開幕敗戦のリベンジを果たした菅野智之(阪神vs巨人 4回戦 2018.4.20)

開幕敗戦のリベンジを果たした菅野智之(阪神vs巨人 4回戦 2018.4.20)



エースが勝利し、打線も中盤までに6点のリードを奪う展開になり、結果を見れば快勝と言える試合だが、個人的には今一つスッキリしないゲーム内容だった。

【巨人出場野手レポート】

1遊 坂本勇人 4打数2安打1四球 打点2 盗塁1
・バッティングの状態はやや下降線に入ってる
・2本のヒットはいずれも当たりは良くなかったが、バッティングの懐が深いのでヒットコースに打球が飛んでいる。

2二 吉川尚輝 3打数2安打1四球 打点1 盗塁2
・相変わらず簡単に三振をしてしまうが、この試合は彼の良さが走攻守で発揮されていた。

3左 ゲレーロ 3打数1安打1四球 打点2
・やはりというか火曜日のデッドボール以来、内角高めの意識が高くなって外角への踏み込みが甘くなっている。
・但し、何とかチームの勝利に貢献しようとする意識が、四球やラッキーヒットに繋がっており、そういう意味では最低限の仕事をしてると言える。

4三 マギー 4打数0安打
・彼の弱点である外角低めにボールを集められて対応出来ていなかった。又、バットスイングに鋭さが欠けており、やや疲れを感じさせている。
・序盤のチャンスで彼に1本出てれば、もっと試合展開は楽に進んでいた。

5一 岡本和真 4打数1四球
・相変わらずバッティングの状態は良くない。
・左肩が早く開いてしまうので、甘いボールもミスショットしてファールにしている。

6右 亀井善行 2打数1安打2四球
・恐らく阪神バッテリーが最も警戒していた選手だと思うが、残塁が多い中でも何とか打線が繋がったのは、小林と共に彼の貢献なしでは語れない。

7中 立岡宗一郎 5打数2安打
・バッティングに対するアプローチ(若いカウントでの狙い球の絞り方)は開幕当初よりも良くなっているが、もう少しバッティングに積極性が欲しい。

8補 小林誠司 4打数2安打1四球 打点1
・菅野に対するリード、チャンスメイクと先制点を生んだしぶといバッティングは貢献度大と言える。

三左 中井大介 1打数1安打 打点1
・タイムリーヒットを放ったが、まだまだバットの起動が外回りになっているので、甘いボールをミスショットするケースが多い。

打中 長野久義 1打数0安打
・この試合のバットスイングを見ても、残念ながら彼を先発で起用する優先度は低い。

 



【巨人出場投手レポート】

1 菅野智之 9回6安打6三振 失点0(無四球完投)
・前回登板と同じでカットボールを多投していたが、これが左打者に効果的だった。
・特に阪神の3番糸井は全く対応出来ていなかったので、打線を分断する事に成功していた。
・失点した場面は、ストライクを集めすぎた上での事だったので、点差を考えれば仕方がない
・直球に関しては前回よりもシュート回転する割合が減ってきたし、ボールの切れも良くなっていた。前回の登板を見た時点では懸念材料の一つだっただけに、これに関しては明るい材料と言える。

 

【試合結果と超激辛MVP

G 010 320 020 8
T 000 001 010 2
勝 菅野 2勝2敗
負 藤浪 1敗

超激辛MVP 小林誠司(1回目)
・完投した菅野が妥当だと思うが、小林の攻守にわたる貢献を評価した。

 

【勝敗の分岐点】

☆(0-0)2回表、1アウト1・2塁の場面で、小林がタイムリーヒットを放つ
・前の打者の立岡がバントで送れず三振に終わり、しかも小林自身も簡単に追い込まれていたので、初回に続いてチャンスを潰しそうな雰囲気が漂っていた中でのタイムリーヒットだった。
・藤浪が冷静さを取り戻しかけていたところで、しかも難しいボールを捉えてのタイムリーだっただけに、その価値は非常に大きい。

 



【試合経過雑感】

☆(0-0)1回表、0アウト1塁の場面で、吉川尚が送りバントを決める
・制球が定まらない藤浪に対して、送りバントを選択した判断は意見が分かれるところだが、火曜日の試合で吉川尚が連続でバントをミスしていたので、嫌なイメージを払拭した意味では今後に向けて大きい。

