「山口俊のベストピッチと打線の爆発でスワローズに快勝!」東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 4回戦 2019.4.23

「山口俊のベストピッチと打線の爆発でスワローズに快勝!」東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 4回戦 2019.4.23

2019年4月23日(火) 東京ヤクルトスワローズvs読売ジャイアンツ 第4回戦

【試合結果】

巨  人 101 100 024 9
ヤクルト 000 000 000 0

巨人バッテリー
山口、宮國 – 小林、大城
ヤクルトバッテリー
原、五十嵐、中尾、田川 – 中村

勝利投手
[ 巨人 ] 山口 (4勝0敗0S)
敗戦投手
[ ヤクルト ] 原 (2勝1敗0S)
セーブ

本塁打
[ 巨人 ] 丸6号(9回表ソロ)

巨人 安打14 失策1
ヤクルト 安打3 失策2



【試合のハイライトと勝敗のターニングポイント】

☆ 1回表 巨人攻撃(P原)
坂本は中越え二塁打、無死二塁 ⇒丸は二ゴロ、一死三塁 ⇒ビヤヌエバは右犠飛、巨人先制、1対0 ⇒岡本は空振り三振、1対0

※巨人サイドで考えると、プレーボールから僅か3分弱で打線が繋がって先取点を奪ったことは「移動日明け初戦の攻撃陣の緊張をほぐす」という意味でも大きかった。
しかも、どちらかというと「苦手なタイプといえる好調・原樹里」から奪ったので、その価値は非常に高い。

※一方で、ヤクルトサイドで考えると、坂本に対する入り方に「後悔」はあるかもしれないが、この時点では最少失点の1点で凌いだので「まだまだこれから」というとらえ方をしていたと思う。
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★ 1回裏 ヤクルト攻撃(P山口)
太田は左邪飛 ⇒青木は空振り三振 ⇒山田哲は四球、二死一塁 ⇒バレンティンは右飛、1対0

※巨人先発の山口は立ち上がりから素晴らしいボールを投げていた。
やや抜け気味になっていたスライダーを除けば、「変化球のキレ」「直球のスピード感」「コーナーへの投げ分け」「低めにボールが集まる」どれをとっても申し分なかった。

※試合前に「抑えのクックが登録抹消」という衝撃的なニュースがあり、救援陣に不安を抱えたまま試合に臨んでいた状況だったが、彼の投球内容には「完投・完封」の期待感を抱かせるモノがあった。
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☆ 3回表 巨人攻撃(P原)
小林は中前打、無死一塁 ⇒山口は投犠打、一死二塁 ⇒坂本の打席で原が暴投、一死三塁、坂本の打席で原が暴投、三塁走者生還、2対0、坂本は空振り三振 ⇒丸は左飛、2対0

※巨人側の立場で考えると、初回に得点を奪ったが原の調子は良かったので、2点目を早く奪って試合の主導権をガッチリ握りたいところだった。
そう思っているところに、下位打線のチャンスメイクと相手バッテリーのミスが重なって、ここでも「アッサリ」と追加点を奪ううことが出来た。

※一方で、ヤクルト側の立場で考えると、「相手先発の山口の状態がかなり良い事」「1点目に続いて2点目も簡単に許してしまった事」「ミスが重なって失点した事」などを複合的に考えると非常に拙い展開と言える。
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☆ 4回表 巨人攻撃(P原)
ビヤヌエバは左前打、無死一塁 ⇒岡本は中飛 ⇒亀井は右翼線適時二塁打、3対0、一死二塁 ⇒ゲレーロは二飛 ⇒田中俊は遊ゴロ、3対0

※既に試合の主導権をガッチリ奪った状況での「作戦」は不思議と上手くいくケースが多いが、亀井の打席でのエンドランも見事に決まった。
亀井のタイムリー2塁打(エンドラン)は「神がかり的なスイング」から生まれたモノで、空振りしてエンドランが失敗する事も十分にありえたが、結果はそうはならなかった。
まあ、これが「バットに当てる事が天才的に上手い亀井の技」と言ってしまえばそれまでだが、その「技」を活かした「原采配の妙」についても、やはり称賛に値すると思う。

※このタイムリーで「山口の自滅」がない限り、巨人有利という状況となった。
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★ 4回裏 ヤクルト攻撃(P山口)
青木は空振り三振 ⇒山田哲は四球、一死一塁 ⇒バレンティンは遊撃併殺打、3対0

