「試練の11試合で貯金を2つ増やした原巨人」2019.5.2~2019.5.8 ジャイアンツ戦 総括

「試練の11試合で貯金を2つ増やした原巨人」2019.5.2~2019.5.8 ジャイアンツ戦 総括

かなりの長文となりましたのでご注意ください

2019年5月2日(木) 読売ジャイアンツvs中日ドラゴンズ 第5回戦

中日 000300000 3
巨人 00015102X 9

中日バッテリー
ロメロ、祖父江、岡田、田島 – 加藤、松井雅
巨人バッテリー
ヤングマン、高木、田原、野上、畠 – 炭谷

勝利投手
[ 巨人 ] 高木 (1勝0敗0S)
敗戦投手
[ 中日 ] ロメロ (2勝1敗0S)

本塁打
[ 巨人 ] ゲレーロ4号(4回裏ソロ)、炭谷1号(5回裏ソロ)、陽2号(5回裏3ラン)、坂本勇9号(8回裏2ラン)

中日 安打10、失策0
巨人 安打10、失策0

【ゲームMVP】
☆ 陽岱鋼

【短評】
巨人が逆転勝ちに至ったポイントは2つあった。
➀中日に先取点(3点)を奪われた直後に1点(ゲレーロのソロHR)を返して反撃ムードを多少なりとも作ったこと
➁5回表のピンチを凌ぎ切って追加点を許さなかった高木のナイスピッチ

又、攻撃の手が6回のビッグイニングだけではなく、7回にも追加点を奪えたことが荒れ気味になりつつあった試合を巨人絶対有利の流れに押しとどめたと言える。



2019年5月3日(金) 広島東洋カープvs読売ジャイアンツ 第6回戦

巨人 000000300 3
広島 01000203X 6

巨人バッテリー
メルセデス、宮國、戸根、田原、高木 – 大城、小林
広島バッテリー
床田、一岡、フランスア、中崎 – 會澤

勝利投手
[ 広島 ] フランスア (4勝1敗0S)
敗戦投手
[ 巨人 ] 田原 (0勝1敗0S)
セーブ
[ 広島 ] 中崎 (1勝2敗4S)
本塁打
[ 広島 ] 鈴木8号(6回裏ソロ)、安部2号(8回裏2ラン)

巨人 安打4、失策2
広島 安打11、失策2

【短評】
7回に相手のミス絡みで同点に追いつき見せ場は作ったものの、内容的には完敗と言えるモノだった。
原監督の思惑としては7回のチャンスで一気に逆転する展開までもっていき、決してチーム状況が良いとは言えないカープに対してプレッシャーを与えたかったが、同点に終わってしまった事で逆に不安な自軍のリリーフ陣にプレッシャーを与えてしまった。
個人的には7回裏に逆転できなかった時点で敗戦を覚悟していた。



2019年5月4日(土) 広島東洋カープvs読売ジャイアンツ 第7回戦

巨人 0000002000 2
広島 1000001001× 3

巨人バッテリー
今村、畠、戸根、中川、野上 – 炭谷
広島バッテリー
ジョンソン、一岡、フランスア、中崎、レグナルト – 石原、會澤

勝利投手
[ 広島 ] レグナルト (1勝0敗0S)
敗戦投手
[ 巨人 ] 野上 (0勝1敗1S)

本塁打
[ 広島 ] バティスタ6号(1回裏ソロ)

巨人 安打10、失策2
広島 安打10、失策0

【短評】
前日の試合と同じように重苦しい展開で試合後半を迎えて、6回に丸の逆転打で一時はリードする展開になったが、直後にアッサリ同点を許してしまった時点で敗戦濃厚となってしまった。
まあ、競った展開で現状の畠や野上、宮國あたりを投入せざるを得ない状況では、率直に言って厳しいと言わざるを得ない。



2019年5月5日(日) 広島東洋カープvs読売ジャイアンツ 第8回戦

巨人 101000001000 3
広島 200100000000 3

巨人バッテリー
山口、田原、戸根、中川、宮國、野上、田口 – 小林
広島バッテリー
中村祐、中村恭、レグナルト、一岡、中崎、菊池保、フランスア – 會澤

本塁打
[ 巨人 ] 坂本勇10号(3回表ソロ)
[ 広島 ] 鈴木9号(1回裏2ラン)

巨人 安打10、失策0
広島 安打8、失策0

【短評】
両チームともに「あと一本出れば」という攻撃で試合終盤を迎えて、土壇場の9回に巨人が追いつき結局引き分けに終わった。
巨人側としては、前日と同様に9回表のチャンスで一気に逆転までもっていかなければ「悪夢」が再現される可能性が高かったが、同点止まりで9回裏を迎えてしまった。
しかし、そんな嫌な流れを完璧に止めたのは中川だった。
ここをアッサリと3人で片づけた事によって嫌な空気を払しょくし、彼の後に登板した投手陣にも勇気を与えた。



