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ジャイアンツ新外国人野手 レスリー・アンダーソンの私的評価

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アンダーソンがジャイアンツと契約する直前まで
参加していたベネズエラのウインターリーグの映像を見たので
その感想と私的評価です
レスリー・アンダーソン
キューバ出身の左投左打、三月末で32歳 身長185、体重93
ポジション 近年は主にレフト、ファースト
ーーバッティングフォームの印象ーー
少し前にアンダーソンの別の映像(二年前)を見た時と
今回の映像を見た後の印象が変わった
以前からオープンスタンスではあったが
一連のバッティングフォームに特に大きな欠点がある選手には見えなかった
今回の映像の中の彼のフォームはペタジーニと似ていた
また以前はもっとシャープな体型で動けそうな体つきだったが
体つきまでペタジーニに似ていた 苦笑
ここまでの話ならあのペタジーニと似ているから打ちそうな予感がするが
似ているのはあくまで静止画像の打撃フォームであって
①バットのヘッドが投手方向へ倒してタイミングを計る動作
②グリップの位置が相手投手によって変えてる
少なくともこの2点はペタジーニとは違う
ただここまでならタイミングの取り方や個性の違いの範疇で特に問題ないが
更に別の映像でバックネットから彼のバッティングフォームを見たら
左肘がかなり上下にヒッチ(構えた肘の上下動)している事を確認した
通常打者は必ず体のどこかを動かして投手とのタイミングを計る
ヒッチするとどうしてもバットのスイング始動が遅れるので
昭和時代のプロ野球では良いタイミングの取り方では無いとされてきた
昔のコーチはヒッチでタイミングを計る新人を無理に直そうとして
その新人を壊してしまうようなケースも有った
現在はMLBの映像を見てヒッチする打者でも
好成績を出す選手を日本の指導者も知っているので
それだけを問題にする指導者は少数派だと思う
なのでヒッチもそれ自体は問題ないが
前記の①の動作と左肘の大きなヒッチが重なり
更に②のような不安定なグリップの位置だと
メジャーのトップクラスのスイングスピードが可能な肉体を持ち合わせねば
内角(特に高め)の速いボールに差し込まれるケースが増える
以前見たバッティングフォームとの変化の原因を推測すると
加齢によって体が大きくなってしまった事が考えられる
スイングスピードに違和感を感じたので
無意識にヒッチするようになったかもしれない
尚、膝の使い方は柔らかいので変化球への対応は良さそう
ーーー総評ーーー
今のままでは弱点であろう内角の直球系を日本の球団は攻めてくる
彼が日本で結果を残すなら無理に内角を意識しすぎない事が重要
ボール球をきっちり見極めれば比較的強そうな変化球系の甘い球や
外角寄りの直球系を一発で仕留める事に集中した方が良いだろう
左投手に対して数字だけ見ると苦手としているようなので起用方は限られてくる
これで守備で厳しいと判断されると早期に見切られる可能性もあるので
キャンプでしっかりコンディションを上げて動ける体にして欲しい
追伸 
年齢的にメジャーの門が狭くなったことでのモチベーション低下が
あったかもしれません
亡命当時のハングリー精神に再び火を着けて来日することを切望しています
敬称略