セイバーメトリクスの視点で考えた「2019 読売ジャイアンツ 戦力分析」

セイバーメトリクスの視点で考えた「2019 読売ジャイアンツ 戦力分析」

セイバーメトリクスの視点で考えた「2019 広島東洋カープ 戦力分析」
http://chougekikara-npb-column.jp/archives/4147
セイバーメトリクスの視点で考えた「2019 東京ヤクルトスワローズ 戦力分析」
http://chougekikara-npb-column.jp/archives/4159

読売ジャイアンツ戦力分析
【2018年のセイバー数値】
★投球指標
BB/9 2.84 セリーグ1位
K/9  7.27 セリーグ4位
K/BB 2.58 セリーグ2位
WHIP 1.28 セリーグ1位
QS   72 セリーグ1位

BB/9 1試合あたりの与四球を見る指数
K/9  1試合あたりの奪三振数を見る指数
K/BB 制球力を示す指数
WHIP 安定度を示す指数
QS  先発投手が6イニング以上投げ、3自責点以内に抑えた回数

★打撃指標
OPS  7.28 セリーグ3位
IsoD 0.68 セリーグ4位
IsoP    .146 セリーグ3位

OPS  総合的な打力を示す指数
IsoD 四死球での出塁を見る指数
IsoP 長打力を評価する指数

★走塁指標
Spd  1.22 セリーグ5位
UBR -8.0 セリーグ6位

Spd  走力を示す指数
UBR  盗塁以外の走塁でどのくらい得点に貢献したかを表す指標

★守備指標
UZR  31.2 セリーグ2位

UZR  ポジションの平均値と比べて、どれだけ失点を防いだかを表す指標(但し個人の主観も加味されてる数字であることは考慮に入れた方が良い)



巨人の主な新加入選手
★投手
岩隈(NPB復帰)
クック(新外国人)
高橋優(ドラフト1位)

★野手
炭谷(西武から移籍)
中島(オリックスから移籍)
ビヤヌエバ(新外国人)
丸(広島から移籍)

巨人の主な退団選手
★投手
杉内俊哉(引退)
内海(西武へ移籍)
山口鉄(引退)
西村(引退)
カミネロ
篠原

★野手
脇谷(引退)
マギー
寺内(引退)
中井(DeNAへ移籍)

長野(広島に移籍)
橋本(楽天に移籍)

【各項目の評価】(評価は5段階)
★投手力(去年B⇒今年B)
・去年の数値を見ると、菅野の数字が突出して良いので高数値だが、他の投手の中ではメルセデス以外は平均点レベルの似たタイプの投手が多くいるのが特徴的。
・セイバー的に伸びしろを最も感じるのは畠。
・オープン戦を見て、若手の成長株ではリリーフの大江、中堅クラスでは戸根、中川の状態が良い。
・ルーキーの高橋優も実戦的な投手で、先発としてそれなりの結果が期待できそう。
・一方で抑え役として獲得したクックは不安を拭えず、新たにセットアッパー役を任せられる吉川光もオープン戦終盤で打ち込まれてしまいこちらも不安を抱えたまま。
・去年崩壊したリリーフ陣では、特に右のパワーピッチャー不足が深刻である。
・去年と比べて大きなマイナス材料はないが、特に強調できる材料も現状では乏しい。

★打撃力(去年C⇒今年A)
・こちらは去年のMVPで各打撃指標がセリーグ最上位の丸の加入は、これだけで攻撃力が1ランクアップだと思う。
・長野とマギーの穴も丸・中島・ビヤヌエバが怪我さえしなければセイバー的に見ても問題ないだろう。
・他にもプラス材料では吉川尚の著しい成長、田中俊をはじめとするサブ組もオープン戦を見る限り着実に成長している。
・又、当初は3番手捕手の扱いだった大城も着実に成長しており、ここにきて小林・炭谷と同格扱い(原監督がインタビューで言及)となり、彼の出場機会が増えれば当然ながら打撃力にはプラスとなるだろう。

★走力(去年E⇒今年D)
・リリーフ陣の崩壊とともに、セイバー的に優勝してもおかしくない数値を記録していた巨人が3位に甘んじたもう一方の要因が走力だった。
・去年の主オーダーだった「3番マギー・4番岡本・5番阿部(ゲレーロ)6番亀井(陽)・7番長野(陽)・8番小林」という並び(高齢、又は足が遅い)ではUBRの数値がリーグ最低になることも致し方ないのか?
亀井や長野も若い頃はもっとアグレッシブに走れる選手だったが、年齢を重ねる毎に無理をしなくなった。
・今年はマギーと長野が退団し、阿部も代打専門になるので大幅な数値アップも十分にあり得るだろう。
・一応予想はDランクとしたが、優勝するには最低でもCランク以上が必要だと考えている。

★守備力(去年A⇒今年A)
・想像以上に巨人の数値が高いことに驚きを禁じ得ないが、前段で注意書きしたようにUZRは数値の作成者の主観(見方)で変わってくるので、そこは留意したい。
・それでも坂本(UZR 12.1)と吉川尚(UZR 13.1)のリーグ最強の2遊間を筆頭に、リーグ最上位の守備力であることに異論はない。
・センターの丸に関しては怪我の影響で去年の数字(UZR -4.3)は良くなかったが、一昨年の数字(UZR 6.2)は悪くないので、球際に強い彼をセンターに置いて、陽岱鋼をライトにまわす布陣は守備力強化に繋がるだろう。

~巨人の分析を終えて~
正直言って去年の各セイバー数値を見て、優勝した広島に13.5ゲームの差が生まれるとはどう考えてもおかしい(しかも借金を背負っての3位)
勿論、前段で指摘した「リリーフ陣の崩壊」「走力の絶対的な差」など、直ぐに思い浮かぶ要因はあるが、優勝は無理だとしてもここまでの差をつけられるほど決定的な要因とは思えない。
やはり前体制の「ペナントレース全般の戦略・戦術上のミス」は否めないし、更に具体的に指摘するなら「リリーフ投手陣の不適切な運用」という問題点があったと思う。
報道よると前監督は早い段階から投手陣の抜本的な改革(配置転換)を希望していたようだが、担当コーチの反対で実現したのは3位争いが佳境を迎えた時期で、遅きに失した感は否めなかった。
又、個人的にはシーズン序盤に調子が良かった故障明けの澤村を、早い段階から酷使をして交流戦前で既に潰れてしまっていた事が非常に残念だった。
彼の状態が極端に落ちていなければ、マシソンが離脱した後でも、あそこまで酷い状況にはならなかった筈である。

最後に、幣ブログでは新体制が始動してからは前体制の批判は止めていたし不適切だと思っていたが、改めて上記の数値を見ていたらどうしても一言書き記さねば気持ちが収まらなかった事をお許し願いたい。

尚、次回の横浜DeNAベイスターズの戦力分析も作成次第すぐに公開し、最後に各球団の総評を加えた順位予想をブログで発表します。

以上 敬称略
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