山口俊が完封で4勝目、岡本和真は2試合連続の9号HR(巨人vs広島 6回戦 2018.5.22)

山口俊が完封で4勝目、岡本和真は2試合連続の9号HR(巨人vs広島 6回戦 2018.5.22)

現在、巨人は広島に次いで2位の位置をキープしているが、ここから広島に食らいついてリーグ優勝を狙うためには、広島との直接対決を最低でも勝ち越さなければならない。
その一翼を担う裏ローテの軸になる山口俊には、是非とも前回敗戦のリベンジを果たして貰いたかったし、完封勝利という最高の形でその期待に応えてくれた。



【試合結果】
C 000 000 000 0
G 103 010 03X 8
勝 山口俊 4勝3敗
負 中村祐 3勝2敗
HR 岡本9号

 

【試合経過雑感と勝敗の分岐点】
☆(0-0)1回裏G、岡本の三ゴロ併殺崩れで1点先制(G1-0)
①先頭の坂本は2度の落球(ファールフライ)に助けらた後にピッチャー強襲ヒット⇒中村祐の左膝に直撃するが大事には至らずプレー続行
②吉川尚はストレートの四球(1・2塁)
③ゲレーロはファーストへのファールフライ。
④阿部はフルカウントから四球。
⑤岡本はカウント3-0から積極的に打ちに行ったがサードへのゴロ、併殺にはならずに1点先制。
⑥続く亀井はピッチャーゴロで追加点は奪えず。
・満塁(カウント3-0)の状況で、巨人ベンチは岡本に「待て」のサインを出さなかったが、これは首脳陣の岡本への期待感の現れと言える。
・そして岡本は高めの直球(ボール球)を積極的に打ちにいったが、これについては批判的な意見があるとは思う。しかし、個人的にはこういう姿勢(攻撃的)を試合序盤から出すことは非常に重要だと思うので、これはこれで良かったと考えている。
・但し、試合の終盤(1点が重くなってる状況)では、仮に「打て」のサインが出ていたとしても、カウント3ボールの状況では、振りにいくゾーンをもっと小さく(ど真ん中周辺)絞って、ボール球に手を出さないように準備しないといけない。

☆(G1-0)3回裏G、亀井・長野の連続タイムリーで3点追加(G4-0)
①先頭の吉川尚がセンター前ヒット。
②ゲレーロはファーストへのファールフライ。
③阿部はショートフライ。
④岡本はライト前ヒットで1・3塁のチャンスを作る。
⑤亀井はレフト前に落ちるタイムリーヒットで1点追加(ランナー2・3塁)
⑥続く長野がレフト前へのタイムリーヒットで2点追加。
・先頭の吉川尚が出塁したが、ゲレーロと阿部でチャンスを広げられず、無得点で終わりそうな状況となっていたが、岡本の見事な右打ちで2アウトながらも追加点のチャンスを作った。
・亀井のタイムリーは完全なラッキーヒットで、逆風に押し戻されて野手の間に落ちたヒットだったが、これが単純なポテンヒットで終わらずに1塁走者の岡本は3塁まで進み、打者走者の亀井も2塁まで進塁したことが大きかった。
・そして続く長野のタイムリーは技ありのヒットで、2・3塁まで進んでいた走者が一気に生還した。
・結果的に2アウトからの連続タイムリーになったが、この追加点は広島側には重くのしかかり、巨人側(山口俊)にとっては精神的に楽な展開となった。

☆(G4-0)4回表C、1アウト満塁のチャンスを逃す(勝敗の分岐点)
①1アウトから松山がセンター前ヒット
②鈴木はフルカウントから四球(1・2塁)
③會澤には制球を乱して四球(満塁)
④野間はフルカウントからボール球に手を出して三振(ここが勝敗の分岐点)
⑤そしてバティスタも三振で満塁のチャンスを逃す
・山口俊は味方の追加点で精神的に優位に立てる状況ではあったが、自身が3連敗中で、しかも前回の広島との対戦で同じような状況から逆転負けした事もあって、急に制球を乱してしまった。
・特に因縁のある會澤に対しては、それまで要所で見せていた「大胆さ」が完全に消えてしまい、コーナーを狙う慎重なピッチング(弱気にも見える)に終始してしまって結局歩かせてしまった。
・得点差を考えると非常に拙いピッチングであり、試合の流れを大きく変えてしまう大ピンチとなったが、野間がフルカウントから粘りを見せたものの、最後は外角高めの完全なボール球(直球)に手を出してくれて山口俊は我を取り戻した。
・そしてバティスタもフォークを振らせて三振を奪い、最初で最後の大ピンチを無失点で切り抜けて、勝利をグッと引き寄せた。

