今日の宮崎春季キャンプはあいにくの雨模様となり、全体練習は主に木の花ドームで行われた。
2020巨人春季キャンプ 2020.02.07
【練習メニュー】
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【キャンプトピックス】
➀坂本勇人・澤村拓一・平間隼人がインフルエンザを発病
インフルエンザA型を発症し、当面は宿舎で静養する。
➁山本浩二氏が大病を克服し解説者として復帰!
体調不良が心配されていた山本浩二氏がキャンプ視察に訪れた。
➂明日の紅白戦スタメンが発表される
【白組】【紅組】
4吉川尚 4若林
8重信 6山本
3中島 7モタ
D岡本 D陽岱鋼
7石川 2大城
6田中俊 3北村
2小林 5黒田
9加藤脩 8松原
5吉川大 9八百板
(控え) (控え)
田中貴 岸田
立岡 増田大
湯浅
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※白組投手
桜井2回、田口2回、池田1回、田原1回、田中豊1回
(予備)横川、沼田、平井
※紅組投手
今村2、宮国2、藤岡2、堀岡1
(予備)直江、山川、高井
➃左肘付近に不安が発生したメルセデスがノースロー調整
昨日の練習中に左肘に違和感が出たメルセデスが、今日も別メニュー調整となった。
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残念ながら今日はあいにくの雨で、キャンプ中継では特筆すべきポイントがなかったので、連載途中だった「2019年 読売ジャイアンツ シーズン総括 投手編」の続きを記していこうと思う。
尚、過去に掲載した記事➀と➁は下記リンクをクリック願いたい。
2019年 読売ジャイアンツ シーズン総括 投手編➂
【主力として活躍した右腕リリーフ陣】
☆澤村拓一 43試合2勝2敗15H1S 2.61
・数字的には開幕から5月は中々調子が上がらず、6月から8月は結果を残し、9月以降は再び調子を落とすというシーズンだった。
・一昨年から去年中盤までは同タイプのマシソンが出遅れていた為、鍵谷とデラロサが加入するまでは、リリーフの右のパワーピッチャーは実質戦力としては彼一人だったので、かなり負担が増していた。
・2018よりも去年は登板数が少し減った(49⇒43)とはいえ、防御率(4.64⇒2.61)、被打率(.274⇒.230)、与四死球(30⇒20)などの数字が大きく改善した。
・勿論、本人の頑張りもあるとは思うが、個人的には前年と同じようにリリーフ陣が苦しかったにも関わらず、彼に過大な負担を求めなかった首脳陣の配慮(やりくり)が大きかったという印象が強い。
・まだまだ「出たとこ勝負」の投球が多く、本当の意味での「頼りになるリリーフ」という評価は正直言って出来ないが、やはり彼の持ってる爆発力(剛速球とスプリット)は、巨人のリリーフ陣にとっては欠かせない戦力であることは間違いない。
☆大竹寛 32試合4勝0敗8H 2.77
・2018は殆ど戦力にならず(登板2試合)オフには戦力外候補とまで言われていたが、原監督が「まだまだ戦力として使える」という判断を下して彼もその監督の期待に応えてリリーバーとして見事に復活し、日本シリーズ後には辞退者の代役とはいえ、侍ジャパンにも選出されて「世界一」に貢献した。
・幣ブログでは数年前から彼のリリーフ起用を提言していたが、その理由としてはまだまだ短いイニングなら140キロ中盤の直球を投げられる事、制球力が高いので計算しやすい事、シュートという特殊球を持っている事がその理由だった。
・クックが戦力として機能せず、右のリリーバーの台所事情が厳しい状況で、彼の復活は本当に大きく、優勝争いの最終盤では抑えのデラロサに繋ぐまでの過程で、左の田口・中川とのワンセットで7~8回を任せられるケースが多かった。
・技術的にも精神的にも巨人には数少ない「右投手で右打者のインサイドに突っ込んでいける投手」なので、リリーフ陣のバリエーション拡大に大きく貢献し、他投手にも大きな相乗効果を生んでいた。
・年々齢を重ねてキツくなるとは思うが、大きな怪我だけには気を付けて、今年も貴重なシュートの使い手としてリリーフ陣の一角を担って欲しい。
☆鍵谷陽平 27試合0勝2敗6H 3.00(巨人での成績)
・トレードで7月に入団してから貴重な中継ぎ右腕として、シーズン最後までフル回転で頑張っていた。
・基本的に日本ハム在籍時から右打者の内角への制球と、変化球の精度に課題があったので、僅差のセットアッパーとしてはやや力不足である事は否めないが、それでも150キロ前後の直球は健在で、力勝負で何とか苦しい場面を切り抜けることも少なくなかった。
・彼もあまり目立たないが、苦しい夏場の台所事情を下支えしてくれた「貢献者」だった。
・今後の課題としてはやはり変化球の精度向上で、スライダー系はまずまずだが、チェンジアップ系は精度がかなり低い印象なので、スライダーでカウントを稼ぎ、150キロ前後の直球でファールを打たせてカウントを整え、チェンジアップを勝負球としてでも使えるようになればセットアッパー役も任せられるが。。。
☆デラロサ 26試合1勝0敗5H8S 2.25
・不調のクックに早々と見切りをつけて、7月に緊急補強としてチームに合流し、最初はセットアッパーとしてスタートするが、中川と役割を交代して8月以降は不動の守護神としてチームに君臨した。
・来日当初はヤクルトの青木、カープのバティスタに手痛い一発を浴びるなどして、やや不安な面を感じなくもなかったが、徐々に日本の野球にも慣れ、そしてチームが優勝争いに突入していくと「抑えデラロサ」がチームには無くてはならない存在となった。
・打者目線で技術的な事を言えば、ボールの出処はどちらかというと見やすいタイプで、160キロ近いボールは球速ほどスピード感はないと思うが、コントロールが想定以上にレベルが高く、特に右打者のアウトコース・左打者へのインコースの直球とスライダーの出し入れは素晴らしかった。
・特に優勝を決めた試合のピッチングは「さすがメジャーリーガー」と唸るほかなかったし、あのピッチングが登板する全試合の7割程度で再現出来るようになれば、今シーズンは山﨑康晃の牙城を崩しセーブ王も夢ではないだろう。
・又、メンタル的にも感情のセルフコントロールが上手で、ピッチングも知的で、決してクイックモーションが上手いとは言えないが、「セットポジションの間合いを変えたり」「目で抑える」というクレバーな技を使って簡単に盗塁を許さない(但し、今年は他球団も足で揺さぶってくるだろう)
・今後の課題としては、左打者対策として外に逃げていくチェンジアップ系の精度アップか?
・又、数年前にトミージョンを行ってるので、肘のケアには細心の注意を払いつつ、今年と同じように首脳陣には配慮を求めたい。
以上 敬称略
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