「高橋優貴は後半戦の切り札にするべく今は体力向上を図るべき!」ソフトバンクvs巨人 オープン戦 2019.3.13

「高橋優貴は後半戦の切り札にするべく今は体力向上を図るべき!」ソフトバンクvs巨人 オープン戦 2019.3.13

曜日のソフトバンクとのオープン戦は、場所をヤフオクドームに移してナイターで行われた。
前日とは違って、主力の内川とデスパイネもスタメンに名を連ねたソフトバンク打線に対して、ルーキーの高橋優貴のピッチングがどこまで通用するのか?注目の一戦となった。



【スタメン】

【巨人攻撃経過:選手短評】
1遊 吉川尚輝 4安打1安打 打点2
➀カウント2-2から外角ツーシームを合わせただけのサードゴロ
➁カウント1-1から内角カットボールを捉えてライト前へのタイムリーヒット 打点2
➃カウント1-2から外角高めのフォークを空振り三振
➆カウント2-2から外角低めのフォークを空振り三振
★失点に繋がったミスを取り返すタイムリーを放ったが、リードオフマンとしては凡打の内容があまりよくない(三振2つ)
★セカンドゴロをイージーミス
★個人的には「今年の最多安打候補」とまで思ってるので、それを実現させる為にも追い込まれた状況でのバッティングをもう少し勉強してほしい。

⇒中 立岡宗一郎 1四球
➈フルカウントから外角低めにフォークが外れて四球
★追い込まれた状況から何とか出塁し、次の打者につなげた。

2中 丸佳浩 3打数1安打1四球
➀カウント2-2から外角カーブを捉えてセンター前ヒット
➁カウント3-1から内角カットボールを見極めて四球
➃フルカウントから真ん中低めのフォークを空振り三振、二盗失敗でチェンジ
➆カウント2-2から真ん中低めのフォークを空振り三振、チェンジ
★彼は配球を読むタイプの打者なので、対戦の少ない相手には分が悪い。

⇒打 田中俊太 1打数0安打
➈初球の外角直球に詰まってレフトフライ、ゲームセット
★サファテのこの試合MAXの150キロの直球に力負けした。

3遊 坂本勇人 3打数0安打1四球
➀カウント1-0から真ん中低めのカーブを引っかけてサードゴロ
➁カウント1-1から真ん中カーブを捉えきれずにセンターフライ、チェンジ
➄フルカウントから内角直球を見逃し三振
➇フルカウントから内角高めのカーブが外れて四球
★引き続き下半身と上半身の連動性を感じない状態(上体が突っ込み気味)ではあるが、まだまだ調整途上で時間もたっぷりある。

4一 岡本和真 3打数1四球0安打
➀カウント2-2から外角低めの流れるスライダーを空振り三振、チェンジ
➂カウント3-1から直球が内角高めに大きく外れて四球
➄フルカウントから外角スライダーを見逃し三振
➇カウント1-2から内角低めのスライダーに詰まってサードフライ
★こちらはトップの位置がバラバラで、振り出すタイミングが自分のイメージと一致していないので、甘いボールを簡単に見逃したり、変化球の見極めが早くなったり、直球に対して差し込まれやすくなっている。
但し、彼についても全く心配していない。
これから対戦経験が多い投手との打席が増えてくれば、徐々にトップの位置も迷いなく自然と決まってくるので、そうなれば他の部分は悪くないので直ぐに打ち出すだろう。

5指二 ビヤヌエバ 4打数0安打
➁カウント1-2から真ん中高めのスライダーを空振り三振
➂カウント2-2から外角低めのスライダーを引っかけてサードゴロ
➄カウント2-2から内角低めのスライダーを見逃し三振、チェンジ
➇カウント2-2から内角高めの直球を空振り三振
★第一打席の「肘出し」による明らかな死球狙いには失望せざるをえない。
★広島とのオープン戦の頃とは全くの別人になってしまい、打席で全く余裕がなくなりボールの見極めが出来なくなっている。
★現状は技術云々を指摘する前に、メンタルケアが先決と見ている。

