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「凌ぎを削るGセカンドのポジション争い」 巨人春季キャンプレポート 2020.02.06

「凌ぎを削るGセカンドのポジション争い」 巨人春季キャンプレポート 2020.02.06

巨人の宮崎春季キャンプは今日から第2クールに突入した。
ここまで主力に大きな故障が発生したというニュースは入っておらず、順調な調整が進められているようである。

2020巨人春季キャンプ 2月6日
【天候・10:0】
天気:晴、気温:8.4℃、湿度48%、風速1.3m

【練習メニュー】

【キャンプトピックス】
➀桜井俊貴と田口麗斗がフリーバッティングに登板
セカンドのポジションを争う四人(吉川尚輝・田中俊太・山本泰寛・若林晃弘)を相手にフリーバッティングを行った(詳細は別記にて)

➁デラロサがブルペンに入る
・他の外国人投手と比べると仕上がりは「スロー」か?
・再来日当初は体がシェイプアップされた云々という報道を目にしたが、去年終盤と比べるとやや腹回りが邪魔そうな投球モーションのように感じた。
・個人的には徐々に調子を上げて夏場にピークを持っていけば良いと思うが、体形の変化は怪我を誘発する可能性があるので、そこには注意して欲しい。

【選手雑感】
★モタ
・フリーバッティングの映像を見てると、相変わらずエゲツないパワーとスイングスピードで見ている側を魅了する。
・構えからフォロースルーまでの上半身の動きを見ていると、やはり中南米選手特有の「関節の可動域の広さ」「筋肉の柔らかさ」そしてそれらから生まれる「バネ」を感じる。
・阿部二軍監督からマンツーマン指導を受けていたが、その映像から察する内容は、恐らく「構えから振り出すまでの微妙な”間”の作り方」「その”間”を下半身で作ること」を主に指導されていたと思う。
・確かに前回の紅白戦のバッティングを見てると、まだまだ「間」を作れていない印象で、相手投手によってはタイミング的に差し込まれていたり、まだまだバットとボールを衝突させているだけのようにも見えた。
・そのマンツーマン指導も更に熱を帯びてきた印象で、早々の支配下登録も十分にありえる雰囲気を感じるし、それはつまり開幕戦のファーストスタメン起用を意味するかもしれない。
・恐らく週末の一軍紅白戦でも優先起用されるだろうし、そこで結果を出し続ければオープン戦でもチャンスを与えられ、そこでも結果を残せば日本でビッグマネーを獲得するストーリーが始まるだろう。
※ここで言及したバッティングの「間」とは、弓矢で例えるなら「弦を手で引っ張る行為」と「的に狙いを定めて射るまでの僅かな時間」のこと

【フリーバッティングを見ながら選手雑感】
★吉川尚輝
・シーズン序盤は絶好のスタートを切り、大ブレイクを予感させたが早々に腰痛で戦線離脱し、シーズン終了まで復帰する事は無かった。
・フリーバッティングを見てで感じたのは、年々力強さが増していること。
・特に今年はここまで「走り打ち」のようなスイングが殆どなく、インパクトの力強さが増し、最後まで下半身を使って振り切っている。
・ケガする前よりも技術的には更にバッティングが良くなっている印象をここまでは受けるので、ペナント終盤まで大きな怪我をせずに出場し続ければ必ずそれなりの数字を残すだろう。

★山本泰寛
・去年は吉川尚輝の負傷離脱後に代わりにセカンドを守り、一時はチームの勝利にかなり貢献していたが、交流戦前から失速して若林と田中俊にポジションを奪われてしまった。
・基本的にはボールを手元まで引き付けて打つタイプで、常にライト方向を意識したバッティング。
・大雑把に言って彼のバッティングの最大の欠点は、状態が悪くなると軸足へ体重を乗せる意識が強すぎて体重移動が遅れてしまい、インパクトの瞬間に上体が反りあがるので、それで腰が浮いてインパクトでは下半身が伸び上がるスイングになってしまう。
・一方で、タイミング的に少しでも「抜かれて」しまうと、下半身が我慢できずに上半身の操作だけでボールを追っかけようとする悪い癖も抜けきれていない。
・どちらかというと目付がインサイド寄りなので、外角ギリギリに投げられると腰が引けて飛びつくようなスイングになる事が多い。
・体が小さく手足が短いタイプの選手なので、打席ではもう少しベース寄りに立って、目付を外角に置いて甘くなった外寄りのボールをライト方向に打つ意識持ちつつ、時折内角に来たボールを「三味線をひく」つもりで、思い切り引っ張る打席を作るように心がければ、相手バッテリーと対等に駆け引き出来るようになるだろう。

