広告

「大城卓三が故郷に錦を飾る逆転スリーラン」巨人vs日本ハム オープン戦 2019.2.24

広告

巨人のオープン戦二試合目は北海道日本ハムと対戦した。
移籍した大田泰をはじめ、清宮、王など注目選手が多いので、個人的に非常に興味深い試合となった。



【スタメン】


尚、岡本和真はこの試合も出場しなかったが、強度を上げたバッティング練習は行っていたようなので、近日中に実戦に復帰する見込み

【巨人攻撃経過:野手短評】
1二 吉川尚輝 3打数0安打
➀カウント1-2から外角低めのチェンジアップを空振り三振
➃初球の直球に差し込まれてショートゴロ
➅カウント1-0から内角直球を捉えるがファーストライナー、ダブルプレー
★第一打席、最後のチェンジアップは本人も「消えた」と感じるような金子独特の凄いボールだったが、これも彼が飛躍する上での良い糧となるだろう。

⇒二 田中俊太 1打数0安打
➇カウント1-2から外角低めのチェンジアップを引っかけてセカンドゴロ

2中 丸佳浩 4打数1安打
➀カウント2-2から外角高めの直球に差し込まれてセカンドゴロ
➃カウント2-2から真ん中低めのフォークを空振り三振
➅カウント1-2から内角カットボールを空振り三振、チェンジ
➇カウント0-2から内角カットボールを技ありのレフト前ヒット
★金子、上沢が投じる一線級のボールを今の時期に体感できた事は、これから微調整していくうえで非常に有意義だろう。
☆守備では清宮の大飛球をフェンスに激突しながらもキャッチする大ファインプレーがあった。

⇒走中 立岡宗一郎

3遊 坂本勇人 4打数0安打
➀カウント2-2から外角低めの直球に差し込まれてライトフライ、チェンジ
➃カウント2-2から内角高めの直球に見逃し三振、チェンジ
➆初球の外角高めの直球を打ち損じてライトフライ
➇⇒一塁への牽制悪送球で二塁へ進塁⇒カウント1-1から外角低めカットボールを拾うがレフトフライ、チェンジ
★キャンプも終盤で疲れがピークとなり、やや下半身の粘りが無くなって上体でスイングしている。

⇒遊 山本泰寛

4左 ゲレーロ 2打数0安打1四球
➁フルカウントからボールを見極めて四球
➄カウント2-2から内角フォークを空振り三振
➆カウント1-0から内角直球に詰まってファーストへのファールフライ
★甘いボールのあったが力んでしまって捉えきれていなかった。

⇒左 石川慎吾

5三 ビヤヌエバ 1打数1安打1死球
➁カウント0-1から真ん中チェンジアップを捉えてレフト前ヒット
➄カウント3-1からボールを見極めて四球
★バッティングは日に日にミスショットが減って、日本のペースに慣れてきた印象が強くなってるが、まだまだこれから良くなると思う。尚、二塁走者の時に牽制球が右脇腹に直撃して途中退場した。

⇒走三 吉川大幾 1打数0安打
➆カウント1-2からカットボールを見逃し三振、チェンジ

6指 陽岱鋼 2打数1安打
➁⇒二塁牽制球でアウト⇒初球の外角直球を引っかけて6-4-3のダブルプレー、チェンジ
➄カウント0-2から外角直球を引っかけてサード前への内野安打
★一線級相手では昨日のようなナイスバッティングは続かない。

⇒打指 阿部慎之助 1打数0安打
➇カウント2-2から内角高めのカットボールを空振り三振

7右 亀井善行 3打数1安打
➂カウント2-2から真ん中高めの直球を見逃し三振
➄カウント1-2から内角低めのフォークを空振り三振
➇初球の外角低めの直球を打ち返してセカンド横の内野安打
★彼のしぶといバッティングが呼び水となり大城の逆転HRが生まれた。

8一 中島宏之 3打数1安打
➂カウント2-2から真ん中低めのフォークを空振り三振
➄カウント1-2から外角低めのスライダーを当てただけのショートゴロ、チェンジ
➇カウント2-0から内角直球にやや詰まりながらもレフト前ヒット
★最後のヒットは久しぶりに最後までしっかり振り切ったスイングだった。

