【G】堅い守備が勝利のリズムを生んでいる(超激辛交流戦雑感 6/3〜6/9)

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とても本調子とは言えないチーム状態で、直近の交流戦6試合を3勝3敗で何とか凌いだジャイアンツ。
それでもカープの不振で久しぶりの首位となった。
しかし、率直な感想を言えば「漁夫の利」という表現が正しいのかもしれない。
個々の選手については後ほど記すとして、まずは簡単に直近6試合を振り返りたい。


【対ホークス2連戦雑感】
〜1戦目〜 負け 3ー8
①最初のピンチで簡単に同点を許した大竹のピッチング
②大竹の負傷交代で後手に廻ってしまった投手継投
③本調子ではないスタンリッジを崩しきれなかった打線
④試合の流れを左右する失点を許したレフトセペダの拙守


〜2戦目〜 負け 5ー13
①内海の負傷離脱で生じたスクランブル体勢の投手陣
②スクランブル体勢の肝だった福田の不振により崩れ去ったリリーフ陣
③第1戦と同様に、摂津を前半で崩しきれなかった打線
この連戦前は内川離脱で元気がなかった鷹打線だったが、G投手陣が完全に目覚めさせてしまった。
この後のカープ2連戦でホークスが爆勝するのは、これが無関係ではないだろう。
逆にジャイアンツは大竹の負傷交代、内海の離脱で先発ローテに暗い影を落とす2連戦となった。


【対ライオンズ2連戦雑感】
〜1戦目〜 勝ち 4ー3(サヨナラ)
①ライオンズに傾きかけた流れを食い止めた、センター松本哲による2つの好守備
②勝ちパターンの投手を使い切った9回までに勝ち越せなかったライオンズ、それを許さなかったGリリーフ陣。
③10回裏、ファーストランナー長野の超積極盗塁(微妙判定)


〜2戦目〜 負け 1ー3
①効果的な得点でゲームの流れは終始ライオンズ側だった
②先発岸のアクシデントに動じなかったLリリーフ陣
③手痛いエンドラン失敗など、チグハグさが目立ったG攻撃陣
この2連戦からセペダに対する起用法に変化が見られてきた。
勿論、2戦目から復帰したアンダーソンとの兼ね合いもあるだろうが、結果が出てない彼に対して監督も容赦しなくなった。


【対マリーンズ2連戦雑感】
〜1戦目〜 勝ち 8ー1
①成瀬を沈めた村田の一発
②エース撃沈で意気消沈したM打線の淡白な攻撃
③「普通」の調子でも完投できた、先発小山の確かな成長
初回のビデオ判定のツーベースもジャイアンツにとって大きかった。
仮に「フェンス直撃後に捕球」という判定でプレーがそのまま流れていたら、中井の走塁次第ではシングルヒットだったかもしれない。
そうすると、片岡は高い確率で送りバントだと思うので、大量得点は望めなかったかもしれない。


〜2戦目〜 勝ち 5ー3
★勝敗を分けたポイント
「3回裏・ワンアウト・ランナー1塁・打者アンダーソンの場面で見せた走者片岡の揺さぶり」
M先発石川は、前回のG戦登板時より更にデキが良かった。
登板予定が雨で流れたことにより休養十分で、直球の球速も150キロを越えるボールを投げていたし、変化球も腕が振れていたので、G各打者はタイミングを合わせるのに苦労していた。
誰の目から見ても、そう簡単に点を取れないことを感じていたはずだったが、片岡がヒットを放ち走者として彼を揺さぶったことで、明らかに投球リズムを崩していた。
それは1塁走者片岡に対して牽制球を7球投げた事でも解る。
走られまいとクイックモーションを意識して、打者アンダーソンに投げていたので、制球を乱したところを突かれてヒットを許しチャンスを拡げられてしまった。
そして一度崩れたリズムは簡単には戻らない。
後続の村田、長野(内野安打)、ロペスにタイムリーを許し、このイニングだけで計3失点を喫した。


【6/3〜6/9総評】
負けゲームを振り返ると、攻撃陣の不甲斐なさも勿論目立つが、先発投手が踏ん張りきれていない事の方が、敗因としての要素は大きいと考える。
逆に勝ちゲームは、先発陣が中盤までしっかりゲームを作っている。
そして何よりも「堅い守備」を指摘しておきたい。
ライオンズ戦での松本哲、マリーンズ戦での村田は好プレーの連発でピッチャーを助けていた。
他にも余り目立たないが、片岡、坂本、ロペス、亀井等も無駄のない安定感溢れるプレーでチームに安定感をもたらしていた。
レフトをセペダやアンダーソンが守ると当然ウィークポイントになるが、松本哲という守備の切り札を温存することが出来ているので大きな穴になっていない。
そして他のポジションについては、かなり安定感が出てきた。
二遊間の坂本、片岡のコンビも、かなり息が合ったプレーを見せ始めてるし、村田の安定感と、地味だが玄人ウケするロペスの守備も貢献度はかなり高い。
更に井端という名手もベンチに控えている。
今のジャイアンツは投手陣、打撃陣ともに低調であることは数字が物語っている。
それでもセリーグの首位で、交流戦でも2位につけている最大の理由は安定感抜群の守備によるところが大きいと思う。
少なくとも筆者の目には、派手に打ち勝っている試合や、先発ピッチャーが完璧な投球を演じる試合よりも、全員で何とか勝ちを拾っている試合のほうが多いように感じる。
つまり、現状では決して「強いジャイアンツ」ではないかもしれないが、実はこれが「底力の一端」だと思う。
但し、底力だけでは長いペナントレースはもたない。
若手が台頭し始めた先発投手陣、主力に復調の兆しが見え始めてきた打撃陣、この両輪が勝負の夏場までに体制を整えることが非常に重要になる。
そして、最後のギリギリの勝負を決するのに必要なのが「底力」である。


