「山本泰寛がプロ入り初のお立ち台!」読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 4回戦 2019.4.16

「山本泰寛がプロ入り初のお立ち台!」読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 4回戦 2019.4.16

2019年4月16日(火) 読売ジャイアンツvs広島東洋カープ 第4回戦

【試合結果】
広島 000 200 000 2
巨人 130 002 20X 8

広島バッテリー
ジョンソン、アドゥワ、菊池保、矢崎、中村恭 – 會澤、磯村
巨人バッテリー
山口、中川、クック – 小林

勝利投手
[ 巨人 ] 山口 (3勝0敗0S)
敗戦投手
[ 広島 ] ジョンソン (0勝2敗0S)
セーブ

本塁打
[ 広島 ] 鈴木7号(4回表ソロ)
[ 巨人 ] 岡本6号(7回裏ソロ)、陽1号(7回裏ソロ)

広島 安打3、失策0
巨人 安打10、失策0



【試合のハイライトと勝敗のターニングポイント】

★ 1回表 広島攻撃(P山口)
田中は一ゴロ⇒菊池は三ゴロ⇒野間は空三振

※田中と菊池の凡打の内容があまりにもアッサリしていて、去年まで感じていた圧迫感が全くない。
菊池は元々調子が悪くなると淡白になりがちだが、田中が思いのほか良くないのが意外だった。
野間も最初の打席では確かに粘ってはいたが、何でも振りに行ってるように感じたし、ボールをセレクトするような雰囲気は皆無だった。
※巨人側からすれば山口の立ち上がりをかなり危惧していたが、それは杞憂に終わった。

☆ 1回裏 巨人攻撃(Pジョンソン)
坂本は遊安⇒丸は遊ゴロ⇒ビヤヌエバ四球⇒岡本は二飛⇒ゲレーロは左安(1点)⇒陽は空三振

※先取点の経過を振り返ると、勿論、ゲレーロのタイムリーは褒められるべきだが、バッティングの内容的には「ラッキーヒット」の域は越えず、むしろ個人的にはビヤヌエバの四球の方を高く評価する。
この四球が生まれた事で打線に「繋がり」が生まれ、ゲレーロのタイムリーに繋がったと見ている。

★ 2回表 広島攻撃(P山口)
鈴木は遊ゴロ⇒松山は二ゴロ⇒バティスタは三ゴロ

※ここまでの山口の投球内容はほぼ完璧に近い。
直球が走っていたので打者を押し込むことが出来ていたし、変化球も特にフォークがまずまず良かったのでゴロアウトを多く奪っていた。

※味方が先取点を奪ってくれた直後のイニングだったが、ここを彼がキッチリと3人で終わらせた事は、この後の味方攻撃のリズムが良くなる下地を作ったと言っても過言ではない。

☆ 2回裏 巨人攻撃(Pジョンソン)
山本は四球⇒小林は左安⇒山口はバ三振⇒坂本は四球⇒丸は三ゴロ(1点)⇒ビヤヌエバは左2(2点)⇒岡本は三振

※ジョンソンの投球内容に関しては、ボールの走りはまずまずだが、風の影響でチェンジアップの制球に苦しんでいたという見立て。
つまり、右打者への内角のクロスファイヤー(直球)とスライダーはまずまず決まっていたが、同じく右打者の外に逃げていくチェンジアップは殆どボールになってしまっていたので、打者目線では狙い球が絞りやすい状況となっていた。

※このイニングの攻撃を巨人側の立場で考えると、山口の送りバント失敗は確かに痛かったが、それ以上に坂本の四球の効果は大きく、バント失敗を完全に帳消しするだけではなく広島側を心理的にかなり追い込むこととなった。

※丸のサードゴロによる得点のケースも、広島に余裕がある時ならば当然ホームで手堅く1アウトを取りに行っていたと思うが、状況判断・プレーに細かいミスが生じてダブルプレーを取れなかった(無謀な判断だった)
仮にここで得点を許していなければ、ビヤヌエバに対するジョンソンのモチベーションも変わっていたかもしれないし、初球からあんなに甘いボールを投げなかった可能性が高い(照明が目に入ったラッキーヒットではあったが、完璧に捉えられた打球でもあった)

