巨人vsヤクルト オープン戦 2019.3.2「満員のドームを沸かせた岡本和真のサヨナラ逆転ホームラン」

巨人vsヤクルト オープン戦 2019.3.2「満員のドームを沸かせた岡本和真のサヨナラ逆転ホームラン」

プロ野球は各チーム春季キャンプを打ち上げて、今日から本格的なオープン戦へと突入し、若手選手には生き残りをかけた激しく厳しい戦いが始まった。



【スタメン】

【巨人攻撃経過:選手短評】
1二 吉川尚輝 3打数1安打
➀カウント1-0から内角直球に詰まりながらライト前への二塁打
➂カウント2-1から真ん中シュートを捉えるがセカンドゴロ、一塁走者がフォースアウト
➄カウント1-2から低めのフォークを捉えるがライトフライ
★初回の二塁打はラッキーではあったが、しっかり振り切っているからこそ生まれたもので、内容的には評価できる。
しかし、それ以上に評価したいのが第二打席のセカンドゴロで、あの打席で三振したりフライを打ち上げていたら一塁走者は小林のままだったので、直後の丸の二塁打による得点はなかったし、最終的に無得点に終わった可能性が高い(小林の脚力を考えるとランエンドヒットという作戦は考えにくい)

⇒右 亀井善行 2打数0安打
➅初球の直球を捉えるがレフトフライ
➇カウント1-2から真ん中直球に詰まってレフトフライ、チェンジ
★徐々に状態が上がってきたようで、バットスイングにしなりを感じるようになってきた。

2中 丸佳浩 3打数2安打 打点1
➀フルカウントから外角低めチェンジアップを空振り三振
➂カウント3-1からランエンドヒットを仕掛け、外角低めのシュートを狙い打ってショート横を破る二塁打、一塁走者の吉川尚が一気にホームイン、打点1
➄カウント2-0から真ん中低めの直球を捉えてセンター前ヒット
★「ボールの見極め」と「配球を読む力」が秀逸なので、常にカウントを有利にして「決め打ち」出来る状況を作っている。

⇒走左 石川慎吾 2打数1安打
➆カウント1-1から外角直球に押されてセカンドゴロ
➈初球のスライダーを叩いてセカンド横の内野安打
★彼にとっては毎試合がサバイバル、どんな形でも良いので結果を残したい。

⇒走 吉川大幾

3遊 坂本勇人 4打数1安打
➀フルカウントから外角低めのスライダーに泳がされてセカンドゴロ
➂フルカウントから外角低めのスライダーを空振り三振
➄カウント2-2から外角低めのカーブに泳いでセンター前へ落ちる二塁打
➆初球の外角カーブを引っかけてサードゴロ
★解説の山本浩二氏が指摘してるように、ややバックスイングが大きくなってるので、スイングが遠回りになっている。
★ショートの守備ではエラーが一つあった。

⇒遊 山本泰寛 1打数0安打
➈カウント2-2から外角低めの直球をハーフスイング空振り三振
★何とかしようとする姿勢、工夫を感じたが結果を残せなかった。

4一三 岡本和真 4打数2安打1四球 打点4
➀カウント1-2から内角直球に詰まってサードフライ、チェンジ
➂カウント0-2から外角低めのスライダーを空振り三振、チェンジ
➄フルカウントから真ん中直球を捉えてライトフェンス直撃の三塁打、打点2
➆フルカウントから内角に抜けたフォークを見送って四球
➈カウント1-1から外角スライダーを捉えてライトスタンドにサヨナラ2ランホームラン、ゲームセット
★前回指摘した通り、一時の不振からは完全に脱却している。
★小川と原に懐を突かれて苦労していたが三打席目で対応した。

★やや左肩の開きが早いように感じるかもしれないが、若干開き気味の時の方が岡本はバットがスムースに出るので、どの方向でも長打が期待できる。

★理想的な割れの形、自然にトップの位置が決まる抜群のセンス、少々バットの先でも(詰まり気味でも)スタンドまで運ぶ下半身の強さ、相手投手に威圧感を与えるフォロースルー、どの角度から見ても今年の活躍も疑いようがない。
★一方で、ここから開幕まで状態が上がり続ける事は考えにくいので、理想は開幕までに状態を一度落としておきたいが、彼はまだまだ経験乏しい若者なので毎日必死にバットを振り続けて色々な困難を乗り越えたほうが良いだろう。
★前回も同じことを書いたが、彼の後を打つゲレーロやビヤヌエバが機能すればタイトルも視野に入る。

