【超激辛妄想コラム】「G西村健太朗の先発転向は大賛成である」

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2015年となって初の更新となり、新年の御挨拶が遅れました。
当blogをご覧になられてる皆様、おめでとうございます。
おかげさまで今年「超激辛NPBコラム」は3年目に突入致します。
途中、私事で長期間休止する事が度々ありましたが、皆様の暖かい御支援で続ける事が叶いました。
あらためまして厚く御礼申し上げます。
これからキャンプ開始までは不定期の更新になりますが、引き続き是非コメントをお寄せください。
以前と比べるとコメント投稿のハードルが若干上がり、コメント数が激減しましたが、それでも毎回数名の方からコメント頂いております。
私がblogを始めた大きな理由は「皆様との情報共有」と「様々な野球観を知っておきたい」事です。
直接メールやツイッターで、意見交換させて頂いている方もいます。
どうぞお気軽にご連絡下さい。


さてCSで大惨敗した為に、リーグ3連覇が霞んでしまっている我がジャイアンツ。
筆者も敗退直後には何とも言えない気分で暫く過ごしていたが、その後に報道から漏れ伝わる原監督の来期への構想を聞いて、再びテンションが上がってきた。
勿論、贔屓にしていたロペスの退団など、ガッカリしたトピックスもあったがG首脳陣が新たに打ち出した方針には賛同する面が多々ある。
ざっと上げると・・
①西村健太朗の先発転向
②澤村拓一のリリーフ(抑え)転向
③阿部慎之助のファーストコンバート
④高卒スラッガーを1位に指名した博打的なドラフト
⑤マネーゲームには参加せず(過去のGは手段を選ばなかった)に弱点補強に徹したストーブリーグ
どれもGファンの間では賛否が分かれる構想ではあるが、筆者は中長期的に考えれば悪くないと思う。
一方で短期的に「来期の優勝確率」の観点から考えたら、プラスとは言えないかもしれない。
特に③④についてはその面が強い。
そこで今回から5回に分けて、上記5つのポイントについての賛成理由を語っていきたい。
第一回は「西村健太朗の先発転向」について。

★筆者が考える西村健太朗という投手とは?
以前の当blogの過去記事(下記に関連記事リンク有り)で、彼に対する筆者の考えを詳しく語っている。
だが去年の不振を踏まえてもう一度改めて考えていきたい。
~長所~
①145~150キロをコンスタントに投げ込む馬力
②落差の大きいフォーク
③カウント球として使えるスライダー
④右打者が嫌がる切れ味鋭いシュート
①については、無駄な力みを感じさせないフォームで速い直球を投げ込んでくるので、打者からすれば合わせにくい。
②のフォークは勿論勝負球として使えるレベルだが、実はカウント球としても彼は投げられる。
③のスライダーの制球力はかなり高い。
④のシュートは特に右打者には有効なボールで、フォーク・スライダーの威力が倍増する効果がある。
筆者は以前の当blogで、彼がシュートを解禁する事について反対していたが、これは抑えという役割での話で、同じ打者と1試合の中で数回対戦する先発では、投球の幅を広げるためには必要だし、直球も抑えのように常に全力で投げられる訳ではない。
又、安易に多投するのは良くないが、しっかり休養を取れる先発なら負担は軽くなる。
改めて彼の持ち球や直球のスピード・制球力を考えると、先発としての可能性はかなり高い。
一方で先発投手に必要な要素である緩急については若干不安は残る。
彼はカーブも投げられない訳ではないが、リリーフ専門になってから余り投げていない。
大成功のポイントは意外にここかもしれない。

~短所~
「勝負処では大胆さを失ってしまうピッチング」
他にもあるが、彼の短所はここに集約されると思う。
一昨年、彼はセーブ王で防御率も非常に優秀だったが、山口・マシソンと比べると「絶対的」とは言えなかった。
それは勝負処でのピッチングに差が出ていたからだと思う。
ピンチの場面で初球から「腕を振って打者を攻めていた」山口・マシソンに対して、西村は「腕が振れずに明らかに外れたボール球」から入るケースが多々あった。
持ってる球種や直球の質・制球力の三点のバランスを考えれば、人によっては西村が一番ポテンシャルが高いと考えてもおかしくない投手ではある。
しかしながら投手の資質はそれだけではない。
「いかに冷静かつ攻撃的に打者へ向かっていけるか?」
実はここが一番重要な要素と言える。
彼の場合は他の二人と比べて、この点が劣っている。
これは緊迫の場面で投げ続ける抑え投手としては大きなマイナス要素。
原監督が日本シリーズ途中で抑えの役割を剥奪したのは、そこが不満だったからであろう。