★ 3回表 広島攻撃(P山口)
安部は四球⇒會澤も四球⇒ジョンソンは投犠打⇒田中は四球⇒菊池は三ゴロ⇒野間は投ゴロ

※巨人ファンにとっては毎度おなじみの光景だが、味方打線が複数得点を上げて試合が巨人有利よいう展開になると、不思議と山口は急に制球を乱すケースが多い。
この試合もやはり例外ではなかった。

※それでも無失点で凌げたのは、何と言っても菊池の淡白なバッティングが大きかった。
山口にとっては、あれだけ制球に苦しんでいた状況だっただけに、甘いフォークを引っかけてくれたバッティングは本当に助かった。

★ 4回表 広島攻撃(P山口)
鈴木は右本(1点)⇒松山は一直⇒バティスタは四球⇒安部は中2⇒會澤は四球⇒西川は中犠飛(1点)⇒田中は二ゴロ

※山口は3回のピンチを凌いだことで「立ち直る」と見ていたが、先頭の鈴木にいきなり一発を浴びて再びおかしくなってしまった。

※このイニングで最も山口が反省せねばならないのはバティスタの四球だと思う。
決して状態の良くない相手打者に対して「逃げのピッチング」をしてしまうと周囲はしらけてしまうので良くない。

※去年までの広島打線なら最低でもこの4回で山口を攻略してると思うが、今年はどこか元気も粘りもなく、2点のみで終わってしまった。

☆ 6回裏 巨人攻撃(P菊池)
山本は右安⇒暴投にて3塁まで進塁⇒小林は暴投振逃(1点)⇒山口は投犠打⇒坂本は左安⇒丸は中犠飛(1点)⇒ビヤヌエバは三ゴロ

※2点差となった事で「次にどちらが先に得点を奪うのか?」が大きなポイントとなっていたが、先頭の山本がしぶとく出塁した後、立て続けに広島バッテリーにミスが生まれ、巨人側にとっては労せずして試合の勝敗を決める1点を奪う事となった。

☆ 7回裏 巨人攻撃(P矢崎)
岡本は左本(1点)⇒ゲレーロは三振⇒陽は右本(1点)⇒山本は右飛⇒小林は中安⇒重信は中

※カープ側にとってはこういう「余計な」2点も、去年までの巨人戦にはなかった。
この2点はダメ押しという要素よりも、あまり状態が良くなかった岡本と陽を生き返らせたに等しく、次戦にむけてマイナス要素になりかねない「隙」になってしまった。



【注目選手雑感】

☆ ビヤヌエバ
・オープン戦と比べると動きに躍動感と軽快さがある。
それは守備だけではなくバッティングにも好影響を与えており、見違えるほど体にキレが出てきたので内角への強いボールへの対応が明らかに良くなってきている。

・春先は内角球にどうしても差し込まれていたので、相手バッテリーにそこを突かれ続けていた。
そして、彼がそこを過剰に意識してしまい、仕留めなければならない甘いボールまでミスショットしてしまうという悪循環が続いていた。
しかし、彼の現状を相手バッテリーの立場で考えると、内角直球が少しでも甘くなると長打を浴びる「怖さ」があるので、この試合のカープバッテリーのように安易に「内角攻め」を選択できなくなっている。

・技術的に良くなっているポイントは3つ
1、以前は「気持ちも体も力みまくっていてしまい」ボールに対して頭から迎えにいくようなバッティングになっていたが、今はそれがかなり軽減されている。
2、イメージ的に左肩がボールに向かっていけるようになっているので、体の開きが我慢出来るようになってボールをセレクトしやすくなっている。
3、上記のように体が突っ込まなくなって左肩で壁をつくれるようになっているので、バットが鞭のように使えていること(バットのしなりを感じるスイング)

