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【試合総評】納得せざるを得ない敗戦【セ公式戦 GvsD 12回戦・6月21日】

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序盤から見応えのあるゲームだった。
試合中盤までは中日ドラゴンズ(以下D)が完全に主導権を握っていたが、7回裏に読売ジャイアンツ(以下G)がワンチャンスをモノにして逆転に成功した。
だが、直後にD和田・エルナンデスの連続HRで再び逆転し、Gは意気消沈してしまった。

 123456789
中 日0100010204
巨 人0000003003


個人的には、この試合のGポレダは今季最高のデキのように見えた。
直球のスピード感、スライダーの精度、どちらも今まで見てきた内容と比べるとかなり良かった。
勿論、結果だけ見ると満足できないが、これはDの分析と攻略策が、ピタリとハマった事によるものだと認識している。

個人的に感じたDによる対ポレダ攻略策は
①粘って球数を放らせる
②球種ではなく、コースに的を絞ってスイングする。

特に①を意識的にチームとして行われるとポレダは辛い。
直球は確かに速いが、落ちる変化球の精度が悪いので、スライダーとの2択なら何とかファールで逃げることは出来る。

②についても、球種が少なく制球がアバウトな彼に対しては有効な対策となる。
左右どちらの打者に対しても、ベース盤を広く使えないので、右打者は内角へ、左打者は外角を意識しておけば良い。

来日当初と比べると、ポレダの実力は格段に進歩しているが、他球団の対応策に追い付かれてしまった印象が強い。
これから更に1ランク上がる為には、左打者にシュート系、右打者にはチェンジアップ、これらのボールの精度を上げたい。
そうすれば、球数はかなり減ってくるし、相手打者は容易にコースを絞る事は出来ない。

対して、D山井は6回まで素晴らしいピッチングだった。
直球・シュート・スライダー・フォークの切れが良く、何より殆ど低めに集まっていたので、G打線にチャンスを与えることすら無かった。
それでもプレッシャーの掛かる7回、僅かな生じた隙を突かれてGに逆転を許した。
だが、自身のベースカバーのミスが無ければ、このイニングを最少失点で凌ぐ事も十分可能だったので、そこについては本人も悔しさが残るだろう。

G打線について、この試合に関しては「山井が良かった」事に尽きるので、状態が上がっている事は間違いないと思う。
個々の課題は残ってるが、代打陣も含めて全体的に繋がりを感じる打線になりつつある。

最後に逆転を許してしまったマシソンについては「十分想定できた」事なので、特に驚きはない。
元々、D打線はGリリーフ陣を苦にしていない。
特に今季は山口・マシソン・澤村が、D打線を完璧に封じた印象が少ない。
更に直球に強い和田と森野が復帰したので、彼らに分が悪いマシソンは「D戦に関しては決して安心できるセットアッパー」ではない。

しかし、エルナンデスの1発については防げるHRだったと思う。
同点になりイケイケの精神状態で打席に立つ外国人打者に対して、外寄りに狙ったとはいえ、無造作に直球を投げたのは無謀すぎる。
内容的には振り遅れた打球だったが、それでもHRになってしまうのが東京ドームである。
ある意味「交通事故」のようなHRをだが、未然に防ぐ事が出来る「事故」だった。

本編終わり

★コメンター「pugさん」からの御質問

「もしマシソンがリフレッシュや再調整で下に落とすとしたら、勝ちパターンの右のセットアッパーは誰にするのがいいと考えますか?」

まず、質問にお答えする前に、個人的な考えでは「マシソンを2軍に落とす事は、現状では有り得ない」と思っています。
怪我や、連日打ち込まれて自信を喪失しない限り、個人的には1軍に留めるべきでしょうね
彼の代役が務まる選手が居るとは思えませんから・・・。

それを前提にお答えすると、非常に難しい御質問です。。。
マシソンのように「セットアッパーの役割」をこなす事は、既存のリリーバーでは難しいと思います。

今のメンバーを見渡すと、総合力で宮國が有力でしょうけど、メンタル面で不安を感じます。
今はリリーバーとして「腕を振る」だけを意識して投げられていますが、勝ちパターンのみを任せる事になると果たしてどうなのか?
1発を過度に恐れてボール先行になるケースが目に浮かびます。

とはいえ、他に候補は見当たらないのが現状ですね。。。

仮に筆者が監督なら、左ですがポレダをリリーバーにします。
勿論、日本に来て「先発の魅力」を覚えたポレダを納得させる事が大事になりますが、彼なら右左関係なく1イニング任せたいですね。
リリーフなら155キロ以上の直球をバンバン投げると思いますし、ここまでスピードがあると、コーナーに投げ分ける必要性は減ります(有れば無敵ですが。。」

以上 敬称略


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