岡本和真 プロ入り4年目の大覚醒 part1

岡本和真 プロ入り4年目の大覚醒 part1

「歴史を築け♪ 岡本和真♪
夢溢れるフィールド♪ その名刻め岡本♪ スタンド沸かす永遠のアーチ♪」
久しく選手の応援歌を正確に覚える事がなかったが、いつのまにか彼の応援歌はスッと私の胸に入って、自然と口ずさむようになっていた。



あらためて振り返ると彼のプレーを初めて見たのは高校3年の春の選抜だった。
事前に報道やネットでHRバッターという事だけは知っていたが、オンタイムで2本のHRをテレビで見た印象は「体は文句なし、バッティング技術は高校生」という感じだった。
そして、この年のドラフトで巨人に指名され、私は改めて彼のバッティングと他のプレーをネットでチェックすることになる。
そして月日が経ち、彼を肉眼で初めて見たのは、2015年ルーキーイヤーの春季教育リーグだった。
何とかプロ最初の春季キャンプを無事に乗り切った岡本の姿を、ジャイアンツ球場で初めて見た第一印象は「顔とお尻がとにかくデカイ若者」だった。
私はゴジラ松井のプロ入り直後の体も目の前で見たことあるが、特にお尻の大きさはゴジラの入団時よりも衝撃を受けたし、全盛時の江川卓とクロマティのケツを目の当たりにした時と同じ衝撃だった。
一方、技術的な視点での第一印象は「剛の松井」に対して「柔の岡本」で、ゴジラはとにかくスイングスピードが最初から半端なく速かったが変化球に脆く、岡本はスイングスピードに威圧感は感じないが、肘と膝の使い方が柔らかくボールを捉える技術には非凡なモノを感じた。
但し、飛ばす打球は同じルーキー当時では圧倒的にゴジラの方が凄まじく、恐怖感さえ覚えた事を今でも鮮明に覚えているし、数年後は間違いなく40発のHRを叩き出す打者になると確信していた。
一方で岡本の打球は、ゴジラの「強く叩いてスタンドへ一直線という打球」とは違って「スタンドへボールを運ぶ打球」だったので、完成形は同じようなスタイルだった「江藤智」と予想し、この時点でのスケール感ではゴジラよりも下でHRは毎年30本程度をコンスタントに残す打者になると感じていた。
また、守備練習もチェックしたが、スローイングはこの時点では肘が下がって手投げ状態ではあったが、地肩はまずまず強かったし、肘と手首の使い方がバッティング同様に柔らかく、練習を重ねれば上手くなると確信していた。
フィールディングは足の運び方や捕球態勢など、プロのレベルには程遠かったが、やはりこちらでも肘の使い方に非凡さを感じていたので、サードとしての伸びしろは十分に感じていた。
以上がプロ入り一年目の春の時点で超激辛NPBコラムが感じていた「岡本和真評」だった。



そして迎えたプロ一年目のシーズンは、序盤は下半身の故障等で出遅れていたが、6月くらいから徐々に二軍でも結果を残し始めて8月末にいよいよ一軍登録され、9月5日の対DeNA戦ではプロ初安打がHRという離れ業を行い、それは巨人の高卒一年目ルーキーとしては松井秀喜以来のHRだった。
まさに、この瞬間に多くの巨人ファンが渇望していた生え抜き長距離砲が誕生した。
結局、この年のHRはこの一本で終わったが、31打数6安打4打点という結果を残し、野球人としての第一歩を踏み出した。




では「技術的な視点での岡本和真の一年目はどうだったのか?」を改めて思い返すと、やはり高校卒業から間もないので、俗にいう「金属バット打ち」又は「ドアスイング」の癖が抜け切れていなかった。
つまり、下半身の力を利用出来ずに上半身を使ってボールを捉えに行ってしまって打球を飛ばそうとする姿勢が無意識に出てしまっていた。
こういうバッティングは、金属バットなら極端に言えば「腕の操作で当てる事だけを意識すれば強い打球を飛ばせる」が、木製バットで強い打球を放つ為には、下半身を使って体重移動を行い、インパクトの瞬間に体全体の力をバットにぶつけるスイングする(バットのしなりを使うイメージ)必要があるので、これを会得していない多くの高卒選手は苦労するのである。

高校三年の2HRとプロ初HRの映像を見ても、HRという最高の結果にはなっているが、バッティング内容はバットの軌道が遠回りでグリップが体から早い段階で離れてしまっている(俗にいう手打ち)ので、前者は「金属バットの恩恵」で、後者は「たまたま」という評価になる。
但し、高校三年生当時とプロ初年度のバッティングを比べると、構えが自然体で無駄が減り、まだまだではあるが下半身を使って始動してることが伺える。
特に、この映像では分かりずらいが「タイミングの取り方」「バッティングの懐の深さ」に関しては非凡なモノを見せていた。

この年は結局2位に終わり、長く続いていた原体制が終わりを告げ、私はオフに行われた秋季練習を見学する為に、早朝から横浜の自宅を出発し、川崎の多摩区にあるジャイアンツ球場を訪れた。
目的は、現役を引退して火中の栗を拾いにいってくれた高橋由伸新監督と井端弘和コーチを勝手に心の中で激励したいという思いと、岡本和真の成長をこの目で確認する事だったが、そこで見たのは内田・井端両コーチによる岡本への熱い指導だった。。。。。続きは次回で。。。
以上 敬称略
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