「侍ジャパンの二大エース菅野と千賀が圧巻の投げ合い」ソフトバンクvs巨人 オープン戦 2019.3.14

「侍ジャパンの二大エース菅野と千賀が圧巻の投げ合い」ソフトバンクvs巨人 オープン戦 2019.3.14

ソフトバンクvs巨人のオープン戦三連戦の最後の試合は、両軍の大エースであり、侍ジャパンの投手二大看板であり、そして既に開幕投手として内定している菅野と千賀が登板した。
菅野は前回の登板で「らしくない」投球を見せたので、本気モードの投球が期待できそうな予感があったが、個人的には現状の巨人打線が千賀から「どの程度抵抗出来るのか?」という点に興味を持っていた。



【スタメン】

【巨人攻撃経過:選手短評】
1二 吉川尚輝 2打数0安打
➀カウント1-2から外角直球を空振り三振
➃カウント1-2から内角直球を見逃し三振
★千賀の直球に力負けしていた。

⇒二 田中俊太 1打数0安打1四球
➆カウント1-2から真ん中低めのフォークを打ち上げてセカンドフライ
➇カウント1-3から外角低めの直球が外れて四球
★千賀のボールを見れた事を今後に活かしたい。

2遊 坂本勇人 4打数0安打
➀フルカウントから内角直球に詰まってファーストフライ
➃カウント0-1から内角フォークに詰まってセカンドゴロ
➆カウント1-2から真ん中低めのフォークを空振り三振
➇カウント1-2から内角低めのスライダーに詰まってショートライナー、チェンジ
★他の選手と違って千賀と勝負出来ていたが、最後は力でねじ伏せられていた。
但し「調整」という意味では非常に有意義な打席だった。

3中 丸佳浩 3打数1安打
➀カウント3-1から真ん中低めの直球に詰まってセカンドゴロ、チェンジ
➃初球の真ん中スライダーに合わせるがレフトフライ、チェンジ
➆カウント2-2から内角低めの直球に詰まってショートへの内野安打
★坂本と同じく「久しぶりにスイッチが入った」ように感じる千賀との対決だった。

⇒走中 立岡宗一郎 1打数0安打
➈カウント1-0から内角カットボールに詰まってピッチャーゴロ
★森のカットボールに力負け

4一 岡本和真 2打数0安打1四球
➁カウント0-1から内角ツーシームに詰まってセカンドフライ
➄初球の真ん中フォークを打ち損じてショートゴロ
➆カウント3-1から二盗失敗、チェンジ
➇カウント3-1から直球が外角低めに大きく外れて四球
★彼も千賀の超一流のボールを見て非常に有意義だったと思う。
甘いボールは第二打席の初球の浮いたフォークだけだった。

⇒走遊 吉川大幾 1打数0安打 盗塁1
➈カウント1-2から外角カットボールを空振り三振
★代走で出てきて、二盗とバッテリーエラーが重なり、三塁ギリギリセーフとなる好走塁を見せたが、直後のボテボテのサードゴロで本塁憤死(評価が分かれる走塁)

5三 中島宏之 2打数0安打
➁カウント1-2から内角ツーシームに詰まってサードフライ
➄カウント1-0から内角ツーシームにバットが折れてセカンドゴロ
★千賀の直球に絞って合わせに行ったが、内角のツーシームに詰まらされてしまった。

⇒三 ビヤヌエバ 2打数0安打
➇カウント2-1から二盗成功、バッテリーエラーが重なって三塁まで進塁⇒フルカウントから外角低めのスライダーを引っかけてサードゴロ、三塁走者は本塁でタッチアウト
➈カウント0-1から外角低めのカーブを拾うがセンターフライ、チェンジ
★上体が突っ込み気味でボールを迎えに行ってしまっているが、最後の打席は修正されていたので期待したい。

6右 陽岱鋼 2打数0安打
➁フルカウントから内角高めの直球を空振り三振、チェンジ
➄カウント2-2から真ん中直球に詰まってサードゴロ、チェンジ
★彼には甘いボールもあったが、捉えきれていなかった。