★「ノミの心臓」と呼ばれた平成の大エース・斎藤雅樹
彼を見ていると、平成の大投手・斎藤雅樹を思い出す。
彼はサイドスロー転向後に頭角を表し始めた頃、持ってるポテンシャルは誰から見ても高い投手だったが、勝負処でボール先行になり自滅のケースが目立った。
当時の監督である王は、先発では5~6回に迎えるピンチの場面では躊躇なくに交代させ、思うように成長しない彼に対して、次第にチャンスを減らす傾向にあった。
役割も、先発の谷間・ロングリリーフ・敗戦処理と中途半端な状態が続いた。
そしてマスコミは「ノミの心臓」と攻め立てバッシングしていたが、彼をサイドスローに転向させた張本人である藤田が監督に復帰したシーズンで、彼は大きな転換期を迎えた。
藤田はシーズン前から斎藤を先発ローテで使っていくことを明言し、大きな期待を寄せていた。
シーズンに入ると宣言通り先発で使っていたが、やはりゲーム中盤から終盤に入ると自滅するケースが目立ち、思うように勝ち星が伸びていなかった。
しかし、藤田は斎藤を外さなかった。
ある試合での事だが、先発した斎藤は調子・内容ともに良い状態で打者を押さえ込み、打線も効果的に得点を上げてリードする絶好の展開だった。
しかし、この試合でも勝利が見え始めた終盤で斎藤が崩れて1点差まで追い付かれてしまった。
だが藤田は変えなかった。
マウンドに足を運び斎藤に向かって「変えるつもりはない。自分で決着をつけろ」と語り斎藤に奮起させた。
結局、そのピンチを乗り越えた彼は以降勝ちまくり、その年20勝を達成し沢村賞も獲得、その後はG球団史に残る大投手になった。
自信を無くしていた斎藤に藤田はこう言ったという。
「お前は気が弱いわけではない。気が優しいんだ」
「お前がマウンドで色々考えているいるのは投手として悪いことではない」
それまで野球人として欠点と言われていた気の弱い性格を「優しい性格」と藤田は言い換えて、しかも投手として必要な要素だと言った。
藤田の座右の銘である山本五十六の有名な言葉。
「やってみて、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ」
藤田の人心掌握術には敬服するしかない。
その藤田を敬愛する原は、そんな藤田と斎藤の経緯を知ってるだろうから、西村にも同じ思いを抱いているのかもしれない。
気の優しい西村は、リリーフで登板すると先発投手の勝ち星を意識しすぎるのかもしれない。
それなら先発で使って責任を持たせた方が良い方が、彼には向いているのかもしれないと・・・。
抑え・西村には厳しく接していたが、別のアプローチで彼を再生させようと考えているか・・・。
それが彼を先発へ転向させる大きな理由と推察する。
そして偶然にも今年から投手コーチのチーフ格?に斎藤雅樹が格上げされるのは運命的なモノを感じる・・・。
(正式には斎藤コーチは川口・尾花氏のような投手総合コーチという肩書きではない)

★先発転向へのキーポイント
では西村に対しても、斎藤と同じような印象を感じないだろうか?
個人的には多くの共通点を感じる。
1、持ってるポテンシャルの高さ
2、高卒ドラフト1位
3、若いときに2軍で強い体を作った
4、一見、気の弱そうな性格
そして忘れてはいけないのが、斎藤が幸運だったのはD中尾がトレードで加入した事。
中尾は斎藤に打者の懐への投球を積極的に要求し、投球の幅を広げさせて良さを引き出した。
来シーズンGは阿部がファーストにコンバートし、新たにS相川を獲得した。
小林との併用が予想されるが、どちらがマスクを被るにせよ、ニュー西村を導き出す事も十分考えられる。
勿論、その逆もあるかもしれないが、滑り出しの4~5月で結果を残せば十分二桁を勝つ可能性はある。
西村は当時の斎藤とは違い年齢的には中堅になるが、既に一流投手としての確かな実績がある。
キャンプから先発に向けたトレーニングをすれば、基本的にはスタミナに問題ないので、きっかけ次第では再ブレークの可能性は十分にある。

最後に技術的な面で修正して欲しいポイントをあげておきたい。
①状態が悪くなると左肩の開きが早くなる
これは打者からすればボールの出処が見やすくなるし、投手からすれば制球力が悪くなる。
②外角低めの直球にこだわってほしい
彼がリリーフで成功したのは、ここの制球力が格段に上がった事が大きい。
それでももっと良くなる余地は十分あるのでこだわって欲しい。
シュートを多投すると直球の精度が落ち易いので、そこは十分な注意が必要ではある。
この2点は彼が飛躍するための重要なポイントと考えている。
彼も同じ事を課題に考えているとすれば、是非キャンプで修正して欲しい。
そして斎藤雅樹のような先発陣の大黒柱となる事を切に願う。


以上 
敬称略
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