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オープン戦 巨人vsヤクルト雑感 (2016年2月28日)

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昨日に引き続き、読売ジャイアンツは東京ヤクルトスワローズを東京ドームに迎えてオープン戦を行った。

オープン戦 読売ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ

【先発オーダー】
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【G野手雑感】

①立岡宗一郎
1、内低シンカーを空振り三振
2、外チェンジアップを泳いでセカンドゴロ

石川には全くタイミングが合っていなかった。

②重信慎之介
1、外低スライダーを空振り三振
2、内直球を差し込まれてサードゴロ
3、中高めの直球を空振り三振

やはり、相手投手がエース級になると簡単には打たせてくれない。

③坂本勇人
1、内カットボールを詰まってサードゴロ
2、外高スライダーを打ち上げてセカンドフライ
3、ボールを見極めて四球

結果は出なかったが、状態はまずまず。

④ギャレット
1、外直球を合わせてレフトフライ
2、外直球をバットの先でセンターフライ
3、外高めの直球を差し込まれて三遊間ヒット 打点1

3打席目のタイムリーよりも、1・2打席目の方が内容は良かった。
かなり強く振れるようになっている。

⑤クルーズ
1、外チェンジアップをバットの先でセンターフライ
2、外直球を叩いてセンター前ヒット
3、内直球を詰まってセンターフライ

バッティングの内容も良く、守備では素晴らしいグラブトスで観客を沸かせていた。

⑥阿部慎之助
1、内シュートを合わせてセカンドゴロ
2、外直球を引っ掻けてショートゴロダブルプレー

今日は全く自分のタイミングでバットを振ることが出来なかったので、下半身が使えずに合わせるだけのスイングになっていた。

⑦長野久義
1、中直球を叩いてレフト前ヒット
2、中カーブを捉えてレフト前ヒット
3、チェンジアップを打ち上げてセカンドフライ
4、外直球を叩いてライト前ヒット 打点2

東京に戻って徐々に状態が上がってきた。
キャンプでは目立っていなかっただけに、この猛打賞はファンもほっとする。

⑧岡本和真
1、外直球を叩いてセンターフライ
2、外低めのカーブを空振り三振
3、中スライダーを見送り三振
4、内スライダーを打ち上げてレフトフライ

やや打席で迷っているように感じた。
守備でもエラーが一つ有ったが、これは強い打球に対して反応が遅れてしまっていた。

⑨小林誠司
1、内直球を詰まってサードライナー
2、中直球を叩いてセンター前ヒット
3、ボールを見極めて四球

引き続き、課題のバッティングで結果を残した。
凡打の内容も確実に良くなっている。

★亀井善行
1、中チェンジアップを捉えてセンターオーバー二塁打 打点2
2、外直球を合わせてサードゴロ

流石というバッティングで、技術の高さを若手に見せつけた。

★村田修一
1、中直球を叩いてレフト前ヒット
2、外直球を打ち上げてライトフライ

だいぶリラックスして構えているので、トップまでの流れも悪くない。
詳しくは明日のブログで触れます。

★大田泰示
1、ボールを見極めて四球

彼も状態が上がってきたので、その理由を筆者なりの意見として明日詳しく書きます。

★片岡治大
1、中直球を強く叩いてセンターフライ

久しぶりにしっかり打球を捉える事が出来た。

★吉川大幾
1、内直球を差し込まれてライト前ヒット

少ないチャンスで今日も攻守でアピールしていた。

★中井大介
1、中低めの直球を引っ掻けてサードゴロエラー

打ちたい気持ちが先行して、ボール球まで手を出している。

【G投手雑感】

①菅野智之 5回4安打1四球0失点 奪三振4
直球系(ワンシーム・ツーシーム含む)とスライダーを軸に、カーブとフォークも少し投げていた。
直球のスピードは138~148キロで、綺麗な回転のフォーシームをあまり使わずに、打者の手元で小さく変化するワンシーム系のボールを多投していた。
又、変化球についても変化が鋭く、特にスライダーは去年よりもブレーキが効いた質の高いボールになっている。

前回良くなかった制球についても、今日はかなり改善されており、特に対右打者への外角の出し入れは素晴らしかった。
それでもまだ多少は逆球(抜け球)も見られるが、これは許容範囲内なので特に問題ない。
又、回を追う毎に力みが抜けて、ボールの切れと制球が良くなっていたのも印象的だった。

②澤村拓一 1回1安打0失点
直球を軸にフォークも投げていた。
直球のスピードは140~147キロで、万全な状態と比べると5~6キロ遅い。
フォークの切れも今一つだった。
制球についてはまずまずだと思う。

全体的にボールに勢いを感じなかったが、やはりキャンプがスロー調整だったので仕方がない。
シーズンに入っても今のような状態では話にならないが、まだ本番は1ヶ月程度先なので心配していない。

