往年の名選手を彷彿させる岡本和真のバッティング(ヤクルトvs巨人 8回戦 2018.5.16)

往年の名選手を彷彿させる岡本和真のバッティング(ヤクルトvs巨人 8回戦 2018.5.16)

最近の巨人戦は大味な試合が多い。
まあ単純に打線が強力になった事が最大の理由にはなるが、果たしてそれだけだろうか?
先日のヤクルト戦のような接戦の方が少数派になっており、勝っても負けても大差で決着という現状を見るにつれて、交流戦から夏場に向けての戦いに一抹の不安を感じている。



【試合結果】
G 001 700 400 12
S 001 000 003   4
勝 吉川光 3勝2敗
負 原 5敗
HR 坂本4号、山田11号、西浦2号

 

【試合経過雑感と勝敗の分岐点】
☆(0-0)G1回表、2アウト2塁の場面で阿部が空三振
・2アウトからゲレーロがレフトフェンス直撃の二塁打を放ったが、阿部が原のフォーク連投にタイミングが合わずに空振り三振でチャンスを逃す。
・阿部には前日の重い雰囲気を打破するタイムリーを期待したが、あえなく三振に終わってしまって再びこの試合も重くなる予感が漂い始める。

☆(0-0)G2回表、1アウト1・3塁の場面で小林が遊併打
・多くの巨人ファンは小林のゲッツーだけは勘弁してくれと願ったが、最悪の結果となってしまいタイムリー欠乏症の軽い症状が見え始める。

☆(0-0)S2回裏、0アウト1・2塁の状況から後続打者が凡退し無得点
①0アウト1・2塁の場面で、雄平の投ゴロで走者が2・3塁に進塁する
②続く8番・古賀、9番・原が連続三振で先制のチャンスを逃す。
・雄平さえ凌げば何とか無失点で切り抜けられると見ていたが、雄平に進塁打を許した後の古賀に対して、吉川光はベストピッチで外野フライも許さなかった。

☆(0-0)G3回表、1アウト走者なしの場面で坂本が右本(G1-0)
・またまたソロHRによる得点で、タイムリー欠乏症の特効薬にはならなかったが、先取点を奪った事でゲームを動かす切っ掛けにはなった。

☆(G1-0)S3回裏、先頭の山田が左本(1-1)
・両チームの拙攻による均衡状態(無得点)は、どちらかが得点を奪うと一気にゲームが動く事は、野球に限らずどのスポーツにも共通して起きる現象だが、やはり先頭の山田は初球の甘いボールを仕留めて同点に追い付く。
・これで「次の得点チャンスをどちらが先にモノにするか?」が、勝敗の行方を大きく左右する。

☆(1-1)G4回表、打者一巡の猛攻で7点奪う(G8-1)
①先頭の阿部が左安
②続く岡本も右安で繋いで1・3塁のチャンスを作る
③この場面で亀井はタイムリー右安で1点勝ち越し、更にチャンスは続いて1・3塁の形を維持する。
④押せ押せの状態で打席に立った長野は、初球を叩いてタイムリー左安を放ち、更に1点追加
⑤小林は送りバント失敗で、1・2塁のチャンスの形は変わらず
⑥吉川光も送りバントを敢行したが、投手の3塁送球エラーで1点追加(走者は1・2塁)(ここが勝敗の分岐点)
⑦相手のミスで再び押せ押せ状態で打席に立った坂本は、初球を叩いてタイムリー左安(走者は1・2塁)
⑧そして吉川尚が走者一掃のタイムリー左3で完璧な仕上げをする。
⑨最後はバッテリーミス(ワイルドピッチで3塁走者が生還)による追加点もあった。
・タイムリー欠乏症の特効薬になったのは阿部と岡本の繋ぐ意識だった。
・阿部は前の打席で全くタイミングが合わずに三振したが、逆方向へのコンパクトなスイングを意識してヒットを放ち、岡本も見事な右打ちでチャンスを拡大した。
・この時点で阿部が2塁で止まっていればあとヒットが2本必要な状況だったが、岡本の痛烈なライト線へのヒットで阿部が3塁まで進塁した事で、後続の亀井の心理的負担は大きく減った。
・そしてもう一つポイントになったのが、亀井の勝ち越しタイムリーまでの攻撃の形(出塁した走者)が、タイムリーヒットが生まれやすい1・3塁で攻撃出来ていた事。この二つのポイントが巨人のタイムリー欠乏症の特効薬となった。
・但し、この攻撃では巨人側が先にミス(小林と吉川光の送りバント)を犯したので、ヤクルト側にも巨人の攻撃を途中で遮断するチャンスはあったが、原の3塁への送球ミスでその芽を自ら摘んでしまった。

☆(G8-1)S6回裏、2アウト満塁の場面で雄平が左飛
・ここで長打を浴びると巨人ベンチは慌てたかもしれないが、何とか吉川光は踏ん張りきった。
・逆の見方をすれば、この展開で2アウトから満塁のピンチを与えてしまう吉川光には不安を感じるし、このスタミナでは今後も試合中盤以降の続投はかなり厳しいと言わざるをえない。

