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【試合総評】先取点を奪いながらも後手に回ってしまったジャイアンツ【セ公式戦 GvsB 9回戦・6月23日】

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相川の2ランHRで絶好の展開で序盤を終えたが、4回裏の追加点のチャンス(ノーアウト・2塁)を逃した時点で嫌な予感がし、逆転された直後の6回裏のチャンス(同じくノーアウト・2塁)を潰した時点で敗戦を覚悟した。

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巨 人0200000002

その中でも、勝敗の分岐点となった最大のポイントは、4回裏の追加点のチャンスを逸した事である。

両軍先発投手は立ち上がりから飛ばし気味だった。
B久保は相川に1発を浴びたが、内容的には素晴らしい状態だった。
直球もMAX150キロ前後まで出ていたし、変化球も低めに集めてG打者に的を絞らせなかった。
だからこそ、4回裏のチャンスはモノにしなければならなかった。 

対するG高木勇も初回から飛ばして危なげないスタートを切っていたが、3回以降はピンチの連続で苦しい投球が続いていた。
だが不思議な事に、ピンチを迎えても筆者には点を取られるイメージが浮かばなかった。
それだけB各打者は勝負処で「固さ」が目立っていた。 

しかし、4回裏のG拙攻で「潮目」が変わった。 

立ち上がりから「攻めの投球」をしていた高木勇だったが、5回から「大胆さ」が失われてしまった。
特に5回の久保への四球から顕著に現れてしまった。
つまり、この瞬間からB打線に「付け入る隙」と「攻めの姿勢」を与えた事になる。
5・6回の2イニングだけで4つの四球を与えた事で、高木勇本人のみならず、Gナイン・首脳陣が精神的に後手に回ざるを得ない状況となった。

こういう状況下で試合の流れを変えるのは容易ではない。
2番手で登場したBモスコーソのデキは悪かったが、冒頭で触れたように、ノーアウト2塁のチャンスを逃してしまった。
3番手の田中も、調子が良かったにも関わらず四球で出塁を許し、阿部の「あわやの大ファール」を演出してしまったが、反撃と呼べるのはそこまでだった。。。 

さて、昨日の敗戦で、いよいよ貯金が無くなった。
首位のGが貯金無しということは、セリーグ全体で勝ち越しているチームが無いということ。
プロ野球を見続けて40年になるが、こんな展開は記憶に無い。

これからどんな展開が待ち受けているか?
厳しい夏場に向けて、どう戦力を建て直していくのか?
どのように接戦を拾っていくのか?
原采配に注目したいところではある。

一方で、G打線に目を向けると寂しさを禁じ得ない。
勿論、各打者の状態は上昇傾向ではあるが「破壊力」は感じない。

明らかに弱体化している「G打線」が、再び相手投手に恐れられる打線になるのか?
2~3年前のG打線が相手なら、ストライクゾーンで勝負をしてくる投手は数えるほどだった。
しかし、今は甘めに見ても一流とは言えない投手が、Gクリーンアップに腕を思いっきり振ってくる。
つまり「威圧感」が全く無いという事である。

逆に、今日のように、G投手陣が相手のクリーンアップに対して「攻めきれていない」ケースが目立つようになってきた。
当然、投手の立場で考えれば、沢山の援護点を期待できない現状で「1点も許したくない」という心理になるのは至極当然と言える。

ここまで踏ん張ってきた投手陣だったが、先発・リリーフともに「重圧」に苦しんでいる。
彼らのプレッシャーを軽減させる為にも、打線の奮起を期待したい。

以上 敬称略


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