☆(G4-0)5回裏G、坂本のタイムリーで1点追加(G5-0)
①1アウト後、長野がセンター前ヒット。
②小林が四球で1・2塁のチャンスとなる
③山口俊は送りバント失敗
④坂本が三遊間を破るタイムリーヒット。
・小林のハーフスイングなど、微妙な判定に助けられて生まれたチャンスだったが、坂本が見事にタイムリーを放った。
・まだ中盤の5回とはいえ、この理想的な中押し点は広島の戦意を喪失させた。

☆(G5-0)8回裏G、岡本の3ランHRで3点追加(G8-0)
①1アウト後、吉川尚が四球。
②ゲレーロはファーストフライ。
③吉川尚が盗塁成功、代打のマギーは四球(ワイルドピッチで吉川尚は3塁へ進塁)
④そして岡本がカウント2-0からの3球目を、完璧に捉えてレフトスタンド上段へ3ランHRを放つ。
・広島5番手の長井は制球に苦しんでいたので、岡本は初回と同じように直球一本で待つ事が出来る状況だったが、今度はミスショットせずに一発で仕留めた。
・この一発で広島の息の根を完全に止め「先制⇒中押し⇒ダメ押し」という理想的な攻撃が完成した。



【巨人注目野手レポート】
☆坂本勇人
・タイムリーを含む2安打を放ったが、本調子からは程遠い状態。
・やや下半身の疲れを感じるバットスイングになっている。
・下半身の粘りが少なくなって、上体でボールを追っかけようとする形が時々見られるようになった。

☆岡本和真
・彼のバッティング技術は更に進歩している。
・開幕当初のバッティングは、左足のステップが大きく、しかも爪先が開いてしまっていたので、下半身の力が分散されてダイレクトにバットに伝わっていなかった。
・しかし、ここ数試合は左足のステップ幅が小さく(およそ半足分)、しかも爪先が全く開かずに「下半身が絞れている」ので、そこで生まれるパワーがそのままスイングするバットに伝えられている。
・これによって、更にスイングスピードが速くなっているし、トップから割れの形がスラッガーとして理想的と言えるレベルまで仕上がっているので、どの方向でもスタンドへ放り込む事が出来る。
・この形でバッティングを続けていければ、当然ながらボールを芯で捉える確率も上がってるし、打球を遠くに飛ばす事も出来るので、3割30本という数字も現実的なモノとして十分に考えられる。



【巨人注目投手レポート】
☆山口俊
・特別に調子が良いとは思わなかったが、直球の切れ、フォークの精度は上々だった。
・試合の序盤はカウント球で苦労するケースも少なくなく、それが球数を多くなってしまった大きな要因になっていた。
・但し、前段で触れた満塁のピンチを切り抜けてからは、直球とフォークの精度がかなり上がって広島打線に隙を与えなかった。

 

【超激辛MVP】
☆山口俊 3回目
・2安打完封勝利



【試合総評】
☆地方球場だからこそ生まれた巨人に有利な雰囲気
・前回のマツダでの試合では、球場の雰囲気に攻守ともに呑み込まれてしまっていたが、この試合では開始前から全く雰囲気が違っていた。
・又、この試合が熱狂的なカープファンが多数来場する東京ドームで行われていたら、違った結果が生まれていたかもしれないし、北関東ではまだまだ巨人ファンの歓声が多く、球場の雰囲気が選手を後押ししてくれる。
・山口俊の完封劇、そして亀井・長野の連続タイムリーを生んだ最大の要因は、間違いなく宇都宮の巨人ファンの熱い声援だった。

☆集中力が欠けていた広島ナイン
・広島は攻守で精彩を欠いていた。
・特に攻撃陣の集中力(粘り)が欠けていた印象が強く、序盤の山口俊の状態は決して良いわけではなかったので、もう少し粘り強い攻撃が出来ていたら違った展開も十分にありえた。
・なかでも菊池のバッティングが非常に淡白だったので、巨人バッテリーは助けられていた。



【次戦に向けて】
☆菊池をこのまま眠らせておけば勝機は十分にある
・やはり広島打線は丸の離脱で破壊力は半減してるので、大きな得点力は期待できない。
・一方で、巨人打線も苦手としている広島先発の岡田からビッグイニングを作る可能性は低く、吉川光のデキ次第では1点を争う僅差のゲームになる可能性が高い。
・その吉川光への注文としては、菊池を全力で封じて貰いたい。
・菊池は田中や鈴木誠と比べると、気分が乗って来ないとバッティングがやや淡白になるので、特に最初の打席を全力で封じて欲しい。
・彼を眠らせておけば、広島戦では毎度お馴染みのパターンになりつつある試合中盤までに大量失点を食らう展開は何とか避ける事が出来ると思う。
・そうなれば地方球場独特の声援が選手を後押しして、接戦をモノに出来る雰囲気が醸成されていくだろう。

以上 敬称略

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