「小林と炭谷に挑戦する大城卓三!」オリックスvs巨人 オープン戦 2019.3.9

「小林と炭谷に挑戦する大城卓三!」オリックスvs巨人 オープン戦 2019.3.9

巨人は前日と同じく京セラドームでオリックスとオープン戦を行った。
そして、この試合は「ナイター⇒デーゲーム」という日程を考慮して、若手中心でスタメンオーダーを組み、彼らの力試しの場となった。



【スタメン】

【巨人攻撃経過:選手短評】
1二 田中俊太 2打数1安打2四球 打点2、盗塁1
➀フルカウントから外角低めのツーシームを合わせただけのショートゴロ
➁初球のツーシームを捉えて左中間突破のタイムリー三塁打 打点1
➂カウント3-1から外角低めのボールが外れて押し出し四球 打点1
➄フルカウントから外角低めの直球を見極めて四球
★一番打者として百点満点の内容だった。
★攻走守で安定感のあるプレー、そして何よりも出塁率が高い選手なので、内野の控えとしては勿体ない選手ではあるが、内野手が故障などで離脱した時のジョーカーとしては非常に頼りになる存在である。
★仮にビヤヌエバが故障で離脱したり極度の不振が続くようなら、思い切って彼をサードで起用して、吉川尚と1.2番を組ませてみるのも一考の価値はある(丸・岡本・坂本の三人でクリーンアップを形成する)

⇒打右 若林晃弘 1打数0安打1四球
➆フルカウントから真ん中高めの直球を見切って四球
➈初球の真ん中直球を叩くがセンターフライ
★去年の同時期と比べると、バッティング(左打席)は、かなり力強さが出てきた。
★一方でライト(不慣れ?)の守備では、やや判断が遅れて打球に追いつけないケースがあった。

2右 松原聖弥 4打数0安打 打点1
➀初球の真ん中高めの直球を引っかけてセカンドゴロ
➁カウント2-1から真ん中低めのナックルカーブを引っかけてセカンドゴロ
➂カウント1-2から真ん中カットボールを引っかけてセカンドゴロ、チェンジ
➄カウント0-3から真ん中直球を捉えてサードゴロ、処理がもたつく間に三塁走者が生還 打点1、チェンジ
★超積極的な姿勢が特徴ならそれを貫くのも悪くないが、同じ凡打でも内容が良くならないと首脳陣の評価は下がる一方になる。
★この試合でも最後の打席以外は、やみくもにスイングしにいき「引っかけて内野ゴロ」という同じパターンの凡打を繰り返している。
★打席に立つ前に「相手のどんなボールを狙って、どこに打とうとしているのか?」をイメージしていかないと、一軍レベルの実戦では通用しない。

⇒打一 中島宏之 2打数1安打
➆カウント2-2から内角カットボールを捉えてレフト前ヒット
➈カウント0-2から真ん中低めのフォークを空振り三振
★前回のレポートと同じ内容になるが、下半身主導でトップを作れるようになってるので、状態はかなり上向きとみてよい。

3指 亀井善行 2打数1安打
➀カウント2-2から内角直球を捉えてライト線二塁打
➁フルカウントから真ん中高めのカットボールを捉えたがセカンドライナー
★昨日はどの打席も全くタイミングが合っていなかったので心配していたが、キッチリ修正して「流石のテクニック」というバッティングを見せてもらった。

⇒打 ゲレーロ 4打数0安打
➃カウント1-2から内角カーブを見逃し三振
➅カウント1-2から外角カーブを引っかけてサードゴロ
➆カウント1-0から外角カーブを捉えてサードゴロエラー、2点追加
➈初球の真ん中高めのカットボールを打ち損じてセカンドフライ、チェンジ
★まだまだボールを自分から迎えに行ってしまうバッティングなので、スイングの軌道は外回りになっているし、引っかけるような打球が多く生まれる。

4一二 北村拓己 5打数1安打 打点1
➀カウント1-2から真ん中ナックルカーブを捉えてセンター前へのタイムリーヒット 打点1、本塁への送球の間に打者走者は二塁へ進塁
➁カウント2-1から外角スライダーを打ち上げてセンターフライ、チェンジ
➃カウント2-2から真ん中直球に合わせるがファーストゴロ
➅カウント0-1から真ん中高めのカーブに詰まってセカンドゴロ
➆カウント2-2から真ん中チェンジアップを空振り三振、チェンジ
★第一打席は技ありのタイムリーでチームに先取点をもたらしたが、第二打席以降はミスショットが重なって更にアピールするチャンスをモノに出来なかった。

