読売ジャイアンツ 新外国人ジェラルド・パーラの私的評価

読売ジャイアンツ 新外国人ジェラルド・パーラの私的評価

長らくブログを休止して発信の軸足をTwitterに置いていましたが、9月に予告した通り今後はブログとTwitterを上手に使い分けて発信していこうと思っています。
何卒宜しくお願い致します。

さて先日、読売ジャイアンツに現役メジャーリーガーのジェラルド・パーラ(Gerardo Enrique Parra)外野手の加入が発表された。
筆者はコアなMLBファンという訳ではないが、彼の登場曲「ベイビーシャーク」のパフォーマンスは知っていたし、その明るいキャラクターと勝負強いバッティングで、チームのワールドシリーズ制覇に貢献していた事は誰もが認めるところだったと思う。
そんなメジャーリーガーがまさか巨人と契約するとは。。。。
まあ、高額だっとはいえ、シーズン後半にチームの勝利に貢献していたゲレーロをリリースしていたので、それなりの新外国人選手の目途が立っていたとは想像してはいたが。。。。

では久しぶりの更新となる今回は、その新外国人パーラ外野手を詳しく論評していこうと思う。
尚、今回はセイバーメトリクスなどを元とした数字的な細かい分析は他者に任せて、こちらは日米の有志が作成した様々なYouTube映像を元に筆者の技術論をベースに論評していくが、まずは彼の球歴と実績を紹介していこうと思う(参考資料はWikipediaから)

ジェラルド・パーラ(Gerardo Enrique Parra)
1987年5月6日生まれ(来シーズンは33歳)
左投左打、ポジションは外野とファースト
2009年5月にダイヤモンドバックスでMLBデビューを果たし、同月の月間最優秀新人に選出された。
また同年のWBCではベネズエラ代表として出場。
2011年は自己最多の141試合に出場し、初のゴールデングラブ賞を獲得。
2013年のWBCで再びベネズエラ代表として選出され、同年に2度目となるゴールデングラブ賞を獲得。
2014年7月末にブルワーズにトレードされる。
2015年7月末にオリオールズに再びトレードされて、同年オフにFAとなった。
2016年1月ロッキーズと3年2750万ドルという大型契約で合意する。
2017年はキャリアハイと呼べるシーズンで、打率.309・10本塁打・71打点を記録した。
2018年10月末に再びFAとなる。
2019年2月にジャイアンツとマイナー契約、3月にメジャー契約を結ぶものの不振が続いて5月にDFAを経てFAとなった。
2019年5月にナショナルズとメジャー契約を結び、控え選手ながらも攻守で同チームのワールドシリーズ制覇に貢献する。
メジャー通算の成績は、1466試合出場・打率276・本塁打88・打点522・盗塁96
ポジションは両翼の外野をメインに近年はファーストも兼務している。

次に攻守のプレー映像はこちら
https://youtu.be/IJ99bxV7hqE

上記の映像は彼のBestパフォーマンスを集めたモノなので、これだけで彼を評価することは出来ないが、直近の2019年のプレーを集めた映像なので、まだまだ動ける選手であることは間違いない。
一方で、纏まってる動画が無いので紹介できる映像は無いが、彼のBadパフォーマンスと呼べるプレーもネットで拾って確認する事が出来たので、それを踏まえた上で彼の特に打撃と守備の私的評価をしていこうと思う。

➀打撃について(映像を見た感想)
基本的には来た球を積極的にスイングしてタイミングを合わせに行き、そこが合えば長打が生まれるというバッティングをする。
カウントでバッティングを変えているようにも感じるし、追い込まれるまではポイントを比較的前目に置いて強振していくが、追い込まれたらスイングするポイントをキャッチャー寄りに置いて逆方向へ飛ばす意識が強くなるので、外国人選手に多く見られる「追い込まれたら終わり」というタイプではない。
映像を見る限り、引っ張る意識が強いとややスイングが外回り(ドアスイング)になってラインドライブの打球になりがちで脆さも否めない。
一方で、センターから左中間方向に強い打球を飛ばす意識があると、スイングがインサイドアウトで打球の質も良くなり、このスイングなら日本でHRを量産する可能性を感じる

彼のスイング軌道から判断する得意ゾーンと球種は、基本的にストレート系に強く、特に8と9と13付近のボールを打ち返す能力に長けているように感じる。
一方で、特に左投手の19付近に流れていくカーブ・スライダー系のボールの対応には脆さを感じるし見極めも甘い。
インサイドの7、12の直球系への対応はスイング軌道を見ても決して悪いと思うわないが、比較的打球方向を決め打ちするタイプなので、相手バッテリーとの読み合いが鍵を握るだろう。
17、18、19への落ちるボールの対応については確認した映像だけでは判断できないが、基本的にスイングする際に左の軸足へ体重を乗せ、体の回転で打球を飛ばす意識が強いバッターで、体が前に突っ込む形が少ないので対応する素養は感じる。
しかし基本的には「振りたいバッター」なので、最初はフォーク系の見極めには苦労するかもしれない
逆に言えば、ここの見極めが日本で結果を残す最大のポイントと見て良いだろう。
最後に対左投手については映像を見る限り、前段で指摘した左投手の外角に流れていく変化球に合わせに行こうとする(ボールを追っかける)傾向があるので、日本の左投手はこの部分の制球力が高いので、やや苦しむかもしれない。

