オープン戦 巨人vsヤクルト雑感 (2016年2月27日)

オープン戦 巨人vsヤクルト雑感 (2016年2月27日)

春季キャンプを終えた読売ジャイアンツは、これから全国各地を転戦してオープン戦を行う。
まず土曜・日曜の2試合は東京ドームでヤクルトスワローズと対戦する。

オープン戦 読売ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ

【先発オーダー】
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【G野手雑感】

①立岡宗一郎
1、内カットボールを詰まってセカンドゴロ
2、中直球を捉えてセンター前ヒット
3、外シュートを引っ掻けてピッチャーゴロ
4、外直球を引っ掻けてセカンドゴロダブルプレー

バッティングは内容的に悪くない。

守備では判断ミスで失点を許してしまった。
個人的には判断が難しい打球(急激なスライス変化)なので、彼には気の毒だったかもしれないが、やはり前に落とすべき打球であり、無理に突っ込んで捕球する打球ではないと思う。

②重信慎之介
1、中カットボールを差し込まれてレフトフライ
2、内スライダーを打ち上げてライトフライ
3、内スライダーを空振り三振
4、相手が制球を乱して四球

彼の技術的な長所については、これまでに幾つか触れてきたが、筆者が彼のバッティングで一番気に入ってるのは「全ての投球に対して振りに行ってる事」
これは無闇にスイングするという意味ではなく、ボール球を見送る時でも必ずスイング始動して途中でやめている
「振る意思を持って見送る(スイングを途中でやめる)」
「振る意思が持ってスイングする」
別の見方をすれば「振る意思がある」という事は「タイミングが外れていない」事を意味している。
つまり「来たボールが狙い球かどうか云々ではなく、そのボールが甘ければ直ちに反応する形が出来上がってる」わけだ。

この試合はノーヒットに終わったが、相手の主力級と対戦しても自分のバッティングを貫いていた姿を見て、個人的には更に評価を上げた試合となった。
この選手は「ホンモノ」かもしれない。

③坂本勇人
1、内直球を捉えてレフト前ヒット
2、中ツーシームを捉えきれずピッチャーゴロ
3、内直球をやや詰まってサードゴロ

去年のシーズン中でもトライしていた「右足に重心を置いて、左足を上げながら左回りの円を描いてタイミングを計るバッティング」が徐々に固まりつつある。
1打席目のヒットは内容的に文句無かったし、2打席目も自分のスイングは出来ていた。

④ギャレット
1、内カットボールをやや詰まってライト前ヒット
2、中直球を差し込まれてレフトフライ
3、中直球を叩いて二遊間ヒット

状態は日を追う毎に上がっている。
勿論、調子が良いとまでは言えないが、ボールを強く叩けるタイミングになりつつあるので、打席でのオーラが先週とは全く違う。
順調にここまで来てるので、じっくり焦らずに調子を上げて貰いたい。

⑤クルーズ
1、内シュートを捉えて左中間二塁打 打点1
2、外チェンジアップを捉えてライト前ヒット
3、外直球を打ち上げてファーストフライ

1打席目のタイムリーも見事だったが、個人的には2打席目ライト前ヒットを評価したい。

彼の場合、左投手に対しては左肩で壁を作る事が出来てるので、2打席目のように甘いシンカーを逆方向にヒットを放つ事が出来るが、右投手に対しては左肩で壁を作る事が出来ないので体の開きが早くなり、体が泳ぐ形で前に突っ込んでしまっている。
現状では右投手に対しては、真ん中から内角寄りの半速球(甘いスライダー・ショートや落ちないフォーク)が打てるボールになる。
右投手に対しても左肩でしっかり壁を作る事が出来れば、2割8分20本以上の数字も視野に入るが。。。。

⑥阿部慎之助
1、中直球を捉えてファーストゴロ
2、中スライダーを泳いでショートゴロダブルプレー

バッティングの状態はそんなに悪いとは思わない。

⑦長野久義
1、内直球を見送り三振
2、外チェンジアップをバットの先でセカンドゴロ
3、内直球に詰まってセカンドゴロ

ボールを追っかけてしまうスイングが目立っている。
坂本と比べると仕上がりは遅い。

⑧岡本和真
1、外スライダーを捉えてショートゴロ
2、中チェンジアップを空振り三振
3、外直球をバットの先でサードゴロ

相変わらず積極的にスイングしているが結果が出なかった。
内容的には悲観していない。

⑨小林誠司
1、中高め直球を打ち上げてセカンドフライ
2、中チェンジアップを捉えてレフトスタンドへHR 打点1

バッティングではHRを放ち、アピールに成功していた。
一方で、守備の方では基本を忘れたミスが有った。
7回裏・1アウトランナー2塁の場面で、大引をワンバンドになるカーブで三振を奪ったが、2塁走者が3塁にスタートを切った事を見て、小林はタイミング的に間に合わないのに3塁に送球し、三振した打者走者の振り逃げによる出塁を許してしまった。
これは放送では触れていなかったが、彼の凡ミスである事は間違いない。