9捕 小林誠司 1打数0安打
➂カウント1-2から外角高め直球に合わせただけのライトフライ、チェンジ

⇒打捕 大城卓三 2打数2安打3打点
➅カウント2-2から真ん中低めのチェンジアップを拾って1.2塁間ヒット
➇カウント2-1から真ん中直球を叩いてレフトスタンドへの逆転スリーラン、打点3
★第一打席は野手の間をしぶとく抜いていく技ありのヒットで、第二打席は強振して逆方向へのHRだった。
☆守備でも二盗を完璧な送球で悠々アウト。




【巨人投手雑感】
1 田口麗斗 3回5安打2奪三振 失点1
➀ボールが高めに集まって2安打される苦しい立ち上がりだったが、何とか後続打者を抑えて無失点で切り抜けた。
➁先頭の清宮に初球のスライダーを叩かれて大飛球を打たれたが、その後の下位打線は無難に抑えた。
➂再び大田に対して勝負球のチェンジアップが甘くなって痛打され、王にも高めの甘い直球を外野に運ばれてしまった。
★直球の平均速度は130キロ台中盤、変化球はスライダー・カーブ・チェンジアップ。
☆3回1失点なら数字上は合格点だが、内容的には厳しい点数をつけざるを得ない。仮に田口をよく知るセリーグのチームが相手だったら、序盤で大量失点してる可能性が高い内容だった。

2 メルセデス 3回2安打1奪三振2四球 失点0
➃先頭の清宮に強烈なライナーを足にくらったが、相手の拙攻にも助けられて無失点で終える。
➄このイニングはストレート系とスライダーを自在に操り、まったく危なげない投球だった。
➅左打者に対してややボールを置きに行っていた様子が伺われ、それが逆に制球の乱れにつながっていた。しかし、1アウト満塁の大ピンチの場面で対決した右打者には自分のスイングをさせずにダブルプレーで切り抜けた。
★直球系の平均球速は140キロ前後、変化球はスライダーと右打者の外角低めに落ちていく新球シンカーはかなり使えそう。
☆右打者に対しては内角へ切れ込んでいくカット気味の直球で詰まらせるか、外角低めに落ちていく新球シンカーを自在に操っていたので、去年よりも更に幅が広がってる印象だが、一方で最大の課題である対左打者への攻めに関してはまだまだ不安が残ったし、この試合で出塁を許した四度のケース全て相手は左打者だった。

3 桜井俊貴 1回0安打1奪三振 失点0
➆全体的にボールの切れ・制球ともに上々、更に緩急も使って打者を三人で封じる。
★直球の平均球速は140キロ前半。変化球はカットボール、カーブ、チェンジアップ
☆直球はややコースは甘いが相手を押し込む威力はあったし、変化球でいつでもカウントを稼げる形が出来てるので投球に安定感が生まれている。

4 澤村拓一 1回1安打2四球1奪三振(HR1)失点1
➇先頭打者にいきなり直球を強振されてHR、その後も二つの四球を許すなど制球が定まらなかったが、相手の盗塁死などに助けられて何とか1失点で切り抜ける。
★直球の平均球速は140キロ台中盤、変化球はカットボール・スプリットを使っていた。
☆前回と同じで課題の変化球の精度が悪く、ボール先行の苦しい投球が続いてしまっていた。

5 大江竜聖 1回0安打1奪三振 失点0
➈三人の打者を完璧な内容で抑えて最後を締めた。
★スライド気味の140キロ前後の直球と、変化球はスライダー・チェンジアップ。
☆スピード表示は大したことないが、打者の反応を見れば球速以上のスピード感は間違いなくある。又、スライダーとチェンジアップも捕手の要求するところにキッチリ投げて安定感は抜群だった。



【注目選手雑感】
1 大田泰示 4打数2安打
➀カウント1-2から外角直球を捉えてライト前ヒット
➁カウント1-2から真ん中高めのチェンジアップを捉えて左中間二塁打
➂初球の内角直球に詰まってセカンドフライ
➃カウント1-1から外角低めの直球を引っかけてサードゴロ
★久しぶりに彼の躍動している姿を見てとても嬉しかったが、バッティングに関してはまだまだ技術的に欠点は見えるが、それでも巨人時代と大きく違うのは「打席で考えすぎずに自分のスイングをするように集中してる」こと。

