「令和」読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 4回戦 2019.5.1

「令和」読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 4回戦 2019.5.1

2019年5月1日(水) 読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 第4回戦

【試合結果】

中日 000 000 001 1
巨人 410 000 000 5

中日バッテリー
山井、小熊、田島 – 松井雅、大野奨
巨人バッテリー
菅野 – 小林

勝利投手
[ 巨人 ] 菅野 (4勝2敗0S)
敗戦投手
[ 中日 ] 山井 (2勝2敗0S)

本塁打
[ 巨人 ] 坂本勇8号(2回裏ソロ)

中日 安打7 失策0
巨人 安打11 失策0

【試合のハイライトと勝敗のターニングポイント】

★ 1回表・中日攻撃
先発は菅野
渡辺は見逃し三振 ⇒京田は一ゴロ ⇒大島は二ゴロ、三者凡退、0対0

※試合前の予想では両先発の力関係・調子から巨人有利は動かないと思っていたが、巨人が万が一負ける事があるとすれば「菅野の立ち上がりで中日が複数得点を奪う展開」ではじまることだった。

※その菅野の立ち上がりは「慎重さ」が先行していた印象で、「決して間違わない」という強い意志を感じた投球だった。
ほぼパーフェクトの内容で、令和初戦の初回に「0」という数字を刻んだ
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☆ 1回裏・巨人攻撃
先発は山井
坂本は左前打、無死一塁 ⇒丸は中飛 ⇒ビヤヌエバは死球、一死一二塁 ⇒岡本は遊撃内野安打、一死満塁 ⇒亀井は右前適時打、巨人先制、1対0、一死満塁 ⇒陽は左前適時打、2対0、一死満塁 ⇒山本は遊ゴロ、3対0、二死一三塁 ⇒小林の打席で山本と亀井が重盗、三塁走者・亀井が生還、4対0、二死二塁、小林は三ゴロ、4対0

※中日先発・山井の状態は明らかに良くなかった。
直球は走っていなかったし、変化球もキレを感じなかったし、何よりも全体的にボールが抜け気味で高めに集まっていたので、菅野の初回の内容を鑑みれば巨人打線は序盤で勝負を決めなければならなかった。

※とは言っても、連打が重なって大量得点を上げるケースはそんなに多くはない。
つまり、途中に守備側のミスや、余計な四死球が絡んでこないと実現は難しい訳だが、そういう視点で考えると、このイニングの最大のポイントは「ビヤヌエバへの死球」だった。
この死球で俗にいう「試合の流れ」がある意味作られた訳で、直後の「岡本のラッキーヒット」や「山本のゲッツー崩れ」はその延長線上にあると思う。

※中日側の立場で考えれば、陽岱鋼のタイムリーが生まれた時点では、山本のゲッツー崩れによる失点(3点目)までは覚悟していたと思うが、重盗による失点(4点目)は絶対に許してはいけなかった。
ある意味、初回ではあるが、この4点目で勝敗が決まったと言っても過言ではないだろう。
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☆ 2回裏・巨人攻撃
マウンドは山井
菅野は見逃し三振 ⇒坂本は左中間にソロ本塁打、5対0 ⇒丸は右飛 ⇒ビヤヌエバは空振り三振、5対0

※坂本の立場で考えると、「令和1号」を狙えうには最高の展開と言える。
4点リードで1アウト走者なしの状況なら、フルスイングすることに躊躇しないし、そこに「カーブを投げますよ!」という「分かりやすい腕の振り」から投じられた甘いカーブが来て、それを完璧に捉える事が出来た。
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☆ 3回裏・巨人攻撃
マウンドは山井
岡本は右飛 ⇒亀井は中前打、一死一塁 ⇒陽は四球、一死一二塁 ⇒山本は四球、一死満塁 ⇒小林は遊撃併殺打、5対0

