「巧みなリードと強肩で存在感を示した小林誠司」ソフトバンクvs巨人 オープン戦 2019.3.12

「巧みなリードと強肩で存在感を示した小林誠司」ソフトバンクvs巨人 オープン戦 2019.3.12

人は火曜日から九州遠征としてソフトバンクとオープン戦三連戦をを行う。
初戦は北九州、第二・第三戦はヤフオクドームで開催される。
今週末からは主力の出場機会が多くなることが予想されるので、特に当落線上の若手にとっては最後のアピールの場となる。



【スタメン】

【巨人攻撃経過:選手短評】
1二 吉川尚輝 3打数1安打
➀カウント1-1から真ん中高めの直球に詰まってショートライナー
➂カウント1-1から内角シュートを捉えてライト前ヒット
➄フルカウントから真ん中低めのカットボールを引っかけてセカンドゴロ、チェンジ
★課題の左投手からの綺麗にはじき返したヒットは大きな自信となるだろう。

⇒三 中島宏之 2打数1安打
➆初球の内角カットボールをやや詰まりながらも三遊間ヒット
➇初球の内角直球に詰まってセカンドフライ、チェンジ
★引き続きバッティングの状態は上昇傾向

2遊 坂本勇人 3打数1安打
➀カウント2-1から外角直球をバットの先でサードゴロ
➂初球の外角ボール球のチェンジアップを引っかけてサードゴロ、ゲッツー崩れで三塁走者が生還 1点先制
➅初球の真ん中高めの直球を捉えてライト前ヒット
★相手先発の大竹に対しては全くタイミングが合っていなかったが、二番手の奥村からはしっかりと捉えたヒットを放つ。

⇒走中 立岡宗一郎 2打数0安打 盗塁1
➆初球の外角低めの直球をバットの先で合わせただけのサードゴロ
➈カウント1-1から真ん中カーブに合わせたがショートゴロ
★当てに行くバッティングだけでは一軍に生き残れない。

3中 丸佳浩 2打数0安打1四球
➀フルカウントから内角高めのフォークを空振り三振、チェンジ
➂フルカウントから外角高めのカットボールが外れて四球
➅カウント1-1から二盗成功⇒カウント3-1から外角直球を引っかけてピッチャーゴロ、二塁走者は三塁進塁
★大竹にはタイミングが合っていなかったが球数を投げさせていた。

⇒遊 山本泰寛 1打数0安打1四球
➆フルカウントから外角チェンジアップを見切って四球
➈カウント2-2から外角スライダーを引っかけてピッチャーゴロ
★第一打席の四球は、追い込まれた状況から粘って奪い取り、次の4番に繋げた価値あるモノだった。
★ショートの守備ではイージーゴロをミス

4一 岡本和真 4打数1安打 打点1
➁カウント1-1から内角直球に詰まってライトフライ
➂フルカウントから内角低めのフォークを見逃し三振、チェンジ
➅初球の真ん中直球を捉えてセンター前へのタイムリーヒット 打点1
➆カウント2-2から外角低めのチェンジアップを合わせただけのショートゴロ、チェンジ
➈カウント0-2から外角直球を見逃し三振、チェンジ
★第三打席のタイムリーは何とか一発で仕留めたが、他の打席は後手に回ってしまっていた。
★タイミング的に差し込まれているケースが多く、状態はあまりよくない。

5三 ビヤヌエバ 3打数0安
➁カウント1-2から真ん中低めシュートを引っかけてサードゴロ
➃カウント0-1から真ん中低めのカーブを引っかけてサードゴロ
➅バッテリーエラーで一塁走者が二塁進塁⇒カウント2-1から真ん中直球を捉えるがサードゴロ
★やや強引なスイングが多かったが、第三打席は得意とする左投手の直球をしっかり捉えていた。

⇒二 田中俊太 1打数0安打
➇カウント1-2から外角スライダーを見逃し三振
★相手にベストピッチをされた。

6右 陽岱鋼 2打数0安打1四球
➁カウント2-2から外角高めに大きく外れた直球を空振り三振、チェンジ
➃フルカウントから内角直球に詰まってショートゴロ
➅カウント3-0から直球が真ん中高めに外れて四球
★大竹にはタイミングが全く合わずに苦しんでいた。

⇒打三 吉川大幾 1四球
➇フルカウントから真ん中高めの直球を見切って四球
★彼が粘って出塁(四球)したことが、次のゲレーロの2ランに繋がった。

7左 ゲレーロ 4打数1安打 打点2
➂カウント2-2から内角低めの直球を見逃し三振
➃初球の真ん中直球を捉えるがセンターへの大飛球、チェンジ
➅カウント1-2から内角直球にバットが折れてサードゴロ、チェンジ
➇カウント1-1から真ん中直球を捉えてレフトスタンドへ2ラン
★まだまだスイングが遠回りで、バッティングの状態はそんなに良いとは思えないが、第四打席の2ランは甘い直球を一発で仕留めた。
★仮に彼の状態が良ければ第二打席の打球もスタンドに入っていただろう。

8指右 石川慎吾 3打数1安打1四球
➂カウント1-0から内角カットボールを打ち返してセンター前ヒット
➄カウント1-2から外角直球を見逃し三振
➆カウント1-1から真ん中直球を捉えるがセカンドゴロ
➇カウント3-0から直球が内角に大きく外れて四球
★打席に立つ前にしっかり狙い球が絞れている印象で、手を出してはいけないボールは見逃し、打つべきボールはしっかり叩けている。

9捕 小林誠司 2打数1安打
➂カウント2-0から真ん中直球をバットの先で捉えてレフト前ヒット
➄カウント1-0から真ん中低めのカットボールを引っかけてサードゴロ
➆カウント3-1から外角直球が外れて四球
★バッティングの内容はあまり良くないが、正捕手争いが混とんとしている中で、本人としては結果が出て良かった。
★見事な送球で二度の二盗をいずれも阻止した。

