まさに投打ともに完敗で、論評するに値しないゲームだったので、今回は簡潔にまとめようと思う。
【試合結果】
D 000 101 310 6
G 000 000 000 0
勝 ガルシア 4勝1敗
負 田口 2勝2敗
HR 福田3号、ビシエド6号、アルモンテ6号
【試合経過雑感と勝敗の分岐点】
☆(0-0)1回裏、0アウト1塁の状況から、吉川尚・ゲレーロ・マギーが凡退
・先頭の坂本がヒットでいきなり出塁し、巨人ベンチの作戦に注目したが、吉川尚に対して送りバントを命じた。
・しかし、吉川尚は2球続けてファールにして追い込まれてしまったが、ここで坂本が盗塁を決めて0アウト2塁の状況に変わる。
・先取点を奪う絶好のチャンスとなったが、吉川尚が三振、後続のゲレーロ・マギーも凡退して無得点に終わる。
☆(0-0)4回表、1アウト走者なしの場面で、福田がセンター右にソロホームラン(D1-0)
・カウント2-0から打ったボールは真ん中直球で、田口-大城のバッテリーの甘さを痛感した。
・まず田口の問題点は、あまりにもボールが先行するケースが多すぎる事。
・大城の問題点は、本人は外角低めを構えたかもしれないが、私がテレビ画面で見る限り、ほぼど真ん中に構えている事に驚いた(大城の体が大きいので本人は気付いていない可能性あり)
・得点が0-0、1アウト走者なし、相手打者が長距離砲の福田という状況で、真ん中に直球を要求するキャッチャーと、そこに安易に投げてしまうピッチャーには、正直言って呆れた(カウントが2ボールという状況で、四球を出したくないという気持ちは分かるが、ここで直球でしかストライクが取れないなら田口の先発投手としての立ち位置はかなり後退する)
・田口も首を振って別のボールを要求するべきだし、最悪歩かせるという選択肢も考えるべきだった。
★(D1-0)6回表、1アウト走者なしの場面で、ビシエドがレフト看板へソロホームラン(D2-0) (ここが勝敗の分岐点)
・カウント1ボールから内角寄りの甘いスライダーを打たれる
・ここもボール先行でのファーストストライクを打たれたが、あまりにもバッテリーが無造作だった。
・この2点目で個人的には敗戦を覚悟した。
☆(D2-0)7回表、2アウト1・2塁の場面で、アルモンテがレフトスタンドへ3ランホームラン(D5-0)
・2アウト走者なしの状況からファースト岡本のエラーをキッカケにチャンスを作られてしまい、田口には気の毒な失点ではあるが、彼が本当の意味で巨人の左腕エースという立場を勝ち取るなら絶対に抑えて欲しい場面だった。
・この回は2アウトから大島が岡本のエラーで出塁したあと、続く京田に対して初球の真ん中の直球をライト前に運ばれピンチを迎えてしまう。
・そしてアルモンテに初球の真ん中へのカーブを簡単にHRを打たれてしまったが、同じことを同じ試合で何度も繰り返すバッテリーには猛省を促したい。
☆(D5-0)8回表、2アウト2塁の場面で、大野奨がライト前にタイムリーヒット(D6-0)
・怒りで巨人ベンチは思考停止状態だったのかもしれない(皮肉)が、この場面はどう考えても大野奨を歩かせてピッチャーのガルシアと勝負するべきだった。
・まあベンチが試合を捨ててしまったのなら仕方がないが。。。(皮肉)
【巨人注目投手レポート】
☆田口麗斗
・まず直球や変化球の切れ云々を語る前に、ボールが全体的に高めに浮くケースが多すぎる。
・もっと低めに丁寧に投げていかないと、彼の球威では序盤は乗り越えてもこの試合のように中盤で捕まってしまう。
・又、ランナーが居ない場面ではボール先行で無駄に球数を増やし、ランナーが溜まると簡単にストライクを取りに行くという最悪のピッチングをしていた。
・一発の危険性が高い打者にはボール気味の変化球から入ったり、危険性の少ない打者には大胆に直球でファールを打たせにいったりというような、打者のタイプによって攻め方を変える投球をせずに、同じようにファーストストライクを取りに行っていた事も問題だった。
・序盤は多くの球数を要しながらでも何とか無失点に抑えていたが、ハッキリ言ってしまえば「タマタマ」でしかない。
・今年は開幕から上記の傾向が変わっていないので、今のままなら「負けて当然」「勝って偶然」という内容が続いていくだろう。