【6/3〜6/9・主力選手雑感】
★大竹
春先のピッチング内容と比べると、もう一つ物足りない。
直球のスピードは少し出てきたし、コントロールもまずまずだった。
しかし、相変わらずスライダーが諸刃の剣になっている。
外の低めに決まれば問題ないが、現状はかなりの確率で真ん中に集まる。
失投を打ち損じてもらう確率を上げるにはシュートの使い方が重要になる。
★菅野
状態はかなり悪い部類だったと思う。
直球のキレ、コントロールともに今一つで、特にコントロールは変化球も合わせて良くなかった。
それでも試合を作るのは評価すべきだと思う。
ただ、中5日で登板しているので、その疲れを感じる投球ぶりは今後の活躍に微妙な影を落とす事も考えられる。
★杉内
彼なりの投球をこの試合でも見せていた。
直球、変化球ともにキレは悪くなかったが、勝負どころで甘いコースへ投げてしまった。
この試合で打たれたケースの殆どが、カウントを悪くした後のボールで、狙い球を絞られてフルスイングされていた。
今後の展望としては、今の状態を夏場でも維持してくれると先発ローテは助かる。
★小山
前回よりもボールのキレ、コントロールともに良くなかった。
特に直球については生命線であるアウトローの直球を決めきれていなかった。
それでも、完投したのは明らかに投手としてレベルアップしている証拠となる。
また、フォークを非常に多投していたが、個人的にはもう少し直球系の割合を増やしたほうが良いと思う。
前半から決め球を多く使う配球は、ゲーム後半で必ず厳しくなる。
また、確実にレベルアップした今の投球から、更にもう一段上がるには、カーブを有効的に使う事が重要になる。
★今村
この試合はよく投げたと思うが、筆者の評価は今一つ。
審判のストライクゾーンが非常に狭かったので苦労したのは分かるが、気になるのは低めの直球に伸びがないこと。
タイガースの榎田にも同じことが言えるが、力んでくると状態が突っ込んで押し出すような投げ方になる。
球持ちの良い投手が陥りやすい欠点だが、こうなるとベース上で「ビュッ」と来ないので審判の手が上がらない。
変化球もスライダーを中心に投げていたが低めに引っ掛けやすくなる。
阿部の配球を見ると、フォーク、チェンジアップ、カーブの信頼感が足りていない事を伺わせるが、二桁勝つことの最大条件は変化球も直球も同じ腕の振りで投げること。
特にカーブを投げるときにフォームが緩くなるので修正して欲しい。
★久保
投げてみないと解らないようなピッチングでは大事な場面は任せられない。
フォークの精度がバラバラなのが、彼の投球の難しさを物語っている。
山口、マシソンの負担を出来るだけ軽くするには彼の活躍が不可欠だ。
★山口
200ホールドという大記録を達成したが、そのタフネスぶりは本当に頭が下がる思いだ。
思えば彼が台頭する前は、どれだけリリーフ投手の失敗でゲームを落としたことか・・。
彼の活躍と比例してGの躍進が始まった。
今年も彼本来の状態に「90%」近づいた。
あと10%は左打者のアウトロー直球の精度アップである。
★中井
積極的なバッティングは閉塞感が漂っていたG打線に新風を吹き込んだ。
特に左投手については、かなり自信を持っていることがスイングから感じ取れる。
★亀井
タイミングの取り方を変えたことにより、非常にバットの出方がスムースで力強い。
ピッチャーからすれば「怖い打者」になっている。
今の形を崩さなければ、ライト亀井で固定して良いと思う。
★片岡
バットのヘッドが落ちてしまうスイングが多かったが、昨日の試合で復活の兆しは掴んだか?
ポップフライが多い現状から、右方向に強いライナー性の打球が出始めれば、復調の証なるだろう。
守備については非常に安定感を増している。
★坂本
状態は良い意味で平行線。
守備は相変わらず貢献度大である。
★アンダーソン
復帰初戦のバッティングを見て、タイミングの取り方に不自然な動きが有ったので心配したが、2戦目にキッチリ修正していた。
もう少し実戦慣れが必要かもしれないが、体調面は良さそうなので一安心。
★村田
だいぶ構え遅れしなくなってきた。
早めにトップの位置が決まるので、内角の直球系にも苦しくなっていない。
但し、去年の良い時期と比較するなら、まだ物足りない。
守備については文句のつけようがない。
★阿部
再び捕手として少し「お疲れモード」に入っていると思われる。
若干、動きに精彩を欠く。
バッティングは確実に良くなっている。
その証拠に相手バッテリーが明らかに勝負を避けるケースが目立ってきた。
★長野
スイングの軌道が少しづつ良くなっている。
暫くの間、外回りのスイングが続いていたが、内から外という軌道になりつつある。
サヨナラ勝ちしたライオンズ戦の延長10回にライト前ヒットを放ったが、非常に素晴らしいスイングだった。
久しぶりに彼らしいスイングを見た。
★ロペス
調子は悪くないと思う。
スタメンを外れるケースが増えているが、ベンチでの様子を見ても非常に前向きな姿を見せている。
若干、強引なバッティングが目立っているが、彼が6〜8番の打順なら問題ない。


敬称略


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