【試合総評】熱投マイコラスを救った吉川大幾のスーパープレー【交流戦 GvsBs 3回戦・6月4日】

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Gファンの誰もが打った瞬間「やられた」と直感的に感じた打球だった。
テレビの実況アナウンサーが「抜けた」と絶叫していた事もあって、最初は何が何だか良く解らなかった。

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オリックス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
巨 人 0 0 0 1 0 0 0 0 X 1

吉川の奇跡的なビッグプレーでGが勝利し、対Bs3連戦をスイープすることに成功した。

Bsディクソンは予想通り素晴らしい投手だった。
高めに抜けるボールは殆ど無かったし、直球系・変化球ともにキレは抜群だった。
特にナックルカーブは「魔球」だった。
しかもコーナーにキッチリ投げ分けていたので、あのボールを打つのは至難の技だった。
それでも4回に1点奪われたが、この失点もショートがキッチリ処理していれば併殺打で終わっていた。
5回以降は更にギアを上げて、G打線に付け入る隙を全く与えていなかった。

対するGマ
イコラスも良かった。
良かった過去2戦と比べると「抜群に良い」とまでは思わないが、カーブを中心に変化球の制球が良かったので、打者は直球に対して的を絞りきれずにいた。

画面では直球のスピード感はそれほど感じないが、打者目線で見るとタイミングを合わせづらいフォームで投げてくるので差し込まれやすい。
おまけに長身で角度があるので、そこからカーブと直球を投げ分けられると見極めが難しく、非常に厄介な投手になる。
来日当初はマウンド上で落ち着きを感じなかったが、現在のマウンド捌きを見ていると自信に満ち溢れている。

これで3試合連続で良い投球を続けた事になるが、共通しているのは先頭打者を殆ど許していないこと。
彼の投球を語る上では、ここが最大のポイントになる。
これから先、他球団は彼の弱点(牽制・クイックモーション・フィールディング)を間違いなく突いてくる。
既にセ他球団はマイコラスを「要注意投手」と認識している筈である。
これまで以上に揺さぶりをかけてくるだろう。
その時に自分を見失わず「平常心」で投げ続ける事が重要になる。

そして何と言っても、試合のハイライトは最終回のスーパープレーである。
改めて映像で確認すると、色々危なっかしいプレーではあったが、まさに「奇跡的なプレー」だった。

まず驚いたのは、サード吉川のポジショニング。
左の強打者であるT岡田に対して、通常ならもう少し三遊間寄りに位置している筈なので、打った瞬間間違いなく3塁線を抜けた打球と確信していた。

そして関心したのは、しっかりサードベースを踏んでから1塁へ送球したこと。
これについては、打球が飛んで来る前に頭の中で準備が出来ていた事が大きい。
つまり、事前に「この打球に対してはこう処理する」というシミュレーションがされていたという事。
これをしておかないと、咄嗟の判断でホームへ投げていた可能性もある。

ファームの試合を見ていると、まだまだイージーミスが目立つが、あの場面では持ち前の野球センスと身体能力が存分に活かされたプレーだった。

そして忘れてはならないのが1塁手アンダーソンの見事な捕球である。

素晴らしいプレーをした吉川だったが、実はミスも犯していた。
捕球して3塁ベースを踏むときにベースの中央を踏んでしまい、スローイングする形が悪くなってしまった。
ベースを踏んで送球するときの基本は、ベースの端を踏むのが鉄則で、ベースの膨らんだ部分を踏むとバランスを崩しやすい。
吉川もやはりバランスを崩して送球したので、高い送球になってしまった。

しかし、アンダーソンはその悪送球を難なく処理した。
勿論、彼の身長とリーチの長さによって防がれた事ではあるが、それだけではない。
それは彼が左利きの1塁手であるという事。
仮に右利きだったら、間違いなく打者走者と衝突していたか、もしくは本能的に衝突を避けて捕球できなかったかもしれない。
筆者は弊ブログで、これまでも1塁手は左利きが絶対的に有利であると書いてきたが、まさに昨日のプレーがそうだった。

さて、これで交流戦は6勝3敗となったが、本当の勝負はこれからになる。
ここからの9試合は、正直言って3勝出来れば御の字という気もしている。

ここまでは投手陣の踏ん張りで勝ちを拾う事が出来たが、ここからの9試合はそれだけでは勝てない。
ホークス・ファイターズ・マリーンズはいずれも打線が活発で、僅かな隙を一気に突いてくるチームである。
やはりある程度打線が機能していかないと、勝ち越すことは難しい。
阿部の状態は気になるが、打線が機能するには1・2番の出塁が鍵を握る。
橋本・長野・片岡・立岡が塁上を賑わせてチャンスメイクしないと厳しい。

そして何とか4勝5敗で乗り切れば、この交流戦はGにとって「上々」という結果で終了することになる。

以上 敬称略


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