☆ 岡本和真
・HRを放ったがまだまだ本調子とは言えないし、技術的に気になるポイントは2点ある。
1、自分の間合いでバッティングが出来ていない(尚かつスイングに間を作れていない)
去年、彼がブレークできた最大の要因は、この「間」を下半身主導で作れるようになったからであって、今年は更に進化させようとしている。
しかし、相手チームも当然研究がしており、あの手この手でこの「間」を作らせないように策を打ってくる。
その代表的な例が内角攻め、緩急、クイックモーションだが、岡本の場合は特に内角攻めと緩急を上手く使われて崩されている。
HRの打席も相手投手が「若くて直線的」な矢口だったので、自分の間合い(ペース)で打席に立てた事が大きく、その結果バッティングに「間」が作れた訳である。
2、体の開きが早いのでボールの見極めが良くない。
当然ながら体の開きが早くなる最大の原因は1であることは明白だが、今後、彼が侍ジャパンの4番クラスになるにはここを修正しなければ厳しいので、あえて指摘しておきたい。
やはり、イメージ的にはインパクトの瞬間に左腰がもっとボールに向かっていければ「捉える確率」は上がる(ミスショットが減る)
現状は極端に言えば右前の腰がボールに向かっていってしまっている。

・しかし逆に言えば、本調子でないのに既にHRを6本放っている事は成長の証でもあり、上記で指摘したポイントが改善されてくると、鈴木・筒香・ソト等の強者を抑えてのHR王奪取も決して夢物語ではない。

☆ ゲレーロ
・タイムリーは出たが、バッティングの状態はあまり良くない。
技術的にはバックスイングの時に無駄な動きが多い(トップの直後に右肩が落ちてバットを寝かせてしまう)ので、スイングの軌道が外回りになって去年と同じ状態に戻ってしまっている。
ヒットもチェンジアップをタマタマ拾えただけで内容的には良くない。

☆ 山口俊
・風の影響でスライダーが殆ど制御できない状況が続いていたので、ある意味気の毒ではあったが、それでも4点差での連続四球は反省せねばならない。
・但し、この試合では直球が走っていたので、時折決まるスライダーや低めのフォークを引っかけさせて、ゴロアウトを稼ぐピッチングが出来ていた。

【ゲームMVP】

☆ 山本泰寛
・しぶといバッティングと安定感のある守備でチームに勝利をもたらせた。
・特に2度の先頭打者のケースでは、いずれも出塁(四球・ヒット)し、8番小林とともに下位打線でしっかりチャンスメイクして、打線爆発の導火線となった。

【総評】

★ 「打ってナンボ?」だけになってしまっている広島打線
・上位の田中と菊池に元気がなく、野間も空回りしてる印象で、鈴木の前を打つ三人があまり機能していないので得点力が大幅に低下している。
・6回表・1アウト1塁、2点差の状況で、1塁走者の安部に対して盗塁を命じた結果、悠々アウトとなってしまい、ゲームの流れを大きく左右しかねない「失策」となってしまった。
緒方監督は悪い流れを打破しようとこのような策を講じたと思うが、個人的には「かなり無謀な策」に見えた。

☆ ビヤヌエバが3番にハマれば吉川尚の離脱ショックは軽減されるが。。。
・吉川尚の離脱はあまりにも痛い。
恐らくこれからもっと表面化してくると思うが、それを少しでも軽減させる為にはこの試合で大活躍だった山本や田中俊の奮起が欠かせない。
二人とも吉川尚と比べると攻守で派手さは欠けるが、手堅いプレーと実戦的なプレーが持ち味ともいえるので、彼とは別の形でチームの勝利に貢献してほしい。

・一方で、これからもっと問題になってくるのは「打順」だろう。
この試合のように1番坂本、2番丸、3番ビヤヌエバ、4番岡本、5番ゲレーロという並びは、この試合のようにハマれば強力だが、クリーンアップが全員右打者という点を考えるといかにもバランスが悪い(同タイプの投手に同じように抑えられる可能性が高い)
まあ、恐らく対右投手の場合は亀井が5番に入るだろうが、そうなった場合は下位打線の弱化は否めず、仮にビヤヌエバが調子を落としてしまうと、岡本にマークが集中して「打線のタイムリー欠乏症」なんていう事態も十分に考えられるだろう。

・また、左打者では亀井の他には重信あたりにも期待したいが、残念ながら外野手としては肩が弱いのでライトとしては厳しい。
ベテランの亀井が調子を落としたり、故障するような事態だけは何としてでも避けて欲しいが。。。

以上 敬称略
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