5左 ゲレーロ 2打数0安打1死球
➁カウント1-2から外角高めのカットボールを見逃し三振
➃カウント2-2から外角低めの直球を見逃し三振
➄初球のスライダーが抜けて左上腕に死球
★ここまでの練習試合、オープン戦を通じて毎試合当てられてる印象があるので、ややナーバスになるのも致し方ないが、本番では冷静さを保つ事が大事になってくる。

⇒走二 田中俊太 1打数1安打
➆カウント3-1から真ん中直球を捉えて左中間への二塁打
★ここのところやや精彩を欠いていたが、中身の濃いバッティングで結果を残した。

6三 ビヤヌエバ 3打数0安打
➁カウント0-1から真ん中直球に詰まってショートフライ
➃カウント2-1から内角シュートに詰まってショートゴロ
➄初球の真ん中直球を引っかけてサードゴロ、チェンジ
★真ん中から内角寄りのショート系に差し込まれているケースが多くなっているので、ここが弱点として各チームのスコアラーは見てるだろう。
そして「これから彼が野球脳を使ってどのように対処していくのか?」をしっかり見ていきたい。

⇒一 北村拓己 1四球
➆フルカウントから外角直球を見切って四球
★しっかりボールを見極めて出塁した。

7右中 陽岱鋼 2打数1安打1死球
➁カウント1-2から外角カットボールを引っかけてサード高いゴロの内野安打
➃カウント2-0から内角高めにショートが肩にかすって死球
➅カウント1-0から真ん中直球をやや差し込まれながらもセンター前ヒット
★第三打席のような詰まること恐れないバッティングをしていけば率も上がるだろう。

⇒走 立岡宗一郎 1打数0安打
➆初球の外角低めの直球を打ち上げてショートフライ
★初球から難しいボールに手を出して満塁のチャンスをモノに出来ず。

8指 中島宏之 2打数0安打
➁カウント2-2から外角スライダーを引っかけてサードゴロ、チェンジ
➃カウント1-0から外角スライダーに泳がされてセンターフライ、チェンジ
★相手が完璧な投球をしていたのでノーチャンスだった。

⇒打指 阿部慎之助 2打数0安打
➅カウント1-1からの盗塁は失敗⇒フルカウントから真ん中低めのフォークに合わせるがセンターフライ
➇カウント3-1から外角直球をやや詰まってライトフライ
★ボールの捉え方は悪くないが、まだまだフルスイング出来る状態ではない。

9捕 小林誠司 1安打1死球
➂カウント2-1から内角抜けたスライダーが腕にかすって死球
➄カウント2-1から内角ショートに詰まってピッチャーライナー
➅カウント0-2から真ん中低めのフォークに合わせてレフト前ヒット
★トップの位置が浅くなってボールを追っかけ気味になってる。
意識的にトップの位置を変えているのかもしれないが、これが無意識だとかなり拙い状態といえる。
原監督の評価は良かったようだが、個人的には真逆の評価となる。

⇒捕 炭谷銀仁朗 1打数0安打
➇カウント1-1から外角直球を合わせただけのセカンドゴロ




【巨人投手雑感】
1 菅野智之 3回0安打奪三振3 失点0
➀立ち上がりはややボールが上ずっていたが、切れのある直球とスライダーだけで三者凡退に抑える。
➁バレンティンに粘られて最後にフォークを投げて三振を奪ったケース以外は、このイニングもほぼ直球系とスライダー系だけで三者凡退に討ち取る。
➂このイニングはカーブをカウント球に使うなど、変化球を多めにした配球となっていたが、狙い通りに低めにボールを集めて内野ゴロで討ち取っていた。
★直球は平均で140キロ後半、最速で150キロ、変化球はカットボール、スライダー、フォーク、カーブ
★四隅にビシバシ決まっていた訳ではなく、やや全体的にボールが高めに集まっていたが、ボールに切れがあるので相手打者は当てるのが精一杯だった。
特に直球は甘いコースのボールでも空振りを奪えていたので、前回登板時よりも格段に質が高いボールに仕上がっている。