2019年5月6日(月) 横浜DeNAベイスターズvs読売ジャイアンツ 第7回戦

巨  人 305000002 10
ⅮeNA 000010100  2

巨人バッテリー
高橋、アダメス、高木 – 炭谷
DeNAバッテリー
東、赤間、武藤、笠井 – 山本、嶺井

勝利投手
[ 巨人 ] 高橋 (3勝1敗0S)
敗戦投手
[ DeNA ] 東 (0勝1敗0S)

本塁打
[ 巨人 ] 坂本勇11号(1回表2ラン)、坂本勇12号(3回表2ラン)、重信1号(9回表2ラン)
[ DeNA ] ロペス5号(5回裏ソロ)、宮崎3号(7回裏ソロ)

巨人 安打11、失策0
DeNA 安打7、失策0

【ゲームMVP】
☆ 坂本勇人

【短評】
終始ゲームを試合していた巨人だったが、最も大きかった得点は初回の3点目だった(坂本2ラン後の陽のタイムリー2塁打)
この3点目は連敗中のDeNAにとっては非常に重い得点になったし、高橋が「腕を振れる得点差」になった言える。
又、序盤の8点だけで攻撃が終わらずに9回にもダメ押し点を奪った事は、次戦に向けて打線に勢いを与えた。



2019年5月8日(水) 横浜DeNAベイスターズvs読売ジャイアンツ 第8回戦

巨  人 010000700 8
ⅮeNA 300011000 5

巨人バッテリー
菅野、田口、アダメス、中川 – 小林、大城
DeNAバッテリー
大貫、三嶋、国吉、石田、笠井、藤岡 – 嶺井

勝利投手
[ 巨人 ] 菅野 (5勝2敗0S)
敗戦投手
[ DeNA ] 国吉 (2勝2敗0S)
セーブ
[ 巨人 ] 中川 (1勝0敗1S)
本塁打
[ DeNA ] ロペス6号(1回裏2ラン)

巨人 安打11、失策1
DeNA 安打8、失策0

【ゲームMVP
☆ 亀井善行

【短評】
菅野の登板日なので巨人サイドは絶対に落とせないゲームだったが、攻守でミスが重なり完全なDeNAペースで試合は進み、6回裏の失点で4点差となった時点で巨人側は間違いなく敗戦を覚悟していたと思う。
それでも試合をひっくり返せたのは「DeNAベンチの油断」と「巨人側の粘り」が重なった事だった。

巨人サイドで考えると、4点差をひっくり返すには相手のミスや四死球が絡んでこないと無理筋と考えていたと思うので、その可能性がある投手(四球癖のある投手)の三嶋と国吉が立て続けに登板してくれた事はある意味ラッキーだったと言える。
仮に、早めに石田を投入されていたら少なくとも逆に3点リードする展開にはならなかったと思う。
DeNAサイドにとっては、結局、無駄な四球で塁が埋まり、決定的な場面で守りのミス(亀井の逆転打)が生まれて、更に国吉を続投させて阿部を歩かせてしまって、ようやく登場した石田もこの流れを止められず重信にダメ押し打を許してしまった。

一方、巨人サイドで最も大きかったポイントは山本の粘り(四球での出塁)だった。
彼が繋いだからこそ、2アウトからでも坂本と丸にチャンスがまわってきたわけで、DeNAバッテリーにプレッシャーを与えた非常に大きな出塁だった。

それともう1点、DeNAサイドで気になったのは「攻撃の粗さ」で、特にソトの打席でそれが如実に表れていた。
この2試合に限らず、3点差以上リードされている状況で、相手投手がストライクを取るのに窮しているケース(カウント3-0、3-1)でも、全く躊躇なくスイングしている。
この試合でも3点リードされてる7回裏の打席で。カウント3-0から振りに行って打ち上げてしまった。
勿論、「振ること」を否定するつもりはないが、それは状況にもよる事であって、このケースで仮にフルスイングしてHRを放つことと、四球で出塁することを比べてどちらが確率が高いか?又はどちらが勝利に繋がる攻撃なのか?
まあ。。こういう姿勢があるからこそ、ソトのHRが多いことに繋がっているとは思うが、もう少しチームとして攻撃の形を作っていかないと浮上は難しいだろう。
又、これはソトだけに限らず、他の打者でも同様の場面が多々あり、それが思うように得点力が上がってこない大きな要因になっていると思う。



