巨人vsヤクルト オープン戦 2019.3.3「ついにベールを脱いだ新外国人クック」

巨人vsヤクルト オープン戦 2019.3.3「ついにベールを脱いだ新外国人クック」

日曜日の巨人は前日と同じくヤクルトを本拠地東京ドームに迎えてオープン戦を行った。
そして、この試合でいよいよ鳴り物入りで入団した新外国人右腕のクックが登板するが、彼が我々巨人ファンを失望させような投球をしてしまうと一気に暗雲が漂い始めるので、彼のピッチング内容には大いに注目が集まった。



【スタメン】

【巨人攻撃経過:選手短評】
1右 石川慎吾 2打数0安打
➀カウント0-2-から内角低めのカットボール引っかけてサードゴロ
➂カウント2-1から外角低めのシュートショートゴロ
★残念ながら両打席とも「どういうボールを狙っていたか?」という部分を全く感じないまま終わってしまった。
★陽岱鋼の故障で思わぬチャンスがやってきて、しかも左腕ローテ投手である石川との対戦という事で、右の代打枠獲得への大いなるアピールの場となったが残念な結果に終わってしまった。

⇒右 亀井善行 3打数1安打
➅カウント1-1から内角直球に詰まってショートフライ
➇カウント1-0から真ん中直球を捉えてライト前ヒット
➈カウント1-2から真ん中低めのカーブを引っかけファーストゴロ、ゲームセット
★バッティングの状態は上がっている。

2中 丸佳浩 2打数1四球0安打
➀カウント1-1から内角低めのシュート引っかけてファーストゴロ
➂カウント2-1から真ん中直球をバットの先でショートゴロ、チェンジ
➅フルカウントから外角高めの直球を見極めて四球
★投じたボールだけではなく、投球モーションでも緩急を作れるテクニックを持つ石川に対して、しっかりタイミングを取れていたのでバッティングの状態は悪くない。

⇒走二 田中俊太 1打数0安打
➇カウント2-2から内角低めのカーブを空振り三振
★粘っていたが最後はボール球のカーブに手を出してしまった。

3遊 坂本勇人 2打数1安打1四球
➀カウント2-0から外角低めのショートに詰まってライト線への二塁打
➃フルカウントから外角低めの直球を見切って四球
➅カウント1-2から外角低めのカーブセカンドフライ
★先週よりもボールの見送り方は良くなってきたが、まだまだこれから調子を上げてくるだろう。

⇒中 立岡宗一郎 1打数0安打
➇カウント1-2から真ん中高めの直球ファールフライ
★打者有利のカウントでボール球の直球に手を出してしまった。

4指 岡本和真 2打数0安打2四球
➀フルカウントから内角低めのチェンジアップを見切って四球
➃カウント3-1から真ん中高めの直球に詰まってセンターフライ
➅カウント0-1から外角低めのスライダーに合わせるがセンターフライ、チェンジ
➇カウント3-1から外角低めのカーブを見切って四球
★ヤクルトバッテリーの岡本に対する警戒レベルが上がっていた。
★ミスショットをしてヒットこそ生まれなかったが、ボールの見逃し方が良くなり打席での余裕を感じる。

5左 ゲレーロ 3打数0安打
➀カウント1-2から内角高め直球に詰まってセンターフライ、チェンジ
➃フルカウントから外角スライダーを空振り三振
➆カウント2-2から外角直球を見逃し三振
★内角のボールには詰まり、外角のボールには見極めが出来ていないので状態は間違いなく良くはない。
★監督と二人三脚で取り組んでいる修正ポイントは決して間違っていないと思うので、今年は自分を疑わずに前向きでバットを振り続けてほしい。

⇒三 北村拓己 1打数0安打
➇カウント1-2から内角高めのフォークに詰まってファーストフライ、チェンジ
★追い込まれても簡単に三振しそうな雰囲気は全くない。

6三一 ビヤヌエバ 4打数0安打
➁カウント0-2から内角直球を見逃し三振
➃初球の内角直球に詰まってセンターフライ、チェンジ
➆カウント2-1から真ん中高めの直球詰まってセカンドフライ
➈カウント0-2から外角低めのカーブを空振り三振
★カウント球の甘いボールを簡単に見逃し、逆に追い込まれると懸念されていた外角に逃げていくスライダー系のボールに手を出してしまっていた。
★ベンチで盛んにゲレーロと会話してる姿が映し出されていたが、本格的にオープン戦が始まってレベルの高い日本の投手たちを目の当たりにして、現状はかなり戸惑っているのかもしれない。

7一 中島宏之 3打数1安打
➁カウント2-1から真ん中低めの直球を捉えるがショートゴロ
➄カウント1-2から内角低めのチェンジアップを空振り三振
➆カウント3-1から真ん中低めの直球を捉えてセンター前ヒット
★徐々に彼らしい綺麗に捉えるバッティングが見え始めてる。
★ビヤヌエバ次第では彼が打線を構築するうえで大きな役割を担うことになる。

