私は昭和の時代から巨人ファンで、特に巨人に在籍する外国人選手(特に中南米系や黒人選手)が好きで、今もそれは変わらない。
古くはロイ・ホワイト、レジー・スミス、ウォーレン・クロマティ、ロイド・モスビー、シェーン・マック、最近ではホセ・ロペス、そしてアルキメデス・カミネロも大好きな選手である。
【試合結果】
D 000 001 004 5
G 204 300 000 9
勝 野上 4勝2敗
負 松坂 1勝3敗
HR 吉川尚1号、岡本6号
【試合経過雑感と勝敗の分岐点】
☆1回表、中日の攻撃は三者凡退に終わる
①大島をセンターフライ
②京田をショートフライ
③アルモンテを空振り三振
・中日は前日の試合で上位打線が繋がって得点していただけに、野上がどのようにして立ち上がりを切り抜けるか?を注目していたが、三者凡退で退けて絶好のスタートを切った。
・特に第1・2戦ともに痛打を浴びてるアルモンテを三振で退けた事は、巨人側の士気を大いに高めた。
☆(0-0)1回裏、吉川尚がライトスタンド上段へ先制の2ランHR(G2-0)
①先頭の坂本は初球の外角寄りの直球をややバットの先で捉えてレフト前にヒットを放つ(坂本は間違いなく初球から狙っていたが、想像以上に松坂の直球が走っていなかったので、芯ではなくバットの先で捉える形になった)
②吉川尚はカウント1-0の状況で、内角のカットボールを完璧に捉えてHRを放つ(1塁走者を進塁させる事を頭に入れていたので、引っ張るつもりで打席に立っていたところに、内角のカットボールが来て迷いなくフルスイングした)
・坂本、吉川尚ともにファーストストライクを積極的に振りに行った事が好結果に繋がった。
☆(G2-0)3回裏、巨人打線が更に4点奪い、試合の流れを確実に引く寄せる(G6-0)
①1アウト後にゲレーロがセンター前にヒット
②続く阿部の2球目に1塁走者のゲレーロが盗塁成功、阿部は四球で1・2塁(松坂はここで右足の脹ら脛に異変を訴えて降板、笠原と交代)
③岡本も四球で満塁
④亀井はカウント2-0から内角高めの直球を詰まりながらもライト線に運ぶ2点タイムリー2ベース、尚も2・3塁のチャンス(この亀井の打席が勝敗の分岐点)
⑤長野も続いてセンター前にタイムリーヒット、尚も1・3塁のチャンス
⑥小林のセカンドゴロ(エンドラン)で3塁走者が生還し、更に1点追加する
・このイニングのポイントはゲレーロの盗塁と亀井のタイムリーで、前者は相手バッテリーの隙を突く見事な走塁でゲームの流れを更に呼び込み、後者は中日ベンチの士気を大きく削いだタイムリーだった。
☆(G6-0)4回裏、岡本がライトスタンドへ3ランHRを放ち、勝利を不動のものにする(G9-0)
①先頭の坂本がショートへの内野安打でチャンスメイク
②吉川尚は見送り三振
③ゲレーロは内角直球を右手首に当てて死球(ゲレーロは中井と交代する)
④続く岡本は、カウント0-1からの2球目の低め直球を完璧に捉えて3ランHRを放つ
・ゲレーロの死球に関しては、本人は中日ベンチに激昂していたが、そんなに厳しいボールでもなかったので、ハッキリ言ってしまえば彼の避け方(ボールの待ち方・迎え方が悪い)が良くない。あれではキャンプ前の記事で指摘したように遅かれ早かれ故障してしまうだろう。
・岡本のHRはお見事の一言で、あの低めのボールをライトスタンドに放り込む技術とパワーには恐れ入ったし、本人にとっては更なる自信を得た一発だった。
☆(G9-0)6回表、中日が三連打で1点返すが、続く満塁のチャンスで福田がダブルプレー(G9-1)
①代打の松井雅が初球を叩いてライト線への2ベース
②続く大島はカウント0-2から低めのチェンジアップを拾ってライト前ヒット
③そして京田がカウント1-2から高めに浮いたチェンジアップを捉えてセンター前へのタイムリーヒット
④アルモンテがサードフライに倒れる
⑤ビシエドはフルカウントから四球、これで満塁
⑥そして福田はカウント1-1から真ん中の直球を捉えるが、セカンドへの強いゴロで4-6-3のダブルプレー
・野上は5回頃から制球を乱し始めていたが、6回は攻め急ぎも重なって連打を許してしまった。
・福田のダブルプレーはセカンド吉川尚の守備位置が深かったので難なくダブルプレーが成立したが、通常のダブルプレーシフトのセカンド守備位置だと、難しいワンバンドの処理が必要になっていた可能性が高く、エラー(又は強襲ヒット)という事も考えられたので、巨人投手陣はここでも吉川尚の守備力の恩恵を受けた。
☆(G9-1)9回表、中日が意地を見せて4点を返すが試合終了(G9-5)
①先頭のアルモンテはカミネロが投じた高めに浮いたフォークを捉えてセンターオーバーの2ベース
