出口が見えない連敗を止めるにはミスを恐れない姿勢が必要だ(巨人vsDeNA 3回戦 2018.4.12)

今の巨人はかなり弱い、間違いなく弱い。いや絶対に弱い。
だが、まだまだ希望はある。他の球団も決め手を欠いているからである。
今は早く連敗を止めるしかないが、その為には選手だけではなく、首脳陣もミスを恐れない攻めの姿勢が必要になる。



【G野手雑感】

1遊 坂本勇人 3打数2安打2四球

・1番打者としてほぼ完璧な仕事をした。

・但し、個人的には彼を2番で使った方が打線の繋がりが良くなると思っている。

 

2二 吉川尚輝 3打数0安打1四球

・坂本の出塁を殆ど得点に活かすことが出来なかった。

・やはり、彼には繋ぐ野球をする技術はまだないので、大きく育てる意味でも1番で起用した方が良い。

 

3左 ゲレーロ 4打数1安打

・この試合では長打の意識を捨てて、次の打者へ繋ぐ意識が大きかった。

・やや上半身が突っ込み気味でスイングしてるので、長打が出にくい状態になっている。

 

4三 マギー 4打数1安打 打点3(HR1)

・ようやく第1号が生まれたが、バッティングの状態は確実に上がっている。

・彼の前後の打者に当たりが出てくれば、打点を荒稼ぎする雰囲気にはなってきた。

 

5一 岡本和真 3打数0安打

・かなり心配な状態である。

・前回も指摘したが、外角スライダー系に対する意識が過剰になって、相手の失投(逆球)をミスショットしたり、反応が遅れて見逃してしまうケースが増えてきた。

・又、覇気が感じられなくなってきた点も心配材料になっている。

 

6中 長野久義 4打数1安打

・初回の三振で東を立ち直らせてしまった(それについては別記をご覧ください)

 

7右 中井大介 4打数3安打 打点1

・バッティングの内容は完璧に近い。そして、技術的に進歩してる箇所は以下の通り。

・去年まではトップからインパクトの瞬間に右脇が開いてしまい、グリップが体から離れてバットをこねてしまうスイングだったので、バットが外回りになって引っ掻ける打球が多かった。

・しかし、今はトップを作るときにはグリップは体の近くにあり、バットが自然と体の内側から出ているので、左右にライナー性の打球を飛ばすことが出来る。

・彼は今年、バッティングの構えを大きく変えている。その変えたポイントは構えの段階でグリップを体から離している事。これは私の憶測だが、恐らく彼は逆転の発想で自分の欠点を直そうとしたと思う。

・つまり、構えの段階でグリップを体から離しておけば、トップを作るときには無意識にグリップは体の近くに移動し、自然な形で理想的なトップを作り、あとは力まずに振り下ろすだけなので、バットのヘッドが立ち、ムチのようにしなりを効かせてスイング出来ている。

・オープン戦の時から「今年の中井を使って欲しい」と言い続けてきたが、まさに今がその時だと思う。勿論、ポジションの問題で使い方は難しいが、左右関係なく積極的に起用する事をおすすめしたい。

 

8補 小林誠司 3打数1安打

・バッティングはしぶとさが光っているが、守りの方では精彩を欠いている。

 

打 田中俊太 1打数0安打

・反撃のチャンスを一瞬で潰すダブルプレーになったが、バッティングのアプローチは悪くなかったので、評価は変わっていない。

 

打 亀井善行 1打数0安打

・惜しい打球で、紙一重のバッティングだった。

 

打補 大城卓三 1打数0安打

・チャンスの場面で積極的に打ちにいったが、フォークを引っ掻けてしまった。

 

打 立岡宗一郎 1打数0安打

・惜しい打球ではあったが、同じ配球で討ち取られているので、バッティングの内容はあまり評価できない。

 

打 阿部慎之助 1打数0安打

・山崎との対戦だったが、ツーシームを振らされ、最後は直球に差し込まれてしまった。



 

【G投手雑感】

☆大竹寛 4回9安打1四球4三振 失点5

・先頭の神里のHRは相手を誉めるべきだが、それ以降の失点は自身の弱気の投球が招いたモノだった。

・初回の5失点は現状のチーム状態を考えると致命的な失点で、2回以降を無失点で凌いでも評価を見直す事は出来ない。

・私が監督なら次の登板は当面の間は与えられない。

 

☆田原誠次 2回0安打1三振 失点0

・前回に続いて、中身の濃い素晴らしい投球だった。

・特に直球の走りが抜群で、去年よりも5キロ増しでスピードが出ている。その効果として如実に現れてるのが、抜いたスライダーとの組み合わせで、ボールの緩急が去年以上に効いている。

・又、長く課題にしていたシンカーの精度も格段にレベルアップしており、このボールでゴロを打たせている。

 

☆宮國椋丞 2回2安打2三振 失点1

・直球とフォークを低めに集めて、内容のある投球を続けていたが、勝負処での詰めの甘さが露呈していた。

・あれだけ見事な1塁牽制を見せていたにも関わらず、完璧なスタートで盗塁を許してしまった事は、彼にも何らかの隙があったと言わざるをえない。

 

☆篠原慎平 1回1安打1四球1三振 失点0

・直球の走りは良かったが、結果オーライという内容だった。



 

