韓国のSKワイバーンズから移籍してきたセドン投手の
MLB時代と韓国プロ時代の映像を確認したので
今回は私なりの感想と現状での私的評価です
まず印象に残ったのが190CMの長身左腕でありながら均整のとれた体つき
フォーム的にはオーバースローではあるが体を折って投げるので
リリースポイントはそこまで高い位置ではない
但し非常に手足の柔軟性を感じるので腕が長く見えてシナリを感じる
クイックモーションは日本の一軍投手とは違い決して早くはないが
ホールトンのようなフリーパスされる酷さではない
投げてからサード側に倒れるようなフォームでもないので
ピッチャーへのゴロの処理も問題ないし器用さは十分感じる
直球のスピードはバラツキがあるが平均142K前後で
指にかかったボールは空振りを取れる
どうやら綺麗なフォーシームとツーシームを投げ分けているのだろう
変化球は曲がりの大きいスライダーとチェンジアップ系のボールがメイン
チェンジアップは外に逃げていくシンカー系と
変化の少ない遅いスピードのボールがある
スライダーは変化球の中では一番コントロールも切れもある印象
制球力はコーナーを突くような繊細なレベルではない
直球系は強く投げたり動かす事を重視し
変化球は低めに投げようと意識はしているが抜けるボールも結構見られた
ファーボールを連発するタイプには見えないが課題はここにありそうだ
対右打者へ投げる時の方が腕が振れてる印象があるし
持ち球から実際攻めやすいと思う
対左より対右打者の方が数字を残しそうなので
ハマれば阪神キラー( 主軸に同タイプ左腕が苦手な右打者が多い)の誕生も。。
ーーー総評ーーー
最低限右打者の懐の直球を出し入れ出来るようになれば
変化球が俄然威力を発揮するので二桁前後の勝ち星の可能性がある
同じ韓国最多勝Pのグライシンガー初年度と比べると
制球力でかなり差があるとは思うが
しかしセドンの場合は彼と全くタイプが異なり
左の長身で腕が長いという日本にはいないタイプなので
そこそこ活躍する下地はあると思う
反面やはり制球がアバウトすぎるのが大きな懸念であるのも事実で
この制球力で大活躍を望むならフォーシームで平均146K前後は欲しい
前述でも触れたが対右打者の方が分が良さそうな持ち球を持つ投手なので
阪神キラーである同じ左腕の杉内の状態に不安を感じているG首脳陣が
阪神への対策として獲得したのかもしれないと考えるのも
あながち妄想ではないかもしれない
追記
ナゴヤドームのような傾斜のきついマウンドではかなり期待できそうだが
コントロールがアバウトなので狭い浜スタや東京ドームでは
ファンの心臓に無用な負担をかける投手かも。。。 苦笑
敬称略
ジャイアンツ新外国人投手 クリス・セドンの私的評価