【選手雑感】

☆ 山本泰寛

中日・広島戦ではやや精彩を欠いていたが、DeNA戦で見事に再浮上した。
1番打者としてしぶとく出塁し、坂本と丸に攻撃を繋げて「ビッグイニング」をつくる足掛かりを作っていた。

又、技術的にはヒットの打球方向がライト側に偏っていない事を評価したい。
やはり流し専門では内角を突かれてバッティングがどうしても窮屈になってしまうので、甘いボールは積極的に引っ張るスイングも時には見せておきたい。
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☆ 坂本勇人

広島戦ではやや苦しんでいたが、それでも何とか連続出塁は継続し、DeNA戦では再び打棒が爆発した。

技術的には「ボールを手元まで呼び込む下半身主導の間の取り方」と「インサイドアウトのスイング」が徹底され、文句のつけようがないバッティングで全く隙が無い。
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☆ 丸佳浩

広島との2試合目から調子をガンガン上げている。
この試合から昨日までの試合(4試合)は16打数10安打3四球という成績で、出塁率は.684という驚異的な数字となっていた。

技術的に良くなった点については見た目ではわかりづらいが、恐らく本人の感覚でヒッチの微調整が上手くいって、ようやく「バッティングの間」が自然と取れるようになってきたという事だろう。
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☆ 岡本和真

中日との3試合目のバットスイングは非常に良かった。
その前の試合までは「振れなくなっていた」ように感じていたが、原監督のアドバイスが功を奏して再びフォロースルーまでしっかり取れていた。
そうでなければ、あの天井直撃ヒットは生まれなかった。

しかし、その「良くなりかけていたバットスイング」も広島バッテリーの「執拗な内角攻め」と「見事な配球」で再び「迷い」が生じてしまって、4番として苦しい打席が続いてしまっていた。
まだまだ試合を決める一打は出ていないが、それでも何とかヒットは重ねているので、そこは率直に評価して良いと思う。

技術的には構えからトップを作る時にややグリップが下がってスイングが外回りになる傾向があり、その結果ミスショットも増えてしまって、捉えた打球もライナー性のラインドライブになってしまっている。
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☆ 亀井善行

ここ最近はチャンスの場面で決められない打席が続いていたが、ようやく昨日の試合でラッキーながらも逆転打を放った。

彼の場合、バットにボールを当てる技術に関しては、阿部・坂本・丸と同レベルのモノを持っているが、彼ら3人とは違って彼の場合は「器用貧乏」という形で悪い方向に出てしまう傾向にある。
昨日の試合でも6回のチャンスの場面で「初球から当てにいく意識が先行して」その結果、ボールを追っかけるてしまう形で三振してしまった。

一方で、決勝打のバッティングは、初球から直球1本に絞って自分の形を崩さずにフルスイングしたので、ああいう結果に繋がった。
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☆ 陽岱鋼

日曜日の中日戦の逆転HR、月曜日のDeNA戦の初回タイムリーHなど、チームの勝利に大きく貢献してくれてはいたが、彼の場合は「活躍した試合」と「ダメだった試合」の差が激しく、なかなか評価が難しい。
但し、ライトの守備に関しては非常に安定感があり、投手陣を大いに盛り立てている。

バッティングの技術的な部分では、去年よりもインサイドアウトのスイング軌道を強く意識しているので、明らかにバッティングの内容は良くなっている。
あの逆転HRも去年のスイングのままだったら捉えきれていなかった可能性が高い。
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☆ 小林誠司

バッティングの状態は下降線に入っているが、去年よりも打席で工夫を感じる。
何とか「間」を作ろうする意識が強く、その為に早めに始動して右の軸足に長く重心を置こうとしている。
まだまだタイミング的に差し込まれるケースが多いが、去年、幾度も見られた「ボールを追っかけてしまう絶望的な形」ではない。
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☆ マルティネス

バッティングに関しては左打席ならそれなりに期待できるスイングではある。
まあ、まだまだ荒いが、右打席よりも柔らかさ(対応力)があるし、スイング軌道も悪くない。

一方で守備に感しては正直言って厳しい。
外野守備はお世辞にもプロレベルには達していないし、内野守備も安定感に乏しい。
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☆ ビヤヌエバ

一時よりも良くなる兆候はあったが、原監督はゲレーロとともに二軍での調整を命じた。

技術的には良かった時は左肩でしっかり壁を作ってバットを鞭のようにしならせるスイングになっていたが、現状は先に右肩が出てしまってドアスイング気味になってしまっている。

今後は、本人も日本の野球のレベルの高さを痛感出来たと思うので「そこから自分がどれだけ修正していけるか?」にかかっている。
素材は間違いなく良いので、本人の努力と考え方次第でまだまだ大化けの可能性を秘めていると思う。
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☆ ゲレーロ

技術的にはビヤヌエバと同じでドアスイング気味になってるので、外角のボールに対して右肩が早く出てしまってスイングに鋭さが出てこない。
ビヤヌエバよりも逆方向への意識は強いが、これだけ右肩が早く出て来てしまう現状では力強い打球を飛ばすことは難しい。
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☆ 炭谷銀仁朗

ベテラン捕手らしく配球を読んで打席に入っているようにも感じるし、そして強く振れる選手なので、ぶっちゃければ小林よりもバッティングの期待感は上である。
又、捕手としてもここまで若い投手とヤングマンを上手く引っ張ってくれていると思うし、小林や大城にはない配球の深みを感じるケースも少なくない。
誰が上という事ではなく、三者三様で持ち味をここまでは発揮していると思う。
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☆ 中島宏之

一時よりもスイングに鋭さは出てきたが、相手バッテリーの内角攻めに苦戦している。
代打はチャンスの場面で起用されるので、どちらかというと内角勝負が多くなり、ここを捌けないと成功率は上がってこない。
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☆ 増田大輝

逆方向の意識が強すぎて甘いボールを捉えきれていない。
もう少し相手の配球を読んで、時には少々強引でも引っ張る打席が出てこないと、相手バッテリーの術中にハマりやすくなってしまう。
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☆ 重信慎之介

少ないチャンスを確実にモノにしている。
去年辺りから打球の力強さが2段増しになっているので、相手の前進守備をあざ笑うかのように外野の頭を楽々と越えていく。
又。去年までは対左投手で課題を残していたが、この試合では難敵の石田に対して粘り強く対峙して、最後は甘いスライダーを仕留める見事なバッティングを見せた。

課題はやはり守備という事になるかもしれない。
決して下手とまでは言わないが、センターとしては打球判断と落下点の入り方に課題を感じるし、肩も強くないのでそこはマイナス材料になる。

陽・亀井が高いレベルの守備力をいまだに維持しているだけに、彼がレギュラーを取るには二人にはない快足をもっとアピールしたい。
その為にはただ打つだけではなく出塁率も意識して、バッティングで結果を残すほかない。
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☆ 阿部慎之助

広島戦のタイムリーなど、相変わらずの勝負強さで相手チームにプレッシャーを与えている。

技術的には意識的にスイングの幅が小さくして、バットを内側から出す意識が徹底されミスショットを減らそうとしている。
ケースのよって多少違うが、一発を狙う雰囲気はほとんど感じない。
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☆ 北村拓己

1軍昇格即スタメンだったが、ヒットは生まれなかった(四死球で2度出塁)

技術的にはバットの出方は悪くないが、ややタイミング的に差し込まれるケースが多いので、1軍ではもう少し早めに始動する工夫が必要になってくる。



☆ ヤングマン

カーブが生命線の投手だが、この試合ではスライダー系も全く決まらないで苦労していた。
フォーム的にも制球力も安定感があるタイプではないので「出たとこ勝負」という事にこれからもなっていくだろう。
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☆ メルセデス

こちらはまずまずのピッチングでゲームメイクすることは出来た。
但し、更にもう一段レベルアップするには左打者対策とスタミナの問題だろう。
特に後者は80球を超えてくると如実に表れるので接戦では厳しくなってしまう。
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☆ 山口俊

相変わらず立ち上がりが良くないし「突発性四球病」という問題も抱えている。
しかし、それでもここまでしっかりゲームを作れているのは、直球の質が良くなっている事が大きい。
このボールがあるからこそ「困ったら最後は力勝負」といった「気持ちの余裕」に繋がっているし、フォークボールも活きてくる。
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☆ 今村信貴

彼も山口と同様に「突発性四球病」を抱えているが、この試合では直球で打者をしっかり押し込んでいけたので、最後まで攻めの投球が出来ていた。
元々、広島には相性が良いが、今後も同じような投球が出来れば打線の援護次第ではあるが、対広島の切り札になる可能性を秘めていると思う。
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☆ 高橋優貴

序盤から味方の大量得点に恵まれて、スイスイとイニングを重ねていく事が出来た。
開幕当初よりも腕が振れている印象で、直球のスピード感も出てきたし、打者を押し込むことも出来ている。
又、この試合ではイマイチだったチェンジアップ(スクリューボール)も、高めに浮いたケースでも打ち損じていたので、相手打者には相当厄介なボールになっていると思う。
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☆ 菅野智之

直球のスピード感、変化球のキレ、制球力、どれをとっても厳しい内容だった。
ここ最近、やや重苦しい投球が続いてしまっていることは心配だが、彼を信じてこれから徐々に調子を上げて貰うのを待つしかないだろう。
今は我慢の時かもしれない。
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☆ 高木京介

去年よりも確実にボールの質は良くなっているが、一方で打者目線ではタイミングを取りやすいタイプとも言えるので、少しでもボールの勢いがなかったり、甘いコースに集まると、痛打を喰らうケースも多くなってしまう。
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☆ 田原誠次

対右専用ならこれからも大きな戦力になる。
幸い計算できる左投手が増えている現状では、そのような使い方も十分可能となっている。
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☆ 野上亮磨

高木と同じで非常に制球力があるタイプであり、一方で打者目線ではタイミングが合いやすい投手なので、カウント球には細心の注意が必要になってくる。
しかし、それを過度に警戒し過ぎるとボール先行で狙い球を絞りやすくさせてしまうので、その辺りのバランスが難しい。
ある程度の点差があれば問題ないが、僅差では使いづらいリリーバーと言える。
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☆ 畠世周

残念ながら実戦だと変化球を投げるときの腕の振りと、直球の腕の振りに違いが明確に表れるので、打者目線では「おいしい投手」になってしまっている。
又、肝心の直球のスピード感も以前よりは落ちている。
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☆ 宮國椋丞

このまま小手先で勝負する投手を目指すのであれば、もっと大胆に打者の胸元を責めていかないとやっていけないだろう。
打者の対角線への出し入れが出来るようになれば、豊富な球種はもっと活きてくるが、今のような中途半端な攻めを続けるならエレベーター投手で終わってしまう。
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☆ 戸根千明

対左打者専用で使われているケースが多くなっているが、もう少し制球力が上がってこないと計算できない。
抜けるボールが多いタイプで、意外に左打者に対して投げづらそうにも感じる時があるので、そこは起用する側も留意した方が良い。
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☆ 中川皓太

ここまで文句のつけようがない活躍で、手薄なリリーフ陣を一人で支えていると言っても過言ではない。
何と言っても直球で空振りが奪えるし、スライダーも左打者だけではなく右打者にも空振りを奪えている。
制球力も抜群でスライダーの出し入れも申し分ない。
あとはこれからプレッシャーのかかった場面での起用が重なり、心身の疲労がたまった時にどういう内容のピッチングが出来るかだろう。
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☆ 田口麗斗

リリーフとして1軍に復帰してから、ここまで結果を残している。
何よりも直球に威力があるので打者を押し込めている事が大きい。
元々「勝気な」性格だったが、先発では「慎重さ」が先に出て、大胆さが欠けてしまっていた事が悪い結果に繋がってしまっていた。
これからも直球の威力が落ちなければ活躍が見込めるかもしれない。
何よりも彼には経験が備わっているので、これからもっと痺れた場面では中川よりも頼りになる可能性は十分にある。
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☆ アダメス

ショート回転する150キロオーバーの直球は右打者には非常に厄介だろう。
逆に左打者には狙い打たれやすいボールだが、スライダーでカウントを稼げるようになれば左打者に対しても討ち取れる可能性が高くなってくる。
まあ、現状では戸根・田原・田口とのセットで場面を選んで使えばそれなりに機能するだろうし、四球連発だけ避けてくれれば計算は立ちやすくなる。

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【総括】

☆マツダのカープ戦はまだまだ苦手意識が残っているジャイアンツ

あくまでも印象だけで語るが、打者も投手も何となく苦手意識を抱えたままプレーしているように感じる。
打者は坂本と丸以外は雰囲気にのまれているように感じるし、何よりも投手陣の方がプレッシャーを過度に感じているように見えてしまう。
他の球場よりもプレーが重苦しく感じるのは私だけなのだろうか?
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☆田口の登場で形になりつつある勝ちパターンのリリーフ陣

延長の広島戦で見せた田口のボールは、中川以外のリリーフ投手の中では抜群に良かった。
確かに、四球と不運が重なって大ピンチを招いたが、最後まで攻めの姿勢を忘れず小手先ではなく体全体で投げ込んでいたので「何とかしてくれる」という予感はあった。
それは昨日のDeNA戦でも同じで、筒香を高めのボール球でねじ伏せた姿は今後の活躍を予感させるには十分の内容だった。
彼と中川の左二枚を軸に、右の田原とアダメスを右打者専用、左の戸根を左打者専用で起用する形を維持できれば、当面の間はそれなりに計算できるリリーフ陣にはなってきたと思う。

以上 敬称略
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