⇒右 亀井善行 1四球
➇カウント3-0から外角高めの直球が外れて四球
★落ち着いて四球を選んでいた

7指左 ゲレーロ 2打数0安打1四球
➂カウント0-2から真ん中高めの直球を空振り三振
➅カウント1-2から外角低めの直球を見逃し三振
➇フルカウントから外角スライダーを見極めて四球
★千賀には手も足も出なかったが、第三打席の四球は何とかしようとする姿勢を感じた。

8左 石川慎吾 2打数0安打
➂カウント1-2から内角低めのフォークを引っかけてショートゴロ
➅カウント2-0から内角高めの直球に詰まってセカンドゴロ
★彼の「勢い」も千賀には通用しなかった。

⇒左一 マルティネス 1打数1安打 打点1
➇カウント1-0から真ん中高め直球を叩いてピッチャー強襲の内野安打 打点1
★タイムリーヒットは結果オーライなのであまり評価できないが、その後のスクイズでの二塁からの走塁は見事だった(結果的に2ランスクイズ)

9捕 小林誠司 2打数0安打1犠打 打点2
➂カウント0-2から内角フォークを空振り三振、チェンジ
➅カウント1-2から内角低めの直球を空振り三振、チェンジ
➇カウント0-1からバッテリーエラーで三塁走者が生還⇒カウント2-2から2ランスクイズが成功 打点2
★スリーバントスクイズを完璧に決めた(マルティネスの好走塁で2ランスクイズとなる)
★7回に二盗を阻止、8回は二盗を許す(クックの投球モーションが大きい)



【巨人投手雑感】
1 菅野智之 6回2安打6奪三振 失点0
➀1・2番を連続三振で仕留め、注目の柳田との対決は捉えられた打球ではあったがセカンドゴロに仕留める。
➁先頭のデスパイネにはセンターライナー、グラシアルは見逃し三振、福田は空振り三振、ここも打者三人で仕留める。
➂この回は下位打線に対してワンシームを多投して、やや力をセーブした投球で三者凡退に抑える。
➃先頭の上林はセンターフライ、今宮はセカンドゴロ、柳田には内角直球で詰まらせてサードゴロに仕留める完璧な内容。
➄先頭のデスパイネはサードゴロ、グラシアルは三振、福田はバットをへし折ってピッチャーゴロでここも三者凡退で仕留める。
➅アンラッキーな内野安打二本とバッテリーエラーが続いて0アウト2.3塁という失点覚悟の状況から、そこからお得意の「ギアチェンジ」で、甲斐を三振、上林をセカンドフライ、今宮をサードゴロで討ち取って無失点で切り抜ける。
★直球の平均球速は150キロ弱、変化球はスライダー、フォーク、カットボール、パワーカーブ。
★序盤の1.2回は、クリーンアップに対してだけ力んで直球が甘くなるケースがあったが、それ以外はほぼ完璧な内容。
★3~6回は左右問わず内角を狙った直球が真ん中に集まってしまう傾向があったが、球威があるので打者はファールにしてしまい、最後はスライダーで仕留められるパターンが多かった。
★前回の登板では捉えられてしまっていた直球系に関しては、制球ミスは時折あったもののボールの質は素晴らしかった。
前回はフォーシームとワンシームの見分けがつかないほど、全体的にシュート回転するケースが多かったが、今回は違いがハッキリ出ていた(フォーシームの質が特に良かった)
★スライダー系に関してはほぼ完璧の仕上がりで曲がり幅を自由自在に操り、左右ボール1個分の出し入れだけではなく、高低も使って打者を幻惑していた。
★フォークに関してはかなり手前でワンバンドするケースが多く、今後の修正ポイントになる。

