今回は少し気分を変えて、NPB全体を眺めた上で「ポジション別選手ランキング」を考えてみた。
下記のランキングは、あくまでも筆者の「野球感」をベースにした個人的な意見である。
先発投手
①ブランドン・ディクソン(Bs)
高めに浮くボールが殆ど無く、魔球ナックルカーブと145キロ前後の動く直球で凡打の山を築く。
見た目より打者から見れば非常に厄介な投手で、安定感はNPB屈指と言える。
②大谷翔平(F)
高い身長を存分に活かして投げ下ろす剛速球は、既にメジャーでも上位のレベルにある。
しかも空振りを取れる多彩な変化球も身に付けている。
残る課題は、常に不安を抱える下半身の故障とスタミナ面か?
投手1本で選手生活をすれば、末恐ろしい怪物になるだろう。
③則本昂大(E)
今年はやや低迷しているが「直球のスピード」「三振を奪える多彩な変化球」「絶妙な制球力」どの分野もトップレベルの能力を持っている。
彼が「スイッチ」を入れた瞬間、打者は手も足も出なくなる。
④大野雄大(D)
去年までは終盤での詰めの甘さが目立っていたが、今季はかなり修正されてる。
その結果が3完封という数字に現れている。
重く切れの良い直球に加えて、小さく変化するフォークボールも打者には厄介なボールとなっている。
上位4人以外の候補
前田健太(C)、菅野智之(G)、岸孝之(L)、ランディー・メッセンジャー(T)、 金子千尋(Bs)、藤浪晋太郎(T)、大隣憲司(H)
中継ぎ投手
①スコット・マシソン(G)
2年前と比べてややスピード感は落ちているが、それでも150キロ中盤の直球は健在である。
変化球の精度も上がっているので、ストライク先行になると打者はノーチャンスになる。
②エディソン・バリオス(H)
独立リーグ出身の苦労人。
今年は育成契約でのスタートだったが、キャンプ中に工藤監督に認められて現在の地位を築く。
150キロ前後の直球を低めに集めて、フォークの落差も高い。
③五十嵐亮太(H)
昔は制球力に課題が有ったが、今は完全に払拭している。
相変わらずの剛速球と、高いレベルの変化球のコンビネーションは抜群の安定感を誇る
④福原忍(T)
今季は怪我で出遅れたが、去年から変わらない安定感を発揮している。
140キロ後半の直球を中心に、切れの良いフォークボールで打者を討ち取る。
余裕がある時に使う緩いカーブも投球の幅を広げている。
上位4人以外の候補
山口鉄也(G)、ローガン・オンドルセク(S)、増田達至(L)、福山博之(E)、大谷智久(M)
抑え投手
①トニー・バーネット(S)
今シーズンに関しては、ここまで完璧と言える内容である。
150キロ前後の直球が低めに集まり、スライダー・チェンジアップ・シンカーも変化が鋭い。
抑え投手ではあるが、非常に的が絞りにくい投手である。
②松井裕樹(E)
145キロ前後の直球と、スライダー・チェンジアップのコンビネーションで三振を奪うスタイル。
先発時よりも制球が纏まってきたので、自滅するパターンが無くなっている。
打者の立場で考えると、1打席では攻略が難しいタイプと言える。
③髙橋朋己(L)
サイド気味からから繰り出す切れの良い直球は、左打者だけではなく右打者にも厄介なボールである。
やや変化球の精度がアバウトだが、彼も1打席では攻略が難しい。
④デニス・サファテ(H)
C・L在籍時よりも安定感がある。
そして以前は怪我で離脱するケースが多かったが、今はそれもなくなっている。
球界屈指の剛速球は健在で、落ちるボールの精度もまずまず。
上位4人以外の候補
澤村拓一(G)、山﨑康晃(B)、呉昇桓(T)、増井浩俊(F)、西野勇士(M)
以上 敬称略
皆さんが考えるランキングも是非お聞かせください
コメントお待ちしております
尚、次回は野手編を書きたいと思います。