⇒打捕 大城卓三 1打数0安打
➇フルカウントから真ん中高めのフォークボールを見逃し三振
★予想していなかった抜けたフォークに面食らってしまった。




【巨人投手雑感】
1 山口俊 3安打3奪三振
➀立ち上がりはボール先行で直球系を狙われていたが、力でねじ伏せて内野安打一本に抑える。
➁徐々に制球が良くなり危なげなく三者凡退で抑える。
➂2アウトからセーフティーバントでの出塁を許したが直後の二盗は許さず、結果的には三者凡退で終える。
➃先頭打者にカウント球のカーブを捉えられてクリーンアップを迎えるが、後続には隙を見せずに最後はダブルプレーで締める。
➄ツーアウトからヒットを許したが、ここでも二盗を許さずに無失点でマウンドを降りる。
★直球の平均球速は140キロ前半、変化球はスライダー、カーブ、フォーク、ツーシーム、カットボール
★時折突風が吹く厳しいコンディションの中で、ややボール先行になるケースが多かったが、切れのある直球を軸に多彩な変化球を低めに集めて凡打の山を築いていた。

2 高木京介 2回3安打2奪三振 失点2(HR1)
➅先頭打者にカーブをキッチリ捉えられて動揺し、次の打者にはボール先行で直球を狙い打たれて2ランを浴びる。
➆2アウトからヒットを許すが後続をピッチャーライナーで切り抜ける。
★直球の平均球速は140、変化球はカーブ、スローカーブ、カットボール、チェンジアップ、フォーク
★オーソドックスなタイプの投手だけに、変化球が決まらずにボール先行になると厳しくなる。
★見た目にはそんなに悪いとは思わなかったが、打者にキッチリと捉えられていた場面が多かったので、ボールのキレが今一つだったという事だろう。

3 吉川光夫 1回0安打1奪三振 失点0
➇ツーアウトからエラーでの出塁があったが、牽制死で切り抜ける。
★直球の平均球速は140キロ前半、変化球はカーブ、カットボール、スライダー、チェンジアップ
★相手打者を直球でしっかり押し込んでいるので、変化球が有効球になっている。
★課題だった制球力も全く不安を感じないので、十分に8回を任せられるレベルに達していると思っている。
★キャンプ前は彼のリリーフ転向構想に懐疑的だったが、メンタル面でも脆さをここまで全く感じないので、かなり期待感は高まっている。

4 大江竜聖 1回0安打1奪三振 失点0
➈最初の二人の打者には変化球が決まらずにボール先行になったが、相手の打ち損じにも助けられ、最後の打者には完璧な投球で三振を奪った。
★直球の平均球速は140キロ前半、変化球はチェンジアップ、カーブ
★今日は「おや?」というような出だしだったが、そこからしっかり修正して、最後の打者には直球をビシビシ決めて注文通りにチェンジアップで仕上げた素晴らしいピッチング。

【ソフトバンク注目選手雑感】
1 奥村政稔(右投手)1回1安打1奪三振 失点1
★26歳でプロ入りした遅咲きのドラフト7位ルーキー
★直球の平均球速140キロ前半、変化球はカットボール、カーブ、フォーク
★スペシャルなボールは持っていないが、全ての球種をそれなりに操ることは出来ていた。
★ロングリリーフ向きか?

2 甲斐野央(右投手)2/3回1安打2四球1奪三振 失点2(HR1)
★東洋大出身の剛腕ドラ1ルーキー
★直球の平均球速150キロ前半、変化球はフォーク、スライダー
★変化球でカウントが稼げず、直球も抜け気味だったので、ストライクを取るのに窮していた。
★やはり、スピード表示で150キロオーバーの直球があっても球質が良くなければ(抜け気味でシュート回転)空振りを奪えないし、甘いコースに来ればプロは確実に仕留める。
★大学時代からシュート回転気味のボールが多かったが、ここはこれから修正する必要があるだろう。

【試合スコア:登板投手】
巨人 001 001 020 4
ソフ 000 002 000 2
山口俊5回-高木2回-吉川光1回-大江1回
大竹4回-奥村1回1/3-川原2/3-笠谷1回-嘉弥真1/3-甲斐野2/3-松田遼1回

【総評】
1 相手先発の大竹にタイミングが全く合っていなかった巨人打線
大竹は独特な間合いと腕の振りなので、恐らく初見だった巨人の各打者は全くタイミングが合っていなかった(まずまず合わせていたのは吉川尚とゲレーロのみ)
但し、彼が降板した後は各打者それなりに対応できていたので打線の評価としてはまずまず。
特に山本、吉川大の四球は内容的にも試合の流れを考えても非常に大きなポイントで、前者は得点には繋がらなかったが4番の岡本にバトンを繋ぐ大きな仕事で、後者はドラ1ルーキーのリズムを崩した貴重な四球で、これが直後のゲレーロのホームランを呼び込んだといっても過言ではない。

2 巧みなリードと強肩で大きくアピールした小林誠司
先発の山口俊は確かに良い投球内容ではあったが「なにか特別に良かったのか?」と問われれば「彼のポテンシャルからすれば中の上」くらいの内容だったと答える。

そう考えると5回をほぼ完璧な内容で封じた事は、小林の巧みなリードと二度の盗塁を刺したプレー無しでは語れないと思う。
当初は炭谷との正捕手争いという事で色々比較されてきたが、ここにきて大城が目覚ましい活躍を見せて、そこに割って入ったような流れになっていたが、この試合で示した彼の「捕手力」はやはり過小評価はできない。
以上 敬称略
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