2 高木京介 1回1安打1四球 失点0
➆先頭の柳田にいきなり二塁打を浴びてピンチを招くが、次のデスパイネのレフトライナーで代走の釜元が飛び出してくれてダブルプレー、続く周東には四球を与えてしまうも、二盗失敗で難を逃れた。
★直球の平均球速は140キロ強、変化球はスローカーブ、カットボール
★直球(140キロ超)はベース上でなかなかの切れを感じたが、カットボール(140キロ弱)の精度が良くないので、単純に切れのない直球にしか見えなかった。

3 クック 1回2安打1四球1死球 失点3(HR1)
➇先頭打者にいきなり四球、二盗を許した直後に松田に2ランを浴び、続く牧原にはヒット、高田には死球を与え完全に冷静さを欠いた。
そして上林には送りバントを決められ、西田のライト犠牲フライの際に二塁走者の判断ミスで三塁アウトとなりチェンジ。
★直球の平均球速は150キロ弱、変化球はカットボール、チェンジアップ
★先頭打者の最初の2球がボール判定(微妙な判定)されて、それが投球リズムを乱すキッカケとなってしまった。
★クイックモーションに関しては4点差という事もあって、本気でやらなかった可能性も否定はしないが、もしかしたら「出来ない」ということかもしれない。
★二盗された直後に松田に一発を浴びたが、走者を置いた状況での投球はかなり不安がある。
★松田の2ラン後は完全に冷静さを欠いて、直球は高めに浮き、変化球は制御不能状態となったが相手の走塁ミスに助けられて3失点で何とか終わった。
★かなり不安を感じる投球ではあったが、次回の投球を見てから彼に対する詳しい論評をしたいと思う。

4 吉川光夫 1回0安打2奪三振 失点0
➈先頭打者に対していきなり3ボールとなったが、そこからキッチリ修正してセンターフライで退ける。
そしてここからは圧巻の投球を見せ、二者連続三振でゲームセット。
★直球の平均球速は150キロ弱、変化球はカーブ、チェンジアップ。
★直球は非常に角度を感じるし、スライダー回転の球質で抜け球になりそうなイメージは全くなくなっている。
★以前はカーブとチェンジパップを投げるときに腕の振りが緩くなっていたが、それが現在はかなり改善されている。
★去年まではボール連発で自滅するケースが多かったが、マウンド上で微調整出来ていた事も高評価。
★表情を全く変えずに自信満々で投球してる事も印象的で「全盛時のボールが戻ってる」という感触を本人が得ているのかもしれない。

【試合スコア:登板投手】
巨人 000 000 040 4
ソフ 000 000 030 3
菅野6回-高木1回-クック1回-吉川光1回
千賀7回-二保1/3-嘉弥真0回-川原2/3-森1回

【総評】
1 千賀と本当に「勝負」出来ていたのは坂本・丸だけだった
ぶっちゃけると千賀の「良さ」を引き出していた巨人の打者はこの二人だけだった。
彼らは三打席通じて「千賀の良さを引き出すこと」が出来ていたので、結果は出なかったが流石という内容だった。
そして他の打者に関しては、千賀のベストピッチを引き出す前に自然と自滅していった印象が強い。
岡本も自身の状態が良くない事も重なって、千賀のオーラに飲み込まれてしまっていた(第三打席は落ち着いて勝負できていたが二盗失敗で終わってしまった)

2 巨人、ソフトバンクともに本番に向けて有意義な試合となった
巨人側からすれば、千賀と森という侍ジャパンでも先発・リリーフの主力クラスと対戦出来た事は非常に有意義であり、本番前の実戦で超一流投手の球筋を見れた事は今後の調整に向けて大きな指針となった。
同じことはソフトバンクにも言えるわけで、二年連続沢村賞投手の菅野と、完全復活した元MVP投手の吉川光が投じたボールは紛れもなく超一流で、それを開幕前に体感できた事は非常に大きい。
又、この試合では細かいサインプレーや、適切な判断力が求められる場面が随所にあり、チームバッティングだけではなく、走塁と守備でも本番さながらの高度な技術が求められるプレーがあり、非常に中身の濃い試合となった。
そして「致命的なミスが試合の勝敗にどう影響するのか?」この点も両軍選手は再認識したと思う。
以上 敬称略
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