※再び山田に対して「嫌な四球」を与えてしまったが、バレンティンを最高の形で討ち取った事で益々山口はリズムに乗って行けた。
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★ 6回裏 ヤクルト攻撃(P山口)
中村は右飛 ⇒原の代打・上田は投内野安打、山口の悪送球間に二塁へ、一死二塁 ⇒太田は投ゴロ ⇒青木は空振り三振、3対0

※上田の投ゴロを取りそこなった後、タイミング的に間に合わないのに1塁に投げて悪送球した事、又、山口本人がすぐにバックスクリーンを見て記録を確認していたように「明らかにノーヒットノーラン」を意識していたが、裏を返せば、それだけこの試合の「自分の投球」には絶対的な自信があったということ。
このピンチでも最高のフィールディング(投ゴロをナイスキャッチ)と、最高の投球で切り抜けた。

※通常の試合の流れなら、このピンチを切り抜けた事で勝利は確実視されるが、クック離脱の影響で山口に対する負担が増してる状況なので、まだまだ気を抜ける状況ではない。
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☆ 8回表 巨人攻撃(P中尾)
亀井は空振り三振 ⇒ゲレーロは四球、一死一塁、代走に重信、⇒田中俊の代打・中島は左越え二塁打、一死二三塁、中島の代走に増田大 ⇒小林は左前2点適時打、5対0、一死一塁 ⇒山口は三犠打、二死二塁 ⇒坂本の打席で中尾が暴投、二死三塁、坂本は遊ゴロ、5対0

※6.7回と連続してチャンスを逃していただけに、中島の2塁打と小林のタイムリーは非常に大きかった。
そして、ここで巨人の勝利は確実なモノとなった。
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☆ 9回表 巨人攻撃(P田川)
丸は左越えソロ本塁打、6対0 ⇒ビヤヌエバは遊ゴロ ⇒岡本は三ゴロ ⇒亀井の代打・陽は中前打、二死一塁 ⇒重信は二塁失策、二死一二塁 ⇒増田大は左前適時打、7対0、二死一二塁 ⇒小林は左前適時打、8対0、二死一三塁 ⇒山口の代打・大城は左前適時打、9対0、二死一三塁 ⇒山本は見逃し三振、9対0

※まあ、既に試合の大勢は決していたので、このイニングの攻撃について細かく言及する必要はないが、次戦以降のことを考えると、特に元気がなかった陽と中島にヒットが生まれた事は大きい。



【注目選手雑感】

☆ 坂本勇人
前回のコラムで「下降線に入った」ことを指摘したと同時に「タイミングのズレは必ず直ぐに修正する」ことも予告していたが、流石というべきか「恐れ入ったのマルチヒット」だった。
但し、技術的には「自分の間合い」でスイング出来ていないので、まだまだ微調整が必要だと思うし、次戦以降も同様の結果を残すとは必ずしも言い切れない。
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☆ 丸佳浩
最終回のHRはおまけだが、仮に凡打になっても紙一重というバットスイングで徐々に調子は上がってきている印象を受ける(ボールの見極めも良くなっている)
又、初回のセカンドゴロは明らかに進塁打を意識していたスイングだった。
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☆ ビヤヌエバ
「原のシュートに対してどういうバッティングをするのか?」を注目していたが、それなりに対応できていたので合格点だろう。
技術的にはオープン戦序盤ではスイングがドアスイング気味で内角球に全く対応出来ていなかったが、今はかなりインサイドアウトの意識が徹底されてるので、内角寄りの甘いボールを長打にする可能性を感じる。
あとは相手投手との対戦を重ねて、それぞれの特徴が頭に自然と入ってくるようになると、間違いなくHR数、打点ともに増えてくるだろう。
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☆ 亀井善行
攻守でベテランらしいいぶし銀の活躍を見せ、特に守備に関しては「素晴らしいプレー」を当たり前のようにサラッと行っている。
この「彼にとっては普通で当たり前のプレー」は投手陣の助けになっているだけではなく、チームの勝利に大きく貢献している事は間違いない。
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☆ 中島宏之
ようやく「一本」が生まれて、これで本人も次回からは平常心で打席に立つことが出来ると思う。
彼が右の代打の切り札として機能するようになると、原采配はより一層「大胆」になっていくと思う。