②ビシエドは真ん中直球を捉えてセンター前へのタイムリーヒット
③福田も真ん中直球を捉えて三遊間ヒット
④平田がサードゴロに倒れる、走者は2・3塁に進塁
⑤高橋は真ん中フォークを捉えてライト前へのタイムリーヒット
⑥藤井はセカンドゴロに倒れるが三塁走者は生還
⑦松井雅は真ん中のフォークを拾ってライト前ヒット
⑧大島はサードへのタイムリー内野安打
⑨京田は三振
・カミネロの投球内容・論評については別記を参照
【巨人注目野手レポート】
☆吉川尚輝
・攻守でチームの勝利に大きく貢献した。
・バッティングではようやく初HRが生まれ、本人もホッとしてるだろうし、大きな自信にもなってる筈である。
・技術的には手打ちに見えるスイング(外回り)が減りつつあり、バットが内側から出て体に巻き付くようなスイングが増えている。
・これによって打球に力強さが出て、外野の頭を越えそうな勢いの打球が以前よりも増えている。
☆岡本和真
・HRが出ていなくてもヒットが数多く出てしたので、個人的には全く心配していなかったが、久しぶりの一発は彼自身が一番ホッとしてると思う。
・又、ここ最近サードを守ったりファーストを守ったり、1試合の中で目まぐるしく守備位置を変えるケースが増えて心配していたが、それも全くの杞憂に終わっている。
・技術的には数試合前から逆方向を意識したバッティングが多くなってきており、特にこの試合では左肩で壁を作って、右脇を開けずにグッと締めて、インパクトの瞬間に右半身で押し込むスイングが実行出来ていた。
【巨人注目投手レポート】
☆野上亮麿
・直球には切れと威力があり、変化球は特にチェンジアップが良かった。
・彼が序盤で相手のクリーンナップを力で押し込んでいたので、前日の敗戦で生まれた劣勢になりがちなムードは完全に払拭した。
・但し、やはり欲を言えば7回まで投げて欲しい。そうすればもっと澤村の負担も軽くなるし、リリーフの編成も楽になる。
☆カミネロ
・ハッキリ言ってしまうと、彼は明らかに手を抜いていた。
・直球は置きに行っていたし、フォークの腕の振りも甘かった。
・バッター目線で彼の投球フォームを見ると、元々左肩が早く開いてしまってボールの出所が見やすい投手ではあるが、この試合では特に見やすくなっていた。
・人懐っこい笑顔が魅力で、個人的には本当に大好きな選手だが、この試合でのマウンド上での立ち振る舞いを見て、彼に対してかなり失望してしまった。。。。残念でならない。。。
【超激辛MVP】
☆吉川尚輝 2回目
・先制2ランHRで前日敗戦の嫌なムードを吹き飛ばす
・安定感抜群のセカンド守備でも大きく貢献
【試合総評】
☆岡本と吉川尚の成長を日々感じる事だけでも嬉しさが込み上げる
・まさか二人のアベックHRがこんなに早く見れるとは思わなかったし、吉川尚の豪快な一発もなかなか想像できなかった。
・二人はいくら若いとは言ってもキャンプから強化指定選手として他の選手よりも練習量は多いだろうし、今も試合前と後に他の若手選手と並んでバットを振り込んでいるようで、相当疲れも溜まっている筈。
・「好事魔多し」ではないが、怪我には十分に気をつけて欲しい。二人は我々巨人ファンの「希望の星」なのだから。。。
以上 敬称略
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コメント
更新お疲れ様です!
野上は狭い球場(東京ドームも狭い方ですが)以外では安定感が増す感じでキッチリ試合を作ってくれる感じですね。
カミネロについては起用は驚きました(あまりにも登板数が少ないので契約面で何かあるのかとも思いますが…)が、やはり点差のある場面ではメンタル的に気合が入りづらく厳しいのかなという感じでしたね。
打線の方は吉川(尚)の1発はオープン戦から見ていると、もっと早く出てもおかしくなかった気がしますが大きかったですし、岡本にも遂に逆方向への1発が出たのは、これからの本人の気持ち的にも大きそうですね。
ただ去年もよく見た形ではありますが、ゲレーロの死球は心配ですね。
もし離脱となっても下で好調な和田や去年の実績がある石川辺りがカバーしてくれる事を祈りたいですが…
とりあえずホーム6連戦をキッチリ勝ち越せたので、この調子を維持して広島に食らいついていきたいですね
吉川と岡本のホームランは、近年、ストレスをため気味であった巨人ファンに夢と希望を与えてくれました。この二人にシーズン終了まで頑張って欲しい、今はそう願っています。
ゲレーロは体は大丈夫でしたがメンタルが崩壊しているようで・・。。
ちょっと厳しいですね。。
本当に怪我なく今年一年乗り気って欲しいですね
そうすれば来年は。。。