2 野上亮磨 3回2安打3奪三振 失点1
➃高めに浮いたチェンジアップを山田に捉えられた投球以外は、ボールを低めに集めて打者を討ち取っていた。
➄このイニングは制球が抜群で、変化球を低めに集めてカウントを稼ぎ、直球をコーナーに決めて三振を奪っていた。
➅カウントを取りに行った直球を捉えられてHRを浴びたが、決めに行った直球には切れがあり空振りを取れていた。
★平均直球140キロ前半の直球、変化球は緩いカーブ、チェンジアップ、スライダー
★全体的に制球が良く、常にストライク先行の投球で打者を討ち取る事が出来ていた。
そして変化球の切れはそれほど良いとは思わなったが、直球に切れがあったので殆どの打者に対して自分のスイングをさせなかった。

3 鍬原拓也 1回3安打1奪三振 失点3(HR2)
➆直球でファールを打たせてカウントを稼いでいたが、甘い変化球を痛打されていた。
★直球の平均スピードは140キロ中盤
★変化球はスライダー、シンカー、カーブ
★前回登板時よりも直球の質は良かったし、シンカーも良いボールは数球あった。
一方でスライダーの質が今一つで、高めに浮いた大して変化していない打ちごろのボールになっていた。
★前回指摘した腕の振りに関しては、シンカーは直球と見分けがつかなかったが、スライダーとカーブに関しては明らかに緩くなっていたのでこれでは痛打されても仕方がない。
★結局、この試合でも決め球のシンカーで空振りを奪えなかった(勝負所で低めのシンカーを拾われてHRを打たれた)が、もっと直球で打者を押し込む球威を相手に感じさせないと、一軍レベルでは変化球を空振りしてくれない。

4 大江竜聖 1回0安打 失点0
➇先頭打者の廣岡には甘いチェンジアップを叩かれヒヤリとしたが、後続の左打者にはしっかり内と外に投げ分けて仕留めていた。
★直球の平均スピードは140キロ前後、変化球はスライダーとチェンジアップ
★特に左打者の懐への直球が決まっていたので、しっかり主導権を握りながら投球していた。
★持ち球から見れば左打者の方が組みやすい投手だが、あれだけ内角へ直球をビシッと決める制球力を見せつけられると、配球が読みにくくなり安易に踏み込んでいけない。

5 吉川光夫 1回0安打2奪三振 失点0
➈打者三人を手玉に取って圧巻のピッチング
★直球の平均球速は140キロ中盤、変化球はカーブ、チェンジアップ
★直球の質、変化球の精度ともに申し分なし、
★相手打者が格下だったので額面通りには受け取れないが、内容は完璧に近い。



【ヤクルト注目選手雑感】
1 村上宗隆(サード)4打数1安打 打点2(HR1)
➀カウント2-1から内角高めのカットボールに詰まってショートフライ
➁フルカウントから真ん中スライダーを空振り三振
➂フルカウントから真ん中低めのシンカーを捉えてレフトスタンドへ2ランホームラン
➃カウント1-2から真ん中カーブを見逃し三振
★個人的にはセリーグの実績がない若手野手では、最も将来有望と評価している選手だが、この試合ではバッティング内容が良くなかった。
★去年、ファームの試合を見た時よりもややトップの位置が浅く、左足に体重を乗せる時間も短くなってしまい、これによってボールを長く見る「間」がないので、タイミング的にも差し込まれているケースが多い。
抽象的に言うと、彼の持ち味だった「懐の深いバッティング」が見られなくなっている。
★HRの打席もバッティングの内容はあまりよくないが、彼の「バットコントロールの秀逸さ」でスタンドまで運んだ。
★やや結果を求めすぎてバッティングを崩しかけてるように感じたが、HRという結果が出たことで明日以降のバッティングに良い変化が現れるのだろうか?

