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【試合総評】打てない守れないでは勝てる筈がない【セ公式戦 GvsB 10回戦・6月24日】

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初回にノーヒット(2四球)で先制され、8回にはミスが絡んで勝ち越され、9回にダメ押しされ負ける。
典型的な「弱いチーム」の試合運びと言える。

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立ち上がりに簡単に隙を与えてしまう杉内、 決勝点に繋がる判断ミスをしてしまった井端、送りバントを失敗する相川、あっさりタイムリーを打たれる山口・戸根。。。
上記の結果は、今のGのチーム状態を象徴するような事柄である。

チーム状態が良くない事はGナイン全てが感じ取っている。
そんな空気の中でプレーすると無意識に「焦り」を伴ったプレーが生まれる。
百戦錬磨の井端・相川でもミスを犯してしまうほど、実情は厳しさが増している。 

打線もBルーキー砂田から1点(長野ソロHR)を取るのが精一杯という有り様で、チャンスも相手の四球連発によるもので、G打線主導によるものではない。
特に阿部がルーキーと対峙して、簡単に「捻られてしまった」事実が寂しさを増している。 

又、現状は打撃優先でオーダーを組んでいるが、彼らが打たなければ「歪み」だけ残ってしまう。
レフト堂上も強打を期待されているので、守備面でマイナスを抱えるだけでなく、小技が出来ないので打てなければ打線は繋がらない。

守備も決して接戦に強い構成とは言えない。
まず外野に関しては、センターに守備範囲が狭い(打球判断が遅い)長野を置かざるを得ない状況では、1点を防ぐ野球は出来ない。
彼の能力ではライトがベストである。
内野は片岡・寺内の離脱で人材不足が如実に現れている。
試合終盤に立岡や吉川を交代要員にしなければならない現状は、リリーフ投手陣には大きな負担である。

原監督の選手起用・作戦ともに裏目が出ている。

近年、ここまで絶望感を感じるシーズンも珍しい。
「突出した選手が居ない」「異常な高年齢化」「常に故障と背中合わせの弱い選手」など。。
閉塞感漂う今のGを見てると、ファンには辛くて堪らない。。。。

だが、逆の見方をすれば、この年がGの転換期になるかもしれない。

はっきり言って、単純に4連覇を目指すのであれば、打てる策は3つしかない。
①サードを守れる新外国人野手の獲得
②「打てない選手」に期待をかけずにスモールベースボールに徹する
③リリーフ陣の再編成

①についてはカンフル剤にしかならないかもしれないが、今年の状況ならカンフル剤で稼ぐ勝ち星も大きなポイントになる。
フランシスコの失敗で動く可能性は低いかもしれないが。。。

②は最も現実的ではある。
ビックイニングを狙わずに1点を確実に奪いに行く形を続ける。
その為には、使う選手の基準も「ワンヒットで2塁から生還できる走力」が重要になる。

③はポレダを説得してリリーバーにすること。
そして山口の様子を見ながら、当面は勝ちパターンのリリーフを4人体制にし、先発は6回を目処に初回か飛ばすこと。
打線に期待できないなら、先取点を守り抜く野球に徹しなければならない。
その為には、軸になるリリーバーが絶対必要になる。

以上、筆者が頭の中に浮かんだ4連覇への方策だが、もう一つ無い事はない。。。
それは「何もしないこと」
つまり、フルメンバーが揃う(調子落ち選手の上昇)まで、ひたすら我慢する事だが。。

現状、セリーグ他球団も決め手がないので、団子状態が暫く続く可能性が高い。
Gは個々の調子が上がってくる(故障者の復帰)まで離されずに9月決戦を迎えて「優勝を知っている選手の経験値」で勝負すること。
だが、これは他力本願の意味合いも強く、CやTのような地力のあるチームが不調が続くことが前提になる。

しかしながら、上記で挙げた4つの方策は決して筆者の本意ではない
「魅力ある強い読売ジャイアンツ」を取り戻すためには、もっと抜本的な改革が必要だと思っている。
その為には「4連覇という拘りを捨てざるを得えない状況まで追い込まれている」という認識を、ファンも共有した方が良いと思う。
それについては次回のブログで触れることにする。

以上 敬称略


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