「辛勝!」読売ジャイアンツvs横浜DeNAベイスターズ 4回戦 2019.4.27

「辛勝!」読売ジャイアンツvs横浜DeNAベイスターズ 4回戦 2019.4.27

2019年4月27日(土)
読売ジャイアンツvs横浜DeNAベイスターズ 第4回戦

【試合結果】

DeNA 000 001 102 4
巨  人 010 400 00X 5

DeNAバッテリー
井納、平田、進藤、国吉、藤岡 – 伊藤光
巨人バッテリー
メルセデス、戸根、田原、中川、野上 – 大城、小林

勝利投手
[ 巨人 ] メルセデス (3勝1敗0S)
敗戦投手
[ DeNA ] 井納 (2勝2敗0S)
セーブ
[ 巨人 ] 野上 (0勝0敗1S)
本塁打
[ DeNA ] ソト9号(6回表ソロ)

DeNA 安打11、失策1
巨人 安打6、失策1



【試合のハイライトと勝敗のターニングポイント

★ 1回表 DeNA攻撃(Pメルセデス)
神里は空振り三振 ⇒ソトも空振り三振 ⇒ロペスは遊ゴロ、0対0

※巨人先発のメルセデスは普段通りの内容で立ち上がったが、DeNA打線はアッサリと凡打を積み重ねていた。
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☆ 1回裏 巨人攻撃(P井納)
坂本は見逃し三振 ⇒丸は空振り三振 ⇒ビヤヌエバは見逃し三振、0対0

※連敗中のチームの先発投手が陥りやすいワナなのかもしれないが、DeNA先発の井納は立ち上がりから大胆さが消えて手探り状態で投球していたように感じた。
初回は結果的に三者三振で終わったが、この状態が続くなら巨人打線が捕まえるのは時間の問題と見ていた。
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☆ 2回裏 巨人攻撃(P井納)
岡本は死球、無死一塁 ⇒亀井は二ゴロ、一死二塁 ⇒ゲレーロは四球、一死一二塁 ⇒大城は中飛 ⇒山本は中前適時打、巨人先制、1対0、二死一二塁 ⇒メルセデスは二ゴロ、1対0

※岡本に死球を与えたあたりから井納は制球が乱れ始めて、ボール先行でカウントを悪くしてしまうケースが増えていた。
そこで生まれたワンチャンスを巨人側が確実にモノにして、試合の流れを自軍に引き寄せた。
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★ 3回表 DeNA攻撃(Pメルセデス)
伊藤光は中前打、無死一塁 ⇒大和は右飛 ⇒井納は捕飛 ⇒神里は右前打、二死一二塁 ⇒ソトは空振り三振、1対0

※DeNA側の視点で見ると、この辺りからメルセデスの勝負球が甘くなっていたが、打線は捕まえきれなかった。
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★ 4回表 DeNA攻撃(Pメルセデス)
ロペスは遊ゴロ ⇒筒香は四球、一死一塁 ⇒宮崎は三塁併殺打、1対0

※再びDeNA側の視点で見ると、ここも宮崎のバッティング次第で得点のチャンスは十分にあったが、巨人バッテリーの狙い通りに討ち取られてしまった。
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☆ 4回裏 巨人攻撃(P井納⇒平田)
岡本は左前打、無死一塁 ⇒亀井は投内野安打、無死一二塁 ⇒ゲレーロは中飛 ⇒大城は中前適時打、2対0、一死一三塁 ⇒山本は左前適時打、3対0、一死一二塁 ⇒メルセデスは三ゴロ、二死一三塁 ⇒坂本は四球、二死満塁 ⇒丸は遊失策、三塁走者・大城と二塁走者・メルセデスが生還、5対0、二死一二塁
マウンドには2番手の平田
⇒ビヤヌエバは空振り三振、5対0

※2回は中軸がチャンスメイクして下位打線で得点を上げていたが、このイニングではそれにプラスして上位打線へとチャンスが更に繋がっていったのでビッグイニングという結果になった。

※DeNA側にとっては痛いミス(大和のタイムリーエラー)による得点となったが、それ以上に痛かったのが坂本への四球だと思う。
決して状態が良いとは言えない彼に対して「逃げの投球」をしてしまった事で、チーム全体がより一層「守勢」になってしまった。
又、あの場面は、満塁で丸と対戦する選択肢と、1.3塁で坂本と対戦する選択肢を比べると、どう考えてもボールが使えて大胆に攻める事が出来る後者の方が討ち取る可能性が高かった。