★田中俊太
・去年は山本や若林との併用でセカンドを任せられたり、サードも時折任せられたりしてそれなりの存在感を示したが、伸び悩んでいたともいえる。
・小力もあって体幹が強いので、逆方向にも強い打球が打てるし、長打のツボも持ちつつバットコントロールも巧みで、基本的には選球眼も悪くない。
・それでもなかなか数字が上がってこない最大で唯一の欠点は「タイミング」
・この「打者が最も大事にするポイント」に、彼はプロ入りから常に苦労している様子が伺える。
・技術的にはカープ在籍の兄と同じで、どんな投手に対してもなるべく始動を早くして「立ち遅れる」ことを嫌う傾向が強く、相手投手がタイミングをずらしてくると脆さが露呈する。
・足を高く上げてタイミングを取って、投手との間合いを作りたいタイプなので、投球モーションが「1.2.3」と常に同じタイミングだとめっぽう強いが、例えばクイックモーション「1.3」で投げられると、立ち遅れて簡単に絶好球を見逃してしまったり、逆にゆっくりモーションの「1.2~3」で投げられると体が前に出されて明らかなボール球に手を出してしまう。
・まあ、基本的にはタイミングの取り方は人それぞれで、人間の利き腕・利き足の決定プロセス(無意識に決まっている)と同じなので、これを変えるのは非常に難しいが。。。。
・同じく足を高く上げてタイミングを取っていた岡本和真も、坂本が長年苦労して掴んだタイミングの取り方(足の上げ方を相手投手に合わせて工夫する)を参考にしてバッティングが進歩したので、彼のように根本は変えずにマイナーチェンジするのも一考である(というか、既に今回のフリーバッティングではそれを実践していた)

★若林晃弘
・去年は「4月の吉川尚輝の負傷離脱」「5月の山本泰寛の調子急降下」という事態でセカンドを任せられるチャンスが交流戦から生まれてそれを見事にモノにしたが、夏場に体調を崩してから成績が急降下し、終盤では攻守でミスを連発してしまっていた
・パッと見れば線が細く非力なイメージだが、彼も意外と小力がある。
・吉川尚輝のような動物的な運動能力は感じないが、彼も高い運動能力を感じる選手である。
・スイッチヒッターとしてのバッティングは、ルーキー当時から左打席は非凡なバットコントロールを感じたものの非力さは否めず、逆に右打席はパンチ力を感じる一方でドアスイングだったので穴が多かった印象だった。
・しかし、去年は左打席は非力さがかなり減ってツボにハマれば一発が生まれるようになり、右打席もドアスイングがかなり改善されて、インサイドアウトのスイングが時折見れるように成長していた。
・今年は課題の体力アップに期待しつつ、吉川尚輝が本格的に復帰することを想定すれば出番が減ることが必須なので、外野手としての出場も視野に入れて練習して欲しい。

☆桜井俊貴
・まだまだボールが上ずっていたが、時期的に考えれば上々のピッチング。
・あくまでも筆者の推定だが、直球のスピード感は130キロ後半くらい?
・指にかかった直球ではバッターが球種を分かっていても空振りする場面もしばしばあった。
・特に左打者の胸元を狙った直球はまずまず決まっていたが、逆に右打者に対しては抜けるボールが多かった印象。
・去年はカーブを有効に使い、課題だった左打者に対してカットボールが機能して、交流戦から先発投手として順調に勝ち星を積み上げていったが「ぶっちゃけ出来過ぎでは?」という感も拭えず、シーズン終盤は打ち込まれるケースが少なくなかったので、実質2年目の今年は更なるレベルアップをしていかないと元の木阿弥になってしまうだろう。

☆田口麗斗
・直球を中心に一球一球しっかり投げていた印象
・筆者推定では直球のスピード感は130キロ中盤くらい?
・今年は投手陣を引っ張る意識が感じられ、気持ちを前面に出して練習している。
・先発ローテに未確定要素が多いので「彼を先発に!」という声も多く、本人もそれを望んでいるようだが、個人的には彼はリリーフが向いているような気がするので、実質2年目の中川皓太に過度の期待をせずに、二人でワンセットという考えで左のセットアッパー陣を構築した方が良いと思っている。

以上 敬称略
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