5捕 大城卓三 5打数3安打 打点1
➀フルカウントから真ん中ツーシームを捉えてレフト前へのタイムリーヒット 打点1
➂フルカウントから外角直球を見逃し三振
➃カウント2-2から真ん中低めのカットボールを捉えてセンター前ヒット
➅カウント2-1から真ん中カーブを捉えてライト前ヒット
➇初球の外角低めの直球を捉えてショートゴロエラー
★非常にシャープなスイングで、鋭いライナー性の打球を左右に打ち分けていた。
★去年のバッティングでは、ややタイミング的に差し込まれるケースが少なくなかったが、現在は始動を意識的に早くしてトップを作る意識(構え遅れがないように)が徹底している。

6左 石川慎吾 4打数2安打1死球
➀カウント0-2から内角ツーシームが抜けて腰に死球
➂カウント1-2から内角低め直球を上手く捉えてレフト線への二塁打
➃カウント2-2から外角に逃げるチェンジアップを空振り三振
➅カウント1-2から真ん中カーブを引っかけてショートゴロ、チェンジ
➇カウント1-0から真ん中スライダーを捉えてセンター前ヒット
★いつもよりも打席の中で集中していたように感じた。
★これまでは単純に「初球から積極的な姿勢で臨んでいた打席」が多かったが、この試合では打席での落ち着きを感じたし、インサイドアウトのスイングを徹底し、狙い球をしっかり絞って、甘いボールを一球で仕留めていた。

7遊 山本泰寛 5打数2安打 打点1
➀カウント1-1から外角低めのチェンジアップを引っかけてファーストゴロ、チェンジ
➂フルカウントから内角低めの直球を引っかけてショートゴロ
➄フルカウントから外角チェンジアップに泳がされてセカンドゴロ
➆カウント0-1から外角直球を捉えてセンター前ヒット
➇フルカウントから真ん中スライダーを捉えてセンター前にタイムリーヒット 打点1
★ボール球には手を出さず、厳しいコースのボールはカットして相手の球数を増やし、しびれを切らして投げた甘いボールをしっかり捉えていた。
★技術的にはいくつか問題点が残っているのでレギュラー取りは厳しいかもしれないが、彼の一番の特徴である「しぶとさ」は、実戦では大きな武器となるので首脳陣は間違いなく使いたくなるだろう。

8中 立岡宗一郎 1打数0安打1四球1死球 盗塁1
➁初球のナックルカーブが足に当たって死球
➂カウント3-0から外角直球が大きく外れて四球
➄カント1-1から外角直球を引っかけてセカンドゴロ
★第三打席は毎度見る光景、バッティング内容が良くないので印象が悪くなる。

⇒打中 陽岱鋼 2打数0安打
➆カウント1-2から内角直球に詰まって1-4-3のダブルプレー
➇カウント1-0から外角直球を引っかけて6-4-3のダブルプレー
★相変わらず淡白なバッティングを続けている。

9三 吉川大幾 2打数2安打1四球 打点1
➁カウント2-2から二盗成功、送球ミスが重なって三塁へ進塁⇒フルカウントから内角ツーシームを上手く捌いてライト前へのタイムリーヒット 打点1
➂カウント3-0から真ん中低めの直球が外れて四球
➄カウント1-1から真ん中チェンジアップを捉えて左中間突破の三塁打
★去年までの「守備固め」「ユーティリティー」「代走」という域から、今年はスタメンでも起用したくなるような結果を残し続けている。
★彼のアグレッシブな姿勢がチームに勢いを与えていた。

⇒打三 ビヤヌエバ 1打数0安打1四球
➆フルカウントから内角直球が外れて四球
➇カウント2-2から外角低めに流れるカーブを空振り三振、チェンジ
★バッティングの状態は上昇傾向であることに変わりはない。



【巨人投手雑感】
1 メルセデス 5回7安打6奪三振 失点1
➀2アウトからヒットを許したが後続を危なげなく討ち取る。
➁ボールを低めに集めて完璧な投球内容で三者凡退
➂アンラッキーな二塁打は仕方がないが、課題となっている左打者にタイムリーを簡単に打たれたのは大きな減点材料となる。
➃相手の好打でピンチを招いたが、後続をしっかり抑えて無失点で切り抜ける。
➄やや球威が落ちていて捉えられるケースが増えたが、それでもコーナーにボールを投げ分けて何とか凌ぎ切った。
★直球の平均球速140キロ前後、変化球はスライダー・カットボール・チェンジアップ・カーブ。
★前回は今一つだったボールの切れは今回も特段に良くなったとは思わなかったが、全体的にボールが低めに集まり、コーナーへの投げ分けは完璧に近かった。
★一方で、この試合のオリックス打線(スタメン)は9人中8人が右打者だったので、彼の宿題(左打者対策)は終わっていない。
★唯一の左打者との対戦では、対策としてチェンジアップとツーシームを使っていたが、まだまだ精度が甘くて機能しているとは言えなかった。