☆(0-0)2回表、0アウト1・2塁の場面で、立岡が三振
・送りバント失敗で追い込まれた後、解説の小久保氏が指摘したように、この場面で巨人ベンチが立岡に出した指示が「ライト方向への進塁打なのか?」「自由に打たせてるのか?」どちらかで話は大きく変わってくる。
・個人的には小久保氏が指摘したように、この場面では150キロ中盤の速球と膝元に鋭いカットボールを投げる藤浪から、ライト方向に引っ張るスイングを求めるのは酷と言える。しかもカウントが追い込まれた状況では尚更と言える。
・立岡自身も泳ぐ事を嫌い、センターからレフト方向に打球を飛ばすタイプのバッターなので、彼のバッティングの特徴を考えても自由に打たせるべきだった。
・立岡も何とか走者を進めようとしていたが、それが逆に裏目に出てボールの見極めが悪くなり、明らかなボール球に手を出してしまっていた。
・もしかしたらベンチの指示ではなく立岡が自ら判断してこのようなバッティングをしたかもしれないが、仮にベンチの指示だとしたらセオリーにとらわれ過ぎで、選手の特徴を無視した柔軟性に欠ける采配と言わざるを得ない。

☆(G6-1)6回裏、2アウト1・2塁の場面で、ロサリオが三振
・巨人バッテリーからすれば注文通りというか、拍子抜けするくらいあっさり三振してくれた。
・報道では上昇傾向にあるという事だったので、彼のバッティングに注目していたが、これも解説の小久保氏の意見と全く同じで、直球に差し込まれて右方向に打ち上げているうちは全く怖くない。
・但し、次戦の田口は合うかもしれないので、巨人バッテリーは注意した方が良い。

 



【試合総評と次戦に向けて】

☆藤浪の攻略法はいくらでもある
・放送の中では実況も解説者も忖度して言葉を濁しているが、かなり厳しい言葉で言うと「藤浪はただ投げるだけの投手」で、牽制球も投げられないし、フィールディング(バント処理、送球)もプロとしてはお粗末と言えるレベルなので、彼を攻略する方法はいくらでもある。
・しかし、巨人ベンチは藤浪が嫌がる策をあまりとらずに、クリーンナップの前にチャンスを作る事に終始していた。
・この試合の中で、セーフティーバントや3つの二塁盗塁など、まあそれなりに揺さぶっていたが、私の目には十分に三塁盗塁も狙えたし、坂本・立岡・吉川尚など足のある打者には藤浪にわざととらせるようなセーフティーバントをもっと多用してもよかった。
・本人や阪神ベンチは絶対に否定すると思うが、彼は軽いイップス状態(投球モーションを作らないとボールを上から投げられない)なので、プレートを外す牽制はしても投げる事は出来ないし、バント処理も素早く出来ない(アンダースローでの送球しか出来ない)
・この試合は何とかラッキーヒットやミスが絡んで6点奪う事が出来たが、足のある左打者が多い広島打線ならもっと早く攻略していた可能性は高い。

☆マギーに一本出てれば3回までに勝敗は決していた
・そんな藤浪だが、マギーやゲレーロのような右の強打を誇る打者にとっては厄介なことこの上ない。
・150キロを超える直球がいつ抜けて自分の所に向かってくるかわからないので、怪我のリスクを考えると安易には踏み込めない。
・そんな心理状態で打席に立ってるので、外角一辺倒に直球とカットボールを集められてもなかなか攻略する事は難しい。

☆東京ドームよりも甲子園で分が良いのは何故なのか?
・近年、巨人は甲子園での勝率が高いが、それは何故なのか?
・狭い東京ドームでは福留・糸井の強打は驚異だが、甲子園球場ではしっかり捉えないとなかなか外野の頭を越えていかない。特に福留は東京ドームでのHRの打ち方を熟知してるので、巨人側にとっては厄介な存在でしかない。
・つまり、甲子園では少々甘くなってもHRの可能性が低いので、東京ドームでの対戦よりも投手は心理的に楽になって腕が強く振れるし、四球で歩かせてチャンスを広げられるケースも少なくなる。
・そうなると阪神のポイントゲッターである二人の前に走者を置かなければ、この試合のように1イニングで大量失点するリスクは軽減される。
・又、近年の巨人vs阪神戦は、打ち合いになると巨人側に分が悪いが、ロースコアの守り勝負に持ち込めば、阪神側の守備が自滅して巨人が勝ちを拾っているケースが多い。
・特にセンター高山とライト糸井の守備の脆さが甲子園では如実に現れる。特に糸井に関しては、オリックス時代から監督に指摘されていたように、打球へのチャージや内野送球のバックアップで緩慢なプレーが多い。
・逆に外野(ファールゾーンを含む)がそれほど広くない東京ドームでは弱点とはなっていないので、阪神の守備面のマイナスが軽減されている。

☆今こそ田口は攻めの投球をするべき
・ここまで勝っていない田口だが、前回の登板ではボールの切れが少し良くなっていたので、そこに期待したい。
・前段で指摘したように、東京ドームでの対戦よりも大胆に攻められると思うので、ボール先行で投球を窮屈にせず、多少強引でも打者の懐に突っ込みながら変化球を振らせる投球を見せて欲しい。
・左の糸井・福留にも安易に外角にボールを集めるのではなく、内角でファールを打たせるイメージを持った方が良い。
・この試合を攻めの投球で勝利し、自分の投球スタイルを取り戻すきっかけになる事を期待したい。

以上 敬称略

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