※逆に巨人側の立場で見ると、去年の打線と比べて「1番」はともかく「2番」にもリーグ屈指の強打者を置ける打線を組めている事は、相手投手に与えるプレッシャーは比べものにならないほどキツイ筈で、それが如実に表れた攻撃だった。
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★ 6回表 DeNA攻撃(Pメルセデス)
神里は空振り三振 ⇒ソトは右越えソロ本塁打、5対1 ⇒ロペスは右飛。⇒筒香は左翼線二塁打、二死二塁 ⇒宮崎は遊飛、5対1

※ソトのHRは「アッチ向いてホイ」のようなバッティングだったが、あえてメルセデスを責めるなら「ボールが高い」こと。
投球数が100球に近づき、徐々にボールが抜け始めていた。
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★ 7回表 DeNA攻撃(Pメルセデス⇒戸根⇒田原)
中井は中前打、無死一塁 ⇒伊藤光は中飛 ⇒大和は左中間適時二塁打、5対2、一死二塁
マウンドには2番手の戸根
⇒進藤の代打・楠本は投ゴロ、二死三塁 ⇒神里は四球、二死一三塁
マウンドには3番手の田原
⇒ソトは捕邪飛、5対2

※メルセデスは、先頭の中井に対しては勝負球のスライダーが甘くなってヒットを許し、大和に対しては変化球が決まらず苦し紛れに投じた直球を叩かれて長打を浴びた。
巨人ベンチは最低でも7回を投げ切って欲しかった筈だが、明らかに彼の「限界」を迎えていた。

※この場面で巨人ベンチは対左に戸根、対右に田原を起用して小刻みな継投でしのいだが、個人的には「2年前から田原の使い方を右打者限定」にすることを強く主張してきたので「ヨシヨシ」という心境。
まあ、今年からベンチ入り選手の数が一人増えた事で、こういう小刻みな継投もしやすくなったという側面もあるが、田原のピッチングスタイル・特徴を考えると「右打者限定」に特化させた方が機能することは間違いない。
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★ 8回表 DeNA攻撃(P中川)
佐野は死球、無死一塁 ⇒筒香は中前打、無死一二塁 ⇒宮崎は空振り三振 ⇒中井も空振り三振 ⇒伊藤光は遊ゴロ、5対2

※「クリーンナップと対戦する8回を誰に任せるのか?」に注目が集まったが、やはりというべきか「切り札の中川」を原監督は起用した。
しかし、いきなり0アウト1.2塁というピンチを招いてしまい、巨人ファンを「ヒヤリ」とさせたが、そこから気持ちを入れ直して打者を見事にねじ伏せた。

※去年までの中川なら、ピンチを迎えた状況では「相手にボール球を振らせようとする姿勢」で投球していたと思うので、高い確率でボール先行になっていたが、今はストライクゾーンの中で勝負出来ている。
今の彼は自分のボールに相当自信を持っており、メンタルも去年までとは比べものにならないくらい強くなっている。
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★ 9回表 DeNA攻撃(P野上)
大和は四球、無死一塁 ⇒藤岡の代打・柴田は見逃し三振 ⇒神里は遊ゴロ ⇒ソトは中前打、二死一二塁 ⇒佐野は遊撃内野安打、二死満塁 ⇒筒香は左前2点打、5対4、二死一二塁 ⇒宮崎は空振り三振、試合終了、5対4

※確かに結果だけ見れば1点差に詰め寄られて辛勝だったが、個人的には最後までそこまで心配していなかった。
その理由としては野上と小林のバッテリーが最後まで非常に落ち着いていた事(状況判断が出来ていた)

※巨人側にとって、筒香を迎えての最悪のケース(最も避けなければならないケース)は、満塁HRを喰らって大逆転を許すことで、ヒットで2点取られてもOKという状況だった。
結果的には最も長打になりにくい初球の外角直球を野上が投げ切った事で、筒香にヒットは許したが長打は防いだ。
この後の5番宮崎の調子を考えれば「逆転されていない」事が重要であり、「肉を切らせて骨を断つ」という結果ともいえる。



【注目選手雑感】

☆ 大城卓三

テンポよくサインを出してメルセデスの投球リズムを崩さないように工夫していた。
バッティングでも井納に対してタイミングが合っていて、打ちそうな雰囲気を十分に感じた(貴重なタイムリーを放つ)
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☆ メルセデス