6右 陽岱鋼 1打数0安打2四球
➁カウント3-1からカーブが外角低めに外れて四球
➂フルカウントからフォークが真ん中高めに抜けて四球
➅カウント1-2から外角高めのスライダーを引っかけてサードゴロ
★二つの四球は大いに評価したい。

⇒三 中島宏之 1打数1安打
➇カウント2-2から二盗失敗、チェンジ
➈カウント2-1から内角直球を捉えてレフト前ヒット
★本来の調子ではないとはいえ、サファテの甘い147キロの直球を完璧に捉える。

⇒走 吉川大幾

7左 ゲレーロ 2打数0安打1四球
➁フルカウントから内角カーブを見極めて四球
➂カウント2-2から内角フォークを空振り三振
➅カウント2-2から内角高めの直球を空振り三振
★同じことの繰り返しになるが、まだまだバッティングの内容は良くないし、このままシーズンインしても多くは望めないだろう。

⇒右 石川慎吾 1打数1安打
➈カウント1-0から真ん中高めの直球を捉えてセンター前ヒット
★サファテの141キロの甘い直球を一発で仕留めたナイスバッティング。

8三左 マルティネス 3打数0安打
➁カウント0-2から外角低めのフォークを空振り三振
➂カウント1-0から内角低めのフォークを打ち上げてセカンドフライ、チェンジ
➅カウント1-2から内角高めの直球を空振り三振、チェンジ
★意気込みが空回りして、どんなボールにも手を出してしまっていた。

⇒打 山本泰寛 1打数0安打
➈カウント1-2から外角直球を一塁への送りバント失敗(二塁走者が三塁フォースアウト)
★ベンチの指示によるバスター(ストライク)とバント失敗(ファール)によって、追い込まれた状況でスリーバントを決行したが、ファースト正面に転がり失敗に終わる。

9捕 炭谷銀仁朗 2打数2安打
➁カウント1-0から真ん中低めのカーブを捉えてライト前ヒット
➃カウント2-2から真ん中スライダーを捉えてライト前ヒット
★相手バッテリーの配球を読んだ「捕手らしいバッティング」で結果を残した。
★守りでは「前日の小林の活躍」に負けじと、二度の二盗を阻止した

⇒打捕 大城卓三 2打数0安打
➆カウント1-2から外角高めの直球を引っかけてセカンドゴロ
➈カウント1-0から外角高め外角高めのカーブを打ち上げてセカンドフライ
★チャンスの場面での打席だったが、彼は打席に立つ前に「しっかり頭の整理をして狙い球を絞っていたのか?」「彼はサファテのカーブを狙っていたのか?」これらの疑問を感じざるをえない。
彼の積極性が裏目に出てしまった場面だったし、山本のバント失敗からの悪い流れを引きずってしまっていた。



【巨人投手雑感】
1 高橋優貴 4回4安打2四球3奪三振 失点3
➀先頭打者にいきなり四球与えるも、直後に牽制死などもあって2アウトまでは何とか凌いでいたが、味方のエラーをきっかけにデスパイネ・グラシアル・内川に三連打を喫して2失点。
➁下位打線に対して三者凡退で退ける、
➂1アウトから柳田にストレートの四球を与えて、2アウト2塁という状況からグラシアルに再びタイムリーを浴びる。
➃やや結果オーライの感は否めないが三者凡退で退ける
★直球の平均球速は140キロ前半で最速は146キロ、変化球はスライダー、チェンジアップ、カーブ。
★カウント球の変化球が決まらず、苦し紛れに投げた直球を狙い打たれるケースが多かった。
★しかし、直球に関しては全般的に見れば相手を押し込む球威はあったし、追い込んだ状況になれば、低めの変化球を振らせて空振りを奪うケースもあったので、そこはプラスの評価となる。
★但し、ハッキリ言って仮に公式戦で一度でも対戦経験のある状況であれば、序盤でH打線に捕まり大量失点を喫するような投球内容ではあった。
まあ、失点のキッカケが味方のエラーではあるが。。。
★課題はハッキリ見えた(変化球の制球)ので、本当に開幕ローテ候補として考えているなら、もう一回チャンスを与えて「彼の修正力はどこまであるのか?」を見てからローテ入りの是非を決めた方が良い。