⇒走左 吉川大幾 1四球
➈カウント3-1から真ん中高めの直球を見切って四球
★相変わらず簡単には終わらない

8捕 炭谷銀仁朗 2打数0安打
➁カウント2-2から外角高めの直球打ち損なってピッチャーゴロ、チェンジ
➄カウント2-0から内角高めの直球に詰まってサードゴロ
★ボール球に手を出してしまうケースが多くなっている。
★二盗を防いだスローイングは解説の赤星氏も高評価だった。

⇒捕 阿部慎之助 2打数1安打 打点2(HR1)
➆初球の外角高めに直球を捉えて右中間スタンドへ2ランホームラン、打点2
➈初球の内角低めの直球に詰まってサードフライ
★若手がなかなか捉えきれていなかった高梨の直球を、初球で完璧に捉えたホームランは、彼のバッティングがまだまだ錆びついていないことを証明した。

9二遊 吉川尚輝 3打数0安打
➂カウント1-1から外角低めのカーブを引っかけてセカンドゴロ
➄カウント0-2から外角低めのチェンジアップを空振り三振
➆カウント1-1から内角低めのカーブを捉えるがセンターフライ、チェンジ
★バッティングの状態は悪くないが、もう少し打席で粘りが出てくれば監督の信頼も上がってくるだろう。
★守備では途中から守ったショートで好守備を連発していた

⇒遊 山本泰寛 1四球
➈フルカウントから外角低めの直球を見切って四球
★彼も何とか爪痕を残した。



【巨人投手雑感】
1 メルセデス 3回8安打1四球1奪三振 失点4(HR1)
➀初回は坂口・青木・山田との対決で、明らかなストライクをボール判定されたり、逆に帳尻を合わせるようにボールをストライクにされたりと、主審と呼吸が合わずにリズムを崩してしまった印象。
➁2回は左打者に打たれたのは村上の二塁打のみだったが、坂口をダブルプレーで退けた場面も、サード正面への強い打球でしっかり捉えられてはいたので、やはり対左打者の不安は残った。
➂3回は山田に低めの直球を狙われ一発を浴び、左の雄平にもヒットを打たれたが、右の塩見を詰まらせてダブルプレー。
★直球の平均スピードは140キロ前後、変化球はスライダー・シンカー・カーブ。
★ボールの切れや制球はイマイチという印象で、去年の良い時と比べると8割程度のデキだった。
★前回も同じだったが全体的に真ん中にボールが集まっていたので、打者は躊躇せずに初球から積極的にスイングしてきた。
★元々、緩急を上手に使うようなタイプではなく、主に130~140キロの直球系やスライダー系・シンカー系のボールをストライクゾーンに集めて討ち取るタイプなので、一本調子になりやすく連打される危険性を秘めている。
★但し、立ち上がりの審判の判定(ストライクゾーンがはっきりしていない)にはいささか疑問が残り、気の毒な面があった事は否めない。
★又、メルセデスは既にローテ投手なので、新たにバッテリーを組んだ炭谷からすれば「探りを入れる」「打者の反応を確かめる」という狙いがあった可能性も否定できないし、明らかに本番では使わない配球で攻めていた場面もあったので、そこは留意しないといけない。
★ただ、残念ながら最大の弱点である対左打者への投球については我々の不安を払しょくするような投球が出来なかった事は指摘しておく。

2 田原誠次 1回1安打 失点0
➃左打者の村上に二塁打を打たれたが、後続の右打者を抑えて無失点で切り抜ける。
★直球の平均スピードは130キロ後半、変化球はシンカー、カーブ、スライダー
★まだまだ仕上がり途上という印象で、ボールの切れ、制球ともに欠けてる。
★現状、巨人のリリーフ陣の中で、対右打者の切り札となりえる人材としてはトップの位置にいると思う。
★前体制の下では不遇という印象が強く、特に去年は彼を全く活かせてなかったので、新体制では彼を上手く使ってリリーフ陣を構築してほしい。

3 クック 1回0安打 失点0
➄直球系だけで坂口・青木・山田を詰まらせて全て内野ゴロに討ち取る。
★フォーシームの平均スピードは150キロ強、ツーシームは140キロ強でシンカー気味に小さく落ちる。
★変化球を全く投げていなかったので判断するのは早いが、直球系の球威と制球力に関しては、流石にメジャーで場数を踏んでる投手という印象だった。
★独特のバックスイングで打者目線ではボールの出処が見づらくタイミングを合わせにくいタイプといえる。
★リリースポイントが安定していて球持ちも良い。
★あとは課題と見られているクイックモーションがどうなのか?

