【選手雑感】厳しい試合を体感し成長を続ける小林誠司【セ公式戦 CvsG 21回戦 8月21日】

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雨による中断を2度はさみ、試合時間が6時間を越えた死闘はGが制した。

昨日はスカパーでの生中継が無かったので、筆者も録画放送を見終わったのが深夜4時を過ぎていた。。。。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
巨 人 2 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 4
広 島 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3

T3連戦で3タテに成功したジャイアンツだが、この試合の持つ重要性は非常に重い。
ここで再び差を広げられてしまっては、3タテ成功でTに与えたプレッシャーは半減してしまう。
次に先に負けるのはGなのか?Tなのか?
難しいミッションだが、何とかTが先に負けるまでは勝ち続けたい。

【G投手雑感】

★アーロン・ポレダ
先発投手として壁にぶち当たっている。
昨日も投げてるボールそのものは悪くなかった。

各チームのポレダ対策は単純明快で、出来るだけ多くの球数を投げさせる事を第一に考え、出塁したランナーは「走るぞ!」と見せかけて打者への集中力を散漫にする。
こうなれば球威は落ちるし制球も乱れる。

この試合でも同じだった。
確かに坂本のエラーは気の毒だったが、2アウトから自滅の形で追加点を与えてしまった事実は、先発投手としては厳しい評価をせざるを得ない。

監督は早々にポレダを交代させたが、この決断は結果的に功を奏した。
個人的には中継ぎへの配置転換がベターだと思うが。。。

★土田瑞起
1軍マウンドの雰囲気にも慣れ、自分のポテンシャルを出せている。
彼の投球次第では、この試合が序盤で決まってしまうところだったが、Cに傾いていた流れを止める事に成功した。

2軍では既に「大魔人」なので、今度こそ1軍に定着したい。

★宮国椋丞
結果は無失点に抑えたが、まだ甘さを感じる投球内容である。
素晴らしいボールと甘いボールの落差が激しいので、まだまだ勝ちパターンでは任せる事が出来ない。

★山口鉄也
久しぶりの登板でやや制球を乱していたが、今の状態では精一杯の仕事をしてくれたと思う。
相手の拙攻に助けられが、彼クラスの投手については、結果さえ残してくれれば文句はない。

★スコット・マシソン
彼や澤村のような力投タイプの投手には、雨でマウンドがぬかるんでいる状況は非常に投げにくい。
結局、雨による中断を経て戸根に助けを求めてしまったが、彼を責めるのは気の毒である。

★戸根千明
この試合の大殊勲者である。
完全にカープ側に流れが傾いていた状況の中、彼が再び五分の状態に押し戻した。

彼は左打者への投球で課題を残していたが、この試合では左打者のアウトローに直球・カーブ・スライダーを高い確率で投げ込んでいた。

悪条件の中でも自分の持ち味を十分に発揮する精神力は、リリーフ投手として欠かせない条件の一つになる。
こういう投手は大事にしたい。

★澤村拓一
投球内容は相変わらずだったが、今は結果的に抑えてくれれば文句はない。
悪条件の中で、最後まで粘り強く投げてくれたと思う。
今日は味方の守備力に助けられたが、次の登板では快投を期待したい。

【G野手雑感】

☆立岡宗一郎
出塁は初回のヒット1本のみだったが、相変わらず集中力抜群の打席が続いている。

今日の福井に対しては、やや苦手にしているように感じるが、阿部の状態が上がっているので、彼の出塁率が一層大事になってくる。

☆片岡治大
ヒットは生まれなかったが、バッティングの状態は決して悪くない。
状況にもよるが、個人的には打球方向を最初から決めないでもらいたい。
最初から右打ちを意識してしまうと、どうしてもバットのヘッドが下がるので、彼の良さが半減する。

☆坂本勇人
相変わらずバッティングの状態は良くないし、スランプの入り口に立っているようにも感じる。
相手バッテリーの外角攻めに対して、下半身が使えず上体だけでスイングしてしまっている。
タイミング的にも差し込まれているケースが多いので、甘い直球にも対応できていない。

彼が不振に陥ってしまうと、立岡が出塁する効果が半減するので、打線の繋がりが悪くなる。
ようやく阿部に復調の気配を感じるので、何とか踏み踏みとどまりたい。
4連覇は坂本勇人が命運を握っていると言っても過言ではない。

守備の方では3回に痛いミスでポレダの足を引っ張ってしまったが、延長11回裏の好プレーで澤村を助けた。

☆阿部慎之助
前回の選手雑感でも触れたが、足を高く上げてタイミングを取る事をやめて摺り足に変えている。
これによって様々な面で効果が生まれている。

①体が開かずに右肩で壁を作っている
②直球に対する反応が良くなっている(タイミングが遅れていない)
③懐の厳しいボールをファールで逃げる事が出来ている。
④緩急を使われても以前のように体が突っ込んでしまう事が減っている。

Cバッテリーは明らかに「阿部の変化」を感じ取っているので、前回の3連戦で見せていた「真っ向勝負」を選択出来なかった。

今日の福井は阿部の懐を再度突いてくる筈なので、ここを叩ければ自信を得
て更に状態は上がってくるかもしれない。

☆亀井善行
彼もバッティングの状態は悪くない。
ややタイミング的に差し込まれる事が多いのは気になるが、最終打席のレフトへの大飛球は左手でしっかり押し込んでいる。

☆高橋由伸
マエケン対策としてスタメンに登場したが、最初の2打席は彼のスライダー攻めに苦労していた。
しかし、そこから微調整してヒットを重ねるあたりは流石と言うべきだろう。

☆井端弘和
9回表のバントミスは彼らしくないプレーだったが、バッティングは絶不調の状態を脱している印象は強い。

☆小林誠司
攻守でチームに大きく貢献した。
10回裏のサヨナラ打を阻止した本塁塁上のブロック、そして冷静に狙い球を絞って決勝タイムリーに繋げた打席、どちらも「冷静沈着でプロらしいプレー」だった。

ここまで成長した姿を見せれば、首脳陣が彼を外す選択肢は頭の中には無い筈である。

☆鈴木尚広
代走で登場し、井端のバントミスをカバーしようと果敢に盗塁を試みるが、ぬかるんだ地面では彼の能力が100%発揮できずに失敗に終わった。

しかし、その後は攻守でチームに大きく貢献した。
打席では決勝点に繋がる四球を選び、レフトの守備では計算し尽くされたホームへの送球でタッチアウト、そして大飛球を冷静に処理したプレーはチームを救った。

彼もこの試合の影の殊勲者である。

【総評】
序盤は阿部の2ランで絶好の展開に持ち込んだが、その後の攻撃と守備でミスが重なり逆転を許してしまった。
しかし、リリーフ陣が何とか無失点で凌いでいたので、終盤で追い付く事に成功した。
そして最後は「固い守備」で失点を防ぎ、小林の決勝タイムリーに繋げた。

試合内容はハッキリ言って誉められたモノではないが、各選手の集中力は最後まで切れる事がなかったので、そこは褒め称えたい。

兎に角、今はTよりも先に負けることは許されない。

以上 敬称略