2 坂本工宜 2回1安打5奪三振 失点0
➄ボール先行になる場面もあったが、直球とスライダー・チェンジアップのコンビネーションで三者連続三振。
➅先頭の柳田にヒットを許したが二盗失敗で1アウト、デスパイネと塚田からはチェンジアップで連続三振を奪った。
★直球の平均球速は140キロ前半で最速は145キロ、変化球はチェンジアップ、縦のスライダー、カーブ。
★直球とスライダーでカウントを整えて、最後はチェンジアップで空振りを奪う形が出来ていた。
★リリーフ投手として今年の活躍が見込める内容ではあるが、更にもう一段上のセットアッパーで使われるようになるには、直球のスピード感がもう少し欲しい。

3 戸根千明 1回0安打1奪三振 失点0
➆先頭の内川には上手く合わせられたがファーストライナー、上林にはベストボールで空振り三振、松田にはチェンジアップを振らせてセカンドフライ。
★直球の平均球速は140キロ後半で最速は148キロ、変化球はスライダー、チェンジアップ
★相変わらずボールは荒れていたが、腕の振りに全く緩みがなく、切れの良いボールを思い切って投げ込んでいた。
★毎年、この時期になると制球がバラバラになって「化けの皮」が剥がれてくる(失礼!)が、今年はボールに力があるので相手打者は思わず手を出している。

4 宮國椋丞 1回0安打 失点0
➇先頭の甲斐にはライトフライ、続く左打者二人にはいずれもファーストゴロに討ち取る。
★直球の平均球速は140キロ中盤で最速は146キロ、変化球はカットボール、フォーク、スライダー。
★やや結果オーライの投球ではあるが、彼が良い時の特徴であったゴロアウトが二つあった点については素直に評価したい。

【試合スコア:登板投手】
巨人 020 000 000 2
ソフ 201 000 000 3
高橋4回-坂本工2回-戸根1回-宮國1回
東浜2回1/3-奥村2/3-武田1回-甲斐野1回-モイネロ1回-サファテ1回

【総評】
 高橋優貴を優勝する為の戦力として見てるなら、逆に夏場までローテ入りは自重すべきである
前段の高橋優貴の評価の中で「ローテ入りの是非を決める追試」を進言していたが、それはあくまでも首脳陣が彼を開幕から戦力として計算している場合の話であって、個人的にはまだまだ時期尚早というか、少々遠回りをさせた方が「本物の戦力」になると思っている。
その理由としては第一に、彼の体つきを見るとまだまだ上半身・下半身ともに「薄い」ので、今のままでは故障するリスクが高いと感じる事。
第二に、彼の実戦投球を見て「本当の意味でのボールの強さ」を感じないこと。
これは体力・技術不足も当然だが、それと同じくらいメンタル的な理由で「腕が振れていない」ように感じる。
この試合でも開き直った時に投じた直球は145キロ超えを連発していたが、走者を出さないことを意識していた時には腕が振れずに140キロ前後のボールが多かった。
彼のアマ時代の投球映像をユーチューブで拾って見たら、もっと相手を見下ろすような大胆不敵な投球でグイグイ来ていたが、プロ入り後の紅白戦、練習試合、そしてオープン戦を重ねるごとに、その大胆さは見る見る失われている。
もし、本人(ルーキー)が自分のボールに不安を感じながら投げているのであれば、開幕からローテの一員として使っていく事は、本人・チーム両方にとっても決してプラスにはならないと思う。
仮に、早めに自分の課題を見つけさせる狙いがあるのなら、この試合でもう十分に感じたと思うし、一方で内川から狙って三振を奪うなどの「過信にならない程度の自信」も、この試合で芽生えさせたと思う。
それなら、ここから夏場までは体力アップとフォーム固めを行って、故障のリスクを減らした方が良い。
そして下半身がしっかりして腕が振れる土台が出来れば、彼のポテンシャルなら軽く投げても140キロ中盤のスピードも出てくるだろうし、変化球のキレ・精度も増してくるはずだ。
特に彼のウイニングショットのスクリューボールは非常に質の高いボールなので、これと直球のコンビネーションで右打者をキリキリまいさせる姿が目に浮かぶが。。。
ドラ1のルーキー投手が戦力としてここ数年まったく機能していないまずい状況なので、新任投手コーチとしてはそれを何とか打破したいという気持ちがあるのは分かるが、私からの提言は「急がば回れと「基礎が備わっていない成功は一時で終わる」である。

