【G】西村健太朗への提言 【S】スワローズの課題【超激辛GvsSオープン戦雑感3月1日】

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読売ジャイアンツと東京ヤクルトスワローズのオープン戦2試合目、この日東京ドームのマウンドには、先発ローテを狙う3投手が登った。

【G注目選手雑感】
★アーロン・ポレダ
・2回 無安打1四球1奪三振
直球は平均で146キロ、最速で150キロ。
変化球はスライダー・チェンジアップ・カットボール
この試合では有力な武器となるスライダー系のボールを殆ど投げなかった。
恐らく隠す意味合いが強かったと思われる。
変化球は精度の落ちるチェンジアップを数球投げていたが、良かったボールは1球だけ。
直球は各打者を詰まらせ、満足なスイングをさせていなかった。
特に左打者(雄平・川端)は腰が引け気味で、外の直球に対して当てるようなスイングになっていた。
この試合はランナーを殆ど出さなかったので、彼の課題が露呈せずに済んだ。
よって先発ローテの一人として考えているのなら、この結果を額面通りには受けとることはまだ出来ない。

★マイルズ・マイコラス
・2回1安打2四球2失点
直球系(ツーシーム含む)は平均で142キロ、最速で146キロ。
変化球はスライダー・カーブ。
印象は前回と殆ど変わらず、評価も同じ。
課題はランナー出してからのピッチングになる。
牽制が下手な事はひとまず置いておいて、筆者が最も危惧しているのは、ランナーが一塁に居るケースのセットポジション。
ランナーを気にして左足を高く上げらないので、右足でしっかり溜めが作れず投げ急ぎでバランスを崩している。
当然、ボールの威力・精度は落ちるので打者を討ち取ることが厳しくなる。
先発ローテーションに入るには、今後の調整にかかっている。
「左足をどこまで上げてフォームのバランスをとるのか?」
軸となる右足でしっかり溜めを作ってから、スムースに体重移動させなければ、走者を気にする以前に、対打者と勝負することは出来ない。
難しい調整が迫られている。

【S注目選手雑感】
★杉浦稔大
・4回1安打1失点2奪三振
直球は平均で138キロ、最速で142キロ。
変化球はフォーク・スライダー・カーブ
直球は殆ど高めに浮かずに、伸びのある素晴らしい球筋。
スライダーの精度もまずまずで、躍動感のあるフォームは見ていて気持ちが良い。
一方でフォークは若干腕の振りが緩むので、甘いコースに集まる傾向がある。
決め球で使いたいボールなので、ここは修正していきたい。

★徳山武陽
・1回 無安打 無失点1奪三振
直球は平均で143キロ、最速で144キロ
変化球はスライダー・フォーク
元々、スライダーとフォークは、切れ味鋭く精度は高いボールだったが、この試合では直球も素晴らしかった。
彼を今後どのように使っていくか、筆者には分からないが、リリーフの方が彼の良さが活かされると考える。