※「不測の事態」でも起きない限り、既に勝敗は決していたとは思うが、ここで確実に追加点を奪ってしまえば、更に展開が楽になっていただけに残念だった。
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★ 6回表・中日攻撃
マウンドは菅野
松井雅は投ゴロ ⇒山井の代打・三ツ俣は三ゴロ ⇒渡辺は右前打、二死一塁 ⇒京田は右前打、二死一三塁 ⇒大島は空振り三振、5対0

※このイニング辺りから菅野の表情を見ると「ガス欠」という雰囲気を感じたので、仮にこのイニングを無失点で切り抜けても「交代」という選択肢も、個人的には「アリ」と思っていた。
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☆ 8回裏・巨人攻撃
マウンドには3番手の田島
山本は右前打、無死一塁 ⇒小林は中前打、無死一二塁 ⇒菅野は一犠打、一死二三塁 ⇒坂本は三ゴロ ⇒増田大の代打・阿部は四球、二死満塁、一塁走者・阿部に代走・石川 ⇒ビヤヌエバは中飛、5対0

※再び絶好のダメ押しチャンスを逃してしまったが、菅野の完封を実現させるなら、このイニングに加点して中日側の士気を完全に落としてしまう必要があった。
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★ 9回表・中日攻撃
マウンドは菅野
京田は中前打、無死一塁 ⇒大島は右前打、無死一三塁 ⇒ビシエドは中前適時打、5対1、無死一二塁 ⇒平田は空振り三振 ⇒高橋は中前打、一死満塁 ⇒堂上は二塁併殺打、試合終了、5対1

※HRによって完封のチャンスが消えれば菅野交代は十分にありえたが、これだけ連打が続いてしまうと「経験の浅い中川」を途中から投入することはかなり厳しい。
つまり、ビシエドにタイムリーを許した時点でも菅野を交代させる選択肢はありえなかった。
まあ、最後はフラフラではあったが、キッチリとコースに投げ込んでいたので堂上を4-6-3のダブルプレーでしのぎ切る事が出来た。

【注目選手雑感】

☆ 坂本勇人

プロ野球の令和1号となるHRは彼が放った。
バッティングの状態は一時の停滞感からは完全に脱して、再び上昇モードに入っている。
但し、本人も語っていたように8回裏のチャンスでは、かなり不本意なバッティング内容で凡打に終わってしまっただけに相当悔しかった筈である。
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☆ 丸佳浩

少しづつ打率が落ちていたので心配する声も多かったが、バッティングの状態は一時よりも確実に上がっていると思う
第1.2打席の凡打も紙一重の内容で、しっかり手元まで呼び込んでスイングする形が作られているので全く問題ない。
その証拠に第3.4打席は素晴らしいスイングでヒットを重ねていた。
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☆ ビヤヌエバ

こちらはやや心配な状態と言える
彼の良い時は左肩の開きをギリギリまで我慢して、バットのヘッドが遅れ気味(スイングスピードの速さでカバーする)に出てバットのしなりを感じるスイングになっていたが、今は逆に左肩で壁が作れず右肩が早く出てしまっているので、俗にいう「ドアスイング」になっている。
このスイングでは内角寄りの甘いボールはファールになってしまうし、外角寄りの甘いボールを捉えたつもりでも打球の勢いが半減する。
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☆ 岡本和真

相手バッテリーの内角攻めでバッティングの形をやや崩しかけていたが、監督のアドバイスが功を奏した模様で、スイングの形は間違いなく良くなっていた。

岡本和真(バッティング)のチェックポイントは大まかに言えば2つある
➀トップを作った時のグリップの位置
➁ボールを見送った時の形
特に➀に関してはキャンプから何度も指摘していた。

これは彼に限った話ではないが、多くの打者は結果が出なくなってくるとバットに当てる事を無意識に最優先して、トップをしっかり作る意識が希薄になる。
そうなってしまうとどうしてもグリップの位置が下がり気味になって、上体だけを使ってバットにボールを当てに行く形になりやすい。
こういう形は打者にとってはまさに負のスパイラルで、スイングスピードは当然ながら上がってこないし、バットの出だしも遠回りになってしまうので、ボールを捉える確率も落ちてしまう。