4 今村信貴 3回3安打1四球1死球3奪三振 失点2
➅先頭にヒットを許したが盗塁死で難を逃れた。しかし下位打線に対して2アウトから四球はいただけない。
➆良い形で追い込んでも、勝負球が一番甘くなるパターンで廣岡に2ランを浴びる。
➇このイニングが最もボールが低めに集まって安定感があった。
★直球の平均スピードは140キロ前半、変化球はカーブ・スローカーブ・スライダー・フォーク
★相変わらず同じ失点パターンの繰り返しで勝負球の精度があまりにも低い。
失点したケースも追い込んでからデッドボール、追い込んでから真ん中スライダーをガツンと一発。
★直球の走りもまずまずで、三振も奪う変化球の切れもあっただけに勿体ない。

5 桜井俊貴 1回1安打 失点0
➈甘いスライダーでヒットを許したが、全体的には打者に満足なスイングをさせなかった。
★直球の平均スピードは140キロ中盤、変化球はチェンジアップ、スライダー、カーブ
★去年まで大きな課題となっていたクイックモーションで、140キロ後半の直球をバンバン投げていた(これには驚いた)
★直球は逆球も多かったが、球威があるので打者を押し込むことが出来ていた。
★現状ではスライダーやチェンジアップが甘くなるケースが最も危険ではあるが、カーブに関しては直球とのスピード差があるので有効に機能している。
★右打者対策としてスライダー、左打者対策としてチェンジアップが有効球になるが、残念ながらまだまだ精度は低い。
但し、これらのボールの精度が上がってくるとセットアッパーとしての起用も十分にあり得る。



【ヤクルト注目選手雑感】
1 スアレス(投手)
★ソフトバンクに所属するスアレスの実兄
★直球の平均スピードは150キロ前後、変化球はスライダー、パワーカーブ、チェンジアップ
★やや制球にバラツキが多いタイプだが、決め球となるチェンジアップの質は高い。
★直球に力があり球種も豊富なので、ストライク先行の形が多く作れると勝負球で使えるチェンジアップが効いてくるので先発として機能するだろう。
★クイックモーションは決して上手いとは言えないが、外国人投手として考えれば最低限の合格ラインには達している。

2 高梨裕稔(投手)
★日本ハムから移籍してきた2016年の新人王右腕
★平均140キロ中盤の直球と変化球は縦割れのカーブとフォーク
★ダイナミックなフォームから繰り出すスピンのきいた直球と、縦に鋭く変化するカーブを軸にアグレッシブな投球をする。
★ボールの質は高いが絶対的な球威や球速を持ってるわけではなく、また球種が多いタイプではないので、カウント球を絞らせないように配球する工夫が必要かもしれない。

【試合スコア:登板投手】
S 211 000 200 6
G 000 000 200 2
石川3回-スアレス3回-高梨裕稔3回
メルセデス3回-田原1回-クック1回-今村3回-桜井1回

【総評】
1 末恐ろしいヤングスワローズ(村上宗隆と廣岡大志)
まず村上のバッティングについては昨日と同じ趣旨の論評になるが「構えからトトップまでの一連の動作」が改良されれば、一線級相手でも通用する打者になるだろう(現状では打てるボールは外角寄りのボールに限られ、差し込まれ気味になる内角は裁ききれていない)
次に廣岡については、毎年徐々に進化していた印象だが、今年は一気に伸びてきたように見える。
特にバッティングで進歩を強く感じるのは左足の上げ方と、自然体で無駄な力みのない構え(スイングスピード向上にプラス要素)
構えから左足を上げてタイミングを計る動作が秀逸で、山田哲人のような独特の「間」を作る要因になり、ボールを長く見れるようになっている。
そして両者に共通しているのは「インパクトの瞬間が力強いだけではなく、柔らかさもある」こと。
これらはバットマンとしては羨ましい限りの絶対的な素質で、数年後の黄金時代到来も決して夢物語ではない。

2 投打で確実に戦力を底上げしているスワローズ
先発候補として補強したのは、前述の新外国人スアレスと移籍してきた高梨、昨日登板したルーキー清水で、そしてリリーフの補強は新外国人マクガフとベテランの五十嵐と寺原(先発も?)
決して巨人のような派手な補強ではないが、地味ながらも的確な補強をして投手力の底上げをはかっている印象。
野手の方は前段で指摘している村上と廣岡以外に、塩見・西浦などの中堅クラスも着実に力をつけてる印象で確実に層は厚くなっている。
この2連戦の前にツイッターで、キャンプ終了時点での順位予想を3位と発言していたが、予想通りいやそれ以上に巨人にとっては厄介な相手となると見た。

3 今の時期は高レベルのテクニックを使う石川のような投手に苦戦する事は致し方ない。
巨人打線にとっては今年初めて彼のような軟投タイプのテクニシャンを相手にしたので、苦戦する事は試合前から予想していた。
結果はともかく内容的に彼の投球に対応できていたのは、丸・岡本・中島だった。

4 相変わらず暗い見通しの先発陣、希望が見えてきたリリーフ陣
先発陣に関して、メルセデスは心配していないが、田口とこの試合で投げた今村がピリッとしないので相変わらずルーキーの高橋優に頼らざるを得ない状況から脱していない。
一方でリリーフ陣は澤村の先発転向と、期待の鍬原が厳しい状況なのが痛いが、大江・桜井・吉川光・坂本工などがキッチリ結果を残し続けているので見通しは当初よりも明るくなっている。
これにこの試合でベールを脱いだクックが軸として機能していくと視界は大きく広がる。
以上 敬称略
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