【ディープレポート】
★西村健太朗
・4回3安打4四球2失点2奪三振
直球系は平均で144キロ、最速で147キロ。
変化球はフォーク・スライダー・シュート
この試合で投げたボールの質は、4回で2失点奪われるボールではない。
打たれた3本のヒットは何れも失投ではなく、巧く拾われたり、野手の間に飛んだ打球で、不運な側面も強かった。
では何故失点してしまうのか?
答えは単純明快、四球でチャンスを簡単に与えてしまうからである。
しかも、四球の与え方が致命的に良くない。
この試合で言えば、いきなり打者二人を連続で四球。
そしてツーアウトランナー無しの場面で、一発の危険性が少ない打者へ四球。
球場にいるGファンや守ってる野手からすれば、まさにテンションが下がるピッチングとなる。
では何故四球を与えてしまうのか?
筆者が打者になって、西村と対峙することを想定して考えてみる。
西村が制球力に自信がある球種は3種類で、直球とスライダーとシュート。
この中で、シュートはボールゾーンにいきやすい球なので、カウント球としては向いていない。
そうなるとカウント球として選択するのは、直球かスライダーと言うことを想定して待つ。
この「読み」の中で、西村がこれ以外のフォークを選択した場合は、筆者(打者)は以下の対応をする。
①直球待ちならコースが厳しければ見送ってボールの可能性大
②直球待ちで甘いコースなら、タイミングが合えば強振、合わなければ見送り。
③スライダー待ちならコースが厳しければ見逃してボールの可能性大
④スライダー待ちならコースが甘ければ強振する
では先頭打者に対しては、一番オーソドックスな入り方である直球かスライダーを想定した場合を考える。
まず筆者がスライダーを狙った時。
まず目つけを外角寄りの甘いコースにする。
スライダーは横の変化なので、打者は比較的目つけを設定しやすい。
打者が目つけするコースから外れると、見送ってボールになるケースが多い。
目つけより外角に外れていたらボール、内に入ってきたらボールかストライクを見送ることになる。
想定しているコースからボールが来たら、思い切って強振する。
こう考えると、スライダーを真ん中に投げてカウントを稼ぐことが、投手にとってどれだけプレッシャーになるかが解る。
待たれて甘いボールなら高確率で強振され、狙いすぎればボールゾーンに外れてしまう。
次にスライダー待ちで直球が来た時、これは見逃せば良い。
但し、バッター心理からすれば、初球の変化球待ちは「ヤマをはる」状態なので、簡単にカウントを稼がれるリスクはある。
直球待ちで変化球に対応することは可能だが、変化球待ちで直球を打つことは至難の業。
よって殆どの打者は初球を直球待ちでいることが多い。
次に一番基本的である直球を待つ場合で、スライダーが来た時。
この時は甘い肩口から入るボールは比較的反応しやすく強打も可能で、外寄りのボールなら見逃す。
この場合コースが外ればボール判定になる。
投手からしたら初球から打たれたくない。
よって厳しいコースに直球を投げるか、変化球を選択する。
西村の場合は、出来ればスライダーでカウントを稼げたい訳であるが、そのスライダーも前述の通りカウント球としては細心の注意が必要で、決して向いてるボールではない。
それではどうすれば良いか?
答えはカーブを使って緩急をつけることしかない。
カーブと直球はスピードの差が25キロ以上あるので、直球待ちでブレーキの効いたカーブを、甘いコースに投げても打者は手を出してこない。
西村は元々カーブを持っているが、リリーフになってからあまり使っていない。
精度もそんなに高くないのかもしれないが、カーブを自分の武器に出来れば非常に大きい。
追い込めばフォークを持ってるので、決め球の心配は要らない。
西村が先発で成功する鍵は、カーブを磨いてカウント球を絞らせない事だろう。
そうすれば難しいコースを簡単に見逃させれるケースも減るし、、直球系でファールを打たせてカウントを稼ぐ事も可能だ。

【総評】
ヤクルト 000 200 200 4
 巨人  001 000 010 2
試合は4対2でスワローズが勝利した。
Sの連勝で終わったが、Sの課題の一つである「内外野の守備力改善」は修正途上の印象を受けた。
ショート大引は堅守のイメージだが、それほど球際に強い内野手ではない。
セカンド山田は年々巧くなっているが、安定感が不足している。
雄平はセンターとしては正直レベルが落ちる。
レフトでミレッジを使うとすれば、手術した肩はどうなのか?
バレンティンはライトか?、レフトでミレッジと併用なのか?
攻撃力と守備力のバランスを考えたら、使い辛い選手が多いのも事実としてある。
守備力を疎かにして攻撃重視でいったら、投手陣を補強しても大きく防御率が改善されるとは思えない。
守備と攻撃の両方でバランスのとれた選手が頑張らないと、チーム力の底上げには繋がりにくい。

~おまけ~
この試合のテレビ中継を見て、個人的に目に余る事があったので、書き記しておきたい。
この試合のテレビ実況・解説はあまりにも酷かった。
解説者は全く予備知識がなく、実況アナは補足もしていない(解説者の先入観に追随するケースもあった)
少なくとも新外国人や、今季ブレークしそうな若手選手については、視聴者も注目しているので、しっかり予習をしておくべき。
野球解説を商売にするなら、しっかり春季ャンプを見に行って、新戦力を分析する事は至極当然と思う。
それが無理なら、百歩譲って録画で実戦練習・オープン戦を見ておくべきである。
土曜日の解説者は「キャンプに行って取材している」と直ぐに分かる解説をしていたが、日曜日の解説者は取材している印象を全く受けない。
非常に残念であるが、日テレの解説者の中では、筆者から見て少なくとも二人の「腰掛け解説者」が存在する。

以上 敬称略
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