【試合総評】瀕死の巨人【セ公式戦 ヤクルトvs巨人 17.18回戦 8月25.26日】

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まさに瀕死の状態といっても過言ではない巨人だが、今朝の報道ではいよいよルーキー岡本和真が1軍に合流するようだ。
それについては別枠で触れていくが、結果云々ではなくフルスイングを我々に見せてほしい。
そして近未来への希望の光を、我々Gファンに与えて欲しい。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨 人 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2
ヤクルト 1 2 0 2 0 0 0 0 X 5

弊ブログでは散々指摘してきたが、S石川のような「配球で打者の裏を突く必要がある投手」と対戦する際の鉄則は「投球に余裕が出てくる得点」を先に与えない事。
つまり、仮に序盤で苦労してても、我慢して僅差の勝負を続けていれば、大胆なピッチングが難しくなる中盤以降で十分攻略可能な投手という事である。

しかも彼は決してスタミナが十分にあるタイプではない。
必ず球数が100球前後を迎えるとボールが浮いてくる。
Gにとっては決して楽な相手ではないが、自軍の先発投手のデキ次第で十分勝ちを見込める相手でもある

しかし、この思惑は小山の独り相撲で脆くも崩れてしまった。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
巨 人 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ヤクルト 0 0 0 4 0 0 0 0 X 4

菅野の状態は悪くなかったが、初回から非常に神経を使ってる印象だった。

彼の場合は、立ち上がりから3回頃までは制球が定まらないケースが多く、序盤に失点してしまう事も少なくはない。
それでも最少失点で凌いで味方の援護を待つのが今年のパターンだが、今回はそういう訳にはいかなかった。
「チームが置かれている状況」「味方打線の貧弱ぶり」「鬼門の神宮球場」「強力S打線」等、様々な要因が重なって、菅野は立ち上がりからより神経を使って投球していた。

その証拠に、前回と同じで序盤から比較的制球が甘いカーブとフォークを殆ど使わずに、制球に自信がある直球とスライダーで組み立てていた。

しかし結果的に、この「余裕がない配球」は自分の首を絞めてしまっていた。
フォーク・カーブを殆ど投げずに微調整が終わっていなかったので、その2つの球種を勝負処で使う事が出来なかった。
小川に対して粘られて、押し出し四球を与えた最大の要因はここにある。
彼に対してカーブでカウントを稼ぎ、フォークの精度が良ければ簡単に討ち取る事は出来た筈である。
これでこのイニングの球数が50球近くなった菅野はガス欠になって、大量失点を許してしまった。

菅野と小林の立場で考えれば、彼に対しても精度が高い直球とスライダーで十分抑えられると読んでいたのだろうが、小川の集中力と執念が彼らの想像以上だったという事。
ここは素直に小川を称賛すべきである。

【2試合の総評】

どちらの試合も先発投手陣に全く余裕が感じられなかった。
初戦の小山は「先取点を絶対に与えない」という意気込みが空回りし、相手打者と勝負する前の段階で重圧に負けてしまっている。
2戦目の菅野も同じ理由で初回から飛ばしまくっていたが、4回にS打線の粘りに屈してしまった。

打線については既に語り尽くしているので改めて言うことはない。
あえて触れる事があるとすれば、この2試合については下位打線が弱い云々ではなく、単純に主軸の力不足が諸悪の根源という事。
主軸が結果を残していない投手に対して、下位打線の連中を責めるというのは酷な話である。

第1戦の阿部のHRも、試合が決まった後なので、厳しい言い方をすれば大した価値はない。
同じく坂本の2四球も、それなりの価値は認めるが、内容を見れば石川にプレッシャーを与えるようなものではない。
長野に至っては問題外である。

強いて下位打線について言及するなら、第2戦の打順について「どういう根拠で井端を7番に置いているのか?」という事。
長打の期待できない彼を、鈍足のアンダーソンの前に置く理由がどう考えてもよく分からない。

4番阿部・5番長野・6番アンダーソンという並びでは、間に2塁打が絡まない限りランナー3塁に進む形は限りなく低いし、チャンスを仮に作っても1・2塁で井端を迎えるケースが多くなる。
この形では井端のヒットで得点することは難しい。
これでは仮に4~6番でビッグチャンスを作っても、相手投手にはプレッシャーを与える事が出来ない。

以前にも書いたが、村田を使わずに井端を使うなら、6番に置く方が打線が機能するし、今の立岡の出塁率なら彼を2番に置いて、6番にパンチ力のある片岡を使った方が良い。
立岡出塁後に監督が取る作戦は殆ど送りバントなので、そんな単純な攻撃なら井端の方が片岡より確実性は高い。
そして鈍足で長打力のあるアンダーソンを使うなら7番しかない。

以上 敬称略