調子自体が特別良いとは感じなかったが、直球が「よく動いていた」という印象だった。
一方でスライダー系の制球が甘くなって痛打されるケースが多かった。
懸念されてる対左打者に関しては、ツーシームを効果的に使ってそれなりの進歩は感じたが、如何せんDeNA打線は右打者中心で組んでいたので評価は難しい。
今後に向けての最大の課題はスタミナ面だろう。
毎度80球を超えたあたりでへばっているようでは「左のエース」にはなれない。
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☆ 戸根千明

神里への四球は猛省が必要。
タイミング的に合っていなかったにも関わらず、出塁を許してしまった事で試合の流れを変えかねない大きなミスだった。
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☆ 田原誠次

前段で書いたように、彼に関しては運用側が正しく導いていけば、その存在価値は大きく高まると思っているので「左腕投手とのワンセット」で1イニングを抑えるくらいのつもりで起用していった方が良い。
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☆ 中川皓太

球威があるのでストライクゾーンで勝負出来ている事が急成長の証だろう。
スライダーも左打者だけではなく、右打者に対しては「膝元から消える球筋」となるので、厄介なボールとなっている。
あとは左打者へのシュート系の精度、右打者のシンカー系の精度が上がってくれば鬼に金棒だろう。
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☆ 野上亮磨

抑えとして1点差まで詰め寄られたが、個人的には結果以上に内容は高く評価している(抑えが適任かどうかは別問題)
去年はカウント球は抜群だが、勝負球が「何でこんなに甘くなるの?」という投球が続いていたが、この試合では最後まで根気強くボールを低めに集めていた。
特に今年はチェンジアップの精度が上がっている。
この試合も完璧に捉えられた打球は筒香のレフト前ヒットくらいで、あとは詰まった打球や討ち取った打球だった。
但し「大和への四球」だけは反省しなくてはならない。
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【ゲームMVP】

☆ 山本泰寛
2本のタイムリー(先取点、追加点)でチームの勝利に大きく貢献した。
どちらも「技あり」の一打だったが、特に追加点となった4回裏のタイムリーは、彼の成長を感じるバッティングで高く評価したい。
去年までなら内角の厳しいボールでも逆方向に飛ばそうとして、無理やりバットの軌道を変えていたが、このケースでは内角のボールに対して素直なバットコントロールで対処していた。
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【総評】

★ 3番と5番で打線が切れてしまっているDeNA打線

肘の不安で途中交代した3番ロペスは第1打席から内容が良くなかったし、5番の宮崎に至っては「自信の無さ」が表情だけではなく打席での雰囲気にも滲み出てしまっていた。
私が大城やメルセデスの立場なら、筒香とソトに対しては真正面で勝負せずに、彼らの前後を打つ二人を討ち取っていけば無失点で切り抜けられると思うだろう。
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☆ 試合中盤以降に追加点を奪えないと終盤がきつくなる

現状のリリーフ陣を考えれば1点でも多く得点を奪いたいわけだが、それ以上に必要なのが「試合中盤以降の得点」だろう。
何故なら「試合中盤の中押し点」と「試合終盤のダメ押し点」を奪う事は、各選手の心理面に与える影響も大きいし、相手チームの投手起用にも密接に関わっていくわけで、仮に膠着状態が続いてしまうと「一気に大波乱」なんてことも十分にあり得るわけである。

この試合、7回以降は巨人側が完全に守勢に回ってしまったが、仮に試合中盤で1点でも奪っていればもっと楽に試合を終える事が出来たかもしれないし、もしかしたらメルセデスが息を吹き返して完投していたかもしれない。
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☆ 当面は「やりくり」で凌ぐしかない巨人のリリーフ陣

守護神のクックが抜けて間違いなく「やりくり」が更に難しくなっているが、それでも当面は彼不在で戦わないといけないし、マシソンの復活までは何とか現有戦力で凌がねばならない。
今更「右のパワーピッチャーが足りない」「安心できるリリーフの絶対数が足りない」などと嘆いても、今ある状況は変わらない訳で、それなら「運用を見直して各投手の力を少しでも引き出せるように」とシンプルに考えた方が良いだろう。
そして、この試合のように野上を抑え役で起用したことも、決して間違いではないし、2点奪われて辛勝という形にはなったが「成功」と胸を張っていけば良い。

恐らくベンチは9回中川の起用が理想だった筈だが、そこには拘らずにゲームの流れを読んだ上で「最大のポイントとなる8回」に、あえて「現状では一番信頼できる中川」を起用した采配は見事だった。
勿論、見方によっては「評価」が分れる采配であることは承知しているが、「ハッキリした正解」がない現状では、「結果」を残せば「それが正解だった」と割り切って考えた方がチームに余計な混乱を招かないだろう。

以上 敬称略
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