菅野智之 5勝目&プロ入り初ホームラン(巨人vsDeNA 9回戦 2018.5.18)

菅野智之 5勝目&プロ入り初ホームラン(巨人vsDeNA 9回戦 2018.5.18)

エース菅野が序盤で相手にリードを許す苦しい展開だったが、彼自身のHRで勝ち越し、そして阿部のタイムリーで突き放して勝ちきった。
菅野も毎試合完璧な投球が出来る訳ではないし、この試合のように打線が助けてエースを勝たせる展開も非常に大事になってくる。
次回はエースがキッチリ抑えて勝利を掴むだろう。



【試合結果】
B 002 010 000 3
G 003 012 00X 6
勝 菅野 5勝2敗
負 石田 1勝4敗
S カミネロ 6S
H 澤村8S、マシソン6H
HR 筒香7号、坂本5号、梶谷2号、菅野1号

 

【試合経過雑感と勝敗の分岐点】
☆(0-0)B1回表、満塁のチャンスをモノに出来ずに無得点
①1アウト後、ソトがサードのエラーで出塁。
②続くロペスが左中間への二塁打で2・3塁のチャンスを作る。
③筒香は四球で満塁。
④宮﨑は空振り三振。
⑤宮本はショートライナーで先制のチャンスを逃す。
・立ち上がりの菅野は制球が甘く、特にスライダー系が高めに浮いて苦しんでいたが、宮﨑を三振に討ち取って何とか凌いだ(宮﨑は菅野に対して苦手意識があるように感じた)
・ここで一本出ていたら、菅野は序盤でKOされていたかもしれない。

☆(0-0)B3回表、筒香が先制の左本(B2-0)
①梶谷はショートへのファールフライ
②ソトはレフトフェンス直撃のヒット
③ロペスはセカンドへのファールフライ
④そして筒香がレフトスタンドへ先制2ランHRを放つ
・先頭の梶谷に対する投球から危うさを感じてたし、ソトに内角ギリギリのワンシームを完璧に捉えられていたので、ボールの威力と切れに関しても不安を感じていた。
・ロペスは甘い直球を紙一重のミスショットで凡退してくれたが、筒香は内角を狙ったボールが逆球になったところをレフトスタンドへ運ばれた。

☆(B2-0)G3回裏、坂本の左本で逆転したが、その後のチャンスはモノに出来ず(G3-2)
①先頭の長野が初球を叩いてレフト前にクリーンヒット。
②小林の送りバントで2塁に進塁。
③菅野がセンター前にヒットを放ち1・3塁。
④坂本がレフトスタンドへ逆転の3ランHR。
⑤吉川尚が初球を叩いてライト前ヒット。
⑥吉川尚が盗塁成功、ゲレーロは四球で1・2塁。
⑦マギーがショートフライに倒れる。
⑧岡本は13球粘るが、サードゴロに倒れて追加点のチャンスを逃す。
・1・2回の巨人打線を見ていたら、石田の直球に対して殆どの打者が差し込まれていたので、DeNAバッテリーは精神的に優位な立場で打者と対峙していた(前回の対戦でも右打者に対しては懐への直球で押し込んでいた)
・しかし、先頭打者・長野に、その直球を捉えられてレフト方向に引っ張った打球を飛ばされ、バッテリーは配球を明確に変えてくる(長野の後の打者に対して急に変化球が増えていたし、勝負球でスライダーとチェンジアップを使うケースが多くなった)
・小林が初球のチェンジアップを一発で送りバントを決めた後、菅野は甘いスライダーを捉えてヒット、坂本は甘いチェンジアップを捉えて逆転HRを放ったが、いずれも長野に直球を叩かれた事が大きく影響している。
・坂本の逆転3ランの後、巨人は更なるチャンスを作ったが、マギーと岡本が凡打に終わって追加点を奪えなかった。
・しかし、最後は凡打に終わったが岡本の粘り(13球)は、石田のスタミナを確実に奪い、その後の菅野のHRに間接的な影響を与えているし、彼を5回でマウンドから降ろす大きな要因にもなった。

☆(G3-2)B5回表、梶谷の右本で同点に追い付くが、その後のチャンスはモノに出来ず(3-3)
①1アウト後、梶谷がライトスタンドへ同点ソロHRを放つ。
②続くソトがセンター前にヒット。
③ロペスはやや詰まったレフトフライ。
④筒香には攻めきれずに四球。
⑤宮﨑はやや甘めのワンシームを打ち損じてショートゴロに倒れて追加点を奪えず。
・梶谷が内角低めのスライダーを捉えて同点HRを放つが、これに関しては打った方が素晴らしかった。
・梶谷に一発を打たれた後の菅野はかなり危うかったが、ロペスと宮﨑のミスショットに助けられた。

☆(3-3)G5回裏、菅野の左本で再び勝ち越す(G4-3)
・初球、2球目ともに甘い直球を見逃して追い込まれた状況だったが、3球目の甘いスライダーを完璧にとらえた。
・石田の腕の振りは明らかに甘かったし、3球全て気持ちの入っていないボールだった。

