピードはそれなりに出てるが、いわゆる「抜けた」ボールが多いので、そのボールが真ん中に集まってくると危険度が増す。
今年に関しては、これを修正する事は難しいかもしれないので、スライダーを上手く使いながら打者に絞らせない状況を作っていくしかない。
その為にも、スライダーの制球力が大事になる。

★澤村拓一
相変わらずの内容で、筆者はテレビの前で憤慨していた。
3点差という状況にも関わらず、相変わらず力みまくる姿は失望しか感じなかった。
個人的には、相手打者と勝負しているのではなく、自分が満足する内容で終えたいという「欲」が先行して投球しているように感じた。

【G野手雑感】

★橋本到
久しぶりの1軍だったが、4打席中2度出塁し、良い仕事をしたと思う。
内容的にも、キッチリ捕らえた打球も多かったので文句ない。

ライバル立岡とは違うバッティングスタイルだが、個人的には橋本の方に、より大きな期待を寄せている。

★片岡治大
彼も調子は上々と見ている。
但し、彼の場合は逆方向への意識が強すぎると、どうしてもバットのヘッドが落ちてしまうので、打球が伸びずにポップフライを量産してしまう。
ケースバイケースだが、調子を崩さない意味でも、時には強引なバッティングも必要だと思っている。

★坂本勇人
数日前はやや下降線と指摘していたが、彼も再び上昇気配を感じる。
この試合でも、彼に対してDバッテリーは外中心に攻めていたが、それを右に流そうとせずにセンター中心に弾き返せる形を作れているのは、間違いなく状態が上がっている証拠と見ている。

左足を上げて、右足に体重をしっかり乗せてから、下半身主導で溜めを作り事が出来ているので、トップを作る「間」が生まれている。
あとはインパクトの瞬間に、右肩が落ちてバットのヘッドが下向きになる癖に注意すれば良い。

★長野久義
初回のタイムリーヒットはバットの先で捕らえた打球だったが、8回裏の第4打席のセンター前へのクリーンヒットは、良かった時に頻繁に見られた素晴らしい内容だった。

本人もかなり手応えを感じているかもしれない。

★アレックス・カステヤーノス
昨日、日本デビューを果たしたが、3A時代とは少し違う姿を見せていた。

✳打撃について
①以前より、構えた時のスタンスの幅が少し狭くなっている。
→タイミング的に差し込まれるケースが減ってくる。
→ボールを強く叩くことが出来る。

②体重移動が殆どないので、軸がブレずにスイングしている。
→高い確率でバットに当たる
→三振が少なくなる

③インパクトの瞬間に右脇が甘くなるケースが多い。
→スイングが外回りになる傾向が出ている。
→強い打球が打てない。

④トップで右膝が早く折れて左肩が上がる。
→アッパースイングになる。
→高めの直球に弱点がある

ハッキリ言って、③と④がリンクしてしまうと日本での成功は難しい。
④は兎も角、③は早急に手直ししたいポイントではある。

一方で、3A時代の映像と比べると、タイミングの取り方がスムースになってる。
又、下半身はバネと柔軟性を感じるし、思っていたよりも上半身の力に頼らずにスイングしている。
修正ポイントを早めに自分で気がつけば、化ける可能性は秘めている。
ただ、昨日は左投手が相手だったので、2安打という結果が出た印象が強い。
果たして右投手ではどうなのか?
特に外に流れるカーブ・スライダー系の対応には要注目である。

走塁についてはバネを感じるダイナミックな走り方で、スピードも速い。
バッティング次第では、結構3塁打を量産するタイプなのかもしれない。

外野守備については、昨日の動きだけでは判断出来ない。
しかし、気になるのは外野の守備位置がかなり深い事。
筆者の経験上では、外野手として守備に自信がない選手ほど、深い位置で守りたがる。
もしくは、強肩を売りにしている選手もこの傾向が強い。
果たして彼の場合はどちらなのか?

★村田修一
ようやく内角の直球に対して、バットのヘッドが「スパッと」抜けて、豪快なHRを放った。
筆者が彼に期待していたのは「この形」である。
こういうスイングを何度か相手バッテリーに見せると、攻め方も大きく変わってくる。
この負の流れを変えるには、明日から5~6試合の内容が大切になる。

前回のお立ち台では涙を見せていたが、今回は笑顔一杯のヒーローインタビューだった。

★井端弘和
3回のチャンスでの併殺打は、かなりの痛手となったが、守備では堅実なプレーでポレダをもり立てていた。
同点となったエラーについては、ギリギリのタイミングでのギャンブルプレーだったので仕方がない。

★加藤健
彼には申し訳ないが、昨日の配球には首をかしげる場面が多かった。
ポレダは自分で投げるボールを決めたがる傾向の強い投手だが、それにしても無駄に思える変化球が多かった。

解説の桑田氏も語っていたが、ポレダの直球が良かっただけに、制球が悪い変化球を投げさせる時には細心の注意が必要だった。
昨日の試合で、ポレダが痛打されたり、四死球を与えてしまった原因は「スライダーの甘さ」だった。

同じ事が澤村の時にも感じた。
3点差で迎えた最終回なので、絶対避けなければならないのは「四球」で無駄な塁を許さない事。
それならば、初球に選ぶボールは、彼が最も自信がある「直球」をメインで使わねばならない。
しかし、昨日はスライダーとフォークを初球に使うケースが多かった。

勿論、ストライクを先行できない澤村に問題ありだが、ボールを先行させて球場全体をしらけさせる事態は絶対に避けるべきである。

昨日の澤村が対峙した打者の初球は、全て明らかなボール球だった。

以上 敬称略