2 阿部の離脱で左打者不足が懸念される代打陣
先日、阿部がふくらはぎを痛めて開幕メンバーから外れそうな状況となり、そうなった場合の左の代打陣が手薄になってくる。
勿論、亀井も控えているが彼一人では正直言って弱い。
急遽、ファームからスイッチヒッターのマルティネスを昇格させた事も、全く無関係という訳ではないだろう(外国人枠の問題は残っているが。。。)
他に左の代打候補として1・2軍問わずパッと名前が浮かぶのは、大城・田中俊・立岡・重信・宇佐見・若林・松原あたりだが、大城以外は帯に短し襷に長しという面々(しかも経験不足)
田中俊も成長してるが、どちらかというと4打席立って結果を出すタイプの選手なので代打としてはやや役不足(経験不足)は否めない。
大城は勿論スタメンで使う場合は代打で使えないし、仮に控えになっても出すタイミングはポジションの関係上限定的となる。
そう考えると、ここは思い切ってトレードという選択肢も考えた方が良いかもしれない。
ベストは外野を守れる中堅クラスの左の中距離打者か?

3 原監督は控え野手にも高度な戦術を求めてくる
9回表の0アウト1.2塁の場面(打者・山本)で、原監督は1ボールからバスターをさせた(構えだけ?)場面があったが、これは監督が以前から多用している戦術で、送りバントをさせるにしても、相手のバントシフトを読みながら、1ストライクを取られるまでは一球一球サインを変えて相手を揺さぶってくる。
第二次原政権時ではこういう難しい局面を古城、木村拓、矢野、松本哲、寺内などそれなりに経験を積んだバイプレーヤー達がこなしてきたが、現状の選手構成ではこの役割を若い山本、吉川大、田中俊、北村、若林あたりに求められる。
正直言って彼らは修羅場を潜り抜けた選手とは言えないので、まだまだプレッシャーにも弱いだろうし、問題の場面の山本のように三塁コーチにサインを再要求して、相手に動きを読まれるような失態を犯す事も本番でも出てくると思う。
まあ、こういう事は経験の積み重ねなので、特にバイプレーヤーとして筆頭格の山本と吉川大には頑張ってもらいたい。

4 鳴り物入りでメジャーから来た助っ人を、開幕前から余計なプレッシャーを与えるのは逆効果である
個人的には原監督は間違いなく名将の一人だと思っているが、ただ一点だけ不満に感じているのは「競争意識を必要以上に煽り過ぎる事」
ビヤヌエバに関する数日前の談話で「そろそろ結果を出してもらわないと・・・」と言ってみたり、そういう意図はないのかもしれないが、これだけ外国人枠に関して、各選手がナイーブになっている状況で、開幕から使う可能性が限りなく低いマルティネスを昇格させたりして競争意識を煽ろうとする。
又、去年までメジャーでバリバリやっていたビヤヌエバにとっては、本番前のオープン戦という意識が少なからずあったと思うし、日本の投手の特徴をいち早く掴もうとする作業や、又はストライクゾーンを確認する作業も少なからずあったわけで、決して結果だけを求めていたとは思えないが、それを急に取っ払って「さあ結果を出せ!」と迫るような空気を作っている。
ビヤヌエバはそんな空気を敏感に感じて、何とか出塁しようする姿勢を監督にアピールする為に「肘出し」という行為に出てしまったと見ている(オープン戦でのこの行為が仮に成功しても全く意味ないし評価もされないが。。。)
皮肉にもこれでビヤヌエバの弱気な性格の一端が他球団に露呈してしまった訳だが、監督も奮起を促そうと彼に与えたプレッシャーが、まさかこんな行為となって現れるとは夢にも思わなかったと思う。
ホセ・ロペス(現DeNA)という同じような境遇で巨人に入団した良い前例があるだけに、それを参考に原監督には慎重に対応してもらいたい。
以上 敬称略
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