2019 巨人春季キャンプレポート 2月4日「プロとして正念場を迎えた小林誠司」

2019 巨人春季キャンプレポート 2月4日「プロとして正念場を迎えた小林誠司」

昨日の若手選手のみで行われた紅白戦の結果・内容を受けて、原監督は二軍メンバーだった大城卓三を早速一軍に上げた。
ルーキーだった去年の活躍を考えれば「必然の結果」とも言えるし、昨日の紅白戦ではやや守備面では不安定さを露呈していたものの、やはり魅力のバッティングは「二軍メンバーでは抜けた存在」であることはハッキリしていた。






2月4日 宮崎 13:20
天気 晴れ 、 気温 18.8℃
湿度 41% 、 風速 1.7m

【練習メニュー】

【キャンプトピックス&雑感】
➀投内連携でも別次元な菅野智之のフィールディング
捕ってから処理の速さと正確性は他の投手を圧倒している。

➁外野手の肩の強さ(序列)松原>重信
スローイングの強さに差を感じた。

➂右肩で壁を作る作業が自然に出来るようになってきた吉川尚輝

去年の同時期と比べるとバッティングフォームに不自然な動作が無くなり、特に足を上げてトップを作るまでの過程の中で上半身に力みを感じない。
非常にスムースな形でトップに入って自然と右肩で壁を作り、体全体のパワーをインパクトの瞬間に集約させてるので、スイングがコンパクトで鋭さを増している。

➃高田萌生にアドバイスを送る川上憲伸

昨日は散々な結果に終わってしまった高田だが、今日は課題のセットポジションについて再度コーチから指摘された模様。
そして、キャンプを視察していた川上憲伸から水野コーチを仲介にアドバイスを貰っていた。






★特集記事「プロとして正念場を迎えた小林誠司」

~小林が名実ともにチームの顔にならねば優勝はない~
昨日の紅白戦を見ていて、改めて彼の守備力が抜きんでている事を痛感した。
大城の打撃力も勿論捨てがたいが、やはり特に接戦で求められる守備力で大いに不安が残った事は否めない(昨日はDHだったが宇佐見にも同意見)
又、今年二年目を迎える岸田も「捕手としての高い資質」は感じるが、一方で実戦ではミスが目立ってしまっている事も否めないので、当面は二軍で経験を積まねばなるまい。
このように小林よりも若い捕手陣に関しては、やはり「大きな差」を感じたので、あとは新加入の炭谷と、捕手再挑戦の阿部がどこまで出来るのか?
結論を先に言えば、個人的には炭谷、阿部をベンチに追いやって、小林が主力としてマスクを被らないと優勝はないと思っている。
まあ、阿部が捕手として不死鳥のごとく復活してガンガン出場する状態になったり、炭谷が「独自の捕手色」を打ち出すことが出来れば小林を軸とする必要性は全く感じないが、現実的に考えれば厳しいと言わざるをえない。
そう考えると、やはり小林が今年「名実ともに巨人の顔」となる活躍を見せねば優勝は現実的ではないし、その為にもバッティングで最低でも2割4分は打たないと自身の立場は盤石にはならない。
そこで今日のフリーバッティングを見ながら「小林が抱えるバッティングの欠点」を自分なりに記していこうと思う。

~技術的に気になるバッティングのポイント~
「トップを作る時に上体がバックネット方向へ大きく捻じれて、左肩が捕手の方向へ引っ張られている」

まあ、どの打者でも少なからず見られる現象だが、彼の場合は振り出す直前に更にもう一回引っ張られる(この「もう一回」が無駄な動きと見ている)
この結果、センター方向からのカメラで見てると、背番号がハッキリ見えてしまっている。
原因としては過剰な「強くボールを叩く意識」や「ボールを長く見ようとする意識」などが考えられるが、結果的にこの意識が逆の効果を生んでしまい、実戦ではバットがなかなか出てこないで甘いボールも見送ってしまったり、直球系のボールに差し込まれるケースが多くなってしまう(近年の長野、晩年の村田修もこの欠点に苦しんでいた)

~打者にとって最悪の状態とは「バットを振れなくなること」~
前段で指摘した小林が抱えるバッティングの欠点(左肩をバックネット方向へロックしてしまう)は、酷くなってくると負のスパイラルを生んで絶望的な状態に陥ってしまう。
例えば・・・。
絶好球を見逃すケースが多くなる⇒振ろうとする意識が過剰になる⇒ボールを無意識に追っかけようする⇒自分の形を崩してバッティングをする⇒三振や凡打が増える
又は・・・。
直球に差し込まれる⇒ポイントを前に置こうと意識する⇒トップの溜め(間)がなくなって上半身だけの手打ちになる⇒打球に勢いがなくなって凡打が増える
特に小林の場合はベンチの指示もあるかもしれないが、去年までのバッティングを見てると、調子を崩していくと後段の「上半身だけの手打ちのスイング」が極端に多くなってくる。
こういう意識でバッティングをしようとすると、なかなか状態は上がってこないので、いつまでたっても低空飛行で打率は一向に上がってこないことになる。
つまり、これは小林に限らずどんな一流打者でも陥りやすい「罠」ではあるが、打者にとって最悪の状態とは「バットが振れなくなること」であり、最も怖いのはこの状態が長く続いてしまうと「自分の本来のスイングを見失う事」に繋がって、打者として完全に終わってしまう事になりかねない訳である。

~彼にとって「取り合えずバットに当てないと何も起きない」という発想はマイナスにしかならない~
ちょっと話が小林自身のことから外れてしまったが、このようにバッティングはどこかポイントとなる箇所が一か所でもおかしくなると、全てが連動してるので一瞬に調子を崩してしまう。
だからこそ、指導者は目先の結果だけにこだわるのではなく、プロ野球のような長期間で順位を決める戦いなら、なおさらその選手の形を崩さないように配慮したアドバイスをしないと拙い。
特に小林のような軸となる主力選手には序盤から「過剰に結果を求めること」は逆効果であって、まずは自分の形をしっかり作らせることを優先させるべきだし、前段で触れたように彼には「取り合えずバットに当てないと何も始まらない」という指摘は逆効果に繋がる。
まあ。今年の場合は炭谷が加入して、首脳陣の中には必ずしも小林を主力として見ていないかもしれないが、たとえそうであるとしても、監督・コーチには小林のバッティングスタイルを確立させる為にも、色々注文せずにシンプルに強く振る事を意識させて、その上で上記のような技術的に修正すべき箇所を直していけばよいと思う。
そうすれば彼の持ってるポテンシャル(手首の柔らかさ・強さ)を活かすバッティングフォームが必ず完成すると思う。

小林にはラッキーなことかもしれないが、今季から加入した元木コーチは、過去の解説を聞いてる限り同じような意見を持ってるようなので、彼にとっては一気にブレイクするチャンスかもしれない。
今季の小林は野球人として最大の岐路に立たされているが、ここを乗り越えれば甲斐、森、會澤などのライバルを押しのけて、2020年の東京オリンピックでは主力捕手としてエース菅野のボールを受けていると思う。
頑張れ!!小林誠司!!

以上 敬称略
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