しかし、この試合のバッティング内容は「激変」していたので、この形を維持できればファン待望の「一発」も時間の問題だろう。
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☆ 亀井善行

見事な先制タイムリーを放ってチームの勝利に大きく貢献した。
バッティングの調子自体かなり良いことは間違いないが、彼は「器用貧乏」な側面があってそこから調子を崩す傾向が強いので、バットに当てる事を過剰に意識せずに、カウントが若い時にはフルスイングする姿勢も忘れないでもらいたい
それが好調を長く保つ秘訣になるだろう。
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☆ 陽岱鋼

こちらはバッティングの調子を「爆上げ」している。
残念ながら結果はまだまだ物足りないが、バッティングの状態はかなり良い。
調子が良くなってる(そう感じる)ポイントは
➀ボールの見送り方
➁スイング軌道がインサイドアウトになっている
➂バットのヘッドが効いたスイング(手首が寝ていない)

彼も岡本と同様に次戦以降の「大爆発」を期待したい。
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☆ 小林誠司

第1.2打席のバッティングは、グリップが体の前に出されるスイングになっていた(ボールを追っかけてしまっていた)が、第3.4打席はしっかり修正されてスイングの内容は良かった。
次戦以降もこの形を忘れないで欲しい
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【ゲームMVP】

☆ 菅野智之

調子自体は彼にとっては「普通」だったと思う。
その「普通の状態」をここ数試合見れていなかったのでファンは心配していた訳だが、直球も150キロ超えを何度も見せていたし、スライダーでしっかり空振りを奪えていたので、これからも「普通の状態」を維持できれば確実に勝利を積み重ねていくと思う。

さて、この試合の投球内容を振り返ると「改善されていた最大のポイントは直球の質」で、解説の山本昌氏の意見と全く同じ考え。
ここ数試合の直球は狙ったコースから外れるとき、高めに抜け気味でシュート回転しているケースが多かったが、この試合では抜け球がかなり減って、逆にスライダー回転の「引っかけ気味の直球」に修正されていた。
又、フォークとスライダーの軌道も良くなっていたので、打者が「見極め」に苦労してた。
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【総評】

☆ やや集中力を欠いている印象を受ける3回以降の試合運び

見方によっては違う意見もあるのかもしれないが、個人的には5点奪った後の攻撃は「集中力が欠けていた」ように思えた。
「菅野なら5点あれば大丈夫」とは誰でも思う事なのかもしれないが、プレーしている側にそういう「隙」を感じるときは、決してその後の展開にプラスとはならない。

菅野の立場で考えれば、この試合は様々な要素が絡み合って「普段よりもプレッシャー」は大きかった筈で「体力の消耗も激しかった」に違いない。
やはり、1点でも多く加点してくれることを普段の試合以上に思っていたと思う。
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☆ ビヤヌエバで打線を分断されなければ、巨人打線の破壊力は維持されるだろう

選手雑感で触れたように「各打者の調子は軒並み上昇傾向」にあるので、あとは「どうやって巧く繋げて線にしていくか?」だけだと見ている。
そんな中で唯一心配なのがビヤヌエバの状態で、ここ数試合の内容を見る限り状態は間違いなく良くない。
こういう時には「自分と喧嘩せずに四球で出塁する」ことも視野に入れて「賢い野球」が出来る選手だと日本で大成功するのだが。。。。

調子が悪い時は誰にでもある訳だが、一流打者と二流打者の違いは「調子が悪い時でもチームに貢献できる術を持っている」ことだと思う。
決してホームランやタイムリーという結果だけがチームの勝利に貢献する事ではないし、こういう時こそ野球脳をフルに使ってプレーしてほしい。
そうしていけば、おのずとバッティングの調子も上がってくるだろう。

以上 敬称略
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