③公文克彦 1回0安打0失点 奪三振3
直球を軸にスライダーを織り交ぜて組み立てていた。
直球のスピードは132~138キロで、スライダーの切れも良かった。
又、制球もしっかりコーナーを突く事が出来ていたので文句なし。

今日はスピードこそ140キロを越えなかったが、しっかり腕が触れていたので、打者目線ではボールの勢いを感じたと思う。
本番でリリーフとして使うなら、もう少しスピード表示も欲しいが、今日くらい腕がしっかり触れれば、対左のワンポイントという設定で使えるかもしれない。

④戸根千明 2回1安打1失点 奪三振1
直球を軸にスライダーとカーブ・チェンジアップを織り交ぜていた。
直球のスピードは129~138キロ、もう少し球速が欲しいが切れはまずまず。
変化球はやや抜けるケースがあったが、打者は捉えきれていなかった。

今日のハイライトは川端を打ち取った内角への直球だった。
狙ったかどうかは解らないが、あのコースに投げきる事が出来れば左打者にも投球の幅が広がる。
又、投げ急ぎも無く、マウンド捌きも非常に落ち着いてきたので安定感も増している。

但し、今日は2イニング目に球威・球速が一気に落ちたので、ここは課題が残った。

【S新戦力雑感】

☆デイビーズ 2回1安打0失点
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長身から投げ下ろす直球系のボールを軸に、大きな縦に割れるカーブとチェンジアップが持ち球になる。
直球系のスピードは135~143キロで、セットポジションでは140キロには達していなかったが全体的に重そうな球質に見える。
変化球はカーブ・チェンジアップともに質が高い。
カーブは大きく割れて角度もあるので右打者には非常に厄介な球種と言えるし、チェンアップも腕の振りが全く緩まないので、打者はタイミングを合わすのに苦労している。
又、全体的に制球も纏まってるので、四球で崩れるタイプでもないし、クイックもしっかり出来ている。

一方で課題を挙げるなら、前述で指摘した通り、セットポジションではややスピードが落ちる印象がある。
但し、大柄ではあるが体の使い方が器用な投手なので、他の外国人と比べればこれから改善されていく可能性が高い。

ヤクルトは彼を先発として考えているようだが、上記の課題を克服して、ここからスピードがあと3~4キロ上がってくると、十分に貯金が期待できる投手だと見ている。
少なくとも今日見た印象では、巨人にとってはロマンよりも厄介な投手だと思う。

☆ルーキ 1回4安打1四球3失点 奪三振2
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長身から投げ下ろす直球を軸に、縦に大きく曲がるカーブとフォーク(チェンジアップ)を投げる。
直球系のスピードは138~145キロで、デイビーズよりも球速表示は出てるが、スピード感はあまり感じない。
カーブもどちらかと言えば曲がりが大きい分、鋭さは若干落ちる。
フォークも落ちが早いので、打者目線では見極め出来るボールかもしれない。
一方でセットポジションで球威・球速が落ちる印象は無かったし、クイックもまずまず。
但し、今日はボークを一度取られてしまった。

今日の投球を見る限り、新外国人三投手の中では力的に一枚落ちる印象を持った。

☆ペレス 1回1安打1四球0失点 奪三振1
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やや横から投げる左腕投手で、体よりも腕がやや遅れ気味に出てくるのも特徴的。
直球を軸にスライダーとチェンジアップを投げていた。
直球のスピードは139~144キロで、球速以上に手元で伸びを感じるし、変化球の切れもまずまずの印象。
一方で、制球についてはやや甘さを感じる。

前述の通り、少し腕が遅れて出てくるので、左打者はタイミングを合わせにくいタイプかもしれない。
但し、今日の内容を見る限りでは、去年終盤の久古(今日の久古ではない)と比べると一枚落ちる印象を受けた。
一方で、右打者にはボールの出所が見やすい印象が強いので、セットアッパーの一員として考えているのなら使い方は難しい。

【試合結果】

S 000 000 001 1
G 000 003 02 ×     5

石川、デイビーズ、オンドルセク、ルーキ、ペレス、久古
菅野、澤村、公文、戸根

試合は巨人打線が繋がって5対1で勝利した。

【試合総評】
ヤクルトの新戦力で個人的に高く評価したのはデイビーズと山崎。
特に前者は勝てる投手という印象を持った。

一方で、巨人打線は徐々に当たりが出てきた。
特に中軸のサカチョーに上昇の兆しを感じたのは明るい材料になる。
逆に若手はヤクルトの主力クラスに苦戦してた。
是非とも北海道遠征では巻き返して欲しい。

尚、大田と村田のバッティングに良い変化が見られるので、明日はそれについての記事を書きたいと思う。

以上 敬称略