☆(G8-1)G7回表、再び打者一巡の猛攻で4点奪う(G12-1)
①1アウトからゲレーロが左安
②続く阿部が右安を放ち1・3塁となる。
③岡本の打席でのワイルドピッチで2・3塁、そして岡本は四球
④亀井の遊ゴロエラーで1点追加(走者は満塁)
⑤長野は空三振
⑥小林のタイムリー右安で2点追加(走者は1・2塁)
⑦大城は投安で満塁
⑧坂本は押し出し四球で1点追加
・勿論、巨人打線の繋がりは見事だが、バッテリーエラーを含めてこれだけヤクルト守備陣にミスが生まれるとゲームは壊れる。

☆(G12-1)S9回裏、西浦の右本で3点返すが反撃もここまで、試合終了(G12-4)
・中川は得意のスライダーでカウントが稼げていないし、ボールゾーンからボールゾーンへ変化していくボールになってるので、打者もなかなかスイングしてくれない。
・結局、直球に的を絞られて長打を浴びるのは自明の理と言える。



【巨人注目野手レポート】
☆坂本勇人
・バッティングの状態は可もなく不可もなくといったところ。
・既に調子云々でヒットを量産する選手ではなく、大スランプに陥らなければこれからも安定した成績を残すだろう。
・ライト方向へのスイングはソフトバンクの内川と同じくらいのレベルまで達している。

☆ゲレーロ
・ややベースから離れて打席に立っていた。
・バッティングの状態はそれほど良いとは思えない。
・内角を絶対に打つという姿勢は彼のプライドの高さから来ると思うし、それはそれで彼の個性なので安易に否定は出来ない。但し、ボール球まで振ってしまってるので、そこはコーチも本人に注意すべきだと思う。
・恐らく、投手が疲れてくる夏場は数字を上げてくると思うが、今のうちに自分が打つべきボールと打たない方が良いボールを、コーチ陣とよく話し合って整理しといた方が良い。
・この猛打賞でイライラを多少解消してくれれば良いが。。。

☆岡本和真
・古い話で恐縮だが、彼のバッティングを見てると往年の名選手でミスター赤ヘル山本浩二とイメージが被る。
・左足をやや開きながらも左肩の壁は残してライト方向に強い打球を打つ姿はそっくりで、勝負強いバッティングも共通している。まあ体型は全く違うが。。。
・数年先になるとは思うが、岡本は全盛期の山本浩二と同じように3割・40本・100打点を常に視野に入れた選手に大成して欲しいし、十分にその可能性を感じる。



【巨人注目投手レポート】
☆吉川光夫
・直球のスピード感と切れはまずまず
・変化球はスライダーとカーブを主に使っていたが、精度は今一つ。
・全体的にボール先行になるケースも多かったが、適度に荒れていた事が相手の打ち損じに繋がっていた。
・1回から4回まで全て先頭打者の出塁を許したが、失点は山田のソロHRのみで、ヤクルトの主軸(青木・バレンティン)がミスショットして助かっていた。
・今後の課題はやはりスタミナで、80球を超えると明らかに制球を乱し、ボールが高めに浮いてしまう。

 

【超激辛MVP】
☆吉川光夫 1回目
・候補者選定の段階で「帯に短し襷に長し」という状態になり、なかなか絞れずに迷ったが、試合の序盤を最少失点で切り抜けた点を率直に評価して彼を選んだ。



【試合総評】
☆送りバントのミスを減らさないと広島やDeNAには勝てない
・ここ数年、ペナントレースが大詰めを迎える9月の大事な試合で、巨人は送りバントを決められず接戦を落とすケースが多くなっている。
・特にDeNAやカープとの1点を争う勝負では送りバントのミスは致命傷になりかねない。
・まあそれ以前に、送りバントが不得意な選手に対して無理に命じるケースも多いので、そこは再考する必要はあるが、どちらにしろバントをさせるしかない打者(打力が弱く、足が遅いダブルプレーの危険が高い打者)には、今のうちにもっと確実性を高めてもらわねば拙い。

☆今後もマギーと阿部の併用を考えているなら、両者に試合勘を失わせない配慮が必要になる。
・接戦ならスタメンで使っていない方を代打の切り札として使うケースが多くなるので問題ないが、この試合のように大味な展開になると代打は若手優先で使っているので「ベテラン選手の試合勘の維持」という観点では現状の選手起用には一抹の不安を感じる。
・特にマギーは打席に立つことで調子を上げていくタイプの打者なので、どんな展開になっても毎試合必ず1打席立たせる配慮が、彼の調子を上げていく事に繋がると思う。
・まあ、それよりも若手にチャンスを与える事を優先させるチーム方針なら話は別ではあるが。。。。

以上 敬称略

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