2 王柏融 2打数1安打 打点1
➀カウント1-2から真ん中高めスライダーに詰まってセンターフライ
➁カウント0-1から内角高めの直球に詰まりながらもライト前タイムリーヒット、打点1
★バッティングは変な癖がなくオーソドックスなスタイルで、事前の印象ではもう少しバックスイングが大きい打者だと思っていたが、意外にコンパクトなスイングだった。
この形を崩さなければ、数字はそれなりに残すと思う。

3 清宮幸太郎 3打数1安打1四球
➀初球の真ん中スライダーを捉えてセンターへの大きなフライ
➁カウント0-1から真ん中直球を捉えてピッチャー強襲のヒット
➂カウント3-1からボールを見極めて四球
➃カウント0-2から外角フォークを空振り三振
★今後は左投手のスライダー系への対応が課題になると思うが、スイングスピード・タイミングの取り方、インパクトの強さ、どれをとっても超一流打者になる素質を十二分に感じる。

【スコア:登板投手】
日本ハム 001 000 010 2
巨人   000 000 03✕ 3
金子2回-上沢3回-ロドリゲス3回
田口3回-メルセデス3回-桜井1回‐澤村1回-大江1回

【試合総評】
前日の今村と同じで、今日の田口も先発ローテ入りへ太鼓判を押せるような内容ではなかった。
澤村も内容に満足は出来なかったが、前回よりも良かったのでそれを明るい材料ととらえて今後も注意深く見守りたい。
一方でメルセデス・桜井・大江は安定感があり、今日も結果だけではなく内容も良かった。
特に大江は投球技術だけではなく「メンタルの強さと冷静に状況判断できる野球脳の良さ」も感じる内容で、今後ますます楽しみな存在となった。

打線は大城の一発で何とか形にはなったが、全体的には寂しい内容で終わった.
但し、今の時期に「金子のチェンジアップや上沢のフォークを捉える」ことは至難の業だと試合前から予想できていたので失望感は殆どない。
むしろ、彼らの「本物の活きたボール」を体感できた事の方をプラスにとらえたい。

さて、その殊勲の大城については、あのHRの瞬間の表情から原監督の評価が爆上がりした様子が伺われた。
個人的にはルーキー当時(春のキャンプ)から彼の打力を活かす意味で早々と外野コンバートさせる事を提言していたが、多くの巨人ファンが「打てる捕手」を育てるべきとの主張も同意できる。、
ただ、春季キャンプも佳境となり、今年の本格的なコンバートはもう現実的ではないので、小林・炭谷・阿部の三人の中から誰かを蹴落として、第三捕手としての座を確保しないと、あのバッティングは一軍で見ることは少なくなってしまう。
「この一発で原監督の構想では大城の立ち位置がどこになったのか?」そこは是非とも知りたい。
以上 敬称略
にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
いつも応援有り難うございます!
あなたからの清き一票がブログを更新する原動力となります
是非、上記バナーをクリックして応援をお願い致します!



コメント

  1. pug より:

    更新お疲れ様です!
    個人的にオリックスの時は、この時期から投げているイメージが無かった金子の投球と、それに今シーズンの打線がどう対するか興味深く見ていましたが、この時期に、あれだけ低めにコントロールされたストレートとチェンジアップのコンビネーションを見せられたら、なかなか厳しいなという感じで、さすがの投球をされましたね。
    ただ現時点で上沢含め最高レベルの投手と対戦できたのをプラスに考えて調整して欲しいですね。
    その中でも、やはり印象に残ったのは大城ですね。
    逆転ホームランも逆方向にあれだけの打球を飛ばせるのは成長を感じましたし、捕手として入れば、恐ろしい打線が組めそうな感じもしますが、難しいところですね。
    個人的には捕手にこだわらず、去年の秋季の様に1塁での起用も考えてほしい気はしますが…
    投手陣はメルセデスは課題の左打者対策が、まだ不安ですが、やはり安定感を感じましたが、田口は、今季の登板では一番良かった気がしますが、ボールが高く、スライダーでも空振りが取れないというのは不安を感じる投球でしたね。
    澤村も、また同じ様な課題を抱えているままですし、これからの修正に期待したいですが…
    変わって、桜井や大江は投げる毎に良くなっている感じで、このままの状態をキープしていって欲しいですね。

  2. 金子良かったですよね
    ハムは間違いなく良い補強をしましたし、優勝争いも視野に入ったと思います
    巨人では若い中継ぎ陣の中で一人でも多く戦力になってくれることを期待しています