確かにノーヒットが続いていた事で、高年棒の彼に対する「風当り」は相当強かったが、一方ではベンチでチームのムードメーカー役となったり、去年までは長野が担っていた外国人選手とのコミュニケーション相手としての役割を率先していたりして、そういう黒子役でチームに貢献していた事を個人的には評価している。
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☆ 増田大輝
去年の2軍戦と今年の紅白戦を見ただけの印象だったが、そこから急速に伸びているように感じた。
それは技術云々よりも、自信を持ってプレーしている姿から感じ取れる。
恐らく2軍でしっかり結果を残せるようになったことがその裏付けになって「地に足の着いたプレー」が1軍の試合でも変わらずに出来るようになっているんだろうと思う。
特に守備と走力は目を見張るモノがある。
「守備固めと代走」という役割だけでも1軍に置いておきたい選手である。

スタメンで使われている山本と田中もウカウカ出来ないし、故障している吉川尚にも良い刺激となっているだろう。
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☆ 小林誠司
技術的な事については前回触れているので割愛するが、8番打者が4本ヒットを打ってくれると「強烈な上位打線」がより一層活きてくる。
これでスタメンで出場した直近3試合で10本のヒットとは。。。。
山口へのリードも良かったし、今年の彼は好守で「冴えている」
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【ゲームMVP】

☆ 山口俊
クックの不在で彼には完投(少なくとも8回)を求められていたが、この試合の内容は本当に素晴らしかった。
現代野球の投手にとって「完投を求められていること」は決して低いハードルではないが、この日の彼には間違いなく「低いハードル」だった。
その内容を振り返ると、何よりも直球の質が本当に良かった。
低めにスピンの効いた球質の直球をガンガン投げ込んで、特に難敵の青木に自分のバッティングをさせていなかった事が「その質の良さ」を物語っていたと思う。
これだけ直球で押し込んでいければ、変化球が少々甘いコースに行っても相手は打ち損じてくれるし、低めのフォークで空振りを奪えるようになるし、カーブで簡単にカウントを稼ぐことも出来るようになるので、バッテリーは組み立てが楽になる。

前回の登板時のコラムにも書いたが、私は彼の投球がどんなに良くても基本的には最後まで信用していない。
それは「突然やってくる四球癖と弱気の虫」があるからである。
しかし、この試合でも山田の第1.2打席で四球はあったが、決して弱気から生まれた四球ではなく、攻めた上での四球だったので印象は全然違う。
やはり、自分の直球に絶対的な自信があった事が、大胆な投球に繋がったと見るべきだろう。

これで開幕から無傷の4連勝、今年は「菅野と最多勝争いを演じる可能性」を十分に感じさせる内容であり、間違いなく巨人移籍後のベストピッチだと思う(ノーヒットノーランの時よりも良かった)
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【総評】

☆ 途中出場した選手が活躍しだすとチームのムードは確実に良くなる

9回の4点は丸のHR、小林のタイムリーを除けば、途中出場した陽・重信・増田・大城の活躍によるところが大きい。
特に増田のプロ初打席、初ヒット、初打点が生まれた瞬間のベンチの盛り上がり、そして何よりも記念ボールをゲレーロが率先して受け取った姿には驚いた。
こういう光景を見ても「今年の巨人は何かが違う」
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☆ 抑え不在という危機だが、当面は打線の爆発に期待しつつ勝ちを拾っていき、マシソンの復活と「水面下の動き」にも期待したい

クックについては報道によると「トミージョン箇所の違和感」らしいが、どのくらいの期間が必要なのかは何とも言えないようだ。
以前、マシソンの来日1年目でも同じようなケースがあったが、たしか1か月かからない程度で戦列に復帰した記憶が残っている。
今回もそうなってくれることを願いつつ、ここは策を講じていく必要がある。
当面は中川を抑えで使うようだが、まあこれは仕方がないだろう。
問題は2軍にいるマシソンの復帰時期だが、報道によるとようやく打者を立たせて投げたようだが、少なくとも今日明日中に一軍復帰出来る状態ではないことは明白だろう。
まあ長い闘病と膝の故障明けということもあって、実際にどこまで復活できるか微妙という評価が妥当だと思う。
仮にクックの故障が重度の場合は、早急に外国人投手の補強に乗り出すべきだと思うし、恐らく編成部もその必要性を感じて準備はしていると思う。

P.S あえて名前は出さないが、某CS放送の解説者は酷かったなぁ・・。苦笑

以上 敬称略
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