最後まで予断を許さないセリーグ優勝争いを読み解く その②

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前回の記事(リンク先→最後まで予断を許さないセリーグ優勝争いを読み解く その①)で、優勝ラインを76~74勝と設定した。

✳優勝ライン

阪神    ヤクルト   巨人    広島       勝率
79勝 18勝  7敗  18勝  5敗  17勝  4敗  24勝  4敗   .5563
78勝 17勝  8敗  17勝  6敗  16勝  5敗  23勝  5敗   .5492
77勝 16勝  9敗  16勝  7敗  15勝  6敗  22勝  6敗   .5422
76勝 15勝10敗  15勝  8敗  14勝  7敗  21勝  7敗   .5352
75勝 14勝11敗  14勝  9敗  13勝  8敗  20勝  8敗   .5281

74勝 13勝12敗  13勝10敗  12勝  9敗  19勝  9敗   .5211
73勝 12勝13敗  12勝11敗  11勝10敗  18勝10敗            .5140

更に優勝ラインを76勝と限定した場合は、阪神は3勝2敗ペース、ヤクルトと巨人は2勝1敗ペース、広島は3勝1敗ペースが必要になる。
これだけを見ればTの方が明らかに有利だが、前回で指摘した通り、対C戦で負け越してしまうと状況が一変し、ヤクルトと巨人が一気に浮上する可能性も生まれてくる。
そして広島が優勝争いに絡むには、対T戦を単純に勝ち越すだけではなく、最低でも7勝2敗以上で直接叩かなくては厳しい。

阪神側の立場で考えれば、追撃しているヤクルトと巨人にエース級をぶつけて負けてしまい、広島や下位チームに取りこぼす事態が一番怖い。
追う3チームは間違いなく阪神を引きずり下ろそうと、エース級をぶつけて勝負をかけるので、ここで真正面からぶつかって負けてしまうと、連敗の危険性も生まれてくる。
ここは各カードにエース級(藤浪・メッセ)を散らして、前述の3勝2敗ペースを狙っていけば良い。
そして残り試合を多く残している広島に勝ち越す事が出来れば、優勝ラインは一気に跳ね上がる可能性が高くなるので、試合数の少ないヤクルトと巨人にとってはかなり厳しい状況になる。

仮に阪神が広島を含めた下位に負け越す事態になると、ヤクルトと巨人が大きく浮上する可能性が高い。
どちらのチームも残りの対T戦で勝ち越す事が必須だが、これもクリアすると最後は両チームの直接対決が鍵を握る。

上位4チームの対戦成績は以下の通り(9月1日終了時点)

T    S    G    C
T   ★   12ー10   7ー13   6ー9(1)
S  10ー12     ★     9ー10   9ー9
G  13ー7   10ー9     ★    9ー14
C    9ー6(1)   9ー9    14ー9       ★

残り試合の内訳をもう一度おさらいする

阪神 残り25試合(S3・G5・C9・B3・D5)
ヤク 残り23試合(T3・G6・C7・B4・D3)
巨人 残り21試合(T5・S6・C2・B6・D2)
広島 残り28試合(T9・S7・G2・B3・D7)

広島は上位2チームとの残り試合が多いので、この両チームに驚異的な数字で勝ち越すと、巨人にとっては微妙な状況になる。
つまり、同率首位が十分考えられる今年の状況では、巨人は既に今シーズンの対C戦の負け越しが決まっているので、広島が首位戦線に浮上しない程度で、対T・対Sに勝ち越してくれる事が最も望ましい。
広島の逆転優勝は現実的にはかなり難しいが、一つの可能性として頭に入れておきたい。

冒頭で述べた優勝ラインを76勝と仮定すると、阪神は広島との残り試合を4勝5敗、ヤクルトには1勝2敗、巨人には2勝3敗で負け越すと、下位の2チームには全勝(8勝)せねば到達できない。
逆に上位に負け越さなければ、十分可能な数字となる。

ヤクルトと巨人が優勝するには、ここからの阪神との直接対決で最低限勝ち越す事が必須であり、他力本願的な要素になるが、広島が阪神に勝ち越してくれなければかなり難しい。
これをクリアしている事を前提に、最終的にヤクルトと巨人の直接対決で勝ち越した方が、優勝に限りなく近づくと考えて間違いない。

以上を踏まえて、あくまで数字上での優勝の確率は、阪神40%、ヤクルト27%、巨人30%、広島3%と考える。
巨人とヤクルトの数字の違いは、当該チームの最終対戦成績で巨人が勝ち越す可能性が高く、その場合は1勝分のアドバンテージが巨人に生まれる事が理由になる。

最後に巨人側の視点で考える。
ここから阪神との残り5試合を3勝2敗、ヤクルトとは3勝3敗で終えると仮定する。
優勝ラインの76勝に到達するには、巨人は現在62勝なので、上記の6勝を上積みすると68勝、残りの8勝を広島2試合、DeNA6試合、中日2試合の計10試合を8勝2敗という驚異的なペースで勝たねばならない。
不可能な数字ではないが、現実的とは思えない。

やはり、自力で優勝するには阪神に対して4勝1敗、ヤクルトに対して4勝2敗まで勝ち越さないと難しい。
これをクリアすれば、下位の3チームとの対戦を6勝4敗でも優勝出来る。
上位2チームとの直接対決は非常に高いハードルだが、逆転優勝するならここを越えねばならない。

以上 敬称略