尚、この試合でも二盗を刺す場面があった。

★吉川大幾 盗塁1
1、ボールを見極めて四球

★村田修一
1、外スライダーを捉えて二塁打 打点1
2、ボールを見極めて四球

結果は出たが、内容的には変化を感じない。
先日の彼についての記事でも触れたが、今の彼が打てるボールは「彼の頭に変化球の比重が多い状態で、狙った変化球が来た場合のみ」なので、内角直球には相変わらず差し込まれるだろう。

★中井大介
1、内ショートを詰まってセカンドゴロダブルプレー

攻守で最悪の結果となってしまた。
特にセカンドの守備では、何でもないゴロを捕球できずに足に当てて大きく逸らし、セカンドまで進塁させてしまった。

★大田泰示
1、中直球を叩いて左中間二塁打 打点1

この試合でも結果を残して首脳陣にアピールに成功した。
去年の今の時期と比べると明らかに打席に立つチャンスは減ってるので、一つの打席を大事にして欲しい。
技術的には「ちょっと良くなった」と感じるポイントが一つあるが、これから数打席の内容をチェックしてから判断したい。

★亀井善行
1、内直球を差し込まれてショート内野安打

★和田恋
1、中直球を差し込まれてライトフライ

【G投手雑感】

①マシソン 5回5安打2四球1失点 奪三振3
直球系(ツーシーム含む)を中心にスライダー・カーブ・スプリットを織り交ぜていた。
直球系のスピードは137~153キロで、場面によって力の入れ方を変えていた。

当初は懐疑的に見ていた先発転向だったが、予想以上の内容をここまでは見せている。
勿論、「スライダーが真ん中寄りに集まる」「スプリットの多くはボールになる」「カーブを投げる時に腕の振りが少し鈍る」「クイックモーションがやや甘い」など、細かい課題を挙げればまだまだ幾らでもある。
しかし、これらの課題について僅かながらでも進歩の跡が感じられる。

そして、一番進歩していると感じたのは、力まなくなっている事。
打者目線で考えれば、どんな形でも155キロ以上の直球への対処は困難だが、力みまくったモーションでの150キロ程度の直球は、そんなにタイミングを合わせるのが難しい訳ではない。
しかし、スピードは落ちてもゆったりしたフォームでの145キロ程度の直球を捉える事は簡単ではない。
今日も立ち上がりは力んでいたが、回を追う毎にモーションがゆったりして制球が安定し、球の切れも増してるように見えた。

一歩一歩確実に先発投手としての階段を上っていると思う。

②内海哲也 4回2安打1失点 奪三振2
直球系(カット気味・ツーシーム)とカーブを中心に、三振を狙う場面ではチェンジアップを使っていた。
直球系のスピードは124~133キロで、カットとツーシームは120キロ台だった。

全体的にボールが低めに集まっていたので大ケガは無かったが、直球の切れとスピードが今一つである事は否めない。
相手打者を早く追い込みながらも、そこから粘られてしまったのは、相手にまだまだ余裕がある事を意味している。
つまり、タイミング的に直球で相手バッターを差し込めていないので、相手打者はある程度変化球に重きを置いて配球を読むことが可能になっている。

「変化球待ちを可能にする直球では本番は厳しい」

【S新戦力雑感】

★山崎晃大朗
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1、中カーブを合わせてセンターフライ
2、中直球を差し込まれてショートゴロ

まだ2打席しか見ていないが、彼もバッティングに関しては高いセンスを感じる。
まずタイミングの取り方が良いし、彼も重信のように俊足左打者特有の走り打ちをする選手ではない。
バットの出方も内から外への軌道になってるので、小柄だがなかなか鋭いスイングをする。

守備と走塁の能力次第では、坂口よりも彼を使った方が面白いかもしれない。

【試合結果】
S 000 100 010 2
G 100 011 01 ×     4

小川、成瀬、山中、徳山、木下
マシソン、内海

試合はマシソンと内海でヤクルト打線を2失点に抑えた巨人が勝利した。

【試合総評】
両チーム共に色々試していた印象が強かったので、試合結果については殆ど意味がない。
特にヤクルトは巨人の新戦力に対して、探りを入れてる場面が多々あった。
又、これも同じく両チームともに守備や走塁でミスが目立ち、それが失点に繋がったり、得点の好機を逸してしまうケースに繋がってしまっていた。

この試合で登板したGローテ候補の二人(マシソン・内海)については「どちらの投手をヤクルト側が嫌がるのか?」という観点で考えれば、恐らくマシソンの方だと思う。
今日見る限りでは、開幕に向けて伸びシロ(状態を更に上げてくる)があるのはマシソンだろう。

果たして内海はこれから何処まで状態を上げてこれるのか?
今のG先発ローテを考えたら、彼の復活は必須である。

以上 敬称略