【試合総評】
☆ガルシアからチャンスさえ作れなかった巨人打線
・打線も全く仕事をしなかったが、前回の対戦で得た経験が全く活かされていなかった。
・というよりもむしろ前回よりも制球が良くなっている事に面食らっていたようにも見える。
・無策だったとは言わないが、そう見えてしまうくらい得点の臭いがしなかった。
【次戦に向けて】
☆対松坂のポイントは「積極的なバッティングをどこまで貫けるか?」
・松坂のような高いレベルのテクニックと経験を併せ持つ投手に対しては、打席のなかで後手にまわってしまうと攻略は難しくなる。
・狙いを球種で絞るのか?コースで絞るのか?高低で絞るのか?それは各打者によって違ってくると思うが、重要なのはカウント球の甘いボールを積極的にスイングしていくこと。
・松坂大輔という名前に負けてしまって、打席で消極的になってストライク先行されるようだと攻略は難しくなる。
・前回の対戦では、そう感じる打者が何人かいたので、今度は各打者の攻撃的な姿勢を見せてほしい。
以上 敬称略
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コメント
更新お疲れ様です。
田口は書かれている通り結果オーライという投球で、最後の3ランがなければ東京ドームでソロ2発に抑えたという数字的には及第点の出来でしたが、立場的にこれでは厳しい投球でしたね。
何とか次は立ち直りを期待したいですが…
しかし、やはり問題は、またガルシアにやられてしまった、打線でしたね。
ナゴドの時とボールの威力は変わらずに制球が良く感じたので、仕方がないなという感じでしたが、やはり何か工夫を見たかったですね。
個人的には前回の対戦時も、こういうタイプは長野が合うんじゃないかと思っていて、一番合っている感じでしたが、単打ではどうしょうもなかったですね。
後はゲレーロの状況判断(長打を狙う場面と軽打で繋いで欲しい場面)が本人と見ている側で違ってきている感じなのが気になりますね。
連続試合タイムリーの頃は、そこら辺がキッチリ出来ていたと思うので。
同じ様な展開での1勝1敗ですが、今日は松坂を打ち崩してキッチリ勝ち越したいですね。
おはようございます。
やはり、腹が出ていると単純に考えて下向けませんから、球が低めに行きにくいでしょうね(苦笑)。ただ、下手に痩せすぎると今度は球が軽くなって簡単に飛ばされるようになるようですから、その辺の加減が難しいのでしょうが・・・。
田口君は新人の頃からイチ押しだった投手なので、今年は時期的にも試練の年だと思って、どう乗り越えるか見守ることにしてます。
その新人の頃から指導してもらっていた尾花氏が現場にいなくなったのも大きいかなと。球団にいるので、なんとかならないですかね。
お疲れ様です。
確かにガルシアへの対応は前回の反省がいかされてないとは思いますがそれだけガルシアが良かったのかなという印象もあります。但し、横浜の東同様にガルシアに対してもしっかりと対策を立てて3度目は対応してもらいたいですね。
田口―大城に関しては全くの同感です。
カウントを取りに行く球、ファーストストライクを簡単に打たれているのが解せないですよね。
それが結果的に3被弾5失点ですからね。
バッテリーで防げる可能性があったものという解釈です。
田口なんですが去年はランナーを出してもゴロで打たせて取れましたが今年はフライになるケースが多いので低めへの制球が課題であることは明確だとは思うんですが本人の意識だけで改善できるものなんでしょうか?
調整不足という側面はどうなのかなと疑問に感じています。
その場合一度ローテを飛ばしてでも調整期間として時間を与えるのはどう思いますか?
今季ここまでは打線の奮起で5割前後を保っていますが投手陣の整備をしっかりとしておかないと打線が落ちてきた時に菅野の試合しか勝てないなんてことにもなりかねないと危惧しています。
ゲレーロはメンタルが崩れかかってるので心配です。。
長野はかなり数字を上げてきましたね
田口は明らかに壁にぶち当たってますよね
ここを乗り越えないと一流投手にはなれませんが
何とか乗り越えて欲しいと切に願っています。。。。
非常に難しい判断ですよね
個人的にはそれもありと思ってますが
首脳陣はやらないでしょうね。。。。