2 清水昇(ピッチャー)2回3安打2四球 失点0
★大卒ドラフト1位ルーキーの右腕
★直球の平均スピードは140キロ中盤、変化球はフォーク、スライダー、カーブ
★決め球で使えるボールを持っている訳ではない(強いて言えばフォーク)が、直球と変化球をコーナーにしっかり投げ分けて打者を討ち取るタイプ。
★好投手との投げ合いを制するような投球は望めないかもしれないが、強力打線との巡りあわせが良ければ二桁勝つチャンスはあると思う。

3 太田賢吾 2打数0安打
➀カウント2-2から真ん中高めのスライダーを叩いたがサードゴロ
➁カウント1-1から内角直球に詰まってショートフライ
★日本ハム-から移籍してきた22歳の右投げ左打ち
★ポジションは主にセカンドで内野ならどこでもこなす器用な選手
★バットコントロールが良くて、複数ポジションを守れる選手なのでベンチに置きたいタイプといえる。

【試合スコア:登板投手】
S 000 001 300  4
G 001 020 002X 5
小川2回-原3回-清水2回-梅野1回-風張1/3
菅野3回-野上3回-鍬原1回-大江1回-吉川光1回

【総評】
1 岡本と共に次世代の侍ジャパンのクリーンアップを打つのは村上なのか?清宮なのか?
前段でも書いたが、ヤクルトの村上はパリーグの清宮と並んで、個人的に最も有望視される選手だと思ってるので、もっともっと高みを目指してもらいたい。
彼は清宮と違って守備力と脚力もそれなりにあるし、非常にバッティングが器用なので、今のままでもそれなりの数字を残せるかもしれないが、もっと高みを目指してバッティングを追求し続ければ、三冠王も十分にありえる逸材と思っている。
くしくも両者は同じ日にホームランを放ち、それを私はライブでテレビ観戦したが、バッティング内容を比べると残念ながら清宮の方が魅力的に映った。

2 今年もヤクルトに苦戦する?
先発ローテ入りが予想される投手との内容を見ると、苦手の小川には今年も苦戦しそうだし、原からは得点こそ奪ったが内容的に抑えられた印象の方が強い。
又、ルーキーの清水も纏まってる投手なのでゲームメイクすることは難しくないだろう。
そして何より今年も強力打線は健在で、むしろ廣岡、村上、塩見など若い選手が成長してる分の上積みも感じるので非常に厄介なチームといえる。
あとはリリーフ陣が去年のように機能すれば、巨人はヤクルトのビッグウェーブに飲み込まれるかもしれない。

3 今季は実績が乏しい顔ぶれが並ぶ巨人の中継ぎ陣だが、大きく化ける可能性を秘めてる?
マシソンが体調整わずに出遅れ、澤村は先発転向、手術明けの上原は二軍で調整中、去年リリーフ陣を支えていた三投手が開幕から暫くは構想から外れている状況で、今年は吉川光がリリーフに本格転向し、彼と新外国人のクックを軸としてあとは実績が少ない若手がどこまでやれるのか?
個人的には不安と期待が半々というところだが、期待する若手投手では、この試合で投げた大江と試合前に支配下登録された坂本工、そして巻き返しをはかる桜井あたりがガンガン中継ぎ陣を引っ張って、そんな彼らをキャリアを中堅の田原、戸根、対左用の切り札になる可能性を感じる中川あたりが頑張ってくれると中継ぎ陣が大きく化けると思うが果たして。。。

4 若手野手は底上げされてるのか?
高橋由前監督が種を蒔いて、そして根気強く水を与えてようやく去年の後半戦で芽が出てきたが、今年のここまでを見てると「満開」とまではいかないが、原新体制の下で確実に「蕾」の段階まで来ているように強く感じる。
特に吉川尚と北村は技術・体力ともに大きく成長し、大城・田中俊・山本泰も攻守で安定感が増し、元気者の石川も去年の同時期よりも実戦的なバッティングが出来るようになっている。
これで外野で俊足の重信と松原が出てきてくれれば、全ポジションの層が去年よりも厚い状態でシーズンを迎えることが出来る。
以上 敬称略
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