延長10回裏、守護神・澤村が崩れて、読売ジャイアンツは東京ヤクルトスワローズに破れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | |
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巨 人 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
ヤクルト | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1x | 3 |
【G選手雑感】
★ アーロン・ポレダ
現状の力ではベストピッチに近い内容で頑張ってくれた。
特に直球の走りが良く、相手打者を押し込んでいた。
スライダーの制球もまずまずで、直球主体の配球の中で良いアクセントになっていた。
但し、この試合でも60球を超えた辺りで球威がガクッと落ちていたので、この点は今後の大きな課題となる。
G首脳陣も、その点は十分理解している上で続投させたと思う。
日本の野球をリスペクトする姿勢は、外国人選手が日本で活躍する為には必須の条件。
マシソンも来日当初は酷評されたが、日本に来てピッチングを学んだ事はGファンには有名な話。
彼もこの姿勢を持っているようで、今後大きく飛躍する可能性を秘めている。
それを汲み取った監督は、長い目で見て続投させたと思う。
来日前の印象と比べると、制球が予想以上に纏まってるので、あとはチェンジアップの精度を上げたい。
このボールが勝負球として機能してくると、もっと投球に幅が出てきて奪三振率も上がってくる。
つまり、打者からすれば非常に厄介な投手ということになる。
フィールディングの問題点が改善されてる訳ではないが、投げた後に気を抜かず、常にファーストベースカバーへの準備をしている姿勢は素晴らしいと思う。
又、厳つい表情からくる近寄り難い雰囲気を持ってるが、チームメイトと良好なムードを演出している姿勢も好感が持てる。
素晴らしい外国人がGの一員になってくれた。
★澤村拓一
力みまくっていたので直球がシュート回転していた。
スプリットも精度が悪かったので、相手に見極められていた。
最近は僅差の試合が続いているので、彼の登板が増えている。
やはり、ボールの走りが悪くなってるので、逆に力みを生んでいるのかもしれない。
先日の記事で指摘した通り、戸根・高木京を積極的に起用するべきだと思う。
目先の勝利より、今は戦力の底上げに徹するべきだ。
【試合総評】
小川を含めて、この試合で登板したS投手は素晴らしかった。
特に秋吉・オンドルセク・バーネットは、直球が速くて変化球の切れも良い。
かなりレベルが高いリリーフ陣を構成している。
筆者は前回の記事の中で、現状はGリリーフ陣の方がやや上と書いたが、その考えは改めなければならない。
非常に素晴らしかった。
杉浦離脱は確かに痛いが、 リリーフ陣の登板過多を避けて、今の状態を維持することが出来れば、G4連覇への大きな壁として立ち塞がってくる。
対するGだが、相変わらず打線の爆発は考えにくいので、僅差の厳しい戦いが続いている。
前段でも述べたが、澤村への過度な負担が増えつつある事を筆者は危惧している。
この試合でもイニング跨ぎが十分考えられた。
故障明けの山口を大事に使うのは良いが、その分を澤村とマシソンに負担させるやり方は得策ではない。
彼ら二人のうち、どちらか一人でも潰れてしまったら、山口に今度は負担が掛かってしまう。
3人が揃う事こそ、勝ちパターンが磐石になるのであって、その為には進境著しい高木京・戸根を積極的に使うべきである。
両投手ともに鋭いチェンジアップを持ってるので、対右打者にも十分勝負になる。
彼らの成長は、近未来のGリリーフ陣を語る上では欠かせない要素になる。
「鉄は熱いうちに打て」
伸び盛りの両投手を大きく飛躍させるのは、オープン戦から結果を出し続けている今しかない!
以上 敬称略