☆(G4-3)G6回裏、阿部の右安で追加点を奪う(G6-3)
①この回から登板した2番手の武藤に対して、先頭のマギーがライト線への二塁打(代走・吉川大)
②岡本はショートゴロに倒れる。
③亀井はカウント3ボールから果敢に打ちに行った結果、セカンドがハーフバウンドを捕り損ねてエラーを犯す(走者は2・3塁)
④小林が空振り三振に倒れる。
⑤菅野の代打として登場した阿部が、ライト前に2点タイムリーヒットを放つ。
・「小林のところで阿部を使うべき」「勝っていたので菅野を続投させるべき}など、この場面では様々な意見があると思うが、今回はそのことについてはあえて触れないでおこうと思う。
・それよりも私が注目したのは阿部のバッティングで、彼の技術と経験が凝縮された一打席だった。
①初球の148キロの外角直球は空振り(0-1)
②2球目の147キロの外角低めの直球は見送ってボール(1-1)
③3球目の真ん中低めのフォークを見送ってボール(2-1)
④4球目のワンバウンドのフォークを見送り(3-1)
⑤5球目の146キロの外角直球をファール(3-2)
⑦ 6球目の147キロの外角直球をファール(3-2)
⑦7球目の147キロの真ん中直球をファール(3-2)
⑧ 8球目の真ん中フォークを捉えてライト前に2点タイムリーヒット
・武藤の直球はかなり切れがあったし、百戦錬磨の阿部でも押されていたので、この直球とフォークのコンビネーションはかなり厄介だった。
・DeNAバッテリーは3球目と4球目のフォークを見切られて押し出しのピンチを迎えてしまうが、ここから直球でファールを打たせて五分五分の状況まで盛り返してくる。
・フルカウントの状況で、しかも直球を3球続けた後(しかも差し込まれていた)にフォークを投げられると並みの打者なら対応出来ないし、バッテリーが勝負球にフォークを選択してストライクゾーンに入った時点で「勝負あり」と言える。
・直球をファールでカットし、ボールになるフォークは見切って、フルカウントから甘くなったフォークを仕留めるという高度な技術と、配球を読む能力を持ち合わせていないとこんなバッティングはなかなか出来ない。



【巨人注目野手レポート】
☆ゲレーロ
・元々、上体が突っ込む癖を持ってる打者だが、現状はそれが如実に出てしまっている。
・それによって緩いボール(カーブ、チェンジアップ)は泳がされ、直球系に対しては衝突させてるだけになってるので捉える確率がかなり低い。
・これらの原因について、彼の場合は「HRを打ちたい」という力みから生まれている。

☆小林誠司
・ゲレーロと同じで、下半身を使えずに上半身だけでスイングしようとしてしまうので、ボールをどうしても迎えにいってしまう。
・バッティングに「間」が全くないので、ボールを早く見切ってしまうし、バットに当たっても打球が弱い。
・彼の場合はゲレーロと違って、タイミングを合わせる作業に窮している事が原因で、これを修正するにはかなりの時間を有するし、このまま最後まで続いてしまう可能性も十分に考えられる。



【巨人注目投手レポート】
☆菅野智之
・直球系は良い時のベース上で押し込むような切れと威力は感じなかった。
・変化球はカーブに関してはまずまず、スライダーとフォークの精度は良くなかった。
・又、制球に関してもあまり良くなかったが、特にボール先行のケースが多かったし、勝負処での逆球も目立っていた。
・試合経過雑感で書いたように、初回と5回のピンチで宮﨑にタイムリーを許していたらかなり危うかったが、それを許さなかったのは流石と言える。
・投球は本人も満足できる内容ではなかったが、この試合ではバッティングでチームの勝利に大きく貢献した。
・勿論、勝ち越しのHRも素晴らしかったが、それ以上に坂本のHRに繋がった3回裏のヒットは、この試合の流れを大きく変える一打だった。

☆マシソン
・久しぶりの登場だったが「腕の振り」「ボールの角度」「直球の切れと威力」全く問題なかった。
・不安説を打ち消す見事なピッチングだった。



【超激辛MVP】
☆菅野智之 3回目
・6回3失点で勝ち投手
・坂本の逆転HRに繋がったヒット
・決勝点になった勝ち越しHR

 

【試合総評】
☆下位打線の弱さが露呈していたDeNA
・6番から9番の下位打線の出塁がゼロだったので、8番に投手を置いて9番に野手を置くオーダーが全く機能していなかった。
・この試合の菅野は上位打線に対してはかなり苦労していたが、下位打線に対しては自身が不調でも完全に見下ろしていた。

☆不安説を一蹴した巨人リリーフ陣
・マシソンの登板がしばらく無かったので、不安視する声が多かったが、それを完全に打ち消す見事な投球だった。
・7回澤村、8回マシソン、9回カミネロ、登板した三投手全てが完璧に近い投球を披露し、DeNA打線に付け入る隙を与えなかった。
・このことはチーム内には安心感を与えて、投打の歯車が噛み合う大きな要因に繋がるし、他球団には大きなプレッシャーとなるだろう。



【次戦のポイント
☆田口は不用意な一発に気をつけて欲しい
・特に田口には不思議と合う梶谷と、今のところ明確な欠点がないソト、左投手に強く雪辱に燃える宮﨑の長打には気をつけて欲しい。
・最悪なのは前回の登板のように、走者を溜めてドカンと一発を浴びること。
・相手先発の状態や試合展開をしっかり把握して、押したり引いたりメリハリのある投球を期待したい。

☆接戦に持ち込めば巨人にも勝機はある
・相手先発の濱口が本調子なら巨人打線も苦戦は免れないし、正直言って田口がDeNA打線を封じる姿は想像しづらい。
・勝つチャンスを得るには田口が中盤まで2失点以内で凌いで、接戦に持ち込む展開にしたい。そうすれば巨人にも勝機は十分にある。

以上 敬称略

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