【超激辛妄想コラム】G小林誠司の課題 & G捕手陣を考える

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前回は金城加入の是非を記事にし、その反響が非常に大く驚きました。
そして記事に対して様々な方から、コメント投稿・メール・ツイッター等で御意見を頂きました。
金城加入に対する意見の割合は反対4・賛成6でしたが、どちら側の意見も深く感じ入る事が出来ました。
改めて感謝を申し上げます。
さて、今回は予告通り、Gの捕手事情と正捕手候補である小林について考えていきます。


★阿部コンバートと相川獲得
2015年シーズンの改革の目玉として、監督は阿部をファーストに専念させる方針を打ち出した。
その一方、FAで相川を獲得した。
これは大きく分けて三つの思惑があると推察する。
①阿部の負担を減らしバッティングに専念させる
②相川獲得は弱体化した捕手層の強化と小林への負担軽減
③近未来に向けて有望株の小林に多くの経験値を積ませる
去年は別として、近年の阿部は「強打の捕手」としてチームに大きく貢献した。
一方で、加齢と共に怪我で欠場することが多くなった。
元々太りやすい体質のようで、特に下半身に負担が掛かる捕手というポジションは厳しくなっていたのも事実だった。
それが如実に現れてきたのは、三年前のファイターズとの日本シリーズで足を故障した後、そこから二年前のシーズン中では急激な衰えを感じた。
そして去年は更に酷かった。
「フットワークが使えていないスローイング」
→「送球が弱く、モーションが遅い」
「スライダー系のワンバウンドボールに対する反応」
→「足が使えていないので簡単に後逸する」
筆者の目には打撃の評価は別にして「捕手阿部」に限界を感じていた。
特に去年はシーズン前から首の故障を抱えていたので、その考えが一層強まった。
首の痛みは簡単に直るものではなく、慢性化することが多い。
監督は「捕手を続けるなら打撃の再生は厳しい」と考え、共倒れを避けて打撃を甦らせる事を選択したのだろう。
幸い、彼自身も同じ考えのようで、気力が充実しているようで安心している。
練習量を増やしてバッティングに専念すれば、復活する自信があるようだ。

次に相川の獲得についての是非だが、筆者は賛成である。
理由としては
・小林・實松・加藤だけではトータルで力不足
・相川の捕手力を高く評価している事
・投手陣に「新たな引き出し」が生まれる可能性が高い事
・小林が相川から学ぶべき点が多い事
まず、現状の小林の体力では、シーズンを乗り越えるのは厳しいと考えている。
一年目の彼を見てきて感じたのは体力不足。
シーズン序盤では後ろに逸らさなかったボールを、シーズン後半になると簡単に逸らしてしまうケースが多々有った。
つまり、下半身にへばりが来て、フットワークが悪くなった事。
ワンバンドで横に外れたボールに対して、上半身が流れてしまう姿が多く、足が動いていなかった。
彼のパスボールでピンチを広げたケースが、後半戦で非常に増えた印象がある。
又、バッティングでも前半では手を出さなかったワンバンドの変化球を、簡単に振ってしまうケースも多くなった。
理由は同じで下半身のへばりと推察する。
「このオフからキャンプにかけて、どれだけ走り込みを増やして下半身を強化できるか?」
これは今年だけではなく、相川への比重を落とさなければならない2016年以降のシーズンで、小林が誰もが認めるG正捕手として君臨する為の、大きな課題と考えている。
下半身が大きくなればバッティングももっと力強くなる。
元々リストは強いので、今でもツボにはまればスタンドに放り込むパンチ力は持っている。
8番という打順は特徴として、チャンスで迎えれば勝負を避けれれる傾向がある。
勝負を避けるということは、配球が読みやすくなる訳である。
相手バッテリーが、まともにストライクゾーンで攻めずに、ボールを振らせたい思惑を持ちながら攻めてくる場合、当然四球で出塁するケースも多くなるだろうし、待つゾーンを狭めて失投を狙うことも出来る。
更に言えば「間違えたら一発もある」という不気味さ(意外性)があると、その傾向は如実になる。
その為には、場面によっては勝負を遅くする方が良い。
逆に先頭打者のケースでは四球を避けて、ストライクゾーンで勝負してくる傾向が強くなる。
その時は一転して、初球から狙い球を絞って積極的にスイングすれば良い結果が出やすい。
小林は初球からガンガン振っていくのが、ある意味持ち味ではある。
しかし8番ではもう少し考えて、臨機応変に対応した方が良い。
谷繁や相川はこの辺りが抜群に上手かった。
彼らは打率が低くても、チャンスに強いイメージがあったのは、これが大きな理由の一つだと考える。

