秋口に強い大竹寛がチームを救う【セ公式戦 巨人vsDeNA 23回戦 9月13日】

NO IMAGE

去年から手痛いしっぺ返しを食らうケースが多いDeNA戦なので、昨日の試合も決して安心することは出来なかった。

X

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
DeNA 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
巨 人 0 1 0 0 0 0 1 1 3


【イニング別雑感】

☆1回表
荒波→セカンド内野安打
白崎→送りバント
梶谷→セカンドゴロ
筒香→レフトフライ

立ち上がりから低めへの意識が強い大竹だったが、筒香のレフトへの大飛球は高めに浮いたカーブだった。
危険なボールはこの1球だけだったが、何とか無失点で切り抜けた事が、その後のリズムの良い投球を生んだ。

★1回裏 マウンドには井納
立岡→見逃し三振
片岡→ライト前ヒット
坂本→センター前ヒット
阿部→セカンドゴロ
長野→ショートゴロ

B井納は約2ヶ月ぶりの1軍登板だったが、先頭立岡に対する投球を見て苦戦を覚悟した。
特に直球のキレ・フォークの精度が素晴らしかった。
但し、スライダーについては今一つのキレだった。
このイニングで打たれた2本のヒットはいずれもスライダーだった。

★2回裏 マウンドには井納
アンダーソン→ライトスタンドへのHR 打点1
村田→セカンドフライ
加藤→セカンドゴロ
大竹→センターフライ

井納の状態が良かっただけに、アンダーソンの先制HRは価値が大きい。
大竹の状態も良いので、試合の主導権を握ることに成功した。

☆5回表 マウンドには大竹
ロペス→レフト前ヒット
バルディリス→センターフライ
宮崎→ライトフライ(1塁走者が戻れずダブルプレー)

このイニングの大竹は明らかに制球を乱していた。
直球・変化球ともに高めに浮いていたので「危険信号」だった。
仮に宮崎の大飛球が抜けていたら。。。。

☆7回表 マウンドには大竹
梶谷→ピッチャーゴロ
筒香→センターライナー
ロペス→空振り三振

5回以降の大竹は「危うい状態」で、打線の巡り合わせ(下位打線と当たる)で助かっている側面が強かった。
上位と対峙するこのイニングは間違いなく「危なかった」
ここで大竹はもう一度ネジを巻き直し、低めにボールを集めるて上位打線を3者凡退で封じた。
これで確実に試合の流れは巨人側に傾いた。

★7回裏 マウンドには井納→岡島
堂上→左中間2ベース
立岡→三遊間ヒット
片岡→セカンドフライ
坂本→レフト前へタイムリーヒット 打点1
(ダブルスチール成功)
阿部→空振り三振
長野→空振り三振

絶好の場面で片岡がセカンドフライ。
これにはがっくりしたが、こういうチャンスの場面では追い込まれるまでは右方向への意識は無くした方が良い。
彼は「引っ張るスイング」の方が、リストの強さが活かされる。

☆8回表 マウンドには田原→山口
バルディリス→ライトフライ
宮崎→センター前ヒット
嶺井→レフト前ヒット
下園→セカンドゴロダブルプレー

田原には荷が重かったのかもしれない。
先頭打者は何とか打ち取ったが、その後の打者に対してはボール先行で、甘いボールを痛打された。
その後、ピンチで登場した山口がダブルプレーで何とか凌いだが、彼が討ち取ったボールも逆球で紙一重だった。。。

★8回裏 マウンドには須田
亀井→3塁ファールフライ
村田→ライトスタンドへHR 打点1
加藤→ライト前ヒット
鈴木→ピッチャーゴロ
立岡→セカンドゴロ

リリーフ陣の状態を考えると、村田の1発は非常に大きかった。
B須田は前回とは別人でボールの勢いを全く感じなかった。

☆9回表 マウンドには澤村
荒波→ショート内野安打
白崎→空振り三振
梶谷→センター前ヒット
筒香→セカンドゴロダブルプレー 試合終了

相変わらずの「澤村劇場」だが、結果的に勝ってくれれば良い。
彼も酷使気味で疲れが溜まっている。
そんな状況でも「持ち前の馬力」でチームを救ってくれている。

【G投手雑感】

☆大竹寛
素晴らしい投球内容だった。
ボールの切れ、制球も良かったし、何より低めへの意識が徹底されていた。
これまでの彼の投球パターンを見ていると、最後はシュートかスライダーで勝負する事が多かったが、昨日は最後まで読めなかった。

元々、夏場から秋口にかけて調子を上げてくるタイプの投手だが、先発陣が苦境に陥っている今、彼の好投は非常に大きい。

【G野手雑感】

★立岡宗一郎
再び上昇気流に乗りつつある。
相手バッテリーの厳しい内角攻めで右肩の壁が崩れてしまい、バットを体の内側からコンパクトに振る事が出来ない状態が続いていたが、ここに来て確実に良くなっている。

★坂本勇人
井納に対して全くタイミングが合っていなかったが、それでもタイムリーを含む2本のヒットを放ったのは「好調の証」と見る。

★阿部慎之助
井納の直球とフォークボールのコンビネーションに翻弄されていた。
その結果、長野と共に打線のブレーキ役になってしまった。

技術的に気になるポイントは、やはり右膝の「割れ」が早い事。
これではどうしても上体だけのスイングになってしまう。

★長野久義
阿部以上に甘いボールが多かったが、彼から快音は聞かれなかった。
特にフォークボールの失投を仕留めきれなかったスイングは残念でならない。

一方、守備では前日の「ミス」を挽回する見事なプレーで大竹を救った

★レスリー・アンダーソン
高めの直球を上から叩いてライトスタンドに運んだ。
彼に対して相手バッテリーは、内角高めの直球で攻めるケースが多いが、やっと良い打球を飛ばした。

★村田修一
ここ最近のバッティングは「良くもなく悪くもなく」という印象を持っていたが、最後の打席は素晴らしいスイングだった。
「タイミング」「ボールの捉え方」「内から外へのスイング軌道」「大きなフォロースルー」どれを見ても今季のベストパフォーマンスだった。

このスイングで彼は大きな手応えを掴んだかもしれない。
次戦が非常に楽しみである。

★加藤健
これまでスライダーとショートに頼りがちになっていた大竹の配球を劇的に
変えていた。
直球と落ちるボールの割合を増やして、打者に的を絞らせていなかった。

ここにきて攻守で存在感を発揮している。
一時の「元気の無さ」も影を潜め、チームに安心感と活気を与えている。
個人的には「小林を使って欲しい」という思いに変わりはないが、ここまで結果を残しているなら「変える必要性が無い」のは当然でもある。

★堂上剛裕
代打で初球から一発で仕留める集中力は、他の打者には感じない彼独特のモノがある。
1軍復帰後のバティングは本当に素晴らしい。
彼の出塁→代走鈴木というパターンが多くなっている。

以上 敬称略