2 坂本工宜 1回1安打 失点0
➅1アウトからヒットを許したが、後続をダブルプレーに討ち取る。
★直球の平均球速は140キロ前後、変化球はツーシームとカーブ。
★良い時と比べるとボールの走りは今一つだったが、しっかり低めに集めていたのでピンチを広げなかった。

3 大江竜聖 1回0安打2奪三振 失点0
➆非常にテンポが良く、投球にメリハリもあって、安定感抜群の投球で三者凡退に討ち取る。
★直球の平均球速は140キロ前後、変化球はスライダーとチェンジアップ
★去年の同時期と比べて格段に進歩しているのが制球力で、特にチェンジアップが腕の緩みがなく低めにしっかり投げ切れているので、右打者にとっては非常に厄介なボールになっている。
★原監督の評価は更に一段上がったと思う。

4 田原誠次 1回2安打1死球1奪三振 失点2
➇低めにボールを集めていたが、左右関係なく連打を浴びて2失点。
★直球の平均球速は140キロ前後、変化球はスライダー、カットボール、シンカー、カーブ
★味方の拙いプレーも絡んだのでやや気の毒ではあるが、右投げサイドハンドの彼にとっては絶対に抑えねばならない右打者に対して、芯で捉えられていた事も事実なのでそこは減点材料になる。

5 戸根千明 1回1安打 失点0
➈やや捉えられる打球が多かったが何とか無失点で凌ぎ切った。
★直球の平均球速は140キロ前半、変化球はスライダー・カーブ・チェンジアップ。
★前回と比べるとボールの切れは今一つで、精度も高くはなかった。
★彼が左打者の懐に狙って投げられるようになり、変化球の抜け球が減ってくれば「巨人の嘉弥真」になると思うが、まだまだその確率は低い。
★現状は対右打者の方が制球ミスは少ない。

【試合スコア:登板投手】
巨人 221 010 220 10
オリ 001 000 020 3
メルセデス5回-坂本工1回-大江1回-田原1回-戸根1回
ディクソン2回-山田1回-山崎4回-比嘉1回-吉田一1回

【総評】
1 「評価が難しいメルセデスのピッチング」
結果だけで判断すれば、ローテ投手としては大満足ではあるが、一方で「彼を良く知るセリーグの各打者に対して今日の投球内容で同じ結果を得られるか?」と問われたら、正直言って答えに窮する。
又、彼の欠点である対左打者については「左打者の胸元に直球を投げ切れない」ことが、既にセリーグ他球団にはバレバレ状態なので、ここを何とか最低限クリアしていかないと実質二年目の今年は壁に当たってしまう可能性が高い。

2 「結果を残し続けている大城の立ち位置に変化はあるのか?」
正捕手の最有力候補である炭谷と小林は相変わらずバッティングに難があり、又、阿部も体調が整わず出遅れている状況で、キャンプ前の段階で四番手の評価だった大城の立ち位置が今は微妙に変わっているかもしれない。
あらためて思い返すと、キャンプ中の原監督のインタビューでは「正捕手は固定する」「投手との相性で捕手を起用する事は考えていない」「炭谷のバッティングと守備力には高い評価」「小林のバッティングは伸びしろがある」「阿部の一塁併用は考えていない」「阿部の捕手力が一定レベルに達しなければ使わない」など、大城についての言及は殆どなかった。
しかも彼はキャンプの大半を二軍で過ごし、沖縄の二次キャンプから一軍に本格合流した。
そんな彼にとって悪い流れを断ち切ったキッカケが、日本ハムとのオープン戦での逆転3ランだったが、それでも捕手としてスタメンで起用されるケースが少なかった。
しかし、小林が侍ジャパンに合流してチームを離れ、前日の試合で結果を残せなかった炭谷に対しては、原監督が微妙な言い回しで「ダメ出し」をしたことで流れが変わっているように感じる。
そしてそんな状況で迎えたこの試合は、彼にとってアピールするまたとないチャンスだったが、攻守ともに見事な結果を残した
果たしてこれで正捕手争いの流れは変わるだろうか?
原監督の考えを深読みすると「まだまだ序列に変化はない」と見ているが、それでも大城に対する評価は間違いなく攻守で上がっていると思う。
ここから炭谷と小林が相変わらずパッとせず、逆に大城が目立つような活躍をすれば、シーズン開幕時の大城卓三の立ち位置は全く別のところにあるのかもしれない。
そう思わせるような試合だった。

【番外編】
☆侍ジャパンvsメキシコ戦を見て気になった事
岡本和真のバッティング内容が良くなかった。
初見の投手との対戦という事もあって、タイミングを合わせる事に重きを置くのは仕方がないが、これが原因でトップの位置がバラバラになってしまっていた。
但し、彼の修正力には何の疑いをもっていないのでシーズンは心配していないが、ここから下降線に入ることは十分に考えられる。
以上 敬称略
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