次に相川のリードについての印象を述べたい。
個人的には彼のリードを高く評価していた。
テレビ観戦する際に、私は打者の立場で配球を読みながら楽しんでいるが、彼の場合は非常に読みづらい。
これは谷繁にも通じていたが、二人は打者の心理を読むのが非常に長けている。
近年の対S、対Dは、打者は相手投手よりも、相手捕手を意識していたように感じた。
それだけの「配球の妙」があると思う。
一方で問題が無いわけではない。
特に全盛時と比べてスローイングの衰えは感じる。
だが、個人的には体はまだまだ若いと思っているので、1~2年は技術でカバー出来ると見ている。
キャッチングは去年見た限りでは、さほど衰えを感じていない。
小林は去年多くの事を阿部から学んだと思う。
阿部の配球、リーダーシップ、コミニュケーション能力
どれも現状の彼とは違った手法で、驚きの連続だったと思う。
その阿部もとうとうマスクを置く事になった。
しかし、まだまだ学ばなければならない状況で、今度は相川が手本を示してくれる。
勿論、越えなければならない壁ではある。
だが是非、相川流の投手操縦術も学んでもらいたい。
そして2016年には、押しも押されぬジャイアンツの要となり、阿部とは違う新しいタイプの捕手像を確立して欲しい。


最後に河野・鬼屋敷にも触れておきたい。
若手捕手では小林を筆頭に、次点で河野・鬼屋敷がいる。
個人的な個々の評価は、河野はバッティングセンスを買っている。
特にタイミングの取り方にセンスを感じる。
一方で鬼屋敷にはセールスポイントが、今のところ思い浮かばない。
捕手としての能力では河野・鬼屋敷ともに、現状では力不足を感じる。
両人がマスクを被った二軍戦を数試合観戦した。
キャッチングに少々問題があったが、スローイング等の目に見えるプレーについては、一軍レベルに劣っているとは思わなかった。
しかし、全体を見回す視野、打者に対する観察力で疑問を感じる場面があった。
コーチからの指示で、配球の縛りが有ったかもしれないが、リードにも疑問を感じる場面も見受けられた。
そして筆者が小林との違いを感じるのは、投手とのコミニュケーション能力。
小林はマスク越しに投手と会話をしている姿を感じることができるが、二人にはそれをあまり感じない。
悪く言えばサインを出して受けるだけに見えてしまう。
社会人出身とはいえ、小林はプロ1年目である。
その小林ができる事を、プロでは経験年数が多い二人はできていない。
勿論、アマ時代を含めた経験の差と言ってしまえばそれまでだが、捕手としてのセンスは小林が上回っているという評価になる。
彼らが小林を凌駕するには、河野は「打てる捕手」として小林とは違った面を出すしかない。
鬼屋敷については総合力で小林を上回らなければチャンスは無い。
非常に厳しい立場だが、キャッチャーは一人でシーズンを乗り切れるポジションではない。
2番手、3番手の存在も絶対不可欠である。
去年までは實松・加藤が務めていたポジションをソロソロ奪わなければ立場が無くなってくる。
キャッチャーは特に経験が必要なポジションではある。
しかし、今が伸び盛りの彼らに身に付いていくのは経験だけではない。
経験値が實松・加藤らに大きく劣っている事を差し引いても、彼らに託したくようなセールスポイントを伸ばしていかなければ、彼らを押し退ける事には繋がらない。
ドラ1で優先的に使われるという点を差し引いても、小林には誰にも負けない素晴らしいスローイングがあり、キャンプ・オープン戦でアピールしていた。
彼らの底上げなくしては、ドラフトで再び捕手を獲得する事にも繋がり、ドラフト戦略にも影響を及ぼす。
彼らに残されたチャンスは少ない。

以上 敬称略
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