【試合結果

B 500 000 010 6

G 300 000 010 4

勝 東 1勝1敗

H 須田 1、エスコバー 2、三上 4、井納 4

S 山崎 6

負 大竹 1勝1敗

HR 神里 1、ロペス 2、マギー 1

 

【勝敗の分岐点】

☆(B1-0)1回表、1アウト走者なしの場面で、筒香が四球

・2球で追い込んだ後だったが、そこから逃げ腰に見えるボールを連発して簡単に歩かせてしまった。

・これを初回から見せてしまうと、相手チームは大竹を見下して、勢いのある打線が更に攻撃的になり、逆に自分のチームに対しては、最初から守勢に立たせてしまった。

・ここを勝敗の分岐点にするのは少々乱暴かもしれないが、今の両チームの勢い、立ち位置、心理状態などを浮き彫りにした場面だったので、あえてここを選んだ。



 

【試合雑感】

☆(B3-0)1回表、2アウト1・2塁の場面で、東がタイムリーヒット

・この場面で気になったのが、小林が走者にタッチにいった場面だった。

・タイミング的には完全にアウトだったが、小林のタッチが空振りになってセーフになった。

・あのようなタッチプレーでは走者にタッチをしようとすると追いタッチや空のタッチになる事が多いので、ベースにミットを置く意識でタッチすればアウトになりやすい。

・あの場面でも小林は、走者の手をタッチしようとしたが、空振りに終わって脇腹にミットが当たっていた。仮にホームベースにミットを置いておけば、走者は必ずベースを触りにくるので自分からミットをさわってしまう事になる。

・一瞬の判断が重要になるプレーだが、日頃から意識しておけばさほど難しいプレーとは思えないし、小林は過去にも同じようなミスで本塁突入を許してしまっているので、改善しなかったバッテリーコーチの罪も重い。

☆(B5-3)1回裏、1アウト1塁の場面で、長野が三振

・この場面で気になったのが、初球の甘い直球を簡単に見逃してしまった事。

・マギーに3ランを打たれ、その後の岡本に対して完全に制球を乱して歩かせてしまった直後だったので、狙い球が中途半端なまま打席に立った彼が残念でならない。

・そこまでの東の投球内容を見ていれば、変化球が全く決まっていなかった(しかもHRを打たれたのがカーブ)ので、直球一本に絞れる状況だった。

☆(B5-3)5回裏、0アウト1塁の場面で、吉川尚がセンターフライ

・吉川尚でチャンスを広げられず、チームに勢いが生まれない。

☆(B5-3)7回裏、0アウト1塁の場面で、吉川尚がレフトフライ

・前段と全く同じ状況で、無策のまま凡退してしまい、新オーダーに対する期待感は絶望へと変わってしまった。



 

【試合総評と次の3連戦に向けて】

☆神里はDeNAの野球を変える素晴らしい選手

・彼のように走攻守三拍子揃っている選手はなかなかいないし。ベイスターズの野球を大きく変える選手でもある。

・特に目についたのが体が強いこと(スイングが力強い)そして外野の守備が強肩も含めて抜群に上手いこと。

・この選手を2位指名で獲得したDeNAスカウト陣の優秀さを感じる。

☆1番坂本、2番吉川尚の打順を入れ換えるべき

・吉川尚に繋ぎのバッティングを求めるのは間違っていると思う。

・現状、彼は直球に差し込まれるケースが多いので、低めのフォークの見極めが出来ていないし、簡単に振らされてしまっている。

・しかし、彼には常人には計り知れない動物的な反射神経があるので、制約のない自由な立場でバッティングさせた方が彼の長所が活きてくると思う。

・吉川尚を大きく育てる意味でも1番起用を進言したい。

☆失敗を恐れず選手を積極的に動かして局面を打開せよ!

・あくまでも個人的な印象だが、選手よりも首脳陣の方がミスを恐れて采配が消極的になっていると思う。

・その代表的なのが、先頭打者の坂本が3度の出塁した後に、殆ど動く気配がなかった事。

・恐らく吉川尚の空振りと東の微妙な牽制モーションへの対応を心配していたと思うが、そういう事は事前に分かっていた筈なので、それなら坂本を1番に置く必要性と、吉川尚を2番で使い続ける必要性は薄れてしまう。

・単純に坂本が出塁すれば、吉川尚でダブルプレーはないという考えのもとで、ゲレーロの長打に期待を掛けるという戦術なら、それはあまりにも消極的と言わざるを得ない。

☆連敗中の「選手の温存」は、裏目に出るケースが多い

・首脳陣の消極的な姿勢は、選手起用にも出ている。

・連敗していない通常のケースなら、この試合のように切り札の阿部を試合終盤まで温存する策は常道ではあるが、今は勝ちパターンのリリーフ陣も崩れかかっている状況なので、チャンスがあればビッグイニングを狙いに積極的に持ち駒を使い、攻撃的な姿勢を選手に示す必要がある。

・今の巨人は「動かざること山の如し」ではなく「侵略すること火の如く」である・

☆菅野は絶対に先取点を許さない覚悟で初回から飛ばせ!

・通常なら菅野が3連敗する姿はなかなか想像できないが、今のチーム状況では相手がどこであろうと十分に可能性がある。

・菅野に対しては広島を完全に封じ込める投球を望みたいが、現実的な妥協点としては最初から飛ばして先取点を絶対に阻止する事を目指して欲しい。連敗中になかった先取点が巨人側に生まれれば、その後の打線の援護も今以上に期待出来る筈である。

以上 敬称略

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