➁打撃について(記録から見えてくるもの)
通算出塁率が323、シーズン最多の四球数が50にも満たないことから、どちらかというと初球から積極的に仕掛けていくタイプという事が読み取れる。
仮に巨人サイドが彼に1番~3番を任せる構想なら、物足りない数字で終わる可能性が高いと言わざるを得ないが、巨人は幸いにも2番・坂本勇人と3番・丸の出塁率がリーグ屈指なので、欲しいのは4番の岡本和真と共に彼らの出塁を活かすクラッチヒッターであるということ。
では彼にクラッチヒッターとしての素養はあるのか?
結論から先に言えば、MLBでは長打力が明らかに足りないので役不足だが、球場のサイズが狭いNPBでは十分にあると思う。
確かにMLB時代の打点数は物足りなさを否めないが、この数字は前後の打者の特徴や状態も密接に絡んでくるので、これだけで評価するのは早計であるし、HRが平均して年間10本前後なら打点としては適正とも言える。
また、特にこれから所属する巨人の本拠地である東京ドームは左中間と右中間に膨らみのないので、逆方向にも強い打球を打てる彼にとっては今まで2塁打で終わっていた打球がHRになる可能性を秘めているし、レフト方向にホームラン風が吹いている事が多い横浜スタジアムや神宮球場、甲子園球場など、特にセリーグの球場は右打者有利で左打者は逆方向に強い打球を打てる打者が良い結果を残せる確率が高い。
つまり、彼が日本では倍増の20本以上のHRを打つ可能性は十分にあると見ている。
仮に彼が5番を任せられて打率2割8分程度、HRが20本程度を達成できれば打点は80以上は固いだろう。
三振数に関してはメジャーのキャリアハイの打席数663で100なので特段多い訳でもないが少ない方とも言えない微妙な数字ではある。
尚、通算盗塁数は96だがメジャーでの走塁評価は決して高い方ではない。

➂守備について
前段で紹介した通り、メジャーで2度のゴールデングラブ賞を獲得している事実をとっても、彼の外野手としての能力はメジャーでも屈指であることは疑いのない事実である。
とはいえ特段足が速い訳ではない彼の何が他の外野手よりも優れているのかと言えば、過去の映像から判断すると「打球判断が秀逸」「落下点まで無駄な動きがない」「状況判断が素晴らしい」「メジャーでも屈指の強肩」だと見ている。
特にスローイングに関しては、全盛時と比べるとやや落ちたかもしれないが、今でも強肩であることに変わりはないし、NPBの中に入ったら最上位クラスだろう。
テイクバックが小さく、強くて低い送球をする姿は「全盛時の高橋由伸の強化版」といえるモノで、この送球を見るだけでも球場に足を運ぶ価値がある。
一方で、去年プレーする事が増えたファーストの守備に関しては、まだまだ不慣れ感は否めないし、グラブの出し方もぎこちないが、ここでも変わらずに状況判断は良いの慣れてくれば上手くなる素養は感じる。

【総評】
確かに全盛期と比べると攻守でやや衰えを感じるが、それでも攻守でそれなりに今でも結果を残せる選手が日本に来てくれた事に敬意を表したい。
特に守備でこれだけのレベルを今でも維持している選手が日本に来たのは、元中日のアレックス以来ではないだろうか?
彼も伝説的な強肩の持ち主だったが、パーラも守備で東京ドームを沸かせる事は必至だろう。
打撃に関しては前段で指摘した通り、決して高い出塁率が期待出来るタイプではないので、今の巨人なら5番か6番が妥当であると思う。
まあ、確かに去年のゲレーロの後半戦の長打力はチームに一定以上の貢献を果たしたが、一方でチャンスを悉く潰してきた感も少なくはなかった。
一発で局面を打開するという一点に絞ればゲレーロに分があるかもしれないが、塁上の選手をホームに還す確率がより高いのは日本では未知数ではあるがメジャーでの実績を考えればパーラの方が上と見るべきだろう。
そしてパーラにはムードメーカーとしての役割も期待出来るし、彼が打てば例のサメダンスで球場は間違いなく大いに盛り上がり、去年のナショナルズのようにチームに無形の相乗効果を生むだろう。個人的には怪我さえなければ、最低でも打率2割8分、HR20本、80打点は固いと思っている。
但し、その為には彼と心を通わせる相棒の存在(現在獲得を目指している右の新外国人野手)が必須で、出来れば同じ北中米のスペイン語圏の選手で陽